年下の彼
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#501 [新]
誰だって拒絶されるのが怖いんだ…
ねぇ、律?
こんなあたしを見たらどう思うかな。
馬鹿だって笑う?
尻軽女だって蔑(さげす)む?
:08/10/03 03:57
:F902i
:☆☆☆
#502 [む・ω・]
きゃぁーッ>∀<//
ドキドキですね!!
更新頑張って下さい‘χ`

:08/10/03 20:37
:SH903i
:y8ixzYGU
#503 [新]
>>502キャーッ(*/ω\*)
コメントありがとうございます★
:08/10/04 12:52
:F902i
:☆☆☆
#504 [新]
続き..
独りじゃ無理だった。
あたし独りじゃ心に開いた穴を埋めることができなかった。
誰かにすがりつくことでしか、この恋を忘れることができない───
:08/10/04 12:57
:F902i
:☆☆☆
#505 [新]
「…んっ…は…ぁ」
「京子…」
律とは違う声があたしを呼ぶ。
律とは違う指が体を這う。
:08/10/04 13:07
:F902i
:☆☆☆
#506 [新]
あたしは最低だ…………
浅野さんの腕の中で
律に抱かれる夢を見ていた。
ひどく幸せな、夢を。
:08/10/04 13:20
:F902i
:☆☆☆
#507 [新]
─────……
♪〜♪〜♪♪
朝、着信音で目が覚めた。
手探りで携帯を探し電話に出る。
:08/10/04 13:23
:F902i
:☆☆☆
#508 [新]
寝ぼけていたあたしは画面を確認しなかった。
「はい…もしもし…」
「京子さん?」
ドク…ン─────
大きく鼓動がなった。
:08/10/04 13:26
:F902i
:☆☆☆
#509 [新]
それは聞き慣れた声だった。
「切らないで聞いて。話がしたい。今日の夜七時に公園で待ってる。」
「あたし…行かない…っ」
行けない───…
:08/10/04 13:33
:F902i
:☆☆☆
#510 [新]
「来るまで待ってる。それじゃあ…」
プツッと電話は切れた。
電話を持つ手が震えていた。
体が熱をもったように熱い。
:08/10/04 13:36
:F902i
:☆☆☆
#511 [新]
耳元で律の声を聞いただけなのに……
体はこんなにもくすぶって…
すごく…熱い─────
:08/10/04 13:37
:F902i
:☆☆☆
#512 [新]
「…んー、きょー…こ?」
「あ…ごめんなさい、起こしちゃって…」
あたしは慌てて携帯をしまう。
「おはよーさん」
浅野さんはあたしにチュ、と触れるだけのキスをする。
:08/10/05 02:46
:F902i
:☆☆☆
#513 [新]
「コーヒーいれますねっ…」
スルリと浅野さんの腕からすり抜けて部屋から出た。
浅野さんはキッチンに立つあたしを後ろから抱きしめた。
:08/10/05 02:48
:F902i
:☆☆☆
#514 [新]
「俺は後悔してへんで。こうなったことー…」
「…っあ、あたし…」
何て言えばいいの?
あたしも後悔してません
素直にそう言えたら
楽になれるのに───
:08/10/05 02:53
:F902i
:☆☆☆
#515 [新]
言えない…
言えるわけない……!!
あたしは汚くて
浅ましい女──………
:08/10/05 02:54
:F902i
:☆☆☆
#516 [新]
「今日…仕事が終わってから、ご飯食べに行きませんか?」
「ん、あぁ、構へんよ。」
今日は……できるだけ時間を忘れていたい。
:08/10/05 02:57
:F902i
:☆☆☆
#517 [新]
──そして仕事が終わり二人で会社をでた。
「急やったからお洒落なとこ予約できひんかってすまんな。」
「いえ、あたしも急にお誘いしてすいません…」
店に入る。
時刻は十八時二十分。
:08/10/05 03:06
:F902i
:☆☆☆
#518 [新]
「何か今日ずっとぼーっとしてるな」
熱でもあるんちゃうか、と言ってあたしのおでこに手を当てる。
「大丈夫ですよ、少し疲れてるだけ…」
あたしは笑顔を向けた。
:08/10/05 03:14
:F902i
:☆☆☆
#519 [新]
料理に舌鼓(したつづみ)をうっていると浅野さんが何か察したように言った。
「今日何かあるんか?」
「え…?どうして?」
「さっきから時計ばっかり気にしてるから」
:08/10/05 03:17
:F902i
:☆☆☆
#520 [新]
「そんなことないですよ。」
あたしは平然を装う。
「誰かと約束してるんか?」
「…やだなぁ〜、見たいテレビがあるだけですよ!」
:08/10/05 03:21
:F902i
:☆☆☆
#521 [ぴかり]
今全部読みました
この小説最高ですmx
まじハマりましたKKK
主さんスゴすぎw(.o゜)w
応援してます
:08/10/05 10:51
:W51S
:symv5qLY
#522 [とも]
全部読みましたx
律も浅野さんもかっこいいですねフ
読んでてドキドキしますy
続き待ってますス
:08/10/05 12:15
:W43H
:FA/m3WQw
#523 [新]
:08/10/05 14:02
:F902i
:☆☆☆
#524 [新]
そうか、と浅野さんは料理に目を移した。
───
「ほな、そろそろ帰ろか」
十九時五十分
あたし達は席をたった。
:08/10/05 14:06
:F902i
:☆☆☆
#525 [新]
約束の時間から五十分が過ぎていた。
もう諦めて帰ってるよね…
お会計を済ませ外へ出る。
「あー、雨降ってるやん」
:08/10/05 14:09
:F902i
:☆☆☆
#526 [新]
えっ……!?
