月の裏側
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#468 [我輩は匿名である]
俺は続けて言った。

「ヨースケがどっか心の隅っこに残ってる、ってなんで言ってくんなかった?俺には全て隠し事ないって言ってたよな。何で?俺を悲しませたくなかった?だとしたら検討違い。今、こうやって知った事のほうが悲しい」

強い口調でまた百合を責めてしまった

だけど押さえられない

⏰:08/09/23 18:16 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#469 [我輩は匿名である]
「その弱さも何もかも、何で俺に頼ってくんなかったの。百合に不満なんてなかった。だけど、今はそれが不満。こんなに想ってたのに、なんで伝わらなかったかな」

美優とママに大きな声は出さないと、百合がいなくなった朝、約束したはずなのにな…。

俺ももう壊れそう。

俯いて溜め息を零し、頭をかきむしってる俺にヨースケが背中にドンッと拳をぶつけてくれた。

そしてヨースケは言う

⏰:08/09/23 18:17 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#470 [我輩は匿名である]
「百合、その心の中にいる俺、美化しすぎてるんだよきっと。だから早く忘れなよ、そんな最低な男。こんなに想ってくれてる男、他にいないって」

「…」

「なぁ。百合が逃げ出したのって、俺以外に理由あるっしょ?」

「…は?」

何を言い出すかと思ったら…意味のわかんねーことを。

⏰:08/09/23 18:18 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#471 [我輩は匿名である]
「俺、久しぶりに百合見て思ったんだわ。つーか俺じゃなくてもわかんだろ。悩みの種は俺と…ミナトだろ?」

ヨースケは百合の目を見て言った

なんで?

俺が悪かったのか?

俺に悪いところがあったなら、治してるよ。

なんで、百合じゃなくてヨースケに指摘されなきゃなんねーんだよ

⏰:08/09/23 18:21 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#472 [我輩は匿名である]
「ミナトに悩みがあんなら言ったら?ミナトもわかんねーの?百合の悩みは俺とお前だったって」

「え、何それ…俺に原因あんの?」

「客観的に見てればわかんじゃん。百合が悩んでる原因は旦那にもあるってさ。なぁ百合、そうだろ?」

⏰:08/09/23 18:21 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#473 [我輩は匿名である]
百合は何も言わず俯いていた。

「何が?確かに家事も育児も任せっきりだったけど…え、意味わかんねーわ」

パニック状態なくらい焦った

ずっとヨースケばかりを恨んでいたから

「百合、言えば?」

ヨースケが促す。

「百合、言ってよ」

俺も促す

⏰:08/09/23 18:25 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#474 [我輩は匿名である]
すると百合は顔を上げて言った

「…ヤリチン」

はぁ?

何、その懐かしい単語。

訳わかんなくて頭、爆発しそうだわ。

⏰:08/09/23 18:25 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#475 [我輩は匿名である]
「毎日不安だったんだよ。女にだらしなかったから、私と付き合ってても浮気してんじゃないかなって。ミナトは私だけって言ってくれてたけど、毎日違う女連れてるところ、ずっと見たたから」

過去の自分を責めた

「今は百合だけだ、っていつも言ってたのに…信じてくれてなかったの?」

「信じてたけど、不安は消えないよ」

⏰:08/09/23 18:26 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#476 [我輩は匿名である]
「自業自得ってやつ…」

混乱していた俺にヨースケのお節介な言葉が耳に届いた。

「俺、ずっと百合の事不安にさせてたの…本当に?全然気付かなかった…」

「した方は気付かなくても、された方ってのはずっと覚えてるもんじゃん」

ヨースケの言うとおりだ。

加害者は忘れてる事でも、被害者はずっと忘れない

⏰:08/09/23 18:26 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#477 [我輩は匿名である]
「百合、なんで言ってくんなかったの」

「言えるわけないじゃん!問いつめて、開き直られるのが怖かったの…」

百合の顔は涙でぐちゃぐちゃだ。

「ミナトもさ、まったく自覚なかった訳じゃないんだろ?そんな簡単に性格なんて変えれねーじゃん?女にだらしない癖、残ってるかもって思った事、あっただろ」

⏰:08/09/23 18:27 📱:PC 🆔:a.07ms/M


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