〜哀しき運命〜
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#1 [優]
妹なんて言わないで…
あたしはあなたを兄貴としてなんて見ていない。
ずっと、ずっと前からあなたが好きでした。
:08/09/14 13:30
:SH904i
:☆☆☆
#2 [優]
あたし鈴木美園(スズキミソノ)現在高校一年生。
そんなあたしは中一の時、隣の家に越して来た2コ上の麻生宏人(アソウヒロト)に一目惚れした。
宏人…ことひろちゃんは兄貴、雄大(ユウダイ)と意気投合したらしく今では大親友だったりする。
一人っ子のひろちゃんはあたしを妹のようにかわいがってくれた。
本当にただの妹のように…。
:08/09/14 13:31
:SH904i
:☆☆☆
#3 [優]
母『美園〜?雄大?ひろちゃん来てるわよ〜?』
朝から聞こえるのはママの声。
美『わかってる!今行くから!』
雄『美園、先行くよ?』
美『待って!あたしも行くから!』
玄関を勢いよく出る大好きなひろちゃんがいた。
宏『二人ともおせぇよ?』
:08/09/14 13:33
:SH904i
:☆☆☆
#4 [優]
ひろちゃんはもともとかっこよかったけど高校にはいってからさらに磨きがかかっていた。
すらっとした体型に似合わずがっちり筋肉が付いた腕とふわふわした茶髪、切れ長だけど笑うとかわいい目。
こんなにかっこいいんだから当然モテるんだろうな…。
朝からじっくり人間観察していると…
宏『みー?どうした?』
ひろちゃんがあたしの顔をのぞきこんだ。
美『んーん!なんでもない//』
宏『変なみーだなぁ(笑)』
:08/09/14 13:34
:SH904i
:☆☆☆
#5 [優]
ひろちゃんはあたしを「みー」って呼ぶ。
あたしはそんなひろちゃんが好き。
笑うとかわいい目が好き。
優しくて面倒見がいいところが好き。
ひろちゃんが全部好き。
でも、完全な片想いだけどね…。
:08/09/14 13:35
:SH904i
:☆☆☆
#6 [優]
美『変じゃないもん♪』
宏『はいはい(笑)今日はちゃんと朝ご飯食ってきた?』
美『…きてない…。』
宏『やっぱりな(笑)ホラ、俺パン持ってるから食えよ!』
ひろちゃんはこうして毎日パンをくれる。
それが嬉しくてあたしはわざと朝ご飯をぬいてたりする。
美『さすがひろちゃん♪』
雄『世話の焼ける妹でわるいな(笑)』
宏『今始まった事じゃねぇしなぁ(笑)』
:08/09/14 13:36
:SH904i
:☆☆☆
#7 [優]
宏『みーは俺にとっても妹みたいなもんだから迷惑なんて思わねぇって♪』
ズキン…
美『あたしは兄貴はゆうちゃんだけで十分だし(笑)』
宏『アハハ//だよなっ♪』
ねぇ?
ひろちゃんわかってる?
あなたの冗談でいつもあたし
傷ついてるんだよ?
:08/09/14 13:38
:SH904i
:☆☆☆
#8 [優]
かれこれ三年になるあたしの片想い…。
気持ちを伝えようと思ったことは何度もある。
でも、毎日のように「妹みたい」を連呼されるとさすがに言えない。
それにひろちゃんは完全にあたしの気持ちに気付いてないから気付いたとき避けられるのがあたしは怖いんだ…。
だったら今のままでもいい。
避けられるくらいだったら妹でいるほうがいいよ…。
:08/09/14 13:39
:SH904i
:☆☆☆
#9 [優]
宏『みーもそろそろ高校生なんだから好きな男のひとりでも作れよ?』
美『男なんていらないよ!あたしは!』
そうただひろちゃんがいれくれれば…。
宏『なんだ?実はブラコンか(笑)?』
雄『やめろよ(笑)気持ちわりぃなぁ//』
美『…願っても違うから安心して(笑)』
:08/09/14 13:41
:SH904i
:☆☆☆
#10 [優]
ひろちゃんはなんって鈍感なんだろ…。
三年も一緒にいるんだから少しは自分に気があるのかって思ったって不思議じゃないよね?
なのにこの鈍感さ…(泣)
さすがに呆れてくる(笑)
でも、そんなとこがまた好きなんだけどね。
:08/09/14 13:42
:SH904i
:☆☆☆
#11 [優]
学校に着いて別々の下駄箱に行く。
宏『みー、じゃあまた放課後な!』
美『うん!ゆうちゃん授業中寝ちゃダメだよ?』
雄『わかってるっつーの(笑)』
朝と帰りはよっぽどの理由がない限りあたしは三人で帰る。
ひろちゃんと同じ高校に入るために猛勉強した。
一緒に帰りたいから中学からやってきた部活も辞めて帰宅部に入った。
:08/09/15 08:50
:SH904i
:☆☆☆
#12 [優]
あたしは
ただひろちゃんと
一緒にいたかったから。
妹としか見てもらえなくても
傍にいたかったから…。
教室に入ると…
彩『おはよ!今日も保護者同伴(笑)?』
この子は
親友の太田彩華(オオタサイカ)。
細くて長身、
色白で整った顔、
名前負けしないくらいの
美人さんだった。
美『サーちゃん、保護者って言わないで(笑)それ笑えないから!』
:08/09/15 22:11
:SH904i
:☆☆☆
#13 [優]
彩『あはは!宏人さんの保護者っぷりも相変わらず?』
美『もう、更に拍車がかかってる……。朝から妹、妹ってさぁ!!』
彩『しかたないよ〜!どう見たってみのは妹キャラでしょ(笑)?』
サーちゃんは
あたしの名前から
『そ』を取って
『みの』って呼ぶ。
始めは嫌だったそのあだ名も
今ではお気に入りだったりする。
:08/09/15 22:16
:SH904i
:☆☆☆
#14 [優]
美『妹キャラって…(笑)』
彩『だってみのは子供みたいだし(笑)』
美『そりゃーそうだけど…。』
だってあたしは
童顔チビだし。
妹って思われるのもわかる。
彩『でも、勿体ないわ〜。』
美『何が?』
彩『だってみのちっこいのに胸あるし…。かわいいし。宏人さん以外だったらすぐ落とせるって(笑)』
:08/09/15 23:38
:SH904i
:☆☆☆
#15 [優]
美『ひろちゃん以外なんて絶対嫌だもんっ!!』
彩『はいはい、ごめんね。機嫌そこねないのっ!』
美『サーちゃんのバカ!!あたしがどれくらいひろちゃんが好きか知ってる癖に!』
彩『だからごめんってば(笑)』
サーちゃんには
あたしの三年ものの想いを
話してある。
サーちゃんは
実りがない辛い片想いは
辞めたほうがいいって
いつも言う。
:08/09/15 23:50
:SH904i
:☆☆☆
#16 [優]
でも、
そんなに簡単に
辞めれるもの
じゃないんだよね
恋愛は。
ガラッー。
担『ホラみんな席着いてー!ホームルーム始めるぞー。』
担任が入ってきた。
名前は行方(ナメカタ)
と言う変わった名前。
三十代後半の
ハゲオヤジ。
ちなみにあだ名は
『ナメセン』
ナメセンは
語尾を必ず延ばすのが
特徴だった。
:08/09/15 23:57
:SH904i
:☆☆☆
#17 [優]
ナメセンの長い長い
ホームルームが終わって
一時間目が始まった。
この日は担当の先生が
急な出張のため自習になった。
自習…何て言っても
真面目に自習なんて
やってる奴がいるわけもない(笑)
彩『みの、みの!宏人さん体育でサッカーみたい!』
サーちゃんが窓の外を見ながら
あたしを呼んだ。
美『どれどれー!?』
あたしもすかさず窓際に寄った。
:08/09/16 00:04
:SH904i
:☆☆☆
#18 [優]
美『あ!いたぁ!』
彩『さすがだてに三年見てるわけじゃないね。見つけるのはやいし(笑)』
そんなの当たり前。
三年前からずっと
彼だけを見てきたから。
美『気付くかなぁ?』
彩『この距離じゃムリムリ!』
さすがに三階じゃ
ダメかぁ…。
:08/09/16 00:07
:SH904i
:☆☆☆
#19 [優]
でも…
宏『みー!!』
ひろちゃんは
こっちに気付いたらしく
手を振ってくれた。
美『ひろちゃん!体育頑張ってねぇ!!』
宏『みーはサボってんなよ(笑)!?』
美『はーい//』
それだけ言って
ひろちゃんは
集合場所に戻って行った。
:08/09/16 10:41
:SH904i
:☆☆☆
#20 [優]
彩『…宏人さんの隣にいた男、睨むようにこっちを見てたよね!?』
美『え…?ひろちゃんの隣に男の人なんていた?』
彩『………呆れた(笑)あんた本当に宏人さんしか見えてないのね。』
美『だってひろちゃんしか視界にはいんないんだもん♪』
あたしがそう言うと
サーちゃんは
深い深いため息を
ついた。
彩『そんなこと言って宏人さんに彼女が出来たらあんたどーすんの!?』
:08/09/16 10:46
:SH904i
:☆☆☆
#21 [優]
ひろちゃんに
彼女……?
彩『だって宏人さんはあんなにかっこいいんだよ?ファンだってたくさんいるんだから!』
美『…………』
確かに。
外を見ると
男子のサッカーを
休憩している女子が
見ている。
その視線のほとんどは
ひろちゃんに向いて
いるように見えた。
:08/09/16 11:38
:SH904i
:☆☆☆
#22 [優]
美『やだっ!そんなのやだ!』
彩『……でもまぁ、今は宏人さんの中ではみのが一番だろうから安心していいんじゃない?宏人さん、みの以外の女の子とあんまり話さないし。』
美『そうなんだよね、それがせめてもの救い…。』
そんなことを
永遠と話していると
あっという間に
一時間目が終わった。
:08/09/16 12:56
:SH904i
:☆☆☆
#23 [優]
ひろちゃんを
校内で見かけることは
滅多にない。
だって三年生は一階、
あたし達一年生は
三階だったから。
だからこんな風に
校庭でひろちゃんを
見かける日は
本当にラッキーだった。
そのおかげで
一日ルンルン気分で
授業を終えることが出来た。
そして帰りは決まって
迎えに来てくれる。
:08/09/16 12:59
:SH904i
:☆☆☆
#24 [優]
宏『みー?帰るよ!』
雄『美園、早く来ないと置いてくよ?』
ドアからひろちゃんとゆうちゃんが覗き込む。
そんな様子を見て
教室の女の子がざわめく。
ひろちゃんはここでも
人気者だった。
美『まっ、待ってよ!サーちゃんじゃあまたね!部活頑張って!!』
彩『うん!また明日ね!』
:08/09/16 13:06
:SH904i
:☆☆☆
#25 [優]
慌てて教室を出た。
女子からの視線と
男子からの好奇の目が
正直痛い…。
宏『相変わらずみーは注目の的だなぁ。なんでなんだろーな(笑)』
雄『ぶはっ(笑)美園、ひろ全然わかってねぇよ//』
宏『え?なにが?』
ひろちゃんは
本当に鈍い。
どうしょうもないくらい
本当に鈍い。
美『なんでもないよ!』
……でも教えてあげない。
ひろちゃんが
モテるのなんて
いやだもん!
:08/09/16 13:14
:SH904i
:☆☆☆
#26 [優]
雄『美園は小悪魔だなぁ(笑)』
宏『え?みーは小悪魔なの!?』
ゆうちゃんは
意地悪!
あたしがどれだけ
ひろちゃんが好きか
わかってる癖に
絶対協力してくれない。
美『あたしが小悪魔ならゆうちゃんは大魔王だね。』
雄『はぁ!?』
宏『みー、俺は俺は?』
ひろちゃんは
目を輝かせながら
聞いてきた。
:08/09/16 13:19
:SH904i
:☆☆☆
#27 [優]
例えるなら
ひろちゃんは
“天使”
汚れなく
平等で誰にでも優しい
羽が綺麗な
“天使”だよ。
でも、あたしは
“悪魔”
だから
あたしとひろちゃんは
違いすぎる。
好きになっても
一生一緒にはなれない関係。
美『ひろちゃんは……堕天使…かな?』
宏『はぁ!?落ちぶれた天使かよ(笑)』
:08/09/16 13:25
:SH904i
:☆☆☆
#28 [優]
“堕天使”
って言ったのは
すこしでも
あたしに近い存在
でいてほしかったから。
あたしの願い…。
こんなことを
考える時点で
あたしとひろちゃんは
違うのにね。
:08/09/16 13:46
:SH904i
:☆☆☆
#29 [優]
宏『…みー?どうした?』
美『え?なんでもないよ?』
宏『なんか元気ないよ?何考えてんの?』
雄『どうせ夕飯のことでも考えてたんだろ?』
美『んー夕飯はハンバーグがいいなぁ♪』
:08/09/16 13:50
:SH904i
:☆☆☆
#30 [優]
ゆうちゃんのせいで
あたしは
ひろちゃんに完璧
食いしん坊だと
思われてしまった。
本当は違うのに(涙)
宏『みーは食っても食っても身長にいかねぇんだもんなぁ。』
雄『そ、コイツ胸にばっかり栄養いくの(笑)』
美『ゆ、ゆうちゃん!!』
ひろちゃんの前で
何ってこと言うんだ
このバカ兄貴!
:08/09/16 17:26
:SH904i
:☆☆☆
#31 [優]
宏『いいじゃん!みー、女はないよりあるほうがいいんだぞ?』
雄『そうそう!』
激しく同感すんなバカ兄貴!
美『……ひろちゃんも?』
宏『そりゃあ、俺も健全な男の子ですから♪』
雄『でも心配すんな!お前には間違っても手出したりしねぇから(笑)』
美『うっさい!雄ちゃんのバカ!』
:08/09/16 23:51
:SH904i
:☆☆☆
#32 [優]
そんなこと
言わないで。
ひろちゃんに
“妹”だってことを
実感させないで。
でないとまた…
宏『まあ、大事な妹に手出すほど俺は落ちぶれていないけどな(笑)』
ほらね。
いつもこうやって
妹扱いするんだ…。
:08/09/16 23:54
:SH904i
:☆☆☆
#33 [優]
ズキン−。
またひとつ
心が痛む。
美『…ひっ、ひろちゃん身長また伸びた?』
あたしは会話を
反らしたくて
違う話をした。
宏『あ、気付いた?とうとう175センチになったよ♪』
雄『まじ!?俺より5センチも高いじゃん!』
美『あたしより25センチも高いよ〜!?』
:08/09/16 23:58
:SH904i
:☆☆☆
#34 [優]
宏『みーはいつまでたってもおチビだもんな(笑)』
そう言って
ひろちゃんは頭を撫でる。
これはひろちゃんの癖。
あたしは昔から
こうされるのが
大好きだった。
美『おチビじゃないもーん//』
雄『いや、チビだろ(笑)ひろ、今日も寄って行くよな?』
宏『当たり前!』
:08/09/17 01:25
:SH904i
:☆☆☆
#35 [優]
ひろちゃんは
学校帰り必ず
と言っていいほど
家(正確にはゆうちゃんの部屋)
による。
あたしは
それが楽しみで
しかたない。
DVDを見たり
ゲームをしたり
楽しい一時だから。
:08/09/17 01:30
:SH904i
:☆☆☆
#36 [優]
だけど
こんなあたしの
ちっぽけな幸せさえも
奪う悪魔がやってくる
ことになる……。
雄『だだいま〜。』
マ『おかえり!』
宏『おばさんこんにちは!またお邪魔します!』
マ『あらあらひろちゃん。そんなにかしこまんないでくつろいでいいのよ〜?早く上がって上がって♪』
ママは見ての通り
ひろちゃんが好きか
大のお気に入りだった。
:08/09/17 01:48
:SH904i
:☆☆☆
#37 [優]
美『…ママ?あたしもいるんだけど……?』
ママ『あら、美園いたの!?ひろちゃんの影に隠れて見えなかったわ!』
美『へーへー。どうせちっちゃいですよーだっ!!』
宏『まあまあ//機嫌直せって、な?』
ひろちゃんが
あたしに向かって
微笑む。
それだけで幸せ♪
美『まあ、仕方ないから許してあげる//』
:08/09/17 01:53
:SH904i
:☆☆☆
#38 [優]
☆訂正☆
×→ひろちゃんが好きか
○→ひろちゃんが好きで
:08/09/17 01:55
:SH904i
:☆☆☆
#39 [優]
マ『さすがひろちゃん!美園の扱いに慣れてるわね!!どう、家に婿に来ない!?』
美『ママ!!!』
焦るあたしをよそに
ひろちゃんは…
宏『おばさんの手料理を毎日食べれるのはおいしいっすよね(笑)』
案外、世渡り上手…
なのでした。
:08/09/17 01:58
:SH904i
:☆☆☆
#40 [優]
雄『ほら、早く上がれって!』
あたし達が
話している間
ゆうちゃんは
既に家に上がっていた。
宏『わーってるよ(笑)じゃあ、お邪魔します!』
マ『どうぞ〜!後でお菓子持っていくわね♪美園も早く着替えてらっしゃい?』
美『はーい。』
:08/09/17 02:02
:SH904i
:☆☆☆
#41 [優]
バタン−。
部屋に入り
来ていた制服を脱ぎ
ハンガーにかけた。
下着姿のまま
ミラーの前に立つ。
美『“ないよりあるほうがいい”かぁ…。』
実はあたしは
胸がコンプレックスだった。
胸のせいで着たい服が
着れなかったり
周りに好奇の目で
見られてるような気が
していたから…。
でも、ひろちゃんの一言で
少し自分が
好きになりそうだよ。
ありがとう…。
:08/09/17 02:10
:SH904i
:☆☆☆
#42 [優]
クローゼットを開けて
お気に入りの
ワンピースを出す。
例え部屋にいるだけでも
ひろちゃんの前では
かわいい姿でいたいから……。
美『ひろちゃーん!今日は何する!?』
着替えてさっそく
ゆうちゃんの部屋に行く。
宏『みー、かわいいなぁ!ワンピース♪似合ってるよ!』
美『エヘヘ♪ありがとぉ!』
:08/09/17 02:19
:SH904i
:☆☆☆
#43 [優]
でも、悪魔は
じわじわと
あたしに歩み寄った。
宏『あのさぁ、今日俺ら体育だっただろ?』
美『ん?…うん。それがどうかした?』
宏『その時、俺の隣にいた男がみーと付き合いたいんだって。』
えっ……?
美『な、なんで!?』
宏『一目惚れしたんだとさ!』
:08/09/17 10:32
:SH904i
:☆☆☆
#44 [優]
雄『……隣にいた奴って?』
宏『ああ!慎太郎(シンタロウ)!』
雄『あー…。んでなんでひろがそんな事言うの?』
ゆうちゃんが
あたしの代わりに聞く。
きっとあたしが
ショックで
声がでないって
気付いているんだ……。
宏『しかたねぇだろ?紹介してって言われたんだから。』
その時の
ひろちゃんの気持ちは?
嫌じゃないんだ…?
:08/09/17 10:40
:SH904i
:☆☆☆
#45 [優]
宏『……みー?ダメかな……?』
そんな悲しげな顔
しないで…。
辛いのはあたしだよ…?
ひろちゃんは
何もわかってないよ。
その時………
宏『みー?何で泣くの……?』
涙が頬を伝って
床に落ちた。
:08/09/17 10:43
:SH904i
:☆☆☆
#46 [優]
悲しくて
涙が止まらなかった。
あたしの気持ち
バレちゃダメなのに…。
宏『みー…?』
ひろちゃんが
あたしの肩に
触れようとした
その時…
ふわっ!
雄『美園、腹いてぇんだろ!?朝から言ってたもんな!今日はとりあえず部屋戻れ?』
そう言って
ゆうちゃんはあたしを
抱き抱え部屋を出た。
:08/09/17 10:48
:SH904i
:☆☆☆
#47 [優]
バタンー。
あたしの部屋に入って
ゆうちゃんが
ベットに寝かせてくれた。
雄『…ったくアイツは本当鈍くてしようがねぇよなぁ………。適当にごまかしとくからお前は休んどけな?』
それだけ言って
