【特別企画】1日限りの恋愛短編祭り!【投下スレ】
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#80 [◆EOLHvvAOaU]
私の中で産む
と、決めていたから
雅也がなんと言おうと
どーでも良かった
けど…本当は
喜んでほしかったんだ
でも、もう無理なんだね
私達はその後一度も会う事もなく
数カ月が過ぎた頃
雅也から一通のメールが届いた
:08/09/14 14:27 :812SH :☆☆☆
#81 [◆EOLHvvAOaU]
記念日当日だった
いつも記念日は
毎回、同じ場所・同じ時間に待ち合わせて
馴染みの店で食事をする
これが毎年変わらない記念日の過ごし方だった
しかし…
雅也からのメールは…
:08/09/14 14:27 :812SH :☆☆☆
#82 [◆EOLHvvAOaU]
=======================今日バイト。終わるの夜だから、終わったら亜由美の家に行くよ。
=======================
というものだった
私は仕方なく出掛ける準備をやめて
コンビニに飲み物等を買いに行く事にした
コンビニに入ろうとした時、後ろから男に呼び止められ後ろを振り向く
:08/09/14 14:28 :812SH :☆☆☆
#83 [◆EOLHvvAOaU]
「あっ!やっぱり!
雅也の彼女の亜由美ちゃんだよね?」
呼び止めて来たのは
雅也の
バイト先の同僚だった
「あぁー!佐々木さん」
「雅也、デビュー決まったんだってね!おめでとう!!」
:08/09/14 14:29 :812SH :☆☆☆
#84 [◆EOLHvvAOaU]
え…?あっ…そっか
発表昨日だったんだ…
でも私…雅也から何も聞いてない
「雅也には今度おごって貰わなくちゃなぁ!
今日だってワザワザ、シフト交換してやったんだし!雅也も休みだし、これから二人でお祝い?」
は………?
シフト交換した?
だって雅也…今日バイトだってメール………
:08/09/14 14:29 :812SH :☆☆☆
#85 [◆EOLHvvAOaU]
「おっと!バイトに遅れる!!じゃあ雅也に宜しくなぁー」
そうして佐々木さんはその場を去って行った
私はすぐ雅也の携帯に電話をかけるが
何度コールしても出ない
あぁ……そっか
私避けられてるんだね
:08/09/14 14:30 :812SH :☆☆☆
#86 [◆EOLHvvAOaU]
私は雅也の携帯に留守電を残した
『あの場所で待ってます今日来なかったら…
…もう終わりにしよう』
待ってるうちに雨が降り出した。時計を見ると約束の時間からはすでに2時間過ぎており
時計の針は15時を指していた
:08/09/14 14:31 :812SH :☆☆☆
#87 [◆EOLHvvAOaU]
やっぱり…ダメなんだ
そう思っていると
フワッと後ろから抱きしめられる
「……え……?」
振り向くと
そこには、息を切らした
雅也の姿があった
「雅也…」
:08/09/14 14:31 :812SH :☆☆☆
#88 [◆EOLHvvAOaU]
「亜由美!!!
身重なのに雨に打たれて何やってんだ!?」
雅也の怒鳴り声が頭に響く
「……て…今日バイトじゃないんでしょ?
……私と会いたく…なくて………嘘…」
全部を言い終わる前に
私は再び雅也の腕の中にいた
:08/09/14 14:32 :812SH :☆☆☆
#89 [◆EOLHvvAOaU]
「あぁーもう!!こーれ!これ買ってたの!!」
そう言って
差し出されたのは
小さいけど
ピカピカに輝く
ダイヤの指輪だった
「え……?だって…結婚は無理って……」
:08/09/14 14:33 :812SH :☆☆☆
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