〜哀しき運命〜
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#214 [優]
パンッ!!





気が付いたら
これ以上ないってくらい
力を込めて有実さんを
殴っていた。

⏰:09/01/23 13:23 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#215 [優]
有『…っ……何すんのよ!!』

殴られた有実さんも
あたしを殴り返してきた。

あたしは殴っては殴られ、
殴られては殴りで
時間が経つともう
ボロボロだった。

小さくて小柄なあたしに比べ
身長も高く、たくましい
有実さんに勝てるはずなく
あたしは気が付けば
立てないくらいやられていた。

⏰:09/01/23 13:27 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#216 [優]
しばらくして、
ずっと黙っていた
有実さんが口を開いた。

有『…………慎太郎が好きだったのよ。……ホントに本気で………。』

あたしは何か言いたかったが
口の中が切れていて
痛くて何も話せなかった。

有『あんたは何も悪くないってわかってる。………でも、羨ましかった…。慎太郎に好かれているあんたが……。』

⏰:09/01/23 13:31 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#217 [優]
有実さんは
あたしに背を向けていたが
肩が小刻みに揺れていて、
泣いているのがわかった。

有『あんたが妬ましかった……。慎太郎に好かれて、成績優秀な兄と自分を守ってくれる好きな人がいて、何もかもに恵まれていたあんたが……すごく羨ましかった。』

好きすぎる故に生まれる
嫉妬という感情……。

有実さんはその感情に
飲み込まれてしまっていた。

⏰:09/01/23 13:36 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#218 [優]
“どんな手を使っても
好きな人をそばに置きたい”

きっとそれが
有実さんの考え。

正しいとは言いきれないけど、
裏を返せばそれだけ
本気で好きって言うこと…。

有『でも……もういいわ!!慎太郎には飽きたからあんたに返す!』

そう言って有実さんは
その場を跡にした。

⏰:09/01/23 13:40 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#219 [優]
帰されても……(笑)

あたりは薄暗くなり、
もうすぐ下校の時間になる。

あたしは教室に鞄を
とりに戻った。

廊下にはもうすでに
誰もいなかった。

ポケットの中の携帯を
取り出してみると
不在着信がたくさんあった。

⏰:09/01/23 14:00 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#220 [優]
相手はすべて雄ちゃん。

そう言えば雄ちゃんに
連絡入れてなかったっけ…。

……もう
帰っちゃったよね?


そう思い、教室のドアに
手をかけた時……


『おっせーよ!!』


壁に寄り掛かって
雄ちゃんが待っていた。

⏰:09/01/23 14:02 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#221 [優]
美『何っ……で……痛ッ………。』

言葉を口にした途端
口の中で傷口が擦れて
言葉に詰まった。

雄『なんでってそりゃあ………おい!!……どうしたその傷!?』

雄ちゃんがあたしの
両肩を掴んで言った。

美『痛ッ……。』

雄『誰にやられた!?言え!!美園!?』

⏰:09/01/23 14:06 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#222 [優]
雄ちゃんが心配するのも
無理はない。

あたしの口元は切れて
血が出ていて、
顔にはいくつもの
引っ掻き傷。
スカートから覗く足には
いくつもの痣が出来ていた。


雄『美園!?』

美『いいのっ!!これはあたしとその人の問題だから!!』

⏰:09/01/23 14:11 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#223 [優]
雄『なんだよそれ!!』

そう言うと雄ちゃんは
荒々しくあたしの腕を引っ張り
教室から出た。

美『ゆ、雄ちゃん?…どこ行くの!?』

雄『早く帰って手当てすんだよ!!後なんて残ったら大変だろ!?』


あたしは雄ちゃんの腕を
振り払った。

美『雄ちゃん、先に帰ってて?あたし、どうしてもやらなきゃいけないことがある…。』

⏰:09/01/23 14:54 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


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