あたしも慌てて外に出ると激しい雨音が聞こえた。
嘘…いつから降ってたの!?
天気予報では雨は降らないって言ってたのに…
:08/10/05 14:12
:F902i
:☆☆☆
#527 [新]
まさか……
まさかね……?
待ってるわけないよね…?
「今タクシー呼ぶわ。」
浅野さんが携帯を取り出す。
:08/10/05 14:13
:F902i
:☆☆☆
#528 [新]
「浅野さんっ…」
「何や?」
「あたし…行かなきゃいけないところがあるんです…!」
いてもたってもいられなかった。
:08/10/05 14:16
:F902i
:☆☆☆
#529 [新]
「この雨ん中どこ行くつもりやねん!?」
浅野さんがあたしの腕をつかむ。
「あの人がっ…待ってるんです…!」
「あの人…って…、とりあえずタクシー来るまで待ち!」
:08/10/05 14:19
:F902i
:☆☆☆
#530 [新]
「だめなの!今すぐじゃなきゃだめなんですっ…!!」
あたしは浅野さんの腕を振り払って雨の中を走り出した。
服に泥がはねるとか
そんなことはどうでもよかった。
ただひたすら走った。
:08/10/05 14:22
:F902i
:☆☆☆
#531 [新]
二十時五分
公園についた。
「はぁっ……はぁっ…」
あたしは息を切らしながら辺りを見渡す。
いない……?
やっぱり…遅かったのかな…
:08/10/05 14:26
:F902i
:☆☆☆
#532 [新]
「京子さん!!!」
ドクン…
あたしは声のする方を見た。
「り……つ……っ」
:08/10/05 14:30
:F902i
:☆☆☆
#533 [新]
律は駆け寄るとあたしを強く抱きしめた。
「京子さん…やっぱり来てくれたっ…」
「何で…何でっ…諦めて帰ったかと思っ……っ」
「信じてたから…!来てくれるって…信じてた…」
:08/10/05 14:34
:F902i
:☆☆☆
#534 [新]
「馬鹿っ…あたしが来なかったらどうするつもりだったのよぉっ……」
もう雨で濡れているのか涙で濡れているのかわからなかった。
「それでも待つよ。一年でも百年でも…俺は待つよ…。」
:08/10/05 14:36
:F902i
:☆☆☆
#535 [新]
「あたしも…っ待ってくれてる…って、信じてたー…」
「俺の話…聞いてくれる?」
あたしはコクンと頷いた。
:08/10/05 14:39
:F902i
:☆☆☆
#536 [新]
───……
「はい、タオル」
「ありがとう…」
久しぶりに来た律の部屋。
何も変わってなかった。
:08/10/05 14:41
:F902i
:☆☆☆
#537 [む・ω・]
超ドキドキッ♪`ω´//
私浅野さん好きですッ//
:08/10/05 16:46
:SH903i
:QjCuYA1c
#538 [りりこ]
浅野さん可哀相……
でも律も良いー^^
展開が面白いですッ^^
:08/10/05 17:12
:PC
:RRjawUQQ
#539 [ひろ]
律やばい」
好きだ〜
更新頑張ってねメ
:08/10/05 17:34
:W61PT
:8sh3KBgQ
#540 [まあ]
:08/10/05 21:19
:SH904i
:OMfcznmQ
#541 [新]
:08/10/05 23:57
:F902i
:☆☆☆
#542 [新]
律はあたしの隣に座り、話し出した。
「俺の元カノが…全部仕向けたことだったんだ。」
「……え…?」
「俺と京子さんを別れさせるために…」
:08/10/06 00:01
:F902i
:☆☆☆
#543 [新]
「じゃあ…あたしがファミレスに呼び出されたのは…?」
「俺がいない隙に、俺の携帯から勝手にメール送ったらしい…」
「でもっ…公園でキスしてた……」
:08/10/06 00:03
:F902i
:☆☆☆
#544 [新]
「キスしてくれたら諦めるからって言われて……でもこんなの言い訳にしかならないよな。ごめん……」
じゃあ…
律が別れたがってるとか
ウザがってるとか……
全部あの子が勝手に……?
