月の裏側
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#378 [我輩は匿名である]
「…バレたか」

やっと百合が笑った。

小さな声で笑ってた。

よかった。

「ま、いっか。美優の次に好きでいてくれるなら」

「…1番の中の2番目だから」

「意味わかんねーぞ」

百合が笑ってくれるなら何だってできる。

だからもう泣かないでくれ。

泣き顔なんて見たくないから。

⏰:08/09/19 12:20 📱:PC 🆔:./.2cs2Y


#379 [我輩は匿名である]
正直、かなりショックだった。

ヨースケのことで百合が悩んでたなんて。

しかも今更。

それほど百合とヨースケは凄い恋愛してきたのかな。

ふとした瞬間、昔の恋人を思い出す。

悪い事ではないけど、ヤキモチ妬いてしまう。

⏰:08/09/19 12:20 📱:PC 🆔:./.2cs2Y


#380 [我輩は匿名である]
明日、また百合を笑わせてあげよう。

休みだから、どこかに出掛けよう。

百合の闇は俺が晴らしてあげよう。

そう決めながら、百合を抱きしめて眠りについた。

⏰:08/09/19 12:21 📱:PC 🆔:./.2cs2Y


#381 [カラス]
>>1-100
>>100-200
>>200-300
>>300-400
>>400-500
>>500-600
>>600-700
>>700-800
>>800-900
>>900-1000

⏰:08/09/19 13:03 📱:D905i 🆔:0nSaL5is


#382 [我輩は匿名である]
アンカーありがとうございます。

⏰:08/09/22 18:31 📱:PC 🆔:NBujLwf2


#383 [我輩は匿名である]
翌朝は空腹で目が覚めた。

寒い寒い朝だった。

「ん〜…」

俺の腕の中では美優がまだ眠っている。

あれ?

美優が?

夕べのことを思い出す。

違う。

美優じゃない。

俺の腕の中で眠っていたのは、百合だ。

⏰:08/09/22 18:32 📱:PC 🆔:NBujLwf2


#384 [我輩は匿名である]
美優を起こさないように寝室から抜け出した。

百合がいない。

時刻は朝の7時前。

玄関を見ると百合の靴がない。

ゴミ出しにでも行ったのか?

ソファーに座り、しばらく待った。

⏰:08/09/22 18:32 📱:PC 🆔:NBujLwf2


#385 [我輩は匿名である]
だけどなかなか帰ってこない。

おかしい。

嫌な予感がする。

空腹どころではない。

俺は充電が済んだ携帯電話を手に取った。

すると未読メール1件が表示されていた。

送り主は…百合だ。

⏰:08/09/22 18:32 📱:PC 🆔:NBujLwf2


#386 [我輩は匿名である]
【しばらく頭冷やすね。心配しないで。ごめんなさい】

百合を…探さなきゃ。

だけど焦ってしまい、頭が上手く働かない。

まず何をすればいい?

とにかく…顔を洗おう。

⏰:08/09/22 18:33 📱:PC 🆔:NBujLwf2


#387 [我輩は匿名である]
洗面所には俺、百合、美優の歯ブラシが並んでいる。

百合の歯ブラシもいつも通り。

俺と美優の歯ブラシは寄り添いながら並んでいるのに対して、百合の歯ブラシはそっぽ向いていた。

今の俺への当て付けのような並び。

泣きそうだった。

⏰:08/09/22 18:34 📱:PC 🆔:NBujLwf2


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