「好き」と言いたい。2
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#71 [あんみつ]
「・・・根宮先輩なの?」
沈黙の後、佐古が消えそうな声で言った。
ねこの名前。
「え?」
ちゃんと聞こえたにもかかわらず、俺は反射的に聞き返す。
その時、話しを始めてから初めて、佐古の方を見た。
佐古はじっと前を向いている。
目尻が少し光って見えた。
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:08/12/30 22:37
:D904i
:0WToEP8A
#72 [あんみつ]
「先輩の気持ち・・・分かろうとした。大切な幼なじみだって」
言った後、佐古は少しうつむいた。
伸びてきた髪が横顔を覆う。
「けど・・・根宮先輩と一緒にいるのを見る度ほんとは・・・すごく不安だった」
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:08/12/30 22:38
:D904i
:0WToEP8A
#73 [あんみつ]
風が吹いて髪がなびいた。
佐古の横髪もなびいたが、少し浮き上がっただけで、表情までは読み取れない。
それでも、想像はつく。
佐古の泣きそうな顔が頭に浮かんだ。
俺は何も言えずに、ただ佐古の言葉を待つ。
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:08/12/30 22:39
:D904i
:0WToEP8A
#74 [あんみつ]
「付き合ってるのは私でも・・・健二先輩にとっての一番は、本当は・・・根宮先輩なんじゃないかって」
膝の上で握り締められた佐古の手に、水滴が落ちるのが見えた。
(・・・あ)
何か言わなきゃ、そう思った。
だけど、その何かが分からない。
考える間もなく、佐古は立ち上がって公園の出口に向かっていく。
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:08/12/30 22:40
:D904i
:0WToEP8A
#75 [あんみつ]
「待てよ、佐古!!」
俺は追いかけて、佐古の手首をつかんだ。
「っ・・・やだ!!」
佐古は振りほどこうとするが、俺の手には一層力がこもる。
今ここで離したら、ダメだ。
そう思ったから。
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:08/12/30 22:41
:D904i
:0WToEP8A
#76 [あんみつ]
「健二先輩が根宮先輩といるとこ・・・もう見たくない!!」
佐古が泣きながら言った。
今までため込んでいたものを吐き出すように。
その言葉に、俺の手は一瞬ゆるんだ。
同時に、佐古が力なくしゃがみこむ。
逃げ出してしまうと思っていた俺は、呆気にとられた。
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:08/12/30 22:41
:D904i
:0WToEP8A
#77 [あんみつ]
何がなんだか分からないまま、しゃがんで佐古の顔を覗き込む。
その顔は、青白かった。
「・・・佐古!?」
俺の声に佐古は、ギュッとつむっていた目を開いた。
「・・・大丈夫です・・・ただの貧血」
そう言って立ち上がろうとする。
が、バランスを崩した。
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:08/12/30 22:43
:D904i
:0WToEP8A
#78 [あんみつ]
俺は慌てて佐古の肩を支える。
「・・・無理すんなよ」
「・・・すいません」
佐古は小さくうずくまる。
俺は、公園の入り口付近に立つ時計を見上げた。
・・・十一時五十分。
佐古の肩から俺の手に、しんどそうに深く息をするのが伝わってくる。
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:08/12/30 22:43
:D904i
:0WToEP8A
#79 [あんみつ]
「・・・家まで、送る」
俺が言うと、佐古は顔を上げて、涙のたまった目で俺を見た。
俺は、おぶうために佐古に背を向ける。
『健二!』
ねこの声が聞こえた気がした。
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:08/12/30 22:44
:D904i
:0WToEP8A
#80 [
]
書かないん

:09/02/02 05:58
:P905i
:/juP43NA
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