:08/10/06 00:06
:F902i
:☆☆☆
#545 [新]
「俺等はすれ違ってただけなんだよ…」
「嘘……っ」
あたし達は……
本当はずっと…
お互いを想ったまま──
:08/10/06 00:09
:F902i
:☆☆☆
#546 [新]
律はあたしをグッと抱き寄せる。
「もう二度と離さない…!絶対…守るから…」
律の匂い
律の声
律の温もり…
:08/10/06 00:14
:F902i
:☆☆☆
#547 [新]
律が唇を重ねようとした。
「っ…だめっ……!!」
あたしは律の胸板を押した。
「京子さん?」
:08/10/06 00:18
:F902i
:☆☆☆
#548 [新]
あたし達はすれ違っていただけだった。
今こうしてやっと誤解がとけ、律がずっと想ってくれていたこともわかった。
律はあたしを裏切ってなんかなかった。
だけど
あたしは?
:08/10/06 00:19
:F902i
:☆☆☆
#549 [新]
あたしは
胸を張って律を裏切っていないと
言えるだろうか?
:08/10/06 00:20
:F902i
:☆☆☆
#550 [新]
裏切られたと思いこんでいた。
だけど
裏切ったのは
あたし……。
:08/10/06 00:24
:F902i
:☆☆☆
#551 [めぐみるく]
.
続きがかなり
気になります―


ちなみにあたしわ
律派ですっ


頑張って下さい

応援してます

.
:08/10/06 00:38
:SH903i
:DcE0AzN.
#552 [きてぃ
]
めちゃいいです
よすぎです◇+。゚
これからも頑張って
下さいっっ(p
q)
律も浅野?サンも
カッコエエ
です
:08/10/06 00:51
:P903i
:31PYF9bI
#553 [新]
:08/10/06 03:45
:F902i
:☆☆☆
#554 [新]
「あたし…律に愛される資格ない…」
「何で?どうしてそんなこと言うんだよ」
「あたし……浅野さんと寝たの……!」
:08/10/06 03:47
:F902i
:☆☆☆
#555 [新]
部屋が静まり返る。
「嘘、だろ?」
律がぽつりと呟いた。
「あたしは…律を裏切ったの…」
:08/10/06 03:50
:F902i
:☆☆☆
#556 [新]
俯いてグスグスと鼻をすするあたしを律はそっと抱きしめた。
「そこまで追いつめたのは俺だ…俺がもっとしっかりしてれば……ごめんな…」
「な…んで?」
どうして律が謝るの?
:08/10/06 03:53
:F902i
:☆☆☆
#557 [新]
どうして自分を責めるの?
もっと怒ってよ。
怒鳴られて詰(なじ)られる覚悟で言ったのに。
:08/10/06 03:56
:F902i
:☆☆☆
#558 [新]
律の悲しそうな顔を見るのが辛かった。
いっそ怒られた方がましだった。
あたしは裏切るということがどういうことか
わかってなかったんだ…
:08/10/06 03:57
:F902i
:☆☆☆
#559 [新]
“裏切り”
怒りをも通り越して
悲しませてしまう
大事な人を
傷つけてしまうこと……
:08/10/06 03:59
:F902i
:☆☆☆
#560 [我輩は匿名である]
:08/10/06 16:58
:W52CA
:m9Eurmks
#561 [新]
:08/10/07 02:05
:F902i
:☆☆☆
#562 [新]
「あたし律に甘えてばっかりでっ…挙げ句の果てには傷つけて…悪いのはあたしなのにっ…!」
「だけど京子さんは俺を想ってくれてる。それだけでいいんだ。その事実だけでいい…。
だから自分を責めるなよ…!