ゆうちゃんは部屋を
出ようとした。
美『………うん。』
雄『…美園?』
ゆうちゃんが
ドアの前で立ち止まった。
:08/09/17 10:52
:SH904i
:☆☆☆
#48 [優]
美『………なぁに?』
雄『…………』
沈黙が重かった。
雄『なあ、ひろのことはやめとけ…?』
美『………なんっ……。』
あまりにも
突然の言葉で
『なんで?』
が言えなかった。
宏『アイツを好きでいても美園が傷付くだけだよ?』
ゆうちゃんは
それだけ言って
部屋を出た。
:08/09/17 10:56
:SH904i
:☆☆☆
#49 [優]
傷付くだけ?
なんで?
妹としか
見てもらえないから?
それともゆうちゃんは
なにか知ってるの?
気が付くと
あたしはそのまま寝ていて
ドアを叩く音で目覚めた。
宏『みー?寝てる?』
ドアの外で
ひろちゃんが言った。
でもあたしは
返事をしなかった。
宏『俺、帰るから。…体、お大事にな?じゃあまた明日……。』
:08/09/17 13:47
:SH904i
:☆☆☆
#50 [優]
ガタッ。
あたしは思わず
立ち上がった。
バンッ!
美『ひ、ひろちゃん!!』
ドアをおもいっきり
押し開けた。
宏『…みー?どうした?』
ひろちゃんが
びっくりした顔で
あたしの顔を
覗き込んだ。
:08/09/17 17:06
:SH904i
:☆☆☆
#51 [優]
美『あ……いや、なんでも…ないです。』
宏『なーんだそれ(笑)………みー、ごめんな!』
美『え?』
なんで
ひろちゃんが謝るの?
悪いのは
あたしだよ?
宏『慎太郎にはうまく言っとくから安心しろな?…俺はもう協力とかしねぇから。』
ひろちゃんは
そう言って
あたしの頭を
撫でた。
:08/09/17 17:11
:SH904i
:☆☆☆
#52 [優]
美『ひろちゃん、ごめんね?』
宏『何で謝るん(笑)?』
美『だって………』
ひろちゃんは
ニコッと笑って
あたしの髪を
くしゃくしゃと
撫でた。
美『ぐちゃぐちゃになっちゃうよー//』
宏『すぐ怒るのがみーの悪いところだけど、素直に謝るとこがいいところだな!』
:08/09/17 22:44
:SH904i
:☆☆☆
#53 [優]
宏『じゃあ、俺帰るな?』
美『うん!!また明日ね!』
宏『おう!また明日も迎えくるな?』
美『うん!』
ひろちゃんを
玄関まで送って
また
部屋に戻った。
:08/09/17 22:47
:SH904i
:☆☆☆
#54 [優]
部屋に戻る途中
ゆうちゃんの部屋が
視界に入った。
さっきの
意味深な言葉が
気になる。
でも……
まだ聞いちゃいけないような
そんな気がする。
あたしは
視線を自分部屋に戻し
ドアを開けた。
:08/09/17 23:49
:SH904i
:☆☆☆
#55 [優]
すると……
雄『おせーよ、馬鹿//』
美『ゆ、ゆうちゃん!?なんでいるの!?』
雄『美園にはなしとかなきゃいけないと思って。』
ドキッ−。
美『ななな、なにを…?』
雄『ひろ…『あ゛ーーーー』
ゆうちゃんが
話そうとすると同時に
あたしは声をあげて
耳を塞いだ。
:08/09/18 00:03
:SH904i
:☆☆☆
#56 [優]
雄『な、なんだぁ!?』
美『やだやだ!聞きたくない!やーだーやーだーやーだよー!』
あたしは耳を
塞いだまま
子供のように
だだをこねた。
雄『美園、落ち着けって!』
美『あ゛ーーあ゛ーーあ゛ー』
雄『ひろのことじゃねーから!』
ピクッ−。
:08/09/18 00:07
:SH904i
:☆☆☆
#57 [優]
美『…ほんと?』
あたしは
耳に当てていた
手を離した。
雄『おう。』
美『なぁに……?』
雄『ひろが言ってた“慎太郎”に気をつけろよ?』
:08/09/18 00:09
:SH904i
:☆☆☆
#58 [優]
美『え?なんで?』
ひろちゃんは
友達だから
勧めてきたんじゃないの?
雄『アイツ普段はいい奴なんだけどちょっと一癖ある奴なんだよ。』
:08/09/18 00:21
:SH904i
:☆☆☆
#59 [優]
美『一癖って?』
雄『まあ、そのうちわかるって//』
それだけ言うと
ゆうちゃんは
部屋を出て行った。
美『…なんだったんだ?』
あたしは
独り言を言い
ベットに
ダイブした。
:08/09/18 05:18
:SH904i
:☆☆☆
#60 [優]
すると
携帯から
メール受信を知らせる
着信音が鳴った。
《送信元 ひろちゃん》
―――――――――――――――わりぃ…。慎太郎に協力できないっつたけど、アイツ諦めてねぇみてぇ…。なんかあったらすぐに俺か雄大に言えよ?
―――――――――――――――
絵文字もない
シンプルな
メールだったけど
それからでも
ひろちゃんの優しさを
十分感じた。
:08/09/18 15:04
:SH904i
:☆☆☆
#61 [優]
次の日…
ガチャッ。
マ『美園〜?起きなさ〜い?』
ママが部屋に
起こしに入った。
美『起きてるよ…。』
マ『あらめずらしい。今日はどうしたの?』
美『べっつにぃ………』
あたしは
“慎太郎”のことが
気になって眠れなかった。
:08/09/18 15:10
:SH904i
:☆☆☆
#62 [優]
二人が
あんなに必死になって
忠告するのだから
きっと
相当ヒドイ
“癖”があるのだろう。
雄『美園、ほら行くよ?』
美『あ、うん!』
ゆうちゃんに言われ
いつものように
朝ご飯を食べずに
家を出る。
:08/09/18 17:14
:SH904i
:☆☆☆
#63 [優]
宏『よぉ!おせぇぞ?』
雄『わりぃな!』
玄関先には
いつものように
ひろちゃんがいる。
美『ひろちゃんおはよ!』
宏『みー、おはよ!ホラ!どうせまた食って来てねぇんだろ?』
そう言っていつものように
あたしにパンをくれる。
そして三人仲良く
学校に向かう。
すべてがいつも通り。
……のはずだった。
:08/09/18 17:26
:SH904i
:☆☆☆
#64 [優]
校門に向かうと
誰かを待っているらしい
男の姿があった。
ひろちゃんくらい
身長が高くて
色黒。
ワックスで無造作に
整えられた茶髪に
金メッシュの男。
あたしは一度向いた
視線をまた元に戻した。
:08/09/18 17:45
:SH904i
:☆☆☆
#65 [優]
雄『げっ!!慎太郎じゃん……………。』
宏『…本当だ…。』
美『は!?』
アイツが!!
:08/09/18 19:45
:SH904i
:☆☆☆
#66 [優]
慎太郎と呼ばれるチャラ男は
こっちを見てニコッと
笑って近付いて来た。
宏『…みー、俺の後ろに隠れてろ。』
ひろちゃんが怖いほど
真剣な顔をして言った。
慎『うわっ!ひっでぇ!ひろ、俺ら友達じゃん?ちょっとくらい美園ちゃんとはなさせてよ(笑)』
慎太郎の声はひろちゃんより
ずっと低くゾクッとした。
:08/09/18 21:55
:SH904i
:☆☆☆
#67 [優]
雄『バカ!大事な妹をお前なんかに近づかせるわけにいかねぇだろ!』
ゆうちゃんが睨む。
え?
何で二人とも
こんなに怒るの?
あたしが不思議そうな
顔をしていると…
慎『何で二人が俺を君に近づけないようにしているか不思議?』
:08/09/18 22:31
:SH904i
:☆☆☆
#68 [優]
美『……う、うん。』
慎『それはね………俺が女たらしだから♪』
へっ?
それだけ?
そんな恰好とか見れば
一目瞭然じゃん。
美『………?』
あたしがさらに
不思議そうな顔をしていると
慎太郎がさらに近付き
耳元で…
:08/09/18 22:37
:SH904i
:☆☆☆
#69 [優]
慎『…俺、誰かを好きな女の子を落として自分のものにするのが好きなんだ……。美園ちゃんみたいな子をね。』
慎太郎がまわりに
聞こえないように
耳元で小声で
囁いた。
ゾクッ−。
寒気がする。
美『いやっ!!!』
宏『おい!慎太郎いい加減にしろ!』
:08/09/18 22:41
:SH904i
:☆☆☆
#70 [優]
慎『悪い悪い!そう怒るなって保護者くん♪今日は美園ちゃんに俺の顔覚えてもらいたくて来ただけだから♪』
慎太郎は悪びれもなく
ケロッとした顔で言った。
雄『ひろ、美園!行こうぜ!』
ゆうちゃんがあたしと
ひろちゃんの肩を掴む。
そんな様子を見て…
慎『みー……またねっ♪』
:08/09/18 23:02
:SH904i
:☆☆☆
#71 [優]
美『み、みーって呼ばないで!』
あたしはそれだけ言って
ひろちゃん達と
校舎に入った。
「みー」って呼ぶのは
ひろちゃんだけ。
ひろちゃんだけの
特権なの。
他の人になんて
呼ばれたくない。
宏『じゃあ、みー俺ら教室行くな?放課後迎え来るけどくれぐれも慎太郎に気をつけろよ?』
:08/09/18 23:07
:SH904i
:☆☆☆
#72 [優]
美『わかってるよ!じゃあ、放課後ね?』
それだけ言って
二人と別れた。
教室に入ってすぐ
サーちゃんが
あたしに気付いて
寄って来た。
彩『みの、おはよ!』
美『サーちゃーん(涙)怖かったぁ……。』
彩『なになにどうしたの?』
あたしはサーちゃんに
朝の出来事を話した。
:08/09/18 23:22
:SH904i
:☆☆☆
#73 [優]
彩『なるほどねぇ……。じゃあ、昨日宏人さんの隣でこっちを見ていたのが慎太郎って奴だったのね。』
美『…たぶん。』
彩『噂なら聞いたことある。狙った獲物は逃がさないけど飽きたらすぐポイなんだって!』
美『サイテー!気をつけなきゃ…。』
彩『でも、みのには宏人さんと雄大さんという強いボディーガードがいるから大丈夫だって!』
美『だよね!』
あたしはすっかり安心しきっていた。
:08/09/18 23:29
:SH904i
:☆☆☆
#74 [優]
お昼休み……
サーちゃんは
委員会の集まりが
あってお昼は
一緒に食べれなかった。
他のクラスメイトと
一緒に食べていると……
男『みの〜?』
クラスの男が
話しかけて来た。
美『なぁに〜?』
男『麻生宏人って人が放課後やっぱり音楽室で待ち合わせにしようってみのに伝えてだって!』
美『わかった!ありがと!』
:08/09/18 23:34
:SH904i
:☆☆☆
#75 [優]
そして放課後…
何で音楽室なのかなぁ
なんて思いながらも
音楽室に向かった。
キィ−……。
美『……ひろちゃん来たよー…?』
変だな………。
?『待ってたよ。』
ビクッ!
突然後ろから声がした。
:08/09/18 23:38
:SH904i
:☆☆☆
#76 [優]
振り向くと
そこには
ニヤニヤと笑っている
慎太郎がいた。
美『え…?ひろちゃんは…。』
慎『君はバカ?いるはずないじゃん(笑)』
美『……騙したの!?あたし帰る!!』
出ようとすると……
ガシッ!
慎『…逃げることないじゃん?』
腕を掴まれた。
:08/09/18 23:41
:SH904i
:☆☆☆
#77 [優]
美『…は、放してください…//』
慎『やーだねっ。』
口は笑ってるのに
目が笑ってない……。
怖い…。
怖い。
ひろちゃん………
助けて………。
慎『……ひろなんかやめて俺にしなよ?』
:08/09/18 23:45
:SH904i
:☆☆☆
#78 [優]
美『…はっ?』
慎『アイツのどこがいいわけ?優しいところ?俺のほうが優しいよ』
美『なに言って……』
慎『顔がいいとこ?俺だって負けてねぇし。』
美『いい加減にして!手、話して!』
慎『…じゃあ、どこが好きか言ってみなよ。言ったら放してやる。』
美『あんたなんかに話す価値なんかない!!』
:08/09/18 23:51
:SH904i
:☆☆☆
#79 [優]
慎『言えねぇんだろ?その程度ならやめて俺に乗り換えろって?』
美『冗談やめて!!あんたよりひろちゃんの方がよっぽどいい男なんだから!』
ギリッ!
掴んだ手に
さらに力を入れて来た。
慎『……いい加減調子に乗るとここで犯すよ?』
慎太郎の顔から
笑みが消えた。
きっと本気…。
でもあたしは負けない!!
:08/09/18 23:57
:SH904i
:☆☆☆
#80 [優]
美『…ひろちゃんは……ひろちゃんはあんたなんかより百倍……千倍カッコイイんだから!』
ダンッ!!
あたしの叫びとともに
慎太郎はあたしを
机に押し倒した。
嫌だ……
嫌だ嫌だ。
だけど絶対泣いたりしない!!
あたしは唇を噛み締めて
涙を堪えた。
その時………
ガラッ!!
宏『みー!!!!』
:08/09/19 00:03
:SH904i
:☆☆☆
#81 [優]
雄『おい!慎太郎!お前何してんだよ!!』
ゆうちゃんがあたしから
慎太郎を引き離す。
慎『あ〜あ。いいところで保護者の登場かぁ…。』
宏『…てめぇ、ふざけんなよ……。』
ひろちゃんが
握っていた拳を
振り上げようとした時……
ガンッ!!!
慎『痛っっ!!!』
:08/09/19 00:09
:SH904i
:☆☆☆
#82 [優]
宏『み、みー!?』
雄『美園!?』
あたしは
背を向けていた
慎太郎の急所を
おもいっきり
蹴りあげた。
美『あんたなんかに一億積まれたって乗り換えたりなんかしないんだから!!』
それだけ言って
丸まって痛がっている
慎太郎をほっといて
音楽室を出た。
:08/09/19 00:13
:SH904i
:☆☆☆
#83 [優]
宏『み、みー待てって!!』
ひろちゃんが
あたしの肩を掴んで
呼び止める。
宏『みー?……なんで震えてるの?怖かった?』
怖かった……。
それに悔しかった。
ひろちゃんを
侮辱されて
すごく悔しかった。
この震えは
恐怖と怒りからきた
震えだった。
:08/09/19 00:16
:SH904i
:☆☆☆
#84 [優]
宏『よしよし、怖かったんだな?……今日だけ俺の胸貸してやる。』
そう言って
ひろちゃんは
あたしを抱きしめた。
ひろちゃんの体に
すっぽりはまって
ひろちゃんの香水に
酔いしれた時……
雄『………何が怖かったって美園の行動が一番怖かったよ俺は…(笑)』
宏『ぶはっ(笑)』
:08/09/19 00:22
:SH904i
:☆☆☆
#85 [優]
美『あ、あの時は…ひっ、必死だったんだもん//』
雄『あはははは//…あいつしばらく女作れねぇんじゃね(笑)?』
宏『あはは//まぁ、今までの行いが悪かったんだから当然だろ(笑)』
美『そ、そんなにマズかった…?』
雄『男としては気の毒だな♪さーて…帰るか!!』
:08/09/19 00:26
:SH904i
:☆☆☆
#86 [優]
帰り道…
美『そう言えば何で音楽室だってわかったの?』
雄『ああ、教室行ったら彩華がひろと音楽室で待ち合わせとか言ってたからおかしいと思ってだな……』
美『…サーちゃーん(涙)』
雄『いやいや、助けたの俺らじゃね?』
宏『最後はおいしいとこ持ってかれたけどな(笑)』
美『それは言わないで……//』
:08/09/19 00:40
:SH904i
:☆☆☆
#87 [優]
そして
いつものように
三人で帰ろうとすると……
慎『ま、待てよ!!』
後ろから
慎太郎が叫んだ。
雄『なんだ…。まだいたのかよ……。しょうがねぇなぁ………。』
ゆうちゃんが
歩み寄ろうとした時……
慎『悪かった!!!』
慎太郎が頭を下げた。
美『………は!?』
:08/09/19 08:53
:SH904i
:☆☆☆
#88 [優]
あたしら三人は
突然のことで
呆気にとられた。
慎『汚ねぇ手使って本当に悪かった……。反省してる……。ごめん……。』
宏『…だって。みー、どうする?』
美『まぁ………反省してるなら許すしかない……よね。』
慎『まじ!?』
すると慎太郎は
うれしそうな顔をして
頭を上げた。
:08/09/19 08:58
:SH904i
:☆☆☆
#89 [優]
慎『ありがと!じゃあ、これからは正々堂々行くからよろしくな、みー♪』
は?
なになに?
どういうこと!?
雄『…慎太郎?それはどういう意味で……?』
慎『俺、こんなに拒否られたの初めてでさ。こうなったら本気でみーのこと好きにさせてやるっておもっちまった!!』
いやいや、
有難迷惑ですからそれ!!
:08/09/19 09:03
:SH904i
:☆☆☆
#90 [優]
宏『…みーも大変なのに好かれちまったなぁ(笑)』
美『ちょっと!!ひろちゃん!笑い事じゃない!!!』
慎『……じゃあ、さっそく家までお供します、姫!!!』
ゆうちゃんと
ひろちゃんは
たじたじになっている
あたしをみて
大爆笑している。
美『姫って呼ぶな!』
慎『じゃあ、美園?』
美『呼び捨てにするな!!』
:08/09/19 09:07
:SH904i
:☆☆☆
#91 [優]
慎『じゃあ、みのちゃん!帰りましょう!!』
美『ひろーちゃーん〜(涙)//』
宏『あはは//まあ、害はなさそうだからいいんじゃねぇの(笑)?』
雄『そうそう!じゃあ、帰るベ♪』
こうして
不本意ながらも
保護者が一人
増えてしまったのでした…。
:08/09/19 09:11
:SH904i
:☆☆☆
#92 [優]
長期間放置して
すいませんでした。
もう一つの話しを
書いていましたが
構成がうまくいかず、
ありきたりな感じに
なってしまったので
勝手ながら
削除させていただき、
こっちを書いていこうと思います。
必ず完結させるので
もし良かったら
お付き合いください。
:09/01/17 16:15
:SH905iTV
:☆☆☆
#93 [優]
翌日……。
ガチャッ。
宏『おはよ!』
ドアを開けるといつものように迎えに来てくれる愛しい人。
………とプラス一名。
美『……ちょっとなんでいるの!?』
慎『みのちゃんオハヨー♪』
ニコニコしながらうざいくらいのテンションでソイツは言う。
:09/01/17 16:21
:SH905iTV
:☆☆☆
#94 [優]
雄『あれ?慎太郎って家まったく逆方向じゃなかったっけ?』
宏『そういえばそうだったよな!』
あたしは慎太郎の様子を
じっと見た。
慎『ん?そんなの愛しいみのちゃんのために早起きしたに決まってんじゃん♪』
そんなに堂々と
言われても………
決まってなくていいから(笑)
:09/01/17 16:25
:SH905iTV
:☆☆☆
#95 [優]
宏『あ、みー!ほらよ〃』
ひろちゃんは
そう言っていつものように
パンをくれた。
美『わぁい♪今日はいちごロールだぁ〃』
宏『みーは甘いパンが大好きだからな!』
慎『ピンクのいちごロールは姫にピッタリだねっ☆』
ウインクしながら
言う慎太郎。
姫姫姫姫って
恥ずかしくないのかな(笑)
:09/01/18 00:25
:SH905iTV
:☆☆☆
#96 [優]
美『もー!!姫って呼ばないでってば!!』
慎『わかりましたッツ!姫君!!』
……わかってないし(笑)
雄『なぁ?』
宏『ん?』
雄『慎太郎ってあんな奴だったっけ?』
宏『いや?全然違う。』
雄『美園が原因か……。』
あたしは慎太郎とふざけていて
二人がこんな会話を
していた事に気付かなかった。
:09/01/18 00:31
:SH905iTV
:☆☆☆
#97 [ぎぶそん]
あげ

