年下の彼
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#116 [新]
「律の部屋に連れてって───…」
"そういう意味"にとられたって構わない。
本当は律に抱きしめられた瞬間から
理性なんて吹っ飛んでた───
:08/07/10 02:11
:F902i
:☆☆☆
#117 [新]
「上がって。」
「おじゃまします。」
「散らかってるけど適当に座っててよ」
「うん」
なんか…若い子の部屋って感じ。
:08/07/10 02:41
:F902i
:☆☆☆
#118 [新]
「両親は近くに住んでるの?」
「あー俺が小さい頃事故で死んだ。」
「あ…そうなんだ…ごめん。」
「いいよ。はい、お茶」
律は冷たいお茶を出すとあたしの隣に座った。
:08/07/10 02:45
:F902i
:☆☆☆
#119 [新]
お茶を口に運ぶ。
沈黙が流れる。
やっぱ聞いちゃいけないこと聞いちゃったかな…
「まぁ…事故で死んだのは親父なんだけど。」
律が口を開いた。
「お父さん…?」
:08/07/10 02:49
:F902i
:☆☆☆
#120 [新]
「親父、不倫してたんだって。
愛人とドライブ中に事故って死んだ。」
コップの中の氷を揺らしながら律が話す。
「そんでその後母さんが自殺したんだ。
それからは親戚ん家転々としてた。
まぁ…たらい回しってやつ?」
:08/07/10 02:52
:F902i
:☆☆☆
#121 [新]
「だから俺、親の愛情とか家族愛とかわかんねぇ。」
そう言った律の横顔は
どこか切なくて
あたしは胸が痛くなった。
:08/07/10 02:57
:F902i
:☆☆☆
#122 [新]
そして同時に
自分の無力さを思い知った。
過去を話してくれた律に
かける言葉が見つからなかった。
:08/07/10 03:00
:F902i
:☆☆☆
#123 [新]
何不自由なく裕福に育てられたあたしは
失恋したくらいで
自分が一番可哀想だと思ってた。
自分が一番辛いと思ってた。
:08/07/10 03:02
:F902i
:☆☆☆
#124 [新]
律はずっと独りだったの?
まだ幼い彼の心にのしかかる負荷はあまりにも大きすぎて──……
ねぇ、あたしは
律に何をしてあげられる?
:08/07/10 03:05
:F902i
:☆☆☆
#125 [新]
「ちょっ、なんで京子さんが泣くの?」
「わかんない…」
「ほらっ、もーしょうがないな」
律があたしにティッシュを渡す。
「う〜」
:08/07/10 03:11
:F902i
:☆☆☆
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