月の裏側
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#288 [我輩は匿名である]
そう言ってヨースケには廊下で待っててもらい、俺は部屋の中に戻った。

「ごめんね、百合ちゃん」

「…ううん」

「CDの中身返すの忘れちゃってさぁ」

「…ねぇ」

「ん?」

「幼なじみの名前は?」

「え?ヨースケだけど?」

⏰:08/09/02 11:17 📱:PC 🆔:cNhQLB8w


#289 [我輩は匿名である]
デッキの中を探す俺の後ろで百合が動く音がした。

そして次の瞬間にはドアの開く音と、百合の声が俺の耳に流れ込んだ。

俺は慌てて振り返る。

そこには上下とも下着姿の百合が、廊下で待つヨースケに強い視線を送っていた。

⏰:08/09/02 11:17 📱:PC 🆔:cNhQLB8w


#290 [我輩は匿名である]
俺は慌てて自分の上着を手にとって、百合の身体を隠した。

「ちょっ…百合?」

驚いたのは俺だけじゃない。

「…百合」

ヨースケもだった。

⏰:08/09/02 11:18 📱:PC 🆔:cNhQLB8w


#291 [我輩は匿名である]
百合がヨースケを睨み、ヨースケが百合を見て驚いている。

この状況を理解するには俺の頭の回転が遅いせいで、なかなか大変だった。

「久しぶりだね、ヨースケ」

「百合って…百合だったの」

「気付かなかった?私は、さっき声でわかったよ。ミナトの幼なじみだって言うから家も近いんでしょ?ヨースケの家、この近くだったよね」

⏰:08/09/02 11:19 📱:PC 🆔:cNhQLB8w


#292 [我輩は匿名である]
「百合?ヨースケと知り合いなの?」

百合とヨースケを交互に見る。

百合はただただヨースケを睨むだけ。

ヨースケは苦笑いしながら俺に言った。

「俺ら…付き合ってた」

⏰:08/09/02 11:19 📱:PC 🆔:cNhQLB8w


#293 [我輩は匿名である]
あげーっ

⏰:08/09/02 14:14 📱:W61SH 🆔:om3kkfbo


#294 [オ]
あげe
続きが楽しみ!!

⏰:08/09/02 16:24 📱:W43H 🆔:/WFtNaGI


#295 [我輩は匿名である]
あげ、ありがとうございます!
更新遅くてすみません。

⏰:08/09/05 13:53 📱:PC 🆔:CbnYZWUc


#296 [我輩は匿名である]
脳みそをハンマーで殴られた気分。

「…嘘」

唖然とする俺。

ショックというより驚きの方がデカかった

⏰:08/09/05 13:53 📱:PC 🆔:CbnYZWUc


#297 [我輩は匿名である]
「ヨースケ」

百合が小さな声で名前を呼んだ

「…ん?」

すると細々しい百合の右手がヨースケの左頬にかみついた。

肌と肌のぶつかる音が響く。

⏰:08/09/05 13:54 📱:PC 🆔:CbnYZWUc


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