木村です^ヮ^
また絡んで下さい(>_<)/
:09/01/18 00:33
:SH705i
:☆☆☆
#98 [優]
学校について
まずあたしは注目の的だった。
そりゃあそのはず。
ひろちゃんは
先輩後輩に関わらず人気者。
雄ちゃんは
こう見えて生徒会長。
見かけに寄らず頭がいい。
だから先生にも生徒にも
一目おかれていた。
そんな二人と
毎日登下校が一緒なあたしは
いつも注目されていた。
:09/01/18 00:38
:SH905iTV
:☆☆☆
#99 [優]
?『ちょっと!なんで慎太郎が一年の女と一緒に登校してるわけ!?』
突然前から
気が強そうな女の人が出てきて
慎太郎の腕を掴んだ。
なんで一緒かって?
…………そんなの
あたしの方が聞きたいわ(笑)
慎『有実ちゃんごめんね。実は君は遊びだったんだ。』
……うわっ!
最悪!
:09/01/18 00:47
:SH905iTV
:☆☆☆
#100 [優]
有実と呼ばれるその女性は
青のリボンをしていた。
家の学校は
学年ごとに
リボンの色が違っていて、
あたしたち一年生は赤。
二年生は緑。
三年生は青だった。
だからその人は
ひろちゃんたちと
同じ三年生だった。
:09/01/18 00:52
:SH905iTV
:☆☆☆
#101 [優]
有『ちょっとアンタふざけないでよ!?』
有実さんはにらみを
利かせながら
慎太郎の脇腹に一発
パンチをかました。
慎『うおっ!痛っ!』
有『ちょっと顔貸して!』
そう言うと有実さんは
慎太郎の耳を掴んで
引っ張った。
慎『わ、わかった!!わかったからちょっと待ってくれ!…みのちゃん、放課後迎えに行くからねッ☆』
:09/01/18 06:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#102 [優]
耳を引っ張られながらも
笑いながらウインクまでして
そう言う慎太郎が可笑しくて
あたしは笑いながら
わかったと返事をした。
そんなあたしを
有実さんはジロリと
睨んでから慎太郎を
どこかに連れて行ってしまった。
雄『……なんっつーか強烈な女だな。』
宏『あぁ………。』
美『慎太郎くん大丈夫かな…?』
雄『確実に大丈夫じゃねぇと思うけど、でもまぁ自業自得じゃね?』
:09/01/18 07:03
:SH905iTV
:☆☆☆
#103 [優]
そのまま下駄箱まで一緒に
歩いて行ったあたし達。
宏『じゃあ、また放課後な?』
美『うん!』
雄『真面目に授業受けろよ?』
美『雄ちゃんこそ!じゃあね!』
それだけ言って
自分の下駄箱へ
向かおうとした。
宏『あ、みー!?』
:09/01/18 07:08
:SH905iTV
:☆☆☆
#104 [優]
いつもはここで
別れるはずなのに
何故かひろちゃんが
あたしを呼び止めた。
美『なぁにー?』
ひろちゃんはあたしに
近付いて頭を撫でた。
宏『気をつけてな?』
美『え?何に?』
宏『いいから!一人で行動は絶対しない事!!わかった?』
:09/01/18 07:13
:SH905iTV
:☆☆☆
#105 [優]
美『……わかった。』
あたしはひろちゃんの
言葉の意味が
よくわかっていなかった。
宏『よし!じゃあ、またなっ!』
ひろちゃんはそう言うと
あたしの髪を
グシャグシャと撫でて
教室へ向かった。
:09/01/18 07:17
:SH905iTV
:☆☆☆
#106 [優]
彩『みの、おはよん♪朝からお熱いことですこと〃』
サーちゃんがあたしの頭を
ポンと叩いた。
美『サーちゃんおはよ!見てたの?』
彩『見てた見てた♪乙女見たく顔を赤く染めてイチャついてたとこをばっちりね!!』
美『イチャついてなんかいないもん…〃』
とか言いつつ顔は
真っ赤になっていた。
:09/01/18 13:10
:SH905iTV
:☆☆☆
#107 [優]
彩『カマトトぶんなって♪実は宏人さんとヤルことやってんじゃないのぉ〜!?』
美『……ちがっ…!!』
もー!
サーちゃんってば
朝から何言うのかと思えば!
ひろちゃんとは
そんなんじゃないんだから!
あたしが膨れっ面を
していると…
彩『ごめんごめん!冗談!』
:09/01/18 13:14
:SH905iTV
:☆☆☆
#108 [優]
美『やめてよ!そーいうのは!』
彩『だからごめんってば(笑)……で、昨日は何があったのよ!?宏人さんと雄大さんがみののこと探しにきたのよ?』
サーちゃんは
うまく会話をすり替えた。
あたしは昨日の事と
慎太郎の変化を
サーちゃんに伝えた。
彩『……なるほどねぇ。羨ましいわ、その紅一点…。』
サーちゃんは遠い目を
しながら言った。
もしもし?
あたしの話しを
聞いてました(笑)?
:09/01/18 13:19
:SH905iTV
:☆☆☆
#109 [優]
美『サーちゃん?あのね、あたしは危うく貞操の危機だったんだけどね、それわかってる……?』
彩『頭脳明晰の生徒会長に、人気者の爽やかくん。そしてあのイケメンの慎太郎さんかぁ……。いいなぁ…〃』
サーちゃんは
まったくもって
聞いちゃいない(笑)
美『……サーちゃんのバカ。』
小声でつぶやくと
いきなりサーちゃんが
こっちを見てあたしの
両ほっぺをつねった。
:09/01/18 13:24
:SH905iTV
:☆☆☆
#110 [優]
美『は、はーちゃん?…いはいいはい……〃〃やめへほ〜。』
彩『この贅沢者め!こうしてやるー!!』
美『いはいってばぁ〜!!』
何故かサーちゃんの
怒りの矛先が
あたしのほっぺに炸裂。
女って恐ろしい……。
:09/01/18 13:28
:SH905iTV
:☆☆☆
#111 [優]
それで満足したのか
サーちゃんは大人しくなり、
『これからは今まで以上に
気をつけなさいよ』
と意味不明な言葉を残して
チャイムと同時に
机に戻った。
気をつけろって何に…?
まだ痛みが残る両ほっぺを
押さえながら、
むしろあたしは
サーちゃんに気をつけなきゃ
いけないのではないかと
思ってしまった(笑)
:09/01/18 13:32
:SH905iTV
:☆☆☆
#112 [優]
ひろちゃんと
サーちゃんの言った
『気をつけろ』
の意味をずっと考えていたら
あっという間に授業も終わり、
放課後になった。
雄『美園!帰るぞ!』
いつものごとく
迎えに来てくれる
ひろちゃん達。
だけど今日からは
そこにプラス一名。
慎『みのちゃーん♪会いたかった〜!!』
そう言って
抱き着こうとする慎太郎に
当然のように
二人のラリアットがとぶ。
:09/01/18 13:37
:SH905iTV
:☆☆☆
#113 [優]
慎『いてッ!俺の恋路を邪魔するなよ!』
宏『お前のは恋路じゃなくてセクハラだよ(笑)』
雄『そうだ、変態(笑)』
慎『ひっでぇ〜〃』
そう言って泣きまねをする
慎太郎の顔を見ると
ほっぺに三本の引っかき傷が
ついていた。
美『慎太郎くん、ここどうしたの?』
:09/01/18 13:41
:SH905iTV
:☆☆☆
#114 [優]
慎『ああ…〃ここはあのぉ〜……。』
雄『朝の女にやられたんだってさ〃』
慎『バカ!雄大!言うなってあれほど言っただろ!』
:09/01/18 13:57
:SH905iTV
:☆☆☆
#115 [優]
美『ちゃんと消毒しないとばい菌入っちゃうよ?』
そう言ってかばんから
絆創膏を出して
慎太郎に渡した。
慎『みのちゃん優しい…〃』
慎太郎は涙ぐみながら
また抱き着こうとしてきて
再度二人のラリアットを
喰らっていた(笑)
:09/01/18 16:38
:SH905iTV
:☆☆☆
#116 [優]
宏『みーも笑ってないで危ないと思ったら殴っていいからな!』
雄『そうそう!ボコボコになぐってやれ(笑)』
美『でも………。』
困惑して慎太郎を見ると……
慎『俺、みのちゃんになら殴られてもいいかも……〃』
頬を赤く染めて
驚きの発言をした(笑)
美『……変態…〃』
:09/01/18 16:53
:SH905iTV
:☆☆☆
#117 [優]
その日の放課後は
なぜか慎太郎の家に
遊びに行くことになった。
美『…本当にあたしも行ってもいいの?』
慎『もちろん!っていうかホントはみのちゃんだけに来てほしいところなんだけどね〃』
遠慮がちに言うあたしに
ニッコリと笑いながら
慎太郎は言った。
あ〜またそんな事言うと…
ゴン!
案の定、雄ちゃんの鉄拳が
とんだ(笑)
:09/01/18 16:59
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:☆☆☆
#118 [優]
歩いて慎太郎の家に
向かうと…
家の前に女の人がいた。
慎『げっ……有実じゃん!』
宏『また修羅場か…(笑)』
慎『笑い事じゃねぇよ…。マジ勘弁してほしい……。』
パシッ!
あたしは慎太郎の背中を
叩いた。
慎『痛っ!』
美『そんな言い方ってないんじゃない?』
あたしは不覚にも
熱くなって怒った。
:09/01/19 11:06
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:☆☆☆
#119 [優]
美『慎太郎くんは女の子を何だと思ってるの?都合のいい人形じゃないの!!さんざん気を持たせて朝のような一言で終わりにするなんてサイテーだよ!?』
慎『みのちゃん………。』
恋する気持ちは
誰もが同じはず。
朝みたいな言い方されたら
誰だって傷付くよ。
それが好きな人から
言われた言葉なら尚更……。
慎『みのちゃん!俺、行ってくる!それで、本気で好きな女が出来たからごめんって謝ってくる!』
:09/01/19 11:14
:SH905iTV
:☆☆☆
#120 [優]
慎太郎はそう言って
有実さんの元へと
走って行った。
雄『よくもまぁ、あんなハズイこと言えるよな…〃』
確かに(笑)
聞いてるこっちが
恥ずかしくなっちゃうよ。
宏『…それだけみーが好きだってことだろ。』
:09/01/19 11:21
:SH905iTV
:☆☆☆
#121 [優]
バシッ!
雄『あ…殴られてらー(笑)』
宏『ホントだ(笑)つーかなんかこっち来てない?』
慎太郎を殴った有実さんは
泣きながら
こっちへ向かってきた。
有『ちょっと!あんたがみのって子!?』
有実さんはあたしの前に
立ちはだかって言った。
:09/01/19 11:23
:SH905iTV
:☆☆☆
#122 [優]
美『へ?あ、はい…。』
そう言うと
有実さんはあたしを
キッと睨んだ。
有『あんたのせいで!!』
そう言って有実さんは
手を挙げた。
な、殴られる!?
:09/01/20 14:05
:SH905iTV
:☆☆☆
#123 [優]
そう思って
目をつぶった。
………あれ?
痛くない…?
恐る恐る目を
開けてみた。
:09/01/20 14:10
:SH905iTV
:☆☆☆
#124 [優]
目を開けると
あたしに殴り掛かろうと
している手を
雄ちゃんがつかみ、
あたしの前には
ひろちゃんの
大きな背中があった。
美『ひろちゃん……?』
恐る恐るひろちゃんの顔を
覗くと、その顔は
怒りに満ちていた。
宏『みーは関係ねぇだろ?』
:09/01/20 14:34
:SH905iTV
:☆☆☆
#125 [優]
ひろちゃんが有実さんを
睨みながらそう言うと
有実さんは悔しそうに
舌打ちをして
その場から去っていった。
慎『みのちゃん!!大丈夫!?』
慌てた慎太郎が
あたしの顔を覗き込む。
雄『つか、慎太郎〜。女の教育くらいしっかりしろよ〜。危うく美園が殴られるとこだったんだぞ!』
怒る雄ちゃんを前に
慎太郎はしょんぼりした。
:09/01/20 14:37
:SH905iTV
:☆☆☆
#126 [優]
美『慎太郎くん!!ほら、あたしは平気だよ〃怪我だってしてないから!』
あたしがそういうと
慎太郎は目を潤ませながら
こっちを見た。
慎『みのちゃん、ほんっっとにごめん!』
実『大丈夫!雄ちゃんとひろちゃんが守ってくれたから!』
慎『ホントに良かった…。』
:09/01/20 14:42
:SH905iTV
:☆☆☆
#127 [優]
慎太郎は
どさくさに紛れて
抱き着こうとして
また二人に殴られていた。
あたしは
いつもみんなに守られていて
いつの日かそれが
あたり前のような気がしてた。
だけど……
:09/01/20 14:45
:SH905iTV
:☆☆☆
#128 [優]
次の日の朝。
雄『ほら!美園!早くしねぇと置いてくぞ!』
美『待ってよ〜!』
慌ただしい朝だけど
玄関を開けると
大好きな人が待って………
いない………。
美『あれ!?ひろちゃんは!?』
:09/01/20 18:19
:SH905iTV
:☆☆☆
#129 [優]
雄『あ〜なんか先行くってよ!』
え……?
そんなの聞いてない…。
いつも一緒に行けない時は
あたしにもメールがくるのに…。
美『なんで!?』
雄『知らね。つか、慎太郎もいねぇし!あいつのことだから寝坊か?』
そんな話しをしていると…
:09/01/20 18:24
:SH905iTV
:☆☆☆
#130 [優]
慎『みのちゃーん♪おっはよ〜!』
遠くから慎太郎が
手をふりながら走ってきた。
美『慎太郎くん、おはよー。』
慎『みのちゃんは今日も可愛いね〃あれ?ひろは?』
美『…先行ったって……。』
慎『……ふーん。』
慎太郎は腕を組み、
腑に落ちない顔をしていた。
:09/01/20 18:28
:SH905iTV
:☆☆☆
#131 [優]
お腹減った…。
いつもはひろちゃんが
パンをくれるのに
今日はないから…。
慎『はいっ!みのちゃんお腹へってるでしょ?俺の3時のおやつだけどあげる♪』
慎太郎はそう言って
メロンパンをくれた。
美『あ、ありがとう…。』
うれしい。
うれしいけど……
ひろちゃんがいないだけで
なんか寂しくていつもみたいに
喜ぶことができない。
:09/01/20 18:32
:SH905iTV
:☆☆☆
#132 [優]
雄『じゃあ、美園!また放課後な!』
慎『みのちゃんまたね!』
学校について、
二人とは別れる。
いつもと同じ状況。
なのに違うのは
あたしの靴がないってこと…。
:09/01/20 20:56
:SH905iTV
:☆☆☆
#133 [優]
美『あれっ?なんで?なんでないの?』
何度も何度も見たが
やっぱり靴はない。
渋々職員室に行って
スリッパを借り、
教室に入った。
ガラッ!
美『みんなおはよー!』
教室に入って
元気に挨拶をした。
……シーン。
:09/01/20 21:00
:SH905iTV
:☆☆☆
#134 [優]
あんなに騒がしかった教室が
一気に静になった。
美『……みっこ?ゆり?おはよ…?』
近くにいたクラスメイトに
声をかけても、
誰も挨拶すら返してくれない。
美『あ!サーちゃん!おはよ!』
教室の一番奥にいたけど
サーちゃんなら
皆のこの変化の訳を
知ってると思って近付いた。
:09/01/20 21:04
:SH905iTV
:☆☆☆
#135 [優]
美『……サー…ちゃん?』
サーちゃんは
俯いたままあたしの顔を
見ようとしない。
美『…ねぇ!?サーちゃんなんで!?なんで話してくれないの!?』
あたしはサーちゃんの肩を
掴んで揺さぶった。
だけどサーちゃんは
黙って俯いたままだった。
:09/01/20 21:06
:SH905iTV
:☆☆☆
#136 [優]
美『なんで…?』
あたしが呆然と
立ち尽くしていると
一人の男の子が口を開いた。
『みのと仲良くすると痛い目に合わすって朝…黒板に…………。』
だから?
だからみんな
あたしを避けるの?
:09/01/20 21:09
:SH905iTV
:☆☆☆
#137 [優]
ガタン!
あたしは至ってもいれず
教室を飛び出した。
彩『…みのっ!』
廊下でナメセンとすれ違い、
声をかけられたが
そのまま屋上まで走った。
美『………はぁはぁ…はぁ……。なんで…?なにがあったの…?』
確かに昨日までは
みんな普通だった。
:09/01/20 21:13
:SH905iTV
:☆☆☆
#138 [優]
あたしは雄ちゃんと
ひろちゃんに相談したくて
三年生の教室を訪ねた。
美『あの……兄を…雄大を呼んでもらえますか?』
男『あ"?あぁ、君が例の(笑)』
美『えっ?』
男『いや、雄大ならいないよ?』
あいにく雄ちゃんは
生徒会の集まりでいなかった。
:09/01/20 21:17
:SH905iTV
:☆☆☆
#139 [優]
とりあえずひろちゃんの
居場所を聞いて
教室を跡にした。
“ひろなら美術室に
行ったよ”
さっきの男は
ニヤニヤした顔で
教えてくれた。
美『……なんで美術室?』
不思議に思いながらも
美術室にむかい、
教室を開けた。
:09/01/20 21:22
:SH905iTV
:☆☆☆
#140 [優]
そして目の前に
広がった光景に
言葉を失った。
ひろちゃんが
サーちゃんとキスをしてた。
:09/01/20 21:23
:SH905iTV
:☆☆☆
#141 [優]
美『…なんっ………。』
宏『…みー!?』
あたしの存在に気付いた二人は
とっさに離れた。
彩『みの!違うの!あのっ…………。』
美『聞きたくない!!!!』
腕を掴もうとしたサーちゃんを
振り払って教室を出た。
:09/01/20 21:27
:SH905iTV
:☆☆☆
#142 [優]
なんで……?
なんでサーちゃんが?
わからない。
あたしだけが知らないうちに
みんなが変わってる……。
なんで……?
:09/01/20 21:28
:SH905iTV
:☆☆☆
#143 [優]
宏『みーッッ!』
ひろちゃんがあたしの後を
追い掛けてきた。
美『…嫌だ!ひろちゃんなんかあっち行っちゃえ!!』
嫌がるあたしを
ひろちゃんは抱き寄せた。
美『……ひろちゃん…なんで…………?』
なんでさっきサーちゃんを
抱きしめていた腕で
あたしを抱くの……?
:09/01/20 21:31
:SH905iTV
:☆☆☆
#144 [優]
宏『……みー…ごめん…。』
美『なんで謝るの?』
これは何のごめん?
好きになれなくてごめん?
それともさっきのことに
対する罪悪感…?
:09/01/20 21:34
:SH905iTV
:☆☆☆
#145 [優]
ひろちゃんはあたしを
きつく抱きしめて
そしてあたしの頭を
撫でながら言った。
『…ごめん…。……俺……………彩華が好きだ…。』
なんで……?
:09/01/20 21:36
:SH905iTV
:☆☆☆
#146 [優]
ドンッ!
美『……ひっく………ひ……ひろちゃんは最低だよ……。』
あたしはひろちゃんを
突き飛ばして走った。
:09/01/20 21:39
:SH905iTV
:☆☆☆
#147 [優]
ねぇ、
ひろちゃん?
なんでサーちゃんなの?
なんでサーちゃんは
ひろちゃんなの……?
なんであたしが好きな
ひろちゃんと
キスなんてするの……?
:09/01/20 21:42
:SH905iTV
:☆☆☆
#148 [優]
あたしとひろちゃんが
運命じゃなくてもいい。
ひろちゃんに彼女が
出来たら仕方ない。
ひろちゃんが好きになったなら仕方ないよ……?
でもっ………
でもっ………………
なんでサーちゃんなの………?
:09/01/20 21:44
:SH905iTV
:☆☆☆
#149 [優]
ドンッ!
前を見ずに走っていたから
人にぶつかって
転んでしまった。
美『……すみません……。』
慎『みのちゃん?』
ぶつかった相手は
慎太郎だった。
:09/01/20 21:46
:SH905iTV
:☆☆☆
#150 [優]
美『……慎太郎くん。』
慎『なんで泣いてるの……?』
あたしは俯いて
答えなかった。
答えることが出来なかった。
思い出したくもない……。
でもあの光景が
頭から離れなかった。
:09/01/20 21:49
:SH905iTV
:☆☆☆
#151 [優]
慎『……ひろが原因?』
あたしは何も答えず
ただ泣くことしか
できなかった。
グイッ!
突然、慎太郎があたしを
抱き寄せた。
:09/01/20 21:51
:SH905iTV
:☆☆☆
#152 [優]
慎『忘れろよ……あんな奴。……俺が……俺が幸せにするから…………。』
……忘れる?
こんなに
こんなに好きなのに……?
…………幸せに?
ひろちゃんが
ひろちゃんのことだけが
好きなのに幸せになれるの…?
:09/01/20 21:53
:SH905iTV
:☆☆☆
#153 [優]
その時………。
『慎太郎!!』
慎太郎を呼ぶ
女の声が聞こえた。
慎『……有実…。』
声の主は有実さんだった。
有『今日は慎太郎の家に呼んでくれる約束でしょ?』
有実さんはニヤニヤと
笑いながら言った。
:09/01/20 22:00
:SH905iTV
:☆☆☆
#154 [優]
慎『はぁ?ふざけんなよ!?そんな約束してねぇだろ!?』
有『やーだ♪忘れちゃったのぉ?』
有実さんは慎太郎の耳に
顔を近付けて何かを囁いた。
その途端、
慎太郎の顔は青ざめた。
有『ねっ、早く行こうよ?』
慎『あ……あぁ。』
有『じゃ、みのちゃん!またねっ!』
:09/01/20 22:05
:SH905iTV
:☆☆☆
#155 [ゆい]
頑張って~
応援してるよ♪
:09/01/20 22:12
:W61T
:☆☆☆
#156 [優]
:09/01/20 23:32
:SH905iTV
:☆☆☆
#157 [優]
慎太郎はあたしを
ちらっと見たが
何も言わずに立ち去った。
美『ハハッ〃一人ぼっちになっちゃった…………。』
なんでかな…。
なんで
こうなっちゃったのかな…。
昨日まであんなに
楽しかったのに……。
ひろちゃんとも
あんなに普通だったのに…。
:09/01/20 23:49
:SH905iTV
:☆☆☆
#158 [優]
誰を信じていい…?
何を信じたらいい?
……苦しいよ。
:09/01/20 23:50
:SH905iTV
:☆☆☆
#159 [優]
鞄をとりに教室へ行ってみると
朝なかった上靴が
びしょ濡れのまま
机の上に置いてあった。
このままにする訳にも行かず
濡れた上靴を鞄にいれた。
美『頭痛い………。』
あたしはナメセンに
気分が悪いと言って
そのまま早退した。
ガチャッ!
母『あら?美園?学校がどうしたの?』
:09/01/20 23:55
:SH905iTV
:☆☆☆
#160 [優]
玄関をあけると
変な時間に帰ってきた娘を
不思議がる
お母さんの姿があった。
美『ちょっと具合悪くて……。部屋で寝てるね?』
母『ちょっと美園、大丈夫!?』
:09/01/20 23:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#161 [優]
美『平気。疲れてるだけだから…。』
母『でもその上靴…。』
お母さんはあたしが手に持つ
びしょ濡れの靴に気付いた。
美『なんでもないよ。ただ掃除のバケツを零しただけ。』
それだけ言うと
部屋にこもった。
:09/01/21 16:36
:SH905iTV
:☆☆☆
#162 [優]
ガチャッ。
ドアを開けて制服のまま
ベットに倒れた。
枕元には
去年の誕生日に
ひろちゃんからもらった
くまのぬいぐるみがある。
あたしはそれを手に取り、
抱きしめた。
:09/01/21 16:38
:SH905iTV
:☆☆☆
#163 [優]
美『オマエをくれたご主人様はサーちゃんが好きなんだって………。………ひっく……。』
考えたらまた辛くなった。
ブーブー。
鞄の中の携帯が
鳴った。
取り出して見てみると
ひろちゃんからと
サーちゃんから
たくさんの着信が来ていた。
:09/01/21 16:44
:SH905iTV
:☆☆☆
#164 [優]
ひろちゃんに
『応援するよ!』
って言えるほど
大人になれなくて、
サーちゃんにヤキモチを
妬くことしか出来ない。
きっと今電話で話したら
『なんでキスしたの!?』
って二人を責めてしまう……。
そんな惨めな事は
したくない。
:09/01/21 16:47
:SH905iTV
:☆☆☆
#165 [優]
あたしは携帯の電源を切って
布団にはいった。
嫌な事を考えないように
寝てしまうことにした。
:09/01/21 16:48
:SH905iTV
:☆☆☆
#166 [優]
夕方、薄暗くなり始めた頃
ドアをノックする音で
目が覚めた。
コンコンー。
雄『美園?……起きてる?』
なんだ。
雄ちゃんか………。
美『……起きてるよ。』
雄『入るぞ?』
そう言いながら
雄ちゃんがドアを開けた。
:09/01/21 16:52
:SH905iTV
:☆☆☆
#167 [優]
美『…おかえり。』
雄『ただいま。…寝てた?』
美『うん。さっきまで……。』
雄ちゃんはじっと
あたしの顔を見るから
泣いたのをバレないように
視線を外して言った。
雄『……今日一人で帰ってきたの?』
美『え?う、うん。あ、あたし制服のまま寝ちゃったんだ〃着替えるから出でって?』
:09/01/21 16:55
:SH905iTV
:☆☆☆
#168 [優]
そう言って雄ちゃんを
反転させ、背中を押した。
雄『………んだよ。』
美『え……?』
雄ちゃんの言葉が
聞き取れなくて
近付いた時………
ギュッ。
気付いた時には
抱きしめられていた。
:09/01/21 16:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#169 [優]
美『ゆ、雄ちゃん!?』
雄『…なんで泣いてんの隠そうとするんだよ。……なんでそんなに強がんだよ!!もう見てらんねぇよ!!!!辛いなら頼れよ!!俺はそんなに頼りねぇかよ!?』
雄ちゃんは
あたしを抱きしめたまま
怒鳴るようにして言った。
美『ちがっ…………。』
雄『……俺は美園のそんな悲しい顔なんて見てたくねぇよ……。頼むから何かあったなら話してくれよ………。』
:09/01/21 17:02
:SH905iTV
:☆☆☆
#170 [優]
不意にポロポロと
涙が流れた。
そしてあたしは
クラスで無視された事、
ひろちゃんとサーちゃんの事、
上靴の事、慎太郎の事をすべて
雄ちゃんに話した。
雄『そっか……。辛かったな。』