一人で…苦しまないでほしい…。」
:08/10/07 02:18
:F902i
:☆☆☆
#563 [新]
「側にいても…いいの…?」
「当たり前だろっ…!」
「…律…っ!!」
あたしは律の胸に飛び込んだ。
:08/10/07 02:39
:F902i
:☆☆☆
#564 [新]
律の心臓の音が聞こえる。
二人の間にあった溝が今ゆっくりと埋まっていく。
しばらく律の腕の中で静かな時を過ごす。
「あたし浅野さんの家に行ってくるね」
:08/10/07 02:42
:F902i
:☆☆☆
#565 [新]
あたしが立ち上がると、
「一緒に行く。大丈夫、俺は外で待ってるから。」
そう言って律も立ち上がった。
「─うん、わかった。」
二人で浅野さん宅へ向かった。
:08/10/07 02:45
:F902i
:☆☆☆
#566 [新]
律は少し離れた所で待っててもらいあたし一人でインターホンを押す。
「京っ……どこ行ってたんや?!遅いから今から探しに行こ思て…」
あたしの顔を見てほっと安堵の表情を見せた。
:08/10/07 02:47
:F902i
:☆☆☆
#567 [新]
「心配かけてごめんなさい…」
「とりあえず入り。」
パタンとドアが閉まると同時に浅野さんに抱きしめられた。
「何ともなくて本間によかった…」
:08/10/07 02:50
:F902i
:☆☆☆
#568 [新]
「ごめんなさい…」
「ええねん、無事に帰ってきてくれたんやったら…」
違う
違うの
そうじゃないの…
「ごめんなさいっ……」
:08/10/07 02:51
:F902i
:☆☆☆
#569 [新]
強く抱きしめる浅野さんの広い背中に、腕を回すことができなかった。
浅野さんを抱きしめることができなかった。
気持ちに応えることができなかった……。
:08/10/07 02:55
:F902i
:☆☆☆
#570 [新]
「…っ…て…くれ……」
「え…?」
「行かんといてくれっ……」
抱きしめる、腕の強さとは裏腹に
泣いてしまいそうな、切ない声。
:08/10/07 02:57
:F902i
:☆☆☆
#571 [新]
「頼むから…!俺の側におってくれ…」
「浅野さんっ……」
浅野さんはあたしから体を離すと少し悲しそうに笑った。
:08/10/07 03:20
:F902i
:☆☆☆
#572 [新]
「…って、男のくせにみじめやな。今のは忘れてくれ…」
「ごめんなさい…あたし…っ」
何て言ったらいいのか…
謝ることしかできない…
:08/10/07 03:21
:F902i
:☆☆☆
#573 [新]
「ええから早よ行き。彼氏待ってるんちゃうんか…?」
「…っ…でも」
「俺のことは気にすんな。そんかわり、幸せにならな承知せえへんで?」
:08/10/07 03:25
:F902i
:☆☆☆
#574 [新]
そう言ってくしゃくしゃとあたしの髪をなでた。
「…はいっ…!こんなあたしのこと好きになってくれて…ありがとうっ……」
あたしは声を震わせながら言った。
:08/10/07 03:27
:F902i
:☆☆☆
#575 [新]
浅野さんの家を出る。
近くで待っていた律の所へ向かうと、律が手をさしのべた。
「帰ろうか。」
「……うん」
あたしはその手をとる。
:08/10/07 03:29
:F902i
:☆☆☆
#576 [新]
律は何も聞かなかった。
誰も傷つかない恋があればいいのに。
憎しみも悲しみもない
幸せな恋があればいいのに。
:08/10/07 03:31
:F902i
:☆☆☆
#577 [新]
だけど人は
誰かを傷つけて
誰かに傷つけられて
悲しみを知り
涙を知る
:08/10/07 03:33
:F902i
:☆☆☆
#578 [新]
だからこそ
喜びを感じることができるのかもしれない。
誰かを好きになる
それは
喜びも悲しみも受け入れられるということ───
:08/10/07 03:36
:F902i
:☆☆☆
#579 [新]
とりあえず更新ストップ!
今日はもう寝ますm(_ _)m
感想貰えたら嬉しいですー★”
:08/10/07 03:38
:F902i
:☆☆☆
#580 [きてぃ
]
更新おつですっ(∀`)
浅野サンカッコ
よかったです
お疲れさまです
:08/10/07 06:55
:P903i
:gs6Xj/sI
#581 [む・ω・]
ちょっとッ>∀<//
浅野さん良すぎッッ!!!
いい大人の男だ!!
最高!!浅野さん万歳です!!
