月の裏側
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#458 [我輩は匿名である]
あからさまに迷惑なんだけど!って態度のヨースケ

一応謝ったけど、こっちだって迷惑してんだよ

おめーの存在に。

「どこ行くの」

「松本宅」

「どこそれ」

「百合の実家」

「はぁ?なんで?意味わかんねー」

⏰:08/09/23 18:02 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#459 [我輩は匿名である]
この前の話をヨースケにした

「俺も迷惑してんの。明日仕事だから美優の面倒見る人いねーし。百合が帰って来なかったらヨースケ、お前が面倒見て!」

「やだよ。つーかなんで百合なんかに会わなきゃいけないのー」

「もうハッキリしてもらわねーと俺もキツい」

百合に考える時間をたくさんあげるつもりだったのに、俺ってば短気でさ。

もう限界だった

⏰:08/09/23 18:03 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#460 [我輩は匿名である]
10時前に松本家につき、お義母さんが出迎えてくれた。

眠った美優を、お義母さんたちの寝室に運び、俺とヨースケは百合の部屋に通された。

「百合、まだ起きてるから。どうぞ」

ノックの後に部屋を開けると、驚いた顔の百合がベットの中から体を起こしていた

⏰:08/09/23 18:03 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#461 [我輩は匿名である]
きっと百合は俺が来た事に驚いてるんじゃない。

数年ぶりに見る、かつての恋人、今でも忘れられない人を見て驚いてるんだ。

「百合、ベットから出てきて」

百合は今にも泣きそうな顔でベットから出てきた

⏰:08/09/23 18:03 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#462 [我輩は匿名である]
元々細い体の百合が、また細くなっていた

「ハッキリしたいんだ。俺のこと、美優のこと、ヨースケのこと」

俺が言い終えるとヨースケが言った

「百合さ、まだ俺が好きなの?」

普段の俺ならヨースケを殴り飛ばしてるかもしれないセリフ

だけど今は、これを聞かないと何も始まらないし…終わらない

⏰:08/09/23 18:04 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#463 [我輩は匿名である]
「…好きじゃない」

「俺のこと気にしなくていいから、本当のこと言って」

俺がそう言うと百合は強い目でこっちを見た

「私はミナトが好きなんだよ」

ヨースケが言った

「だってさ。はい、解決」

⏰:08/09/23 18:06 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#464 [我輩は匿名である]
ヨースケは続けた

「百合、もうお前ミナトんとこ帰れよ。俺が迷惑」

「…帰れない」

「なんで」

「ヨースケが夢に出てくるからだよ」

「っ。意味わかんねー」

⏰:08/09/23 18:06 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#465 [我輩は匿名である]
確かにヨースケの言うとおり

意味がわからない

どうして俺が好きなのに、帰って来ないんだ

どうしてヨースケの夢を見るから、帰って来れないんだ

「俺ら男だから、女のそーゆーのよくわかんねぇんだけど…元彼の夢を見るって浮気なの?」

ヨースケが聞いた

⏰:08/09/23 18:08 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#466 [我輩は匿名である]
「浮気より最低だよ」

百合の答えにまた首をかしげる男2人

「俺らさ、百合も知ってると思うけど…昔っから女にはだらしなくてさ。ミナトは百合のおかげで更正したけど俺は今でも昔のまんま。だから、そうやって忘れられない人…みたいなのがいないから、気持ちがわかんねーんだよ」

⏰:08/09/23 18:15 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#467 [我輩は匿名である]
百合は言った

「ミナトが好きなの。でも、心の底にはヨースケがいる。嫌いだけど、存在してんの。好きなのはミナトだよ。でもね、初めて本気で愛した人がヨースケ。そういう特別な人を、簡単には忘れられなかった私の弱さに原因があるんだってわかってる」

「なぁ百合」

「ん?」

「なんで言ってくんなかったの」

⏰:08/09/23 18:15 📱:PC 🆔:a.07ms/M


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