美『……無視されたのとか靴隠されたのが辛いとかは思わない……。あたしはただ……ひろちゃんの事が何よりも……ショックだった……。』
:09/01/21 17:56
:SH905iTV
:☆☆☆
#171 [優]
あたしはまた堪えられなくなり
泣き出した。
雄『…美園?』
急に優しい声で
雄ちゃんが言った。
雄『美園?顔上げて?』
そう言いながら
あたしの顎を上げた。
きっと今のあたしの顔は
化粧も落ちかけてボロボロで
鼻水なんか出て
かなりひどい顔だと思う。
:09/01/21 18:00
:SH905iTV
:☆☆☆
#172 [優]
いつもの雄ちゃんだったら
『キモイ』とか
『オバケ』とか言って
きっとからかってきたハズ。
だけどあたしの目を
しっかり見て
笑いもしない
真剣な顔で言った。
雄『美園の事は俺が守ってやるから…。』
:09/01/21 18:03
:SH905iTV
:☆☆☆
#173 [優]
今何って言ったの……?
美『え…?』
あたしは目を丸くして
雄ちゃんを見た。
雄『だから……。だから、ひろの事は忘れろ。』
それだけ言って
雄ちゃんは
部屋から出て行った。
:09/01/21 18:05
:SH905iTV
:☆☆☆
#174 [優]
ひろちゃんを忘れる?
今まで
ずっとひろちゃんだけを
見てきたのに?
:09/01/21 21:01
:SH905iTV
:☆☆☆
#175 [優]
この三年間
ずっとひろちゃんを
追い掛けてきた。
ずっとひろちゃんだけが
好きだった。
ひろちゃんが
あたしの支えだった。
ひろちゃんが
あたしの生き甲斐だった。
……そんなひろちゃんを
忘れなきゃいけないの……?
:09/01/21 21:04
:SH905iTV
:☆☆☆
#176 [優]
ひろちゃんを忘れたら
あたしに
何が残るって言うの…?
そんなの嫌だ……。
美『……ひっく………ひっく………ひろちゃんじゃなきゃ………嫌だよぉ…。』
あたしはいくら泣いても
涙が止まらなかった。
忘れたくなんかない。
そばにいたい。
ずっと……。
:09/01/21 21:08
:SH905iTV
:☆☆☆
#177 [優]
その日はいつまで
経っても寝れなかった。
翌日、寝不足のまま
お母さんに起こされた。
母『美園?どこか具合が悪いの?学校休む?』
美『ううん。平気だよ?』
ホントは平気じゃない。
出来ることなら行きたくない。
だけど逃げたって変わりない。
それに、玄関を出たら
ひろちゃんが来てくれてる
かもしれない。
:09/01/21 21:14
:SH905iTV
:☆☆☆
#178 [優]
雄『美園、行くよ?』
雄ちゃんに声をかけられて
そんな淡い期待を
持ちながら玄関を開けた。
だけどドアを開けた
そこにはひろちゃんは
いなかった。
ひろちゃんも
慎太郎もいなかった。
美『……………もう……戻れないんだね…。』
:09/01/21 21:17
:SH905iTV
:☆☆☆
#179 [優]
そう、もう戻れない。
ひろちゃんも
慎太郎も
サーちゃんも
もうあたしのそばには
いなくなってしまった。
そして更なる現実が
あたしを苦しませる。
:09/01/21 21:24
:SH905iTV
:☆☆☆
#180 [優]
学校に着いて
恐る恐る下駄箱を開けると
中には一枚の手紙が入っていた。
昨日話しておいた為
雄ちゃんは下駄箱で別れず
一緒に着いていてくれた。
雄『貸して。』
中を開けようとした
あたしから
手紙を奪い取り、
雄ちゃんはビリビリと
封を破いた。
:09/01/21 21:30
:SH905iTV
:☆☆☆
#181 [優]
中から出して手紙をよんだ
雄ちゃんは見るからに
怒りを表わにしていた。
美『雄ちゃん…?何って書いてあったの……?』
手紙を受け取ろうと
手を伸ばしたが、
雄ちゃんはその手紙を
ぐしゃりと握り潰した。
雄『何もねぇからお前は気にすんな?』
:09/01/21 21:33
:SH905iTV
:☆☆☆
#182 [優]
気にすんなって言っても
雄ちゃんの様子から言って
ただ事じゃないって
あたしにもわかった。
雄『一時間目は生徒会総会だろ?俺、準備があるから先行くな!美園も早く教室に行けよ?』
それだけ言って
雄ちゃんは
先に行ってしまった。
ガラッー。
美『おはよー。』
教室に入っても
声をかけてくれる人はいない。
:09/01/21 21:37
:SH905iTV
:☆☆☆
#183 [優]
みんな慌ただしく
体育館に行ってしまった。
サーちゃんの机を見たが
まだ来てないのか、
それとも休みなのか
いなかった。
美『また一人ぼっちか………。』
あたしは深くため息をついた。
:09/01/22 16:23
:SH905iTV
:☆☆☆
#184 [優]
中学入学の頃、
あたしには友達がいなかった。
人見知りする性格と
雄ちゃんとひろちゃんに
べったりくっついていたせいで
女の子は誰もがあたしを
よく思ってなかったらしい。
当然クラスにも馴染めなくて
ペアを組む授業の時は
いつも一人だった。
そんな中、出会ったのが
サーちゃんだった…。
:09/01/22 16:27
:SH905iTV
:☆☆☆
#185 [優]
彩『ひとり?あたしと組もう?』
って……。
それがどんなに嬉しかった事か。
サーちゃんは
明るくて可愛くて
裏表ない性格で
入学早々みんなに
好かれていた。
そんなサーちゃんは
それ以来ずっとあたしと
一緒にいてくれた。
:09/01/22 16:30
:SH905iTV
:☆☆☆
#186 [優]
ひろちゃんを
好きになったきっかけも、
切ない気持ちも
すべてサーちゃんに
伝えてきた。
想うだけが辛くて泣いたり、
嬉しすぎて泣いたり…
サーちゃんの前で
たくさんの
“ひろちゃんを
好きなあたし”
を見せてきた。
:09/01/22 16:34
:SH905iTV
:☆☆☆
#187 [優]
だからこそ悔しくて、
だからこそ羨ましい…。
…いっそのこと
あたしはサーちゃんに
なりたいって思う。
:09/01/22 16:36
:SH905iTV
:☆☆☆
#188 [優]
ねぇ、ひろちゃん?
サーちゃんみたいに
可愛くなったら
好きになってくれる?
サーちゃんみたいに
細くなったら
好きになってくれる?
…どうしたら
三年越しのこの想いに
答えてくれますか…?
:09/01/22 16:38
:SH905iTV
:☆☆☆
#189 [優]
それからあたしは
ひとりで体育館に行った。
ナ『鈴木〜遅いぞ〜?』
クラスの子達を男女二列に
並ばせながら
ナメセンが言った。
美『……すいません。』
ナ『これから生徒会長挨拶があるんだから兄ちゃんの挨拶をしっかり聞いとくんだぞ?』
:09/01/22 16:50
:SH905iTV
:☆☆☆
#190 [優]
成績優秀な雄ちゃん。
おまけに性格は
明るくてみんなに好かれる。
だからナメセンはもちろん、
他の先生達にも
絶対的な信頼を得ていた。
『二、生徒会長挨拶。』
司会進行が言うと
壇上にはいつも見ている
雄ちゃんがでてきた。
:09/01/22 16:53
:SH905iTV
:☆☆☆
#191 [優]
文化祭の予算がどうとか
クラブ活動の備品がどうとか
ホントに自分の
お兄ちゃんかと思うくらい
真面目でハキハキ
と話していた。
雄『……以上で終わります。』
ナ『さすが雄大!!すばらしい挨拶だった!!』
あたしのとなりにいた
ナメセンが言った。
そして誰もが
締め括ったと思った時……!
:09/01/22 16:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#192 [優]
雄『ゴホン……それからもう一言言わせてください。』
え?
どうしたの?
誰もが気が付いたハズ。
声のトーンも話し方も
生徒会挨拶の時とは
違っていた。
雄『最近、俺の妹を虐めてる奴がいるらしい……。誰だかはしらねぇけど、今度やったら……………ぶっつぶす!!!!』
中指を立てて
雄ちゃんは言った。
:09/01/22 17:02
:SH905iTV
:☆☆☆
#193 [優]
これには隣にいて
さっきまで感心していた
ナメセンも口をあんぐりと
開いたまま呆然としていた。
もちろんあたしもだ。
:09/01/22 17:16
:SH905iTV
:☆☆☆
#194 [優]
周りを見ると
誰もが口をぽかんと
開けていた。
あたしは恥ずかしがりもせず、
清々しい顔をしながら
壇上を下りる雄ちゃんを見て
少し涙が出そうになった。
誰も味方に
なってくれないなか、
雄ちゃんだけが
味方になってくれていたから…。
:09/01/22 17:21
:SH905iTV
:☆☆☆
#195 [優]
総会が終わり、教室へ
戻ろうとしていると……
『みの!!』
突然名前を呼ばれて
立ち止まった。
:09/01/22 17:22
:SH905iTV
:☆☆☆
#196 [優]
声をかけてきたのは
昨日無視してきた
クラスメイトの
みっことゆりだった。
み『みの、ごめん!!』
ゆ『みの、あたし達酷いことしてホントにごめんね…?』
二人はしゅんとしながら
謝ってきた。
:09/01/22 17:26
:SH905iTV
:☆☆☆
#197 [優]
美『……一発殴らせてくれる?』
あたしがそう言うと
二人はビクッとした。
み『……いいよ?あたしらが悪いんだもん……。好きなだけ殴っていいよ?』
そう言って二人は
目をつぶって
下を向いた。
美『行くよ!?』
二人が目に力を入れて
堪える顔を見て
あたしはふと笑った。
:09/01/22 17:29
:SH905iTV
:☆☆☆
#198 [優]
美『……嘘だよ?』
あたしは
いたずらっぽく笑った。
ゆ『怒ってないの?』
美『もう過ぎた事は忘れた!!……でも一つだけ聞いていい?下駄箱に入れた手紙に何って書いたの……?』
雄ちゃんが見せて
くれなかったから
どうしても気になっていた。
:09/01/22 17:32
:SH905iTV
:☆☆☆
#199 [優]
だけど次の瞬間
血の気が引いた。
み『え?あたし達、手紙なんて入れてないよ?』
そんなはずない。
確かに手紙は
入っていた。
:09/01/22 17:34
:SH905iTV
:☆☆☆
#200 [優]
ゆ『あたし達、手紙なんて知らないよ?生徒会長の話しを聞いて怖くなっちゃって、軽はずみに乗せられてみのを無視したことを謝ろうって思ったんだ…。』
みっことゆりではない。
態度で嘘はついていないって
すぐわかる。
乗せられた……?
もしかして
他に首謀者がいる……?
:09/01/22 17:38
:SH905iTV
:☆☆☆
#201 [優]
首謀者…………
考えて浮かぶのは
ただ一人だった。
:09/01/22 18:08
:SH905iTV
:☆☆☆
#202 [優]
それは…
有実さん。
:09/01/22 18:08
:SH905iTV
:☆☆☆
#203 [優]
有実さんは
慎太郎の家で鉢合わせた時
睨むようにあたしの顔を
見ていた。
そして
あたしが早退したあの日、
ニヤニヤして
あたしの顔を見た。
そう言えば、あの日
慎太郎が有実さんから
耳打ちされてから
態度が変わっていたような……。
現に、あれから慎太郎は
あたしの前に顔を表さない。
:09/01/22 18:12
:SH905iTV
:☆☆☆
#204 [優]
あたしの中では
もう固まっていた。
首謀者は絶対
有実さんだ。
:09/01/22 18:13
:SH905iTV
:☆☆☆
#205 [優]
そう確信したあたしは
放課後、有実さんのクラスに
向かった。
滅多に来ない
三年生の教室に来て、
ひろちゃんもいつも
ここにいるんだなぁって
暖かい気持ちになった。
有実さんは三年二組。
ひろちゃん達と
同じクラスだった。
ひろちゃんに会えると言う
ドキドキと、
昨日電話を無視してしまった
罪悪感が入り混ざった
複雑な感情のまま
教室のドアが開いた。
:09/01/23 10:52
:SH905iTV
:☆☆☆
#206 [優]
幸いひろちゃんも
雄ちゃんもクラスには
いなかった。
美『あのっ…有実さん呼んでもらえますか…?』
ホッとしたあたしは
近くにいた背が高い男に
話しかけた。
男『あぁ?有実?おーい!有実!?一年が呼んでる。』
男の視線の先には
慎太郎の隣にベッタリ
寄り添っている
有実がいた。
:09/01/23 10:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#207 [優]
あたしに気付いた
慎太郎は一度だけ
視線を合わせて
すぐに反らした。
有『あぁ?誰かと思えばみのちゃんじゃない♪どうしたの?』
美『お話があります。ちょっと顔貸してください。』
有『怖ぁ〜い!有実何されるの〜?』
有実さんは明らかに
わざとらしく大きな声で
言った。
:09/01/23 11:00
:SH905iTV
:☆☆☆
#208 [ゆい]
続き気になる
頑張ってト
:09/01/23 12:03
:W61T
:☆☆☆
#209 [優]
:09/01/23 12:13
:SH905iTV
:☆☆☆
#210 [優]
あたしはそのまま
有実さんを体育館裏へ
呼び出した。
有『ありきたり〜。何々?あたし、ボコられるとかぁ〜?』
美『…身に覚えがあるってことですよね?なんであんなことするんですか?』
有『は?あんな事?』
有実さんは腕組をしながら
あたしを睨んだ。
美『とぼけないで!』
:09/01/23 13:07
:SH905iTV
:☆☆☆
#211 [優]
有『は?何でってあんたがムカつくからにきまってんじゃん?』
そう言って
得意げに笑った。
美『……慎太郎くんには何言ったのよ?』
有『慎太郎?あんたに関係ない。』
美『いいから言いなさいよ!!』
あたしは有実さんの髪の毛を
思いっきり引っ張った。
:09/01/23 13:16
:SH905iTV
:☆☆☆
#212 [優]
有『痛いっ!!ちょっと放して!』
美『何言ったか言うまで絶対放さないから!!!!』
あたしはさらに力を入れて
髪の毛を引っ張った。
有『……あんたに………のよ!!』
美『聞こえない!!』
有『慎太郎がこれ以上あんたに近付いたらあんたを傷付けるって言ったのよ!!』
:09/01/23 13:19
:SH905iTV
:☆☆☆
#213 [優]
え……?
あたしは驚いて
掴んでいた手を放した。
有『慎太郎だけじゃないわ。宏人もあんたの友達もちょっと脅したら簡単にあんたの元を離れたのよ?あんたは捨てられたの。いいきみ♪』
笑ってそう言う
有実さんを見て
あたしの中で何かがキレた。
:09/01/23 13:22
:SH905iTV
:☆☆☆
#214 [優]
パンッ!!
気が付いたら
これ以上ないってくらい
力を込めて有実さんを
殴っていた。
:09/01/23 13:23
:SH905iTV
:☆☆☆
#215 [優]
有『…っ……何すんのよ!!』
殴られた有実さんも
あたしを殴り返してきた。
あたしは殴っては殴られ、
殴られては殴りで
時間が経つともう
ボロボロだった。
小さくて小柄なあたしに比べ
身長も高く、たくましい
有実さんに勝てるはずなく
あたしは気が付けば
立てないくらいやられていた。
:09/01/23 13:27
:SH905iTV
:☆☆☆
#216 [優]
しばらくして、
ずっと黙っていた
有実さんが口を開いた。
有『…………慎太郎が好きだったのよ。……ホントに本気で………。』
あたしは何か言いたかったが
口の中が切れていて
痛くて何も話せなかった。
有『あんたは何も悪くないってわかってる。………でも、羨ましかった…。慎太郎に好かれているあんたが……。』
:09/01/23 13:31
:SH905iTV
:☆☆☆
#217 [優]
有実さんは
あたしに背を向けていたが
肩が小刻みに揺れていて、
泣いているのがわかった。
有『あんたが妬ましかった……。慎太郎に好かれて、成績優秀な兄と自分を守ってくれる好きな人がいて、何もかもに恵まれていたあんたが……すごく羨ましかった。』
好きすぎる故に生まれる
嫉妬という感情……。
有実さんはその感情に
飲み込まれてしまっていた。
:09/01/23 13:36
:SH905iTV
:☆☆☆
#218 [優]
“どんな手を使っても
好きな人をそばに置きたい”
きっとそれが
有実さんの考え。
正しいとは言いきれないけど、
裏を返せばそれだけ
本気で好きって言うこと…。
有『でも……もういいわ!!慎太郎には飽きたからあんたに返す!』
そう言って有実さんは
その場を跡にした。
:09/01/23 13:40
:SH905iTV
:☆☆☆
#219 [優]
帰されても……(笑)
あたりは薄暗くなり、
もうすぐ下校の時間になる。
あたしは教室に鞄を
とりに戻った。
廊下にはもうすでに
誰もいなかった。
ポケットの中の携帯を
取り出してみると
不在着信がたくさんあった。
:09/01/23 14:00
:SH905iTV
:☆☆☆
#220 [優]
相手はすべて雄ちゃん。
そう言えば雄ちゃんに
連絡入れてなかったっけ…。
……もう
帰っちゃったよね?
そう思い、教室のドアに
手をかけた時……
『おっせーよ!!』
壁に寄り掛かって
雄ちゃんが待っていた。
:09/01/23 14:02
:SH905iTV
:☆☆☆
#221 [優]
美『何っ……で……痛ッ………。』
言葉を口にした途端
口の中で傷口が擦れて
言葉に詰まった。
雄『なんでってそりゃあ………おい!!……どうしたその傷!?』
雄ちゃんがあたしの
両肩を掴んで言った。
美『痛ッ……。』
雄『誰にやられた!?言え!!美園!?』
:09/01/23 14:06
:SH905iTV
:☆☆☆
#222 [優]
雄ちゃんが心配するのも
無理はない。
あたしの口元は切れて
血が出ていて、
顔にはいくつもの
引っ掻き傷。
スカートから覗く足には
いくつもの痣が出来ていた。
雄『美園!?』
美『いいのっ!!これはあたしとその人の問題だから!!』
:09/01/23 14:11
:SH905iTV
:☆☆☆
#223 [優]
雄『なんだよそれ!!』
そう言うと雄ちゃんは
荒々しくあたしの腕を引っ張り
教室から出た。
美『ゆ、雄ちゃん?…どこ行くの!?』
雄『早く帰って手当てすんだよ!!後なんて残ったら大変だろ!?』
あたしは雄ちゃんの腕を
振り払った。
美『雄ちゃん、先に帰ってて?あたし、どうしてもやらなきゃいけないことがある…。』
:09/01/23 14:54
:SH905iTV
:☆☆☆
#224 [優]
雄『それは、どうしても今日じゃなきゃいけないのか……?』
美『うん。』
雄『そっか……。なら気をつけて行くんだぞ?』
雄ちゃんに見送られ、
あたしは走った。
そして向かったのは
サーちゃんの家…。
:09/01/23 14:56
:SH905iTV
:☆☆☆
#225 [優]
母『あらあら美園ちゃん!まぁ!どうしたの、その怪我!?』
玄関に入るなら
サーちゃんのお母さんに
捕まってしまった。
美『こんな恰好で来てごめんなさい。おばさん!サーちゃんと話しをさせて!』
おばさんは驚きながらも
部屋まで通してくれた。
:09/01/23 14:59
:SH905iTV
:☆☆☆
#226 [優]
コンコンー
美『サーちゃん?みのだよ?…入るね?』
サーちゃんの返事を
聞かないまま
ドアを開けた。
サーちゃんは薄暗い
夕方にも関わらず
電気も付けないで
ベットに潜り込んでいた。
美『サーちゃん?……有実さんに何言われた?』
有実さんの名前を出したら
布団を被るサーちゃんが
ビクッとした。
:09/01/23 16:46
:SH905iTV
:☆☆☆
#227 [優]
美『…サーちゃん?』
彩『……みの……ごめんなさい……ひっく。』
サーちゃんは
布団の中で泣き出した。
彩『あたし………あたし…………。』
美『サーちゃん、落ち着いてからでいいからゆっくり話して?』
サーちゃんは
落ち着きを取り戻し、
ゆっくり話しはじめた。
:09/01/23 16:49
:SH905iTV
:☆☆☆
#228 [優]
実はサーちゃんは有実さんと
同じ小学校だった。
小学校の頃のサーちゃんは
今では考えられないくらい
内気で引きこもりだったらしい。
容姿もポッチャリ体型で、
ぶ厚い眼鏡をかけて
化粧一つせず、
まわりには
『キモイ』
って虐められていた。
:09/01/23 16:55
:SH905iTV
:☆☆☆
#229 [優]
そんなサーちゃんは
みんなが行かない
中学に通うために
家族でこっちに
引っ越してきた。
中学を出ると同時に
イメチェンして変わった
サーちゃん。
ここにはサーちゃんや
サーちゃんを知る人が
いないから安心してたんだって。
だけど高校に進学したら
唯一サーちゃんの過去を
知る人がいた。
……それが有実さん。
:09/01/23 16:57
:SH905iTV
:☆☆☆
#230 [優]
有実さんは
あたしを恨んでいて、
あたしからサーちゃんと言う
親友を引き離そうとした。
そして使った手段が
“小学校の頃の写真を
バラまかれたくなかったら
美園に近付くな。”
…それだけならまだしも、
“美園の好きな宏人を奪え”
って言われたらしい。
:09/01/23 17:01
:SH905iTV
:☆☆☆
#231 [優]
彩『………みの…ごめんね…。あたし……みのを裏切った……。親友だったのに……本当にごめんなさい……ひっく……。』
美『サーちゃん……もういいから泣かないで?』
あたしはサーちゃんの
背中を撫でながら言った。
美『確かにサーちゃんは自分を守るためにあたしを裏切ったかもしれない。…でもそのくらいサーちゃんにとっては過去が消したい記憶だったんでしょ?だからあたしはサーちゃんを恨んだりしないよ?』
:09/01/23 17:05
:SH905iTV
:☆☆☆
#232 [優]
人は弱い生き物だから。
だけど、サーちゃんは
あたしの気持ちまでは
絶対裏切らない。
だから罪悪感で学校に
来なかったんでしょ…?
あたしに悪いと思ってるから
こんなに泣いて
くれてるんでしょ?
だからあたしは
サーちゃんを怒ったりしないよ。
:09/01/23 17:08
:SH905iTV
:☆☆☆
#233 [優]
彩『みの……宏人さんのところに行って……?』
突然サーちゃんが
ひろちゃんの話しをするから
ビックリした。
美『……ううん。行けないよ………。』
……だって、サーちゃんは
どうあれ、ひろちゃんは
サーちゃんが好きなんだよ?
彩『みの……あたし辛くてあの日、美術室で宏人さんに相談してたの……。あの時の……あのキスは……宏人さんの本心じゃない…。』
:09/01/23 17:12
:SH905iTV
:☆☆☆
#234 [優]
え……?
でも聞いたよ?
しっかりこの耳で
『彩華が好きだから』
って……。
彩『宏人さん、ごめんねってすごく切なそうな顔をしてた……。……すごく辛そうな顔してた………。きっと何かを抱えてるはずだよ!?だからみの……宏人さんのところへ行って…?』
美『……っ…サーちゃんごめん!』
あたしはサーちゃんの
話しを聞いて慌てて
部屋を飛び出した。
:09/01/23 17:17
:SH905iTV
:☆☆☆
#235 [優]
痣だらけで痛む手足も
傷だらけで道行く人からの
不思議がる視線も気にせず
あたしは走った。
息をするのも忘れるくらい
傷付いた体の事なんて
忘れるくらい必死で
ひろちゃんの家まで走った。
ピンポーンー
やっとの事で着き、
乱れた呼吸を整えながら
インターホンを押した。
:09/01/23 17:21
:SH905iTV
:☆☆☆
#236 [優]
ガチャッー
ドアの開く音とともに
顔を出したのは
ひろちゃんの兄、陽次(ヨウジ)だった。
陽『なんだ美園ちゃんかぁ〜〃おっきくなったなぁ…ってかその傷どうした!?』
美『ようちゃん!?ひろちゃんは!?』
あたしは慌てて
ようちゃんに突っ掛かった。
:09/01/23 17:25
:SH905iTV
:☆☆☆
#237 [優]
陽『…そんな事よりその傷………』
美『いいから!!ひろちゃん出してよ!!』
焦るあたしを見て
ようちゃんは困ったように
ポリポリと鼻をかきながら
言った。
陽『…ひろなら出て行ったよ?』
……えっ?
:09/01/23 17:28
:SH905iTV
:☆☆☆
#238 [優]
出て行った……?
……なんで?
美『行き先は!?出て行ったって学校は!?』
陽『学校は退学したってさ……。行き先は……悪いけど俺は知らねぇんだ…。』
ホントは知ってる
かもしれない。
ようちゃんじゃなくても
おばさんに聞けば
わかるかもしれない。
美『……そっか。』
…でも
聞けなかった。
:09/01/23 17:33
:SH905iTV
:☆☆☆
#239 [優]
陽『美園!!』
帰ろうとしたあたしを
ようちゃんが呼び止めた。
美『………』
陽『世の中にはいい男いっぱいいるんだからひろなんか忘れちまえ!?』
黙ったままのあたしに
ようちゃんはそう言って
手に持っていた飴を
あたしにくれた。
美『……うっ……………ひっく……………。』
あたしは溜まっていたものを
吐き出すように
泣きながら家に帰った。
:09/01/23 17:39
:SH905iTV
:☆☆☆
#240 [優]
なんでみんな忘れろなんて
言うのかな…?
簡単に忘れられるような
想いだったら初めから
好きになってない。
ひろちゃんよりいい男が
世の中にたくさんいても
あたしはひろちゃんがいい……。
例えひろちゃんが
どうしようもない
チャラ男だったとしても、
犯罪者だとしても
ホームレスだとしても
きっとあたしは
ひろちゃん以外好きにならない。
:09/01/23 17:42
:SH905iTV
:☆☆☆
#241 [優]
例え世界中の人が
ひろちゃんの敵に
なったとしても
あたしはずっと
ひろちゃんの味方で
いるって誓える。
ひろちゃんがいい。
ひろちゃんしかいらない。
忘れろなんて言わないで。
…ひろちゃんの存在を
あたしの中から
消そうとしないで………?
:09/01/23 17:46
:SH905iTV
:☆☆☆
#242 [我輩は匿名である]
頑張ってください