:08/10/07 22:18
:SH903i
:8w7PpK1c
#582 [咲笑]
浅野サンも律も大好きですP
関西弁Lovey年下萌えぇy笑
頑張ってください~~
:08/10/08 00:01
:W53S
:☆☆☆
#583 [新]
:08/10/08 20:08
:F902i
:☆☆☆
#584 [新]
やっと分かり合えた二人。
この手をもう二度と離さない…
この先ずっと
幸せな日々が待っていると
信じていた────
:08/10/08 23:54
:F902i
:☆☆☆
#585 [新]
それから、律の家に二人で住むことに決めた。
浅野さんとは会社で顔を合わせてしまう。
気まずくなるかな…なんて思っていたけど
浅野さんはいつも通りに接してきてくれた。
:08/10/08 23:57
:F902i
:☆☆☆
#586 [新]
そしてそれは、正式に同棲を始め幸せ真っ直中の時の出来事───。
会社から家に帰ると律がベッドに横になっていた。
「律?起きてる?」
「ん、あぁ、おかえり。」
:08/10/09 00:00
:F902i
:☆☆☆
#587 [新]
むくりと起きあがる律の表情はどこか暗い。
「………」
お互い何も話さない
静かな空気が流れた。
どうしたのかな…?
「お茶いれるねっ」
:08/10/09 00:02
:F902i
:☆☆☆
#588 [新]
あたしはあえて明るく言った。
コップにお茶を注ぐ。
「俺さ………」
律がぼそっと話し出した。
「うん?どうしたの?」
「ニューヨークに行かなきゃなんねぇかも。」
:08/10/09 00:04
:F902i
:☆☆☆
#589 [新]
あたしは持っていたコップを落としそうになった。
「え、え…えっ??な、なにっ…えぇっ??」
話が突拍子すぎて。
何の話しをしているのか
わからなかった。
:08/10/09 00:07
:F902i
:☆☆☆
#590 [新]
「さっき…叔母さんから電話があって…」
律の話によると、
唯一律によくしてくれて、お世話になった叔父さんと叔母さんが今はニューヨークに住んでいるらしい。
しかし叔父さんの体の具合が悪くなり、叔母さんだけではどうしようもない…
:08/10/09 00:10
:F902i
:☆☆☆
#591 [新]
だから、律にニューヨークに来てほしい、というものだった。
「ニューヨーク…って…」
あたしの頭の中に浮かんだ、不安。
離ればなれになる…。
:08/10/09 00:13
:F902i
:☆☆☆
#592 [新]
「律は…どうしたいの?」
「わかんね…。すげぇ、迷ってる。」
律は小さくため息をついた。
:08/10/09 00:19
:F902i
:☆☆☆
#593 [新]
「たぶん…行ったらしばらくは帰ってこれないと思う。」
「しばらくって…どれくらい?」
「半年…一年…いや、それ以上かも…。叔父さん癌なんだって…。入院とかいろいろ大変らしくて…」
:08/10/09 00:22
:F902i
:☆☆☆
#594 [新]
そんなに………?
また律と離れるの?
また独りぼっちになるの?
嫌だよ……
そんなの嫌だよ………!
:08/10/09 00:27
:F902i
:☆☆☆
#595 [新]
「…行ってあげて!」
あたしはぎゅっと律の手を握った。
「でも…」
「心配なんでしょ?叔父さんのこと…。」
:08/10/09 00:29
:F902i
:☆☆☆
#596 [新]
わかってる。
叔父さんのこと心配でしょうがないんだよね。
だけど、あたしを独りにしてしまうことも心配なんでしょう?
律は優しいから
どちらかなんて 選べないんだよね─…
:08/10/09 00:31
:F902i
:☆☆☆
#597 [新]
「だけど京子さんが…」
「あたしのことは心配しないで。大丈夫!女は強いのよ?」
迷っているなら
背中を押してあげる。
つまづいているなら
手を差し伸べてあげる。
:08/10/09 00:33
:F902i
:☆☆☆
#598 [新]
「ありがとう…」
律はあたしの手を握り返した。
「あたし、お風呂入ってくるね。」
:08/10/09 00:36
:F902i
:☆☆☆
#599 [新]
シャワーを頭からかぶる。
「…っ…ふ…ぇ」
我慢していたものが一気に溢れた。
本当は…
本当は…行ってほしくない…!
:08/10/09 00:39
:F902i
:☆☆☆
#600 [新]
行ってほしくなんかない。
ずっと側にいてほしい。
嫌っていうほど一緒にいたい。
ただそれだけなのに……
そう思うのは
我がままですか───?
:08/10/09 00:41
:F902i
:☆☆☆
#601 [新]
独りにしないで……
行かないで………
行カナイデ………………
:08/10/09 00:43
:F902i
:☆☆☆
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