「好き」と言いたい。2
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#162 [あんみつ]
好 き だ
そう聞こえた。
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:09/08/10 15:16
:D904i
:Jifnc1vs
#163 [あんみつ]
「……佐古とは別れたばっかだし、俺は……ねこを突き放した。けど……」
健二が言葉を詰まらせる。
一度息を吐いて、意を決したようにまた口を開いた。
「……俺の一番はねこなんだ」
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:09/08/10 16:25
:D904i
:Jifnc1vs
#164 [あんみつ]
嘘じゃない。
聞き間違えでもない。
健二の真っ赤な顔が、真剣な目が言ってる。
喉が熱い。
胸が震える。
……あぁ、夢じゃない。
自分の頬を涙がつたうのが分かった。
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:09/08/10 16:26
:D904i
:Jifnc1vs
#165 [あんみつ]
「幼なじみとしてじゃない……一人の女の子として、俺の隣にいてほしい。……好きなんだ」
言い切って健二は、不安の入り交じった、だけど愛おしそうな目で私を見つめる。
『一人の女の子として』
幼なじみとしてじゃない。
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:09/08/10 16:28
:D904i
:Jifnc1vs
#166 [あんみつ]
……私も健二に、ずっと言いたかった言葉がある。
ずっと言いたかった。
ずっと伝えたかった。
健二に聞いてほしかった言葉がある。
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:09/08/10 16:29
:D904i
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#167 [あんみつ]
「……健……二」
声が上手く出ない。
「ん?」
そんな私を健二は、十六年間ずっと変わらない優しい瞳で見つめる。
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:09/08/10 16:30
:D904i
:Jifnc1vs
#168 [あんみつ]
あの七夕の日。
あの日、言えなかった言葉。
ずっと、言いたかった言葉。
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:09/08/10 16:31
:D904i
:Jifnc1vs
#169 [あんみつ]
「……好き」
健二が目を見開くのが分かった。
そんな健二に、私はもう一度言う。
「私も……健二が好き。ずっと……ずっと、好きだった」
言い終わったと同時に、視界が揺れた。
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:09/08/10 16:32
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#170 [あんみつ]
健二が、ブランコの鎖ごと私を抱き締める。
健二の体温を感じる。
涙が溢れた。
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:09/08/10 16:32
:D904i
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#171 [あんみつ]
やっと、やっと言えた。
夢じゃない。
夢じゃないんだ。
健二も私を……
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:09/08/10 16:33
:D904i
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