毎日何回もcheck
してます

:09/01/23 17:46
:F903i
:☆☆☆
#243 [優]
ガチャッー
母『おかえ……ちょっと美園!?どうしたのこの傷!?』
美『転んだの……。』
あたしはお母さんの顔を
見ずに言った。
母『……転んだって……顔にあるのは引っ掻き傷じゃない!!一体どうしたの!?』
あたしが返答に困っていると
リビングから
雄ちゃんがでてきた。
雄『母さん、俺が手当てするから母さんは美園のためにお風呂沸かしてよ。』
:09/01/23 17:50
:SH905iTV
:☆☆☆
#244 [優]

匿名さん

こんな下手な小説
読んでくれてありがとう
ございます


:09/01/23 17:52
:SH905iTV
:☆☆☆
#245 [優]
母『あ……わ、わかったわ!美園!?雄大にちゃんと消毒してもらいなさいね?』
雄『美園、部屋行くか?』
美『うん……。』
階段に上って
自分の部屋に
向かおうとした時……
グイッー
雄ちゃんに抱きしめられた。
:09/01/23 17:56
:SH905iTV
:☆☆☆
#246 [優]
雄『……泣いたのはまたアイツが原因?』
美『………雄ちゃん知ってたの?……ひろちゃんが学校辞めたって…?』
雄『うん…。知ってた。』
あたしはそれを聞いて
雄ちゃんの胸から離れた。
美『何で教えてくれなかったの!?ねぇ!?なんで!?』
あたしは雄ちゃんの胸を
ドンドン叩いた。
:09/01/23 18:01
:SH905iTV
:☆☆☆
#247 [優]
雄『だって美園泣くじゃん……。なんで!?そんなの俺が聞きてぇよ!!なんでそこまでして、そんなに泣いてまでひろじゃなきゃダメなんだよ!?なんでそんなにひろがいいんだよ!?』
美『……だって………好きなんだもん………ひっく………。』
ひろちゃんじゃなきゃ
ダメな理由なんてない。
…ただ好きだから。
泣いても苦しくても
好きだから。
それ以外の理由なんていらないでしょ…?
:09/01/23 18:05
:SH905iTV
:☆☆☆
#248 [優]
雄『なんでアイツなんだよ!?アイツは美園に何も言わずにいなくなったんだぞ!?そんなアイツのどこがいいんだよ!?』
美『………ひろちゃんはそんな奴じゃない!!きっとこれには訳があるはずだもん!!』
あたしがそういうと
雄ちゃんは悲しそうな顔をした。
雄『…んでひろなんだよ………。』
美『えっ?』
雄『なんで美園はいつもひろなんだよ!?』
:09/01/23 18:14
:SH905iTV
:☆☆☆
#249 [優]
ドンッ!
そう言って怒鳴る
雄ちゃんに壁に
押し付けられた。
美『雄ちゃん……痛ッ……。』
今日の喧嘩で出来た痣が
壁にぶつかり鈍い痛みがした。
両手首は雄ちゃんに捕まれ
身動きが出来ない。
それ以前に雄ちゃんに睨まれ
動くことができなかった。
:09/01/23 18:18
:SH905iTV
:☆☆☆
#250 [優]
母『美園〜!?お風呂の準備できたわよ〜!?』
下からお母さんの
あたしを呼ぶ声が聞こえて
雄ちゃんは
あたしから離れた。
雄『………美園……俺は…………お前の事……。』
美『…お、……お風呂に入ってくるねっ!!』
あたしは雄ちゃんの
言葉を遮って
一階へ降りた。
:09/01/23 18:22
:SH905iTV
:☆☆☆
#251 [優]
美『…痛ッ……。』
シャワーのお湯が
傷口に滲みてヒリヒリした。
お風呂に浸かって
いろいろ考えていると…
ガチャッー
美『お母さん!?』
裸のお母さんが入ってきた。
母『たまには一緒に入ろうと思って♪』
…って小学生じゃ
ないんだから(笑)
:09/01/23 22:52
:SH905iTV
:☆☆☆
#252 [優]
母『ねぇ、美園?』
お母さんの背中を流していると
お母さんはいきなり
あたしに声をかけた。
美『…なに?』
あたしはこの体の傷について
聞かれると思ってビクついた。
母『お母さんはね、恋愛って無理して諦めなきゃいけないようなものじゃないと思うの……〃』
美『へっ…?』
:09/01/23 22:57
:SH905iTV
:☆☆☆
#253 [優]
母『ごめんね、二人の会話聞こえちゃったの…。お母さんはね、無理に諦めなきゃいけない恋愛はないと思う。諦めるのも好きでいるのも辛いなら好きでいたほうがいいじゃない〃!?』
美『……うん、そうだね。』
あたしは目頭が
熱くなるのを感じた。
母『……美園?自分の気持ちに正直にね!?お母さんは美園の素直なところが大好きなんだから〃』
お母さんはなによりも
言ってほしい事を言ってくれた。
:09/01/23 23:06
:SH905iTV
:☆☆☆
#254 [優]
母『コラコラ、泣かないのッ!…ひろちゃんの事が好きなのよね…!?』
美『うん〃』
母『諦めたりしないのよね!?』
美『うん!!』
母『よし!!さすがあたしの娘!!』
お母さんは
そう言って立ち上がり
お風呂場を出た。
母『美園も早く上がりなさい。』
:09/01/23 23:10
:SH905iTV
:☆☆☆
#255 [優]
美『あ、うん。』
お母さんの言動を
不思議に思いながらも
お風呂からでた。
お母さんはすでに
着替えを済ませ
脱衣所を跡にしていた。
タオルで髪をふきながら
リビングに向かうと…
母『美園、お母さんから美園へプレゼント♪』
そう言って封筒を渡された。
:09/01/23 23:14
:SH905iTV
:☆☆☆
#256 [優]
開けるとそこには万札が
何枚かと、一枚のメモが入っていた。
美『……なにこれ?』
母『見ればわかるでしょ!?もー!!鈍い子ねぇ〜!!』
メモを見るとすぐにわかった。
美『お母さん!!!!これ…。』
母『そっ♪お母さんは美園の恋を応援するするから〃』
そう、封筒に入っていた
メモにはひろちゃんの
新住所が書かれていた。
:09/01/23 23:19
:SH905iTV
:☆☆☆
#257 [優]
母『行ってきなさい〃行ってちゃんと気持ちを伝えなきゃいつまで経っても前に進めないわよ?』
お母さんはそう言って
ニッコリと笑った。
だれよりもあたしの気持ちを
理解してくれるお母さん…。
本当にありがとう。
:09/01/24 17:04
:SH905iTV
:☆☆☆
#258 [優]
翌日、あたしは
お母さんにもらったメモを
片手に電車に乗った。
幸い今日は土曜日で
学校は休みだった。
電車の中で、
ひろちゃんに会ったら
まず、何を言おうか……
その前にあたしと
普通に話してくれるのかとか
一人でモンモンと
考えていた。
:09/01/25 16:52
:SH905iTV
:☆☆☆
#259 [優]
1時間程して
ひろちゃんの住んでいる
らしき街に着いた。
ここにひろちゃんが
いるのかと思うと
興奮してドキドキした。
とりあえず地図を開き、
ひろちゃんの住んでる
ところを探そうとした。
:09/01/25 16:55
:SH905iTV
:☆☆☆
#260 [優]
バスに乗りたくとも
どのバスに乗れば
いいのかが分からず、
ひたすら歩くこと3時間……
美『あー!!もう限界………!!』
お腹も減ったし、
足もクタクタで
もう歩けないよ………。
半ベソをかきながら
途方にくれていると
路肩で仕事をしている
工事現場のおじさん達が
目に入った。
:09/01/25 16:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#261 [優]
その中にどう見ても
おじさんには見えない
若い人もいた。
美『ひろちゃん!!』
:09/01/25 17:00
:SH905iTV
:☆☆☆
#262 [優]
いきなり声を発したため
おじさん達はビックリして
こっちを見た。
若い人は後ろ姿しか
見えなかったけど、
あれはきっとひろちゃん…。
見間違うはずがない。
だって3年もひろちゃんの
後ろ姿を追ってきたんだよ…?
3年も背中だけを
見てきたんだよ…?
:09/01/25 17:03
:SH905iTV
:☆☆☆
#263 [優]
宏『みー……』
振り向いた男の人は、
やっぱりひろちゃんだった。
:09/01/25 17:05
:SH905iTV
:☆☆☆
#264 [優]
ひろちゃんは
ビックリした様子もなく、
怒ってる訳でもなく、
ただ切なそうな顔で
少しだけ微笑んだ。
美『…………』
あたしは大好きな
大好きなひろちゃんを
前にして何も言えなかった。
あんなに会いたかったのに。
電車の中であんなに
台詞を考えていたのに
いざひろちゃんに会ったら
胸がくるしくて
声が出せなかった。
:09/01/25 17:09
:SH905iTV
:☆☆☆
#265 [優]
『会いたかった』
『好きだよ』
『なんで黙っていなくなるの?』
…言いたい事は
山ほどある。
だけど頭からの
指令が体に伝わらない。
体が石みたいに動かなくて
ただただ涙だけが
頬を伝った。
:09/01/25 17:11
:SH905iTV
:☆☆☆
#266 [優]
宏『みー…元気だった?』
沈黙を破ったのは
ひろちゃん。
声を聞くのは
三日ぶりくらいで
そんなに時間が
経ってないのに
あたしにはもう何年も
聞いてなかったような
感じに聞こえた。
美『……うん。』
宏『ちゃんと朝飯食ってる?』
:09/01/25 17:14
:SH905iTV
:☆☆☆
#267 [優]
美『…うん。』
嘘だよ…?
ホントは食べてない。
ひろちゃんが
姿を表さなくなってから
朝ご飯は食べてない。
慎太郎がくれたパンも
食べれなかった。
ひろちゃんがいないだけで
あたし…こんなに弱く
なっちゃうんだよ……?
:09/01/25 17:16
:SH905iTV
:☆☆☆
#268 [優]
宏『みー、痩せたな…?』
美『…うん。』
ひろちゃんもね…。
どうしてそんなに
疲れた顔してるの?
なんでそんなに
苦しそうな顔してるの……?
宏『………みー?少し話せる?親方にちょっと時間もらってくるからそこの公園で待ってて?』
:09/01/25 17:20
:SH905iTV
:☆☆☆
#269 [優]
走って親方らしき
人のところに
向かったひろちゃん。
あたしはその後ろ姿を
見てから公園に向かった。
待ってる間
ブランコに乗った。
キーキーと
油が足りない音がした。
しばらくすると
ひろちゃんが
ジュースを持って走ってきた。
:09/01/25 17:24
:SH905iTV
:☆☆☆
#270 [ゆい]
更新しないの??
:09/01/25 17:42
:W61T
:☆☆☆
#271 [優]

