月の裏側
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#268 [我輩は匿名である]
見た事のある下着が俺の目に映る。

何度見ても緊張する。

そんな下着も簡単に床に落とされ、俺は胸に舌を這わす。

「…アッ」

甘い声が零れたところでパンツに手を伸ばした。


と、その時だった。

⏰:08/08/29 13:31 📱:PC 🆔:D.RUzQwQ


#269 [我輩は匿名である]
♪♪♪〜


しまったーーー。

マナーにするの忘れてた。

「…ミナト、電話?」

「いいよ、ほっといて」

「あ、浮気相手?出ない所が尚更怪しいぞ〜」

百合は笑った。

浮気?

んなフザケタ事、俺がするわけないって、わかっててからかってくる。

可愛く憎い奴。

⏰:08/08/29 13:32 📱:PC 🆔:D.RUzQwQ


#270 [我輩は匿名である]
「出ていいよ〜。大事な用かもしんないじゃん」

「…百合とのエッチしか大事だもん」

「変な事言ってないで早く出て」

俺はテーブルに手を伸ばし、携帯を手に取った。


未来の俺がそこにいたら、俺は携帯電話を壊してただろう。

電話に出れないように。

⏰:08/08/29 13:32 📱:PC 🆔:D.RUzQwQ


#271 [我輩は匿名である]
画面には幼なじみの名前がいじらしく表示されていた。

「はい」

「あれ、怒ってる?」

「別に。何か用?」

「今ミナトんちの前にいんだけど、貸してたCD取りに来た」

「CD?…あぁ!まだ返してなかったっけ」

「おぉ。彼女が聞きたいらしいから返してくれー」

⏰:08/08/31 11:25 📱:PC 🆔:ykHJeKFw


#272 [我輩は匿名である]
「あー、はいはい。玄関持ってくから、ちょっと待って」

「早くして、寒いから」

そう言ってヨースケから一方的に電話が切れた

「どうしたの?」

百合は上半身を布団で隠しながら俺に問い掛けた。

⏰:08/08/31 11:26 📱:PC 🆔:ykHJeKFw


#273 [我輩は匿名である]
「幼なじみが家の前にいるって。貸してたCD取りに来たって」

「今?」

「ん、そう。ちょっと渡してくるわ。ごめん、待ってて」

CDを手に取り、百合に軽くキスをしてから玄関に向かった。

⏰:08/08/31 11:26 📱:PC 🆔:ykHJeKFw


#274 [我輩は匿名である]
ドアを開けると寒そうに震えていたヨースケがいた。

「遅ぇよ、バカ」

玄関の中に飛び込んできたヨースケは俺の頭を殴った。

「あー悪い悪い。わざわざ取りに来てもらって」

「ったくよー。まぁ俺も貸してた事忘れてたけどな。彼女に貸してって言われるまで」

⏰:08/08/31 11:27 📱:PC 🆔:ykHJeKFw


#275 [我輩は匿名である]
CDは俺の手から持ち主の手へと軽々しく移動した。

「あれ、彼女?」

ヨースケは玄関で行儀よく並んでたブーツを見て言った。

「うん」

「もしかして邪魔した?」

「うん」

嫌味たっぷりの返事。

ヨースケはスマンと言って笑っている。

⏰:08/08/31 11:27 📱:PC 🆔:ykHJeKFw


#276 [我輩は匿名である]
「なんか不思議だよな。ミナトが彼女なんてさー」

「もう1年半だぞ、すげーだろ」

「マジで?俺この1年で何回彼女変わったかな」

ヨウスケは他県の大学に通っている。

滅多に会えないけど良い幼なじみだ

⏰:08/08/31 11:28 📱:PC 🆔:ykHJeKFw


#277 [我輩は匿名である]
「ヨーちゃん最低〜」

「よく言うよ。ヤリチンのくせに」

「卒業したよ、今の彼女が俺の救世主様だわ」

「へぇ。今度彼女に会わせてよ」

「はいはい、そのうちな」

「そういえば名前は?美人ちゃんっていつも言ってたから名前知らないや」

⏰:08/08/31 11:28 📱:PC 🆔:ykHJeKFw


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