*夏色笑顔*
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#1 [みかん] 08/07/29 17:32


天美 蜜柑(アマミ ミカン)

黒板に四文字熟語のように書かれた名前の下に彼女は恥ずかしそうに立っていた。

「えー…
今日から夏休み明けまでこの学校にいることになった天美 蜜柑さんだ。
みんな仲良くなっ!!」

担任のまっつんは、嬉しそうに言った。


#2 [みかん]


今は6月下旬。
夏休み明けなんてあっという間なはず。
俺はそんな事を思いながらも先生の話に耳を傾けていた。

「えーっと…
席は…倉木!倉木の隣にしよう。」

担任は俺の席の横を指差しながら言った。

「大歓迎っ!!」

俺が笑って言うと、教室中が笑った。

⏰:08/07/29 17:36 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#3 [みかん]


さっきまで、"転校生が来る"という事で異様な雰囲気に包まれた教室がやっと本来の姿に戻った。

「はい。」

彼女はか細い声で言った後、俺の席の隣へ向かう。

「俺!倉木 智!
よろしくなっ!!」

俺は席に着いた彼女に向かって笑顔で言った。

⏰:08/07/29 17:41 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#4 [みかん]


俺の声を聞いて、彼女は少し驚いた顔をした後、

「天美 蜜柑です。
よろしくね。」

そう言ってにっこり笑った。

「智〜っ!!
いちゃつくなって〜!!」

周りの奴等が俺をはやし立てる。

「ばっか!!
んなんじゃねーよっ!!」

⏰:08/07/29 17:44 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#5 [みかん]


俺はガタッと席を立ち上がり言った。

「こらー!!
お前ら授業中だぞ!!
倉木は天美にあいさつしただけだからからかうんじゃねーよ。」

まっつんはそう言った後、黒板に向き直りまた文字を書き始めた。

(ナイスっ!!まっつん!)

俺は心の中でまっつんに感謝しながらノートを写し始めた。

⏰:08/07/29 17:49 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#6 [みかん]


ノートも写し終わり、まっつんが話をしているとき、ちらっと横をみると窓の外を見つめる彼女の姿があった。

「田舎でしょ??
山ばっかだし。」

俺は窓の外を見る彼女に小さな声で笑いながら言った。

「そうかな??
私は好きだなぁ。
こうゆう所大好き。」

彼女は俺の方を向きながら笑顔で言った。

⏰:08/07/29 17:54 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#7 [みかん]


ードキンッ

俺はにっこり笑う彼女に変に照れてしまった。

「顔…赤いけど…??」

彼女は心配そうに俺を見る。

「いやっ!!…あのー…何か暑いな〜と思って…」

俺は顔を手で扇ぎながら言った。

⏰:08/07/29 17:58 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#8 [みかん]


「確かに!暑いよねぇ〜…窓開ける??」

彼女は俺のとっさの嘘を素直に聞き入れ、窓を開けた。

「涼しいね…」

彼女は吹いてきた風に耳元で髪を抑えながら言った。

「そうだなっ!」

俺も笑って言った。

⏰:08/07/29 18:28 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#9 [わをん◇◇]
↑(*゚∀゚*)

⏰:23/01/01 20:41 📱:Android 🆔:☆☆☆


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