ゆいさん

すいません

一応主婦なので
夕ご飯の準備をしてました

:09/01/25 17:54
:SH905iTV
:☆☆☆
#272 [優]
宏『……烏龍茶でよかった?』
ひろちゃんがジュースを
差し出しながら言った。
美『うん……。』
差し出された
烏龍茶を受け取り、
黙って飲み始めた。
気まずい沈黙が流れて
耐え切れなくなったあたしは
話しはじめた。
:09/01/25 17:57
:SH905iTV
:☆☆☆
#273 [優]
『…っ……なんでっ……なんで学校やめたの?』
あたしの突然の問い掛けに
ひろちゃんは俯いて
視線を反らした。
美『…なんで…あたしに話してくれなかったの?』
:09/01/26 01:29
:SH905iTV
:☆☆☆
#274 [優]
責めるような事
ホントは言いたくない。
でも、それしか
聞けなかった。
なんでひろちゃんは
あたしの前から
姿を消したのか……
気になって仕方なかった。
:09/01/26 10:19
:SH905iTV
:☆☆☆
#275 [優]
『……あたしの事……嫌になっちゃった……?』
こんな事言いたくなかった。
でも、黙っている
ひろちゃんに不安になって
つい口にしてしまった。
:09/01/26 10:23
:SH905iTV
:☆☆☆
#276 [優]
宏『………ごめん。』
ひろちゃんは
泣いているあたしに
それだけ言って
手を握った。
それは何のごめん?
嫌いになったって
いうごめん?
だったらなぜ手を握るの…?
:09/01/26 10:25
:SH905iTV
:☆☆☆
#277 [優]
美『…ひろちゃん?』
黙ってるひろちゃんに
どんどん不安が募る。
宏『………ごめん。もう…………会いに来ないで……。』
:09/01/26 10:27
:SH905iTV
:☆☆☆
#278 [優]
今、何って………?
ひろちゃんはそれだけ言って
握っていた手を放した。
美『……ひろちゃん…?今……何って………?』
宏『……だから美園の顔見たくないんだよ!!』
普段温厚なひろちゃんが
あたしに向かって
初めて怒鳴った。
:09/01/26 10:31
:SH905iTV
:☆☆☆
#279 [優]
パシッ!!
『ひろちゃんなんか嫌いッ!!』
あたしは泣きながら
ひろちゃんの頬を叩き
公園を出た。
:09/01/26 12:29
:SH905iTV
:☆☆☆
#280 [優]
なんでこう
なっちゃうのかな?
ただ会いたいだけなのに
ただ好きなだけなのに
開いた溝はどんどん
広がるばかりで
一向にふさがらない。
それどころか
どんどん溝は深まり、
修復できなくなった。
:09/01/26 12:33
:SH905iTV
:☆☆☆
#281 [優]
あたし、
自惚れてたのかな?
ひろちゃんは
有実さんに脅されて
あたしから
離れただけだって…
そう思ってたのは
ただの自惚れ
だったのかな…?
:09/01/26 12:36
:SH905iTV
:☆☆☆
#282 [優]
あたし達は
結局
離れる運命なのかな…?
:09/01/26 12:38
:SH905iTV
:☆☆☆
#283 [優]
それから電車で
1時間かけてきた道を
また戻った。
本当にバカみたい。
せっかくの休みに
お母さんにお金までもらって
会いにきたのに、
あんな風に
突き放されるなんて
バカみたい…。
:09/01/26 12:43
:SH905iTV
:☆☆☆
#284 [我輩は匿名である]
見てますI
:09/01/26 12:46
:W54SA
:☆☆☆
#285 [優]
:09/01/26 13:17
:SH905iTV
:☆☆☆
#286 [優]
電車から下りて
駅のホームを歩いていると
改札口に若い男の人が
立っていた。
美『慎太郎くん……?』
立っていたのは
慎太郎だった。
美『どうしたの?』
:09/01/26 13:49
:SH905iTV
:☆☆☆
#287 [優]
慎『みのちゃんごめん!!』
慎太郎は深々と
頭を下げた。
美『し、慎太郎くんッ〃顔上げてよ…〃』
慎太郎はあたしの顔を
申し訳なさそうな顔で
覗き込んだ。
慎『俺…有実から守ってあげれなくて、おまけにみのちゃんから離れてくなんてサイテーだよな…。』
:09/01/27 00:33
:SH905iTV
:☆☆☆
#288 [優]
美『慎太郎くん、謝らないで?あたし、全部聞いたの。慎太郎くんはあたしを守るためにあたしから離れたんでしょ?それはサイテーなんかじゃないよ?…でもどうしてここに?』
あたしはひろちゃんを
訪ねる事は誰にも
話していなかった。
慎『みのちゃんの家に行ってオバサンに聞いたんだ。…どうだった?会えたのか…?』
お母さんはひろちゃんに
会いに行った事まで
慎太郎に言っていた。
:09/01/27 00:39
:SH905iTV
:☆☆☆
#289 [優]
美『会えたよ。』
あたしは慎太郎の目を
見ずに言った。
だってバカみたいじゃない。
会いたくて、すごく会いたくて
時間もお金も使って
会いに行ったのに、
気持ちを伝えるどころか
『顔見たくない』
なんて言われるんだもん。
あまりにも惨めで
格好悪くて泣けてくる…。
:09/01/27 16:11
:SH905iTV
:☆☆☆
#290 [優]
慎『………じゃあなんでそんな悲しそうな顔してるの…?』
慎太郎の優しくかけてくれた
その言葉を聞いて
我慢していた涙が
一気に溢れてきた。
美『……ごめん……あたしッ…。』
涙は押さえようとしても
止まらず溢れ出して、
そんなあたしを
慎太郎は抱きしめた。
:09/01/27 16:15
:SH905iTV
:☆☆☆
#291 [優]
慎『もう何も言わなくていいから…〃もう無理しなくていいんだ。みのちゃんは強いよ。なんでも一人で抱えて…〃でももう強がってるとこ見たくねぇよ…。』
強い……?
あたしは強くなんてない。
ひろちゃんが好きで好きで
しかたないのに、
傷付けられては泣いて
ひろちゃんじゃない人に
甘えてる。
そんなあたしが強いわけがない。
:09/01/27 16:20
:SH905iTV
:☆☆☆
#292 [優]
ひろちゃんが好きなのに、
ひろちゃんだけが
大好きなのに、
あたしが辛い時
そばにいてくれるのは……
もう……
ひろちゃんじゃない………。
:09/01/27 16:22
:SH905iTV
:☆☆☆
#293 [優]
あたしは
溜め込んでいたものを
全部吐き出すように
わんわん泣き出した。
会いに行かなければ
良かった?
そしたらこんなに
傷付かなくてすんだのかな?
いっそのこと
出会わなければ良かった………。
:09/01/27 16:25
:SH905iTV
:☆☆☆
#294 [優]
:09/01/27 23:06
:SH905iTV
:☆☆☆
#295 [優]
傷付いても
出会って良かった
ってよく聞くけど
あたしはそこまで
大人な考えはできなかった。
出来ることならひろちゃんを
嫌いになりたい。
楽しかった日々も
優しかった笑顔も
思い出したくもないくらい
大嫌いになりたいよ…。
:09/01/28 16:15
:SH905iTV
:☆☆☆
#296 [優]
だけどそれはやっぱり
無理な事で、大好きな人を
嫌いになんかなれない。
慎『みのちゃん……?俺ね、忘れてなんて言わないよ……?』
呼吸を忘れるくらい
泣いているあたしを
きつくきつく抱きしめて
慎太郎は言った。
慎『忘れろなんてもう言わない…。ひろを好きなままのみのちゃんでいいから……好きになってくれなくてもいいからそばにいさせて…?』
:09/01/28 16:20
:SH905iTV
:☆☆☆
#297 [優]
慎『ひろを越えようなんて思わない…。ってか越えれるなんておもってねぇしさ…〃ただ、みのちゃんが辛い思いしてるのを黙ってみてらんねぇんだ…。』
有実さんから
守るためにあたしのそばを
離れた慎太郎…。
でも、今度はあたしを
守るためにそばにいると
言ってくれた。
……だけど
だけどあたしは………。
:09/01/28 16:24
:SH905iTV
:☆☆☆
#298 [優]
美『……あたしッ……そんな慎太郎くんの気持ち……利用なんてできないよ……。』
ひろちゃんを好きなままの
あたしのそばにいる
ってことは
見返りを求めないって事。
それに何の
メリットがあるの?
慎『俺がいいんだからいいんだって〃』
でも、あたしは慎太郎の
優しい気持ちを
利用するだけだよ?
:09/01/28 16:28
:SH905iTV
:☆☆☆
#299 [優]
美『…でもッ…〃』
でもずっとそばにいたら
好きにならなきゃいけない
っていう気持ちに
なるかもしれない。
慎『……いいから!!利用とかそんなんじゃねぇの!!……っ…何でわかんねぇかなぁ…………?』
そう言って自分の
髪をクシャクシャと
撫でながら言った。
:09/01/28 16:32
:SH905iTV
:☆☆☆
#300 [優]
慎『………好きだから俺がそばにいてーのッ!!だからみのちゃんは利用とかそんなの気にしなくていーんだって!!……ったくこんな事言わせんなよな〃』
慎太郎は真っ赤な顔で
照れながら言った。
:09/01/28 16:34
:SH905iTV
:☆☆☆
#301 [優]
その言葉を聞いて
また涙が流れた。
嬉しさと哀しさが
混ざった複雑な涙だった。
慎太郎のその言葉が
今の傷付いたあたしには
すごく嬉しい言葉だった。
…だけど、それを
言ってくれるのはなんで
ひろちゃんじゃなくて
慎太郎なんだろうって………
そんな事も思った。
:09/01/28 16:40
:SH905iTV
:☆☆☆
#302 [優]
こんな時すらあたしは
ひろちゃんを思う。
慎太郎には悪いけど
あたしの中でやっぱり
“男の人”は
ひろちゃんだけで、
“特別”なのも
ひろちゃんだけだった。
美『…わかった。それでいいのなら……。』
それでもあたしは
弱いから、誰かに
そばにいてほしくて、
慎太郎の優しさに
縋ることしかできなかった。
:09/01/28 19:46
:SH905iTV
:☆☆☆
#303 [優]
慎太郎に送ってもらい
家に帰ると、
待っていたかのように
玄関にお母さんが迎えでた。
ガチャー
美『ただいま〜〃』
母『どうだった!?』
期待と不安が見え隠れ
したような顔で
お母さんはあたしに
問い掛けた。
美『会えたよ♪そんな事よりお腹すいたぁ…。今日のご飯何?』
:09/01/28 19:50
:SH905iTV
:☆☆☆
#304 [優]
出来るだけ明るく
振る舞ったけど、
お母さんには無理してるって
バレたみたいで
悲しそうな顔をしていた。
美『お母さん!!早くご飯ご飯!!』
母『あ、はいはい…〃』
明るく振る舞っていないと
心が壊れて
しまいそうだった。
無理して笑ってる方が楽…。
落ち込んで同情なんかされたら
余計惨めだもん…。
:09/01/28 19:55
:SH905iTV
:☆☆☆
#305 [優]
美『ごちそうさま!!』
母『美園?もういいの?沢山残してるじゃない…〃』
父『なんだ美園?ダイエットでもしてるのかぁ?女の子はちょっとぷっくりしてるほうが可愛いんだぞ〜〃昔の母さんなんてなぁ……。』
珍しく早く帰ってきていた
お父さんがお酒を飲んで
上機嫌で話す。
母『もう!!お父さんったら昔の話は止めてくださいって言ってるじゃない!』
:09/01/28 20:13
:SH905iTV
:☆☆☆
#306 [優]
お父さんが
ふざけてくれて助かった。
正直、食欲がなかった。
美『アハハ〃あれ?雄ちゃんは?』
母『雄大は友達のところに行くって言ってたわよ?美園、お風呂入っちゃいなさい〃』
友達…?
珍しいな………。
美『はーい!』
:09/01/28 20:17
:SH905iTV
:☆☆☆
#307 [優]
お風呂で目をつぶりながら
浴槽に浸かっていると
いろんな事を考えた。
いろんな事って言っても
すべてひろちゃんのこと…。
ホントに自分でも
呆れるくらいバカだと思う…。
どんなに冷たくされても、
どんなに突き放されても、
ひろちゃんを思い出すときは
いつもいい思い出だけ…。
:09/01/28 20:20
:SH905iTV
:☆☆☆
#308 [優]
昔から泣き虫のあたし。
中学生の癖にすぐ転んで、
いつも怪我して
泣いていたっけ…。
そんなあたしを見ると
ひろちゃんはいつも駆け付けてくれて手当てしてくれた……。
高校受験の時も
試験の前の日に
わざわざ学問で有名な神社まで
お守りを買いに
行ってくれたな…。
合格した時は
大泣きしたあたしを抱きしめて
すごく喜んでくれた。
:09/01/28 20:25
:SH905iTV
:☆☆☆
#309 [優]
美『…ハハッ〃…あたし……ひろちゃんに甘えてばっかじゃん………。』
だからかな…?
だからひろちゃんは
あたしを嫌いに
なっちゃったのかな?
ねぇ、ひろちゃん?
あたしもう人前では
泣かないから…
甘えたりしないから……
だからまたあたしに
笑いかけてくれる……?
:09/01/28 20:28
:SH905iTV
:☆☆☆
#310 [優]
お風呂から上がり、
タオルで髪を乾かしながら
リビングでテレビを見ていた時
雄ちゃんが帰ってきた。
ガチャー
雄『…ただいま。』
母『雄大、遅かった……ちょ、ちょっと!!どうしたのその顔!?』
玄関の方でお母さんの
悲鳴のような声が聞こえて
あたしとお父さんは
慌てて玄関に駆け付けた。
:09/01/28 20:36
:SH905iTV
:☆☆☆
#311 [優]
父『雄大…勝ったのか?負けたのか…?』
母『ちょっとあなた!!ふざけてないで早く救急箱持ってきて頂戴!!』
雄ちゃんの顔は
右のまぶたが痛々しく
青く晴れ上がり、
左目は目が開かないほどだった。
おまけに口角は切れて
血が流れていて
見るからに痛そうだった。
美『…雄ちゃん……この顔どうしたの…?』
:09/01/28 20:41
:SH905iTV
:☆☆☆
#312 [優]
母『そうよ!雄大、いったい誰にやられたの!?』
父『なんだ雄大、痴情の縺れか(笑)?』
母『ちょっと!!あなたは黙ってて!!雄大?正直に言いなさい!!』
おふざけ大好きなお父さんは
救急箱を開けながら
雄ちゃんをかまっていて
お母さんにちょくちょく
叱られていた。
雄『……別にたいしたことねぇから平気だって。』
:09/01/28 20:47
:SH905iTV
:☆☆☆
#313 [優]
雄ちゃんはそれだけ言って
自分の部屋に行こうとした。
母『ちょっと雄大!!待ちなさい!!』
雄ちゃんの腕を掴もうとした
お母さんを止めて
お父さんは言った。
父『雄大、守りたいものはちゃんと守れたのか…?』
意味不明なお父さんの
問い掛けに雄ちゃんは
小さく頷いて部屋に入った。
:09/01/28 20:51
:SH905iTV
:☆☆☆
#314 [優]
あたしが雄ちゃんの
喧嘩の意味を知ったのは
それから
5年後だった。
:09/01/28 20:52
:SH905iTV
:☆☆☆
#315 [優]
―5年後―
美『先輩お先に失礼します!!』
先『あ、みのちゃん!!これからスタッフのみんなと飲み会なんだけどみのちゃんもどう!?』
美『ぜひ、参加させて頂きます♪』
先『じゃあ、いつもの店に9時ね★』
スタッフに挨拶をして
店を出た。
:09/01/28 20:56
:SH905iTV
:☆☆☆
#316 [優]
月日は流れ、
あたしは
今年で21歳になった。
あたしはあれから
高校卒業後、
美容師になる夢を目指し
専門学校に進学した。
そして卒業し、去年から
地元ではなかなか有名な
ヘアーサロンに就職した。
:09/01/28 21:01
:SH905iTV
:☆☆☆
#317 [優]
ピロロッー
帰りの支度をしていると
ケータイが鳴った。
美『はーい?』
慎《あ、みのちゃん?仕事終わった?》
美『うん!でも9時からスタッフと飲み会だからそれまで時間潰そうと思って〃』
慎《マジ?じゃあそれまで一緒に時間潰さない?》
電話の相手は慎太郎だった。
:09/01/28 21:04
:SH905iTV
:☆☆☆
#318 [優]
あたしはOKの返事をして
待ち合わせ場所に向かった。
慎太郎はあたしが
一年の時卒業して
今は23歳、社会人。
卒業と同時に知り合いがいた
某車屋さんに就職して、
営業マンとして
なかなかの成績を
上げていた。
:09/01/28 21:11
:SH905iTV
:☆☆☆
#319 [優]
あれから5年…
長いようで短い5年。
短いようで長い5年………
慎太郎はずっと
あたしのそばにいてくれた。
:09/01/28 21:11
:SH905iTV
:☆☆☆
#320 [優]
だけど付き合ってはいない。
友達でも恋人でもない
あたし達。
でもその関係が
あたしにとっては
楽だった。
…だってまだ
ひろちゃんを
忘れていないから………。
:09/01/28 21:13
:SH905iTV
:☆☆☆
#321 [優]
ケータイ番号は昔のまま。
アドレスすら変えていない。
ううん、
それだけじゃない。
ひろちゃんの番号も
まだちゃんとあたしの
ケータイには残っていた。
いつか連絡がくるんじゃないか
ってわずかな期待を持って
消せなかった。
連絡先も変えれなかった。
:09/01/28 21:18
:SH905iTV
:☆☆☆
#322 [優]
いつまで経っても
未練たらしいあたし。
でもそんなあたしの
女々しい考えとは裏腹に
ひろちゃんからの連絡は
まったくなかった。
今何をしているのか、
まだあの街に住んでいるのか、
それどこれか
生きているのかすらも
わからなかった。
:09/01/28 21:25
:SH905iTV
:☆☆☆
#323 [優]
知りたいとは思った。
何度も電話しようとした。
何度もメールしようとした。
だけど拒絶されるのが怖くて
いつも発信ボタンが
押せなかった。
いつも送信ボタンが
押せなかった。
:09/01/28 21:35
:SH905iTV
:☆☆☆
#324 [優]
慎『みのちゃんおつかれ!』
待ち合わせの喫茶店で
待つこと10分で
慎太郎はきた。
美『おつかれ!あれ…走ってきた?』
心なしか慎太郎の額に
汗がにじんでいるように見えた。
慎『いや、外暑かったからさ〃』
…嘘…。
だって今4月だよ?
それに慎太郎の会社は
ここから歩いて2、3分程度の
近場にあった。
:09/01/28 21:41
:SH905iTV
:☆☆☆
#325 [優]
きっと走って来てくれたんだ。
…慎太郎の優しさは
鈍いあたしにもよくわかる。
あたしに気付かれないように、
気を遣わせないように
優しくする。
5年も一緒にいれば
慎太郎があたしを
どう見ているかとか、
今の慎太郎の気持ちも
何となく察しがつく。
:09/01/28 21:44
:SH905iTV
:☆☆☆
#326 [我輩は匿名である]
:09/01/29 02:39
:SH903i
:☆☆☆
#327 [優]
:09/01/29 07:42
:SH905iTV
:☆☆☆
#328 [優]
だけどやっぱり
慎太郎の気持ちに
答えることは出来なくて
ずっと見て見ぬふりを
してきた。
慎太郎もそんなあたしに
気づいているのか、
気持ちを
押し付けるような事は
絶対にしなかった。
慎『飲み会、何で行くの?』
美『んー…自分の車で行って代行かな!!』
:09/01/29 16:44
:SH905iTV
:☆☆☆
#329 [優]
慎『なんだよ、代行使うくらいなら俺が送り迎えしてやるって〃』
美『でも悪いよ〃』
慎『どーせ暇だし、気使わなくていいって♪あ、もちろんガソリン代は戴きますけどッ〃』
あたしが焦って拒否すると
慎太郎はニカッと笑って
冗談っぽく言った。
:09/01/29 16:50
:SH905iTV
:☆☆☆
#330 [優]
慎太郎と楽しく話していると
あっという間に飲み会の時間になった。
バタンー
慎『じゃ、終わったら連絡して?』
助手席から降りたあたしに
運転席に座ったままの
慎太郎が声をかけた。
美『うん!!』
慎『楽しんできてね。』
美『ありがと〃』
:09/01/29 16:54
:SH905iTV
:☆☆☆
#331 [優]
ガラガラー
居酒屋のドアを開けると
焼鳥のいいニオイがした。
店『いらっしゃいませ〜。』
美『あのっ〃…予約している………』
あたしが焦って
アタフタしていると…
先『みのちゃん!!こっちこっち!!』
あたしを見つけた先輩が
手招きしてくれた。
:09/01/29 16:57
:SH905iTV
:☆☆☆
#332 [優]
先『みんなちゅうもーく!!うちの店の看板娘、みのちゃんでーす〃』
既に出来上がっていた先輩に
後押しされながら
みんなのいる個室に入った。
美『おつかれさまでーす〃』
先に集まっていた
スタッフ十数人は
既に飲み始めていた。
中には店には見ない顔も
ちらほらあったけど
気にせず席についた。
:09/01/29 17:02
:SH905iTV
:☆☆☆
#333 [優]
先『実はみのちゃん、ここまで超カッコイイイケメンに送ってもらってましたぁ〜〃うらやまし〜〃〃』
美『せ、先輩見てたんですか!?』
何を言い出すのかと思えば、
どうやら先程の光景を
見られていたらしい…。
男『なになに?みのちゃん彼氏いんの!?ショックだぁ〜…。』
女『みの!!あたしそんなの聞いてないよ!』
:09/01/29 17:06
:SH905iTV
:☆☆☆
#334 [優]
先輩の(余計な)一言のお陰で
あたしは質問攻めにあった。
美『先輩〜…。』
先『いいじゃない〃彼氏いない同盟を勝手に抜けた罰よ!!後でじっくり話し聞かせてもらうからね!!』
彼氏いない同盟なんて
入った記憶ないんだけど…(笑)
そんな感じで勝手に
勘違いされたあたしは
終始質問攻めにあった。
:09/01/29 17:12
:SH905iTV
:☆☆☆
#335 [優]
先『……で?』
先輩はあたかも話しが
続いてるように
話し掛けてきた。
美『で?って言われても(笑)』
先『惚けないで白状しなさい!!いつから付き合ってるの!?』
先輩は完全に勘違いしていて、
的外れなことを言い出した。
:09/01/30 00:50
:SH905iTV
:☆☆☆
#336 [優]
美『先輩、あたし付き合ってないですよ…?』
先『嘘つかないで正直に言いなさい!!』
先輩は何を言っても
信じていないようだった。
美『ホントですって〃』
あたしの返答を聞くと、
先輩は『信じらんない』と
呆れた顔して言った。
:09/01/30 00:55
:SH905iTV
:☆☆☆
#337 [優]
先『なんで!?あんなイケメンに言い寄られるって滅多にないよ!?勿体ない!!なんでダメなの!?』
美『……。』
言いたくないけど、
言わなきゃいけないのかな…?
あたしはすべてを
先輩に話した。
:09/01/30 00:57
:SH905iTV
:☆☆☆
#338 [優]
できれば話したくなかった。
ずっと心に
しまっていた気持ちが
溢れ出しそうで怖かったから。
ひろちゃんを
好きだという気持ちに
気付かないふりしてきた。
言葉に出したら
泣いてしまいそうだから…。
もう泣かないって決めたのに
涙が出そうになるから。
:09/01/30 01:11
:SH905iTV
:☆☆☆
#339 [優]
先『…なるほどねぇ。それがイケメン君と付き合わないわけね…。』
そう。
いくら想ってくれても
ダメなんだ。
ひろちゃんしか
好きになれないから……。
先『……なんでそこまで好きでいれるの?その人はみのちゃんに何もしてくれないんだよ?』
:09/01/30 09:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#340 [優]
そんな事十分過ぎる程
わかってる。
でも何もしてくれないから
好きじゃなくなるかって
言ったらそうじゃない。
今のあたしは
何かを求めて
好きでいる訳じゃない。
何かを望んでいるんじゃない。
ただ好きで…
好きで好きでしかたなくて…
あたしが勝手に
前に進めないだけ…。
:09/01/30 11:03
:SH905iTV
:☆☆☆
#341 [優]
先『…でも好きって気持ちは頭で考えてどうにかなるようなもんじゃないもんね…。』
先輩はあたしの気持ちを
察してか、そう言うと
持っていたタバコに
火をつけた。
なんでひろちゃんが
好きなのか…
カッコイイから…?
…優しいから?
……ううん。
そんなんじゃない。
:09/01/30 13:14
:SH905iTV
:☆☆☆
#342 [優]
そんな簡単に
表現できるような気持ちなら
きっともうとっくに
醒めている。
一般的なカッコイイからとか
優しいからとかそんなんで
判断してるんじゃない。
だからこそ諦められなくて
だからこそ難しいんだ…。
:09/01/30 13:18
:SH905iTV
:☆☆☆
#343 [優]
あたしが黙って頼んでいた
カンパリオレンジを
一口、口に含んだ時に
先輩が口を開いた。
先『ねぇ、みのちゃん?……運命って信じる…?』
:09/01/30 13:21
:SH905iTV
:☆☆☆
#344 [優]
美『運命かぁ…んー………どうかな?』
あたしのあやふやな
答えを聞いて
先輩は質問を変えた。
先『じゃあ、みのちゃんが好きなその人は運命の人だと思う?』
先輩の問い掛けに
あたしは黙って首を振った。
だってもし、ひろちゃんが
あたしの運命の人なら
きっとあんな終わりかたには
ならなかったと思うから…。
:09/01/30 13:27
:SH905iTV
:☆☆☆
#345 [優]
そんなあたしに
先輩は言った。
先『諦めるのはまだ早いんじゃない?』
:09/01/30 13:30
:SH905iTV
:☆☆☆
#346 [優]
先『ねぇ知ってる?運命の人とはね、どんなに離れても何年かかってもきっと結ばれるんだよ?』
先輩はニッコリ
笑って言った。
先『諦めるのはいつでも出来る。でも想えるのは今だけだよ?今の好きだって気持ちだって何年か後にはなくなっちゃうかもしれないんだから〃そんなのもったいないじゃない?』
:09/01/30 13:40
:SH905iTV
:☆☆☆
#347 [優]
そして先輩は
最後に言った。
先『自分が相手のことを考えて、相手も自分のことを考えていて初めて二人のフィーリングが合った時奇跡は起こるんだよ★』
自信満々であたしを見る
先輩を見て思わず…
美『……先輩意外とロマンチストなんですね…〃』
あたしが
小ばかにしたように笑うと
先輩は膨れっ面で怒った(笑)
:09/01/30 13:44
:SH905iTV
:☆☆☆
#348 [優]
小ばかにしたように
笑ったのは思わず
泣きそうになったから…。
先輩も慎太郎も
あたしに諦めろとは言わない。
応援…とまではいかないけど
あたしの想いを…
あたしのマイナスの気持ちを
後押ししてくれるような
気がして嬉しかった。
:09/01/30 13:48
:SH905iTV
:☆☆☆
#349 [優]
先輩と話してから
これからも
見返りがなくても
ずっとずっと
ひろちゃんを好きでいよう…
純粋にそう思えた。
:09/01/30 13:50
:SH905iTV
:☆☆☆
#350 [優]
ま先輩が言う
“奇跡”が起こったのは
それから数ヶ月後のことだった。
美『ありがとうございます!お気を付けて!!』
いつものように仕事をして
お客様を見送った。
上がりまであと一時間。
立ちっぱなしで
むくんでいる足を
気にしながらも洗ったタオルを
ハンガーに掛けていた。
:09/01/30 13:56
:SH905iTV
:☆☆☆
#351 [優]
カランカランー
先『いらっしゃいませ!!』
ドアが開く音とともに
先輩やスタッフの声が
元気よく聞こえる。
その声をこだまするように
あたしも入り口を見て
挨拶しようとした。
………ガシャンー
その瞬間持っていた
洗濯かごを床に落とした。
:09/01/30 13:59
:SH905iTV
:☆☆☆
#352 [優]
だって…………
……だって…
入ってきたのは
紛れも無く
ひろちゃんだったから…。
:09/01/30 14:00
:SH905iTV
:☆☆☆
#353 [優]
まるで時間が
止まったかのように
見つめ合った。
5年ぶりに見るひろちゃんは
背がすごく伸びて、
髪は明るい茶色に
所々金メッシュが入っていた。
先『………の……ん?……みのちゃん…!?』
美『あ!!はい、すいません!!』
あたしは慌てて
散らばったタオルと
洗濯かごを持って
スタッフルームに入った。
:09/01/30 14:05
:SH905iTV
:☆☆☆
#354 [優]
ガラガラー
先『…みのちゃん?』
美『…は、はい!?』
先輩はあたしを追いかけて
スタッフルームへと
入ってきた。
先『………彼が例の?』
あたしは返事の代わりに
黙ってうなづいた。
先『じゃあ、彼のシャンプーはみのちゃんが担当ね。』
:09/01/30 14:08
:SH905iTV
:☆☆☆
#355 [優]
何を思ったか先輩は
いきなりそんな事を言った。
美『だっ、ダメです!!無理です無理!!』
あたしは半泣きで
先輩に縋ったけど
鬼と化した先輩は
強制的にひろちゃんの
シャンプー担当を押し付けた。
先『決まったらさっさと戻る!!』
:09/01/30 14:13
:SH905iTV
:☆☆☆
#356 [優]
先輩はこう見えても
うちの店のチーフだから
チーフの言うことは
絶対であって、
おまけにあたしは入社して
一年の見習いの為
シャンプーしか
担当させてもらえなかった。
渋々戻り、恐る恐る
ひろちゃんの
座っている席に近づいた。
:09/01/30 14:15
:SH905iTV
:☆☆☆
#357 [優]
美『お、お待たせ致しました。シャンプーを担当させて戴きます鈴木です。あちらのシャンプー台へどうぞ〃』
雑誌を見て待っていた
ひろちゃんに
目を合わせないで言った。
ひろちゃんもさっきとは
打って変わって
あたしを見ようとしなかった。
美『椅子を倒しますね。』
そう言ってボタンを
押した時…
:09/01/30 14:18
:SH905iTV
:☆☆☆
#358 [優]
宏『久しぶりだな、みー…〃』
変わらない大好きな声で
ひろちゃんが言った。
思わず涙が出そうになった。
ひろちゃんは顔に
タオルがかかっているため
どんな表情をして
言っているのかもわからなかった。
美『…そー…だね〃』
宏『ここで働いてたんだな…。』
美『うん〃』
:09/01/30 14:22
:SH905iTV
:☆☆☆
#359 [優]
ひろちゃんの髪に
触る手が熱い。
全神経が
指先に集中しているような
感じだった。
偽りでも幻でもない
本物のひろちゃんが
今目の前にいる。
触れる手から伝わる
ひろちゃんの温度が
あたしの鼓動を早める…。
:09/01/30 14:24
:SH905iTV
:☆☆☆
#360 [優]
宏『みー、男出来たか?』
突然の質問にドキッとした。
美『…出来てないよ…〃』
宏『なんだよ、まだ独りもんかぁ〜〃』
“そう言うひろちゃんは?”
そう聞きたいけど
答えが怖くて
聞けない臆病なあたし。
:09/01/30 14:27
:SH905iTV
:☆☆☆
#361 [優]
宏『タバコ吸っていい?』
シャンプーが終わってから、
ひろちゃんが言った。
美『…う、うん。』
そしてタバコに火を
付けるとき見てしまった……
ひろちゃんの左手薬指に
キラキラと光るシルバーリング。
:09/01/30 14:30
:SH905iTV
:☆☆☆
#362 [優]
結婚………
したんだ…………?
:09/01/30 14:31
:SH905iTV
:☆☆☆
#363 [優]
それからどんな会話を
したとか正直覚えていない。
ただ覚えているのは…
特別な話をするわけでもなく
また会う約束を
するわけでもなく
ひろちゃんは
帰って行ったって事だけ…。
気が付けば
仕事が終わってから
店を出てとぼとぼと
街を歩いていた。
:09/01/30 14:36
:SH905iTV
:☆☆☆
#364 [優]
慎《みのちゃん!?よかった!やっと出た!ずっと電話してるのにでないんだもん。今どこ!?》
電話の相手は慎太郎だった。
美『………』
声が…
声が出なかった…。
慎《みのちゃん!?みのちゃん!?どうした!?》
美『…ひっく………〃』
ずっと流してなかった
涙が流れた。
:09/01/30 14:40
:SH905iTV
:☆☆☆
#365 [優]
慎《今すぐ行くからいつもの喫茶店で待ってて!!》
そう言うと慎太郎は
電話を切った。
あたしは喫茶店に向かって
歩きはじめた。
:09/01/30 14:42
:SH905iTV
:☆☆☆
#366 [優]
>>264☆訂正☆
ちょっと中身が抜けました

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ピロロッー
鞄のなかのケータイが
鳴っていることに気づき、
取り出して電話に出た。
美『…はい?』
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
を始めに入れるはずでした

すいません

:09/01/30 15:18
:SH905iTV
:☆☆☆
#367 [優]
感想板です
もし良かったら
感想ください

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4202/
:09/01/30 15:21
:SH905iTV
:☆☆☆
#368 [優]
:09/01/30 15:24
:SH905iTV
:☆☆☆
#369 [優]
>>365あたしは泣きながら
喫茶店に向かっていた。
でも、歩いている時ふと
立ち止まった。
今、慎太郎に会って何を
話すのか…。
自分を好いてくれる慎太郎に
ひろちゃんの相談なんてしたら
可哀相なんじゃないか……
そう思って来た道を
戻ろうとした。
:09/01/30 16:34
:SH905iTV
:☆☆☆
#370 [優]
『みのッ!!!!』
突然呼ばれ、
腕をグイっと引っ張られた。
顔を見ると引っ張ったのは
息を切らして汗を流している
慎太郎だった。
あたしはそんな
慎太郎の姿を見て
また涙を流した。
慎『み、み、みのちゃん!?どーした!?』
慎太郎が焦ってあたしの顔を
覗き込んだ。
:09/01/30 16:39
:SH905iTV
:☆☆☆
#371 [優]
ねぇ、あたし
なんで慎太郎じゃ
ダメなのかな?
こんなに想ってくれて
こんなに大事にしてくれて、
嬉しくて涙が出る…。
……なのにあたしは
なんで慎太郎じゃダメなの…?
慎『何か…あったのか?』
慎太郎は泣いている子供を
宥めるような優しい口調で
聞いてきた。
:09/01/30 16:41
:SH905iTV
:☆☆☆
#372 [優]
美『…………』
慎『…みのちゃん?泣いてちゃわかんねぇよ…?どうした?』
優しくて…
男らしくて……
かっこよくて……
いつもあたしを
第一に考えてくれる慎太郎…。
ねぇ、ひろちゃん?
…もうあたし
流されてもいい…?
:09/01/30 16:45
:SH905iTV
:☆☆☆
#373 [優]
美『慎太郎くん……あたしと…………付き合って………?』
それが
あたしが
苦しんだ末に出した答え…。
:09/01/30 16:46
:SH905iTV
:☆☆☆
#374 [優]
慎太郎は黙って
俯いたままだった。
美『………』
あたしも黙っていると
掴んでいる手に力がはいって
強く、強く握られた。
慎『……俺で……いいの…?』
あたしは黙ってうなづいた。
グイッー
その瞬間、慎太郎に
抱き寄せられた。
:09/01/30 16:49
:SH905iTV
:☆☆☆
#375 [優]
慎『無理すんなって…〃俺は、いつまでもそばにいるから…離れたりしねぇから……だから無理してまで俺を見る必要ねぇから…〃』
慎太郎には
あたしの考えてる事が
お見通しだった。
なんでこんなに
優しいんだろう…。
なんでこんなに
あたしの事を考えて
くれるんだろう…。
:09/01/30 16:54
:SH905iTV
:☆☆☆
#376 [優]
美『あたし……辛い……。』
あたしだけが
辛いわけじゃない。
きっとあたしより
辛い恋をしてる人なんて
沢山いると思う。
だけど苦しくて、
どうしたらいいか
わからなくて慎太郎に
逃げてしまいたくなった。
慎『……ひろ?』
慎太郎の問い掛けに
黙ってうなづいた。
:09/01/30 17:10
:SH905iTV
:☆☆☆
#377 [優]
慎『そっかぁ…〃ひろはずりぃよな…。こんなに想われててさ………。』
美『………自分でも、なんでこんなに好きなんだろって……思う。なんで今更会っちゃったんだろう……。会わなかったらこんな想いしなくて良かったのに……。』
あたしがそう言うと
慎太郎はあたしの頬を
つねった。
慎『コラッ!そんなこと言っちゃダメ!…俺、泣いちゃうよ(笑)』
:09/01/30 17:22
:SH905iTV
:☆☆☆
#378 [優]
慎『5年も経った今更会うってことは、二人は“運命”なんじゃねーの??』
慎太郎はふて腐れながら
そう言った。
美『…そういえば会社の先輩もそんなような事言ってた……。』
慎『ケッ…。……一つだけ言っとく!!次、“付き合って”なんて言ったら今度こそ力付くでも俺のもんにするからな!!』
:09/01/30 17:26
:SH905iTV
:☆☆☆
#379 [優]
美『…うん〃』
慎『……つーわけでせっかくだから飯でも食いに行くかぁ♪もちろんみのちゃんのおごりで☆』
美『えー!?そこは慎太郎くんでしょー!?』
あたし達は結局、
あーだこーだ口論しながら
いつもの喫茶店に入った。
:09/01/30 17:35
:SH905iTV
:☆☆☆
#380 [あ]
:09/01/30 18:49
:SH706i
:☆☆☆
#381 [優]
:09/01/31 01:11
:SH905iTV
:☆☆☆
#382 [優]
数日後…あたしの家で
ちょっとした
お祝いのパーティーを開く
事になった。
…と言うのは、
雄ちゃんが結婚することに
なったから。
相手は何と!!
あの有実さん。
しかも出来ちゃった結婚だから
余計ビックリ(笑)
:09/01/31 01:22
:SH905iTV
:☆☆☆
#383 [優]
高校の時はあたしとの関係で
荒れた有実さんだったけど、
今はすっかり落ち着き、
母親らしくなっていた。
雄『美園もいろいろありがとなっ〃』
雄ちゃんはお酒を飲んで
真っ赤な顔をして言った。
美『なーに雄ちゃん〃あたしは何もしてないよ!?』
雄『いや、有実は美園のお陰で変わったって言ってんだよ〃……ホントにお前はいい妹だ!!』
:09/01/31 01:27
:SH905iTV
:☆☆☆
#384 [優]
だいぶ酔っているようで、
いつもは言わないような事も
ヘラヘラ言う雄ちゃん。
美『なぁーに言ってんの!!雄ちゃんらしくないよ??』
雄『いい妹だからこそ……可愛い妹だからこそひろから離れてもらいたかったんだよ、俺は。』
笑って返すあたしに
雄ちゃんはそう言った。
:09/01/31 01:30
:SH905iTV
:☆☆☆
#385 [優]
美『…えっ?』
何の話?
雄ちゃんは
何を言っているの…?
雄『俺は、ひろを好きになって傷付く美園を見たくなかったんだ…。だから美園に近付くなって言ったのにアイツ最後に美園を泣かしたろ?だからぶん殴った。』
ガタンー
あたしはそれを聞いて
立ち上がった。
:09/01/31 01:34
:SH905iTV
:☆☆☆
#386 [優]
美『…ッ…なんで!?なんでそんな勝手な事したの!?』
あたしはそう怒鳴って
リビングをでた。
ひろちゃんがあたしから
離れたのは雄ちゃんが
言ったから?
ねぇ、そうなの?
嫌いだからじゃないの…?
:09/01/31 01:36
:SH905iTV
:☆☆☆
#387 [優]
真相を確かめたい。
……もう一度……
もう一度会いたい………。
:09/01/31 01:37
:SH905iTV
:☆☆☆
#388 [優]
翌日、あたしは
駄目元でひろちゃんの家に
行った。
ひろちゃんの家って行っても
5年前に訪ねた
ところじゃなくて
ひろちゃんの実家に…。
今のひろちゃんの
住んでるところを聞き出しに…。
:09/01/31 01:40
:SH905iTV
:☆☆☆
#389 [優]
ピンポーンー
インターホンを鳴らすと
陽ちゃんが出てきた。
ガチャッー
陽『おぉ、みのちゃんじゃん!!どうしたの?』
美『あ、あのッ……。』
あたしが答える前に
陽ちゃんはあたしの言葉を
遮って言った。
陽『あ、もしかしてアレ取りに来た?』
:09/01/31 01:44
:SH905iTV
:☆☆☆
#390 [優]
アレってなに…?
しばらくすると
陽ちゃんは何やら奥から
段ボールを抱えて持ってきた。
美『えっ?何これ?』
段ボールを覗くと
中には綺麗にラッピングされた
包みが5個入っていた。
陽『あれ?ひろに言われて来たんじゃねーの?』
:09/01/31 01:51
:SH905iTV
:☆☆☆
#391 [優]
そう言われると同時に
包みを一つずつ開けた。
一つ目は大きなぷーさんの
ぬいぐるみだった。
二つ目は可愛いクローバーの
付いたストラップだった。
三つ目はハートに
ピンクの石が入った
ピアスだった。
:09/01/31 01:56
:SH905iTV
:☆☆☆
#392 [優]
四つ目は同じくハートの
石が入ったネックレス。
そして最後の一つが…………
あたしの
誕生石が入った
シルバーリングだった。
:09/01/31 01:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#393 [優]
そして一枚の手紙が
入っていた。
《みー、誕生日おめでとう。
傷付けてごめん。
勝手な話だけど俺は
みーが大好きだよ。》
:09/01/31 02:00
:SH905iTV
:☆☆☆
#394 [優]
ねぇ、ひろちゃん?
何を想ってこの指輪を買った?
誰を想ってこの指輪を買った?
期待していい?
だってひろちゃんのしていた
左手薬指に光るシルバーリングと同じブルーの誕生石が
この指輪にもしっかりついていたから…。
ねぇ、わかってる?
ブルーの石はあたしの誕生石だよ?
:09/01/31 02:18
:SH905iTV
:☆☆☆
#395 [優]
陽『あれ…?もしかして俺、まずった?』
しばらく放心状態の
あたしを見て
陽ちゃんが言った。
美『……ひろちゃんの住所教えて…?』
あたしは今のひろちゃんの
住所を聞いて
陽ちゃんの元をあとにした。
:09/01/31 02:21
:SH905iTV
:☆☆☆
#396 [優]
ピンポーンー
教えてもらった地図を見て
ひろちゃんの
アパートを訪ねた。
でも、何度インターホンを
鳴らしてもひろちゃんは
出てこない。
あたしはポケットに入れて
持ってきたシルバーリングを
ギュッと握ってその場に
座り込んだ。
:09/01/31 02:27
:SH905iTV
:☆☆☆
#397 [優]
期待とわずかな不安が
入り交じった複雑な気持ちで
アパートの玄関の前に
座り込み、目を閉じた。
:09/01/31 02:32
:SH905iTV
:☆☆☆
#398 [優]
ふと我に返って目を開けると
どこか知らない部屋にいた。
『あ、起きた?あんなとこで寝てたら風邪引くよ?』
そう言って微笑んだのは
あたしの大好きな
ひろちゃんだった。
美『…ここ…?』
宏『…ああ、俺のアパート。…ビックリした〃家に帰ったら玄関先になんかいるんだもん〃』
ひろちゃんは
そう言ってクスクスと笑った。
:09/01/31 02:37
:SH905iTV
:☆☆☆
#399 [優]
美『あ、ごめんなさい…〃』
宏『ま、誰かにさらわれなかっただけよかったよ(笑)』
まいったな…。
勢いで来たはいいけど
何から話すか何も
考えてなかった…。
美『ハハッ〃だよねぇー……〃』
:09/01/31 02:41
:SH905iTV
:☆☆☆
#400 [優]
会話の切り出しに
困ったあたしは、
先輩の言ってた
“運命”ネタを
切り出しにすることにした。
美『ねぇ、ひろちゃん?…ひろちゃんは運命って信じる?』
宏『……運命かぁー……どうだろ…?』
ひろちゃんの反応は
イマイチな反応だった。
:09/01/31 02:53
:SH905iTV
:☆☆☆
#401 [優]
美『あたしとひろちゃんの出会いは運命…だよね?』
宏『ハハッ〃何言ってんだぁ?』
ひろちゃんは
一度ビックリした顔を
しながらもあたしを
笑い飛ばした。
そして笑いを止めて
言った。
宏『…暗くなる前に早く帰れよ?』
:09/01/31 08:47
:SH905iTV
:☆☆☆
#402 [優]
なんで?
なんで突き放すの……?
あたし、もう全部
知ってんだよ?
美『やだ!帰んないから!!』
宏『おいおい、どーし………』
美『知ってるんだから…。』
あたしはひろちゃんを
遮って言った。
:09/01/31 08:55
:SH905iTV
:☆☆☆
#403 [優]
美『もう知ってるんだから!!ひろちゃんがあたしを突き放す理由…。』
宏『………』
ひろちゃんは黙って
下を向いていた。
美『なんで!?あたしを傷付けないため!?雄ちゃんに言われたから!?あたし、ひろちゃんの態度に余計傷付いたんだよ!?いっぱい泣いたんだよ!?』
責めたくなんかないのに
止まらなかった。
:09/01/31 08:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#404 [優]
宏『……ごめん。』
ただただ謝るひろちゃんに
涙を流した。
美『……ひどいよ……。散々突き放して………なのに……なのにこの指輪はなに…?大好きだってなに…?』
あたしがポケットから
指輪を出すとひろちゃんは
ビックリした顔で
あたしを見た。
宏『それっ………?』
:09/01/31 09:02
:SH905iTV
:☆☆☆
#405 [優]
:09/01/31 09:13
:SH905iTV
:☆☆☆
#406 [優]
美『家に行ったら陽ちゃんが出してくれた…。……ひろちゃんはなにを考えてるの?…あたしを傷付けるとか付けないとかそんなのどうでもいい。…あたしは……ただひろちゃんの気持ちを知りたい……。』
あたしは頬を伝う
涙を手でぬぐいながら言った。
そんなあたしを見て
ひろちゃんはしばらく
無言だった。
:09/02/03 16:08
:SH905iTV
:☆☆☆
#407 [優]
宏『俺は……。』
すると、ずっと無言だった
ひろちゃんが口を開いた。
宏『俺は……みーが好きだよ………。』
ひろちゃんの口から
その言葉が出た時
さらにポロポロと
涙が溢れ出した。
:09/02/03 16:11
:SH905iTV
:☆☆☆
#408 [優]
美『ひろちゃん………。』
宏『だけど!!』
ひろちゃんはあたしの言葉を
遮って言った。
宏『だけど……俺じゃみーを傷付けるから…だからだめなんだって………。』
美『……なんで!?あたし平気だよ!?』
宏『……みーが良くても俺が嫌なんだよ。』
:09/02/03 16:15
:SH905iTV
:☆☆☆
#409 [優]
美『……なんで!?傷付けるなんて先のことなんてわかんないじゃん……。』
宏『……今はわかんなくてもいずれそういう時がくるから…。』
ひろちゃんは“ダメだ”とか
“無理だ”とかの一点張りで
とうとうあたしは……
キレた。
:09/02/03 16:18
:SH905iTV
:☆☆☆
#410 [優]
バチンー
次の瞬間、
あたしの平手打ちが
ひろちゃんの頬にとんだ。
美『ひろちゃんは自分のことばっかり!!傷付けたくないから突き放すってただ単に自分が可愛いだけでしょ!?傷付けたくないからじゃなくて、自分が傷付きたくないからでしょ!?』
ひろちゃんは状況に
付いてこれないようで
頬を押さえて
呆気にとられていた。
:09/02/03 16:26
:SH905iTV
:☆☆☆
#411 [優]
美『だいたいねぇ、雄ちゃんもひろちゃんもあたしの為とか言ってるけど、誰がそんなこと頼んだ!?傷付くも傷付かないもあたしの問題でしょ!?勝手な事しないで!!あたしはひろちゃんが好きだって言ってんの!!』
あ〜あ……
言っちゃった…。
もう絶対嫌われた…。
ひろちゃんは目を
真ん丸くしてポカンとしていた。
:09/02/03 16:28
:SH905iTV
:☆☆☆
#412 [優]
そして……
宏『ぶはっ…〃〃』
なにを思ったか
いきなり笑い出した。
:09/02/03 16:29
:SH905iTV
:☆☆☆
#413 [優]
美『…な…なんで笑う……?』
オドオドしているあたしとは
反対にお腹を抱えて
転げて笑うひろちゃん。
美『…ちょっと!!』
あたしの質問に答えず
笑い転げるひろちゃんに
次第に腹が立ち、
殴ろうとして手を挙げた。
:09/02/03 16:33
:SH905iTV
:☆☆☆
#414 [優]
ガシッー
そんなあたしの手を
いとも簡単に掴み、
ひろちゃんは笑って言った。
宏『……やっぱ俺、みーが好きだわ…〃』
はにかんで笑った
ひろちゃんを見てあたしは
また泣き出した。
:09/02/03 16:36
:SH905iTV
:☆☆☆
#415 [優]
宏『泣き虫だなぁ〜………みーは(笑)』
美『もー…誰のせいよ〜…(泣)』
宏『あ、俺か♪』
美『そーだよ!!責任とって!!』
宏『しょうがねぇなぁ〜……………………』
ひろちゃんはそう言って
タバコに火を付けて言った。
宏『…………じゃあ、結婚する?』
:09/02/03 16:41
:SH905iTV
:☆☆☆
#416 [優]
美『け、結婚!?』
宏『嫌?……さっき、運命がどーたら言ってたよな…?』
ひろちゃんは掴んでいた手を
放してあたしの背中に
手を廻した。
宏『俺も、出会った時から運命感じてた…〃みーに…一目惚れだったんだ……〃』
:09/02/04 11:43
:SH905iTV
:☆☆☆
#417 [優]
そう言ってあたしを
抱きしめた。
ほのかに香る
あたしの好きな香水
ライトブルー…。
五年前から
変わってないんだね。
だってライトブルーは
あたしが初めてひろちゃんに
あげた誕生日プレゼント。
五年経った今でも
何度もリピ買い
しているんだね…。
:09/02/04 11:46
:SH905iTV
:☆☆☆
#418 [優]
それからひろちゃんは
いろんなことを
話してくれた。
美『そう言えば!!サーちゃんを好きだって言ってたあれは!?』
宏『あ〜…俺、そんなこと言ったっけ?』
美『言ったよ〜!!覚えてるもん!!』
宏『あ〜あれはだねぇ〜………。』
ひろちゃんはごまかして
なかなか言おうとしない。
:09/02/04 11:51
:SH905iTV
:☆☆☆
#419 [優]
美『なに!?』
しつこく聞くあたしに
観念してひろちゃんが
口を開いた。
宏『彩華が裏切ったって知ったらみーが悲しむと思って……俺が好きになって勝手にキスしただけだってわかったらみーは俺を嫌いにはなっても彩華とは仲良しでいれるんじゃないかって……。』
サーちゃんから相談を
受けたひろちゃんは、
サーちゃんを悪者に
しないように見ずから
憎まれ役を買って出た。
:09/02/04 11:57
:SH905iTV
:☆☆☆
#420 [優]
ひろちゃんは
どんな時でも、
なにがあっても
あたしを守ろうと
してくれていた。
宏『でも…散々傷付けたくないからなんて言っておきながら、結局1番傷付けたのは俺なのにな…〃』
ひろちゃんは
そう言ってさらにきつく
あたしを抱きしめた。
:09/02/04 14:21
:SH905iTV
:☆☆☆
#421 [優]
:09/02/04 17:54
:SH905iTV
:☆☆☆
#422 [優]
美『ひろちゃん、もう苦しまなくていいよ…?あたし、もう傷付いてないよ?だってひろちゃんがそばにいてくれるんだもん〃』
そう言ったあたしに
ひろちゃんは
優しくキスをした。
あたしはひろちゃんが
そばにいてくれるだけで幸せ。
それだけで
今までのことなんて
忘れてしまいそうなくらい。
そのくらい大好き…。
:09/02/04 17:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#423 [優]
初めてのキス…。
大好きな、
大好きなひろちゃんと…。
あたしはまた
涙を流した。
ねぇ、ひろちゃん?
人って幸せでも
涙が流れるんだね…。
:09/02/04 18:01
:SH905iTV
:☆☆☆
#424 [優]
ひろちゃんは照れたように
はにかんて笑い、
あたしからそっと離れた。
宏『泣くなって…〃みー泣かしたからまた雄大に殴られるから(笑)』
ひろちゃんは耳まで
真っ赤にしながら
そう言った。
美『あ……あの時の…?』
5年前、雄ちゃんが誰かと
喧嘩して傷だらけで
帰ってきた事を思い出した。
:09/02/04 18:05
:SH905iTV
:☆☆☆
#425 [優]
宏『アイツ容赦なく殴るから、俺血だらけになったし…〃まぁ、やり返したけどさ…〃でも、それだけ雄大はみーを大切にしてんだよな。…俺の事も…なんだかんだで心配してくれるし…。』
美『え?』
宏『アイツさぁ……殴り合いの後言ったんだよ。《半端な気持ちなら美園に近付くな!!お前がそんな男なら俺は美園をお前には渡せない。》って…。』
雄ちゃんがそんな事を…?
:09/02/04 18:11
:SH905iTV
:☆☆☆
#426 [優]
宏『始めは、《みーの父親でもねーお前にそんな事言われたくねー!!》ってそんなことばっか思ってた。…でも………5年の間やっとわかった…。雄大はみーの事もそうだけど俺のためを思って言ってくれたんだって……。』
昔を思い起こして話す
ひろちゃんは
すごくすっきりした顔を
していた。
美『そーだったんだ……〃』
:09/02/04 18:16
:SH905iTV
:☆☆☆
#427 [優]
宏『俺…自分から突き放したくせに、みーの事ずっと忘れられなかった。……忘れなきゃって思っても無理だった。………何度も…何度も愛に行こうとした。………だけど、もう他の男がいるんじゃないかとか考えて怖くて会いに行けなかった…。』
初めて聞く
ひろちゃんの本音。
そっか、あたし達は
同じ気持ちで今までを
過ごしていたんだね…。
:09/02/04 18:20
:SH905iTV
:☆☆☆
#428 [優]
宏『5年経って、ようやく自分の気持ちに正直に生きるって決めることが出来たんだー……。だからあの日……ホラ、俺が美容室に行った日!!…………実は偶然じゃねぇの。』
美『どーいう事?』
あたしはひろちゃんの
カミングアウトの
オンパレードに
ついて行くのがやっとで
その言葉を理解出来なかった。
:09/02/04 18:24
:SH905iTV
:☆☆☆
#429 [優]
宏『俺、みーに会いたくて雄大んとこを訪ねたんだ。それでみーがあそこで働いたって知った。』
うそ………?
知らなかった。
そんなこと予想も
していなかった。
宏『あ、やっぱ驚いた(笑)?』
言葉が出ないあたしを
ひろちゃんは
茶化すように笑った。
:09/02/04 18:28
:SH905iTV
:☆☆☆
#430 [優]
宏『……みーに男がいないって聞いて《よっしゃー!!》って思ったのに、嬉しすぎてテンパって言えなかったんだけど、ホントは……この気持ち…伝えたかったんだ…。』
ひろちゃんは今にも
泣きそうなくらい
切ない顔を見せた。
美『あたしも………ずっと伝えたかった……。ずっと好きだって……言いたかった。』
:09/02/04 18:32
:SH905iTV
:☆☆☆
#431 [優]
グイッー
ひろちゃんはまたあたしを
抱き寄せた。
宏『わざとみーの誕生石が入ったシルバーリングを左手薬指にはめたんだ。みーが気付いてくれるように………。女々しいよな、俺。』
あたしはひろちゃんの
胸に顔を埋めて泣いた。
:09/02/04 18:37
:SH905iTV
:☆☆☆
#432 [優]
神様………。
あたし、こんなに
幸せでいいの?
この幸せを
受けとっていいの…?
:09/02/04 18:38
:SH905iTV
:☆☆☆
#433 [優]
:09/02/04 18:41
:SH905iTV
:☆☆☆
#434 [優]
そしてひろちゃんは言った。
『遅くなってごめん。俺と……付き合ってください。』
溢れる涙が止まらなかった。
:09/02/04 20:54
:SH905iTV
:☆☆☆
#435 [優]
これは夢じゃ
ないんだよね……?
ホントに、
ホントにひろちゃんと
想いが通じ合えたんだよね?
信じていいんだよね……?
:09/02/04 20:56
:SH905iTV
:☆☆☆
#436 [優]
あたしの返事はもちろん
決まっている。
美『うん……〃』
:09/02/04 20:57
:SH905iTV
:☆☆☆
#437 [優]
そうしてこの日、
あたしと
ひろちゃんは
あたしが想い続けた3年…
離れていた5年…
合わせて8年間の
歳月を経て晴れて
恋人同士になった。
:09/02/04 21:01
:SH905iTV
:☆☆☆
#438 [優]
翌日の夜、あたしと
ひろちゃんは
雄ちゃんに会いに行った。
ピンポーンー
雄ちゃんのアパートにつき、
インターホンを鳴らす。
有『はーい!!』
ガチャッー
中からはうっすらお腹が
大きくなりはじめた
有実さんが出てきた。
:09/02/04 21:06
:SH905iTV
:☆☆☆
#439 [我輩は匿名である]
:09/02/04 23:00
:D903i
:☆☆☆
#440 [優]

匿名さん

アンカーありがとう
ございます


おまけに大好きなんて
言っていただいて
光栄です


今日から仕事が
忙しくなりなかなか
更新出来なくなるかも
しれませんが、
これからも応援よろしく
お願いします


:09/02/05 20:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#441 [優]
宏『ゆ、ゆ、有実!?』
出てきた有実さんを見て
ひろちゃんは大袈裟なくらい
驚いていた。
それもそのはず。
ひろちゃんには
雄ちゃんと有実さんが
結婚する事は
教えてなかったから…。
:09/02/05 22:55
:SH905iTV
:☆☆☆
#442 [優]
有『ひろ、久しぶりだねっ〃』
そう言って有実さんは
驚くほど可愛い
笑顔を見せた。
宏『……なんか……有実、変わったな!!』
有『えへへ〃まぁねッ☆…てか、みのちゃんの平手打ちで目が醒めたってとこかな♪』
有実さんの一言で
ひろちゃんの視線は一気に
あたしに向けられた。
:09/02/05 23:01
:SH905iTV
:☆☆☆
#443 [優]
宏『みーはいつの間にか暴力女になっちまったんだなぁ…〃俺も殴られたし〃』
なーんて遠い目をして
言った。
美『ち、ちっがうよー!!……あれはひろちゃんが悪いんだもん。』
なにが違うのか、
いい訳にならない
いい訳をしてあたしは
ふて腐れていた。
:09/02/06 18:01
:SH905iTV
:☆☆☆
#444 [優]
有『はいはい〃その辺にして早く入って♪』
あたし達は有実さんに
促されて中に入った。
ガチャッー
美『おじゃまします…〃』
雄『おお!!待ってたぞ〜♪』
ソファーに寝転がり、
既にビールを片手に
酔っ払い化している雄ちゃん。
宏『待ってたようには見えねぇな(笑)』
:09/02/07 20:07
:SH905iTV
:☆☆☆
#445 [優]
有『もー!!だからまだ飲まないで待ってればって言ったのに〜!!もうビール禁止!!』
雄『有実!!そんなこと言うなよ〜…〃』
有実さんに怒られて
ちっちゃくなってる
雄ちゃんを見て可笑しくて
笑いそうになった。
それからあたし達は
各々の飲み物を持って
乾杯した。
1時間くらい経った時だろうか…
雄『あ、今日慎太郎も仕事終わった後来るから〃』
雄ちゃんが言った。
:09/02/07 20:14
:SH905iTV
:☆☆☆
#446 [優]
雄ちゃんの一言で
目が点になった。
だって告られてた事
普通に忘れてた!!
ど、どーしょう……。
あたしが焦っていると
ちょうどタイミングでも
見計らっていたかのように
インターホンが鳴る。
ピンポーンー
:09/02/07 20:17
:SH905iTV
:☆☆☆
#447 [優]
有『あ、慎太郎だッ♪』
有実さんは
インターホンが鳴ると
軽やかな足どりで
玄関に向かった。
《いまのうち、
いまのうちどうするか
考えなきゃ!!》
なーんて思っているのも
つかの間であっさりと
あたしの計画は砕かれる。
ガチャッー
慎『みのちゃん、ひろ、おひさ〜♪』
:09/02/07 20:20
:SH905iTV
:☆☆☆
#448 [優]
慎太郎は慎○ママの
オッハーのポーズで登場。
ってかそれ、
古いよ…(笑)?
宏『慎太郎、久しぶりだな。』
慎『だからよ!!ってか、ひろ全然連絡してこねぇし…〃』
久々の再会で
盛り上がる二人を余所に
あたしは一人
ハラハラドキドキしていた。
:09/02/07 20:27
:SH905iTV
:☆☆☆
#449 [優]
慎『みのちゃん!!』
突然慎太郎のターゲットが
あたしに移り、
突然の呼び掛けに
ビビったあたしは
ついつい声が吃る。
美『は、はい!!な、なんでしかっ!?』
慎『ぶはっ(笑)《なんでしか》だって〜〃どこの幼稚園児だよ〃プププッ(笑)』
慎太郎は心底バカにしたような
顔をした。
:09/02/07 20:33
:SH905iTV
:☆☆☆
#450 [優]
美『厶、ムカツク〜〃』
あたしが右手を振りかざし、
パンチをしようとすると
慎太郎はそれを
あっさりと避けて
微笑んだ。
そして言った。
慎『ひろと付き合ったんだってな?おめでとう!』
:09/02/07 20:36
:SH905iTV
:☆☆☆
#451 [優]
たったそれだけの
シンプルな言葉なのに…
雄ちゃんや
有実さんにだって
言われた言葉なのに…
………なのに
慎太郎から
《おめでとう》
って言われたら
涙が勝手に出てきて
止まらなかった…。
:09/02/07 20:41
:SH905iTV
:☆☆☆
#452 [優]
雄『あ〜あ…泣かしちゃった♪』
有『い〜けないんだぁ♪いじめっ子慎太郎〜♪』
慎『え、俺のせい(笑)?』
宏『今のは完全にお前だな♪』
慎太郎はあたしのせいで
三人にいじられていた。
…でもね、この涙は
違うんだよ?
いじめられたとかじゃない。
:09/02/07 20:47
:SH905iTV
:☆☆☆
#453 [優]
5年間見返りも求めないで
ただただあたしの隣に
いてくれた慎太郎…。
寂しい時は
笑わせてくれた。
辛い時は側にいて
励ましてくれた。
泣いている時は
宥めてくれた。
ひろちゃんを好きなあたしの
そばにずっといてくれるって
言ってくれた。
:09/02/07 20:51
:SH905iTV
:☆☆☆
#454 [優]
そんなことまで
言ってもらったのに
あたしは今、一人だけ
幸せになってる…。
慎太郎を利用するだけ
利用して、
こんな自分勝手で
わがままなあたしに
慎太郎は
《おめでとう》
とまで言ってくれた。
その優しさが嬉しかった。
嬉し過ぎて泣けてきた。
:09/02/07 20:57
:SH905iTV
:☆☆☆
#455 [優]
慎『まぁみなさん、飲み直しましょう〜♪』
雄『お前が仕切るな!!』
雄ちゃんが慎太郎の頭を
小突く。
そしてあたし達は
再び飲み始めた。
:09/02/07 21:04
:SH905iTV
:☆☆☆
#456 [優]
有『ねぇねぇ…〃』
何時間かして有実さんは
こそこそと話し掛けてきた。
みんなは酔っ払っていたけど
妊婦の有実さんは
当たり前だけどシラフ。
慎『何々!?ガールズトーク!?』
酔ってうざいくらいの
テンションの慎太郎が話に
混ざってきた。
:09/02/07 21:10
:SH905iTV
:☆☆☆
#457 [優]
:09/02/07 21:49
:SH905iTV
:☆☆☆
#458 [優]
有『あたしのお腹の子ね、女の子だったの♪みのちゃんはさ、女の子と男の子どっちほしい?』
有実さんの問い掛けに
答えを考えていると…
慎『うっわ!!ひろとみのちゃんがヤッてるとこなんて想像したくねぇよ、俺…〃』
……あたしも想像して
ほしくないよ(笑)
有『ウッサイ!!慎太郎は黙ってて!!』
:09/02/10 09:59
:SH905iTV
:☆☆☆
#459 [優]
美『うーん……どっちでもいいかな…〃』
…だって本当に
好きな人との
赤ちゃんだったら
それだけで嬉しいもん…。
有『そーなの?でも女の子の方が………』
慎『みのちゃん♪ひろとヤルのに飽きたら二番手に俺がいつでもマッテルヨ☆』
慎太郎が有実さんを遮って
言った。
:09/02/10 10:04
:SH905iTV
:☆☆☆
#460 [優]
もちろんあたしと
有実さんはシカト(笑)
まったく相手に
されない慎太郎は
ふて腐れた顔をしながら
タバコを持って
ベランダに行ってしまった。
有『……あいつさぁ、あんなバカばっか言ってるけどマジだったんだよ、みのちゃんの事…。』
有実さんは
慎太郎が出て行った
ベランダを見ながら言った。
:09/02/10 10:12
:SH905iTV
:☆☆☆
#461 [優]
美『…うん。わかってる…〃』
有『まっ、今更こんな事言っても仕方ないよね〃みのちゃんにはひろがいるし…〃』
そう言って笑う
有実さんの顔は
何処か悲しげだった。
きっと
《一度は好きだった
慎太郎に幸せになって
もらいたい》
そう思っているんだろうね…。
:09/02/10 10:22
:SH905iTV
:☆☆☆
#462 [優]
有『さて、妊婦に夜更かしは厳禁だからそろそろ寝るね!!みのちゃんは隣の客室寝ていいからね♪オヤスミ〜☆』
有実さんはそう言うと
寝室に戻った。
それを見送った
あたしは慎太郎のいる
ベランダに行った。
ガラガラー
美『……慎太郎くん?』
:09/02/10 10:26
:SH905iTV
:☆☆☆
#463 [優]
タバコを吸うために
ベランダに出たはずの
慎太郎はうずくまっていた。
美『どうしたの!?気分悪いの!?』
あたしがそう言って
駆け寄ると…
…慎太郎に抱きしめられた。
:09/02/10 10:29
:SH905iTV
:☆☆☆
#464 [優]
美『し、慎太郎くん…?』
慎『……んで……なんで今頃ひろなんだよ………!!』
あたしを抱きしめる
慎太郎の肩が
震えてるのでわかった。
…慎太郎は泣いていた。
美『…慎太郎くん……ごめんなさ…………』
慎『………本気だった。』
あたしの言葉を遮って
慎太郎は言った。
:09/02/10 10:35
:SH905iTV
:☆☆☆
#465 [優]
慎『いつの間にか本気で好きになってた…。好きな奴がいても諦められないくらい…。』
慎太郎があたしを
抱きしめる腕に
力を入れた。
美『慎太郎くん…痛ッ…。』
離れようと慎太郎の胸を
押すと更に力を込めて
抱きしめて言った。
慎『美園……大好きだ……。』
:09/02/10 10:45
:SH905iTV
:☆☆☆
#466 [優]
:09/02/10 10:47
:SH905iTV
:☆☆☆
#467 [優]
美『し…………。』
慎『なーんてなッ♪』
慎太郎は急に
あたしから離れて
背を向けた。
美『………。』
慎『ち、ちょっとみのちゃん本気にした!?冗談だって〃彼氏持ちの子ずっと好きでいるほど俺一途じゃねぇし!』
嘘……。
だって肩が震えてるよ…?
:09/02/10 12:54
:SH905iTV
:☆☆☆
#468 [優]
慎『あ!みのちゃん、これからも仲良くしよーな!!もちろん《親友の彼女》としてなッ☆』
慎太郎はそう言うと
後ろを向いたまま
ブイサインをした。
美『うんッ!!』
あたしはそう言って
慎太郎をおいて
ベランダを後にした。
:09/02/10 13:10
:SH905iTV
:☆☆☆
#469 [優]
翌朝起きると
何故かひろちゃんの
口元が青くなっていた。
まるで殴られたみたいに…。
美『………ひろちゃんその顔どうしたの?』
宏『あ、あぁ……寝相悪くて壁にぶつけた。』
そう言ってあたしから
目を逸らすひろちゃん。
そしてその隣で
ニヤニヤと笑っている慎太郎…。
:09/02/10 13:15
:SH905iTV
:☆☆☆
#470 [優]
美『慎太郎くん…殴った手は平気だった?』
慎『当たり前☆おもいっきり殴ってスッキリした……あ………。』
この人達、
なんでこんなに
嘘つくのが下手なんだろう(笑)
あたしが思った通り、
ひろちゃんの怪我の
作成者は慎太郎。
……きっと
あたしのことを思って
殴ってくれたんだと思う。
:09/02/10 13:19
:SH905iTV
:☆☆☆
#471 [優]
宏『もう二度とみーを泣かすなってさ…〃』
雄ちゃんの家からの帰り道に
ひろちゃんが言った。
美『それで殴られたの?』
宏『あぁ…。あいつよっぽどみーの事が好きなんだろーな…。』
:09/02/10 17:28
:SH905iTV
:☆☆☆
#472 [優]
あたしがなにも言えず
無言でいると
それを察してか
ひろちゃんは言った。
『でも、あいつに負けないくらい俺の方が好きだから……。』
顔を真っ赤にして
俯きがちに言うひろちゃん。
:09/02/11 09:00
:SH905iTV
:☆☆☆
#473 [優]
それを聞いてまた
泣きそうになった。
ねぇひろちゃん?
あたしいつからこんなに
泣き虫になったのかな…?
ひろちゃんの言う
ひとつひとつの言葉が
嬉しくて、
幸せで泣けてくる…。
ひろちゃんが好きすぎて
仕方ない…。
:09/02/11 09:05
:SH905iTV
:☆☆☆
#474 [優]
それから三ヶ月後……
ひろちゃんと晴れて
両想いになったあたしは
幸せいっぱい……
…のはずだったが
先輩に、とある相談を
していた。
先『だからー!それはそれだけみのちゃんが好きだって事だからだって〃』
美『でもぉ〜…〃』
先『じゃあ、自分から言っちゃえば?』
美『それもそれで…〃』
:09/02/11 09:14
:SH905iTV
:☆☆☆
#475 [優]
先『好きだから手が出せないだけだと思うよ?』
なにを相談してたかというと、
付き合って三ヶ月経つけど
あれ以来ひろちゃんは
キスをしてくれない…。
それどころか
手も握ってくれないし、
あたしに触れようとも
しない。
:09/02/11 12:45
:SH905iTV
:☆☆☆
#476 [優]
もちろんひろちゃんの
アパートに泊まったりも
している。
でも、何故か何も
ないんだよね…。
大事にされてるのは
嬉しいけど、
女として魅力がないような
気がして不安だった。
先『ひろちゃんも初めてなんじゃない?だってずっとみのちゃんが好きだったんでしょ?だから戸惑ってるのかも!!』
:09/02/12 10:04
:SH905iTV
:☆☆☆
#477 [優]
あたしがはじめてとは
聞いたことはなかったけど
今まで想ってくれて
いたんだからきっと
そのはずだと思って…
美『…うん、たぶん〃』
そう答えた。
………だけど
:09/02/12 10:32
:SH905iTV
:☆☆☆
#478 [優]
そんな話をした
翌日の事だった。
プルルルー
仕事が終わった時間に
ひろちゃんから
電話がきた。
美『はい!』
宏《あ、みー?仕事終わった!?今日さ、親方に山形に旅行に行ったお土産もらったんだっ♪牛だぜ牛!!米沢牛!!一緒に食おう?》
:09/02/12 10:38
:SH905iTV
:☆☆☆
#479 [優]
美『うん!』
宏《よしッ!!じゃあ、俺もうちょっとだけ仕事して帰るから先にアパート行ってて?合い鍵あるよな?》
美『あるよ!じゃあ、行ってるね!!』
それだけ言って
電話を切った。
……まさかこの米沢牛が
ひろちゃんと付き合って
初めての喧嘩の原因に
なるなんて思っても
みなかった。
:09/02/12 10:41
:SH905iTV
:☆☆☆
#480 [優]
ガチャー
一足先にひろちゃんの
アパートに向かい、
鍵を開けた。
美『あ〜あ……。』
しばらくきてないと思えば
部屋は散らかりっぱなしで
足場がなかったので
まずは片付けから
することにした。
机の上には何故か
語学の本や
アフリカの難民が
どうたらの本が
たくさん散らばっていた。
:09/02/12 10:46
:SH905iTV
:☆☆☆
#481 [優]
不思議に思いながらも
本を本棚に戻そうとした時、
中からパラパラと何かが
落ちた。
美『…なにこれ?』
落ちたものを拾ってみると
それは手紙だった。
ピンクの封筒の宛先に
《麻生宏人様》
と綺麗な字でかかれていた。
差出人は
《日向加奈子》
と書かれていた。
:09/02/12 10:51
:SH905iTV
:☆☆☆
#482 [優]
気になって中を見てみた。
中にはビリビリに破かれた
手紙と三枚のプリクラが
入っていた。
細くて、可愛いというより
キレイ系な茶髪のさらさら
ストレートヘアーの女の人。
その隣には今より少し若い
ひろちゃんが写っていた。
彼女が誰なのか、
ひろちゃんと
どういう関係なのか、
気になることは
たくさんあったけど
でもあたしはそんなことすら
どうでもよくさせるものを見た。
:09/02/12 10:57
:SH905iTV
:☆☆☆
#483 [優]
プリクラの下の方に
その彼女であろう字で
書かれていた言葉…。
《○月○日、宏人と初H♪》
:09/02/12 10:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#484 [優]
今のあたしが
1番見たくない言葉だった。
あたしはひろちゃんの
アパートを飛び出した。
:09/02/12 11:00
:SH905iTV
:☆☆☆
#485 [優]
ドンッー
下を向いて走っていたため
アパートの階段で
誰かにぶつかった。
美『…すみませ…ん…。』
か細い声で謝ると
ぶつかった相手が
声をあげた。
宏『おい、せっかく帰ったのに何処行くんだよ〃』
その相手は
ひろちゃんだった。
:09/02/12 11:06
:SH905iTV
:☆☆☆
#486 [優]
ひろちゃんの顔を見たら
涙がポロポロと流れてきた。
宏『みー!?どうした!?』
ひろちゃんはあたしの
頬に触れた。
美『…嫌ッ!!』
パシッー
あたしはひろちゃんの手を
振り払った。
:09/02/12 11:14
:SH905iTV
:☆☆☆
#487 [優]
なんであの人は
抱くのにあたしは
抱いてくれないの…?
ひろちゃんは
初めてじゃない……
そう思うと
ひろちゃんが
汚らわしく感じた。
宏『ここじゃなんだから、一先ずアパート入れって……〃』
ひろちゃんにそう言われて
アパートに入った。
:09/02/12 12:10
:SH905iTV
:☆☆☆
#488 [優]
宏『…まずなんなんさっきの態度?俺が何かしたか!?』
ひろちゃんは
少し強い口調で言った。
《なんなん!?》だって!?
こっちが聞きたい!!
なんであんなプリクラや
手紙捨てずに持ってるん…?
あたしが黙っていると
ひろちゃんは
イライラしはじめたようすで
タバコに火をつけた。
:09/02/12 12:13
:SH905iTV
:☆☆☆
#489 [優]
宏『……ったくこっちはせっかくうまいもん食わせてやろうと思って誘ったのに…。』
しまいには愚痴まで
零しはじめたひろちゃん。
はぁ!?
元はといえばひろちゃんが
あんなもん本に挟んで
取っておくから
悪いんだろうが!!
さすがにあたしも
これにはイラっときて
言い返そうとした時ー…
:09/02/12 12:17
:SH905iTV
:☆☆☆
#490 [優]
ピンポーンー……
インターホンが
鳴った。
:09/02/12 12:17
:SH905iTV
:☆☆☆
#491 [優]
ひろちゃんが
玄関のドアを開けると
入ってきたのは
プリクラに写っていた
女の人だった。
『ひろぉ〜酔ったから泊めてぇ〜。』
何食わぬ顔でまるで
いつものことのように
その女の人は言った。
:09/02/12 23:15
:SH905iTV
:☆☆☆
#492 [優]
宏『加奈子!!オイッ、ちょっと……!!』
………ちょっと待て?
今《加奈子》って
呼び捨てにしたよね?
なんでそんなに仲いいわけ?
この人一体何者なの?
加『あぁ!!女の子だぁ〜☆……もしかしてひろの妹ぉ?』
:09/02/12 23:26
:SH905iTV
:☆☆☆
#493 [優]
宏『加奈子、待て!!その娘は…………』
加『フフ〃……まさか彼女とかぁ〜?んなわけないよねぇ〜♪』
加奈子と呼ばれる女は
馬鹿にしたように鼻で笑い
あたしを見下した。
加『ひろぉ〜お茶が飲みたいから買ってきてぇ〜〃』
加奈子はひろちゃんの腕に
絡み付きながら言った。
:09/02/12 23:32
:SH905iTV
:☆☆☆
#494 [優]
宏『しょうがねぇなぁ……〃みー、ちょっと待っててな!』
そう言うとひろちゃんは
車のキーを持って
部屋を出て行った。
ひろちゃんは
なんで《彼女》って
弁解してくれないの…?
なんであたしがいるのに
この人を家に入れるの…?
:09/02/12 23:33
:SH905iTV
:☆☆☆
#495 [優]
ブロロロッー
外からひろちゃんの車が
出る音が聞こえた。
それと同時にさっきまで
ヘロヘロだった彼女が
急に踏ん反り返り、
タバコに火を付けた。
加『なーんだ〃ひろは結局あんたとくっついたわけ?』
ため息混じりにそう言うと
彼女はタバコの煙を
あたしに吹き掛けた。
:09/02/12 23:38
:SH905iTV
:☆☆☆
#496 [優]
美『ゲホッ…〃…あたしの事……知ってるんですか………?』
加『ひろがずっと好きな女…《みー》でしょ?』
なんでこの人は
そんなことまで
知ってるの?
美『でもさっき《妹》って……。』
加『あれ?わざとに決まってるじゃない♪あたし、あんたがひろの女だなんて絶対認めないから…。』
:09/02/12 23:42
:SH905iTV
:☆☆☆
#497 [優]
美『あなたは一体ひろちゃんの何なんですか…?』
加『あたしはひろの元カノ。』
頭が真っ白になった。
元カノがなんでまだ
ひろちゃんの家に
出入りしてるの?
:09/02/12 23:44
:SH905iTV
:☆☆☆
#498 [優]
美『帰ってください!!……ひろちゃんの今の彼女はあたしだから、もう来ないでください!!』
あたしが必死に
彼女を玄関に
押し返そうとすると…
加『あなたひろともうヤッた?』
彼女はニヤニヤと笑いながら
そう聞いてきた。
:09/02/12 23:48
:SH905iTV
:☆☆☆
#499 [優]
美『そ、そんなことあなたに答える義務はないです…〃』
いきなりの質問で
動揺した。
加『あ!その反応じゃまだでしょ〜!?あたしとなんて付き合って直ぐだったなぁ♪でも、あなたのその容姿じゃあ相当ロリコンじゃなきゃ手出す気にはならないわよね〃』
彼女はクスクスと笑いながら
あたしの全身を
なめるように見た。
:09/02/12 23:52
:SH905iTV
:☆☆☆
#500 [優]
ひろのことについて
なんでも自分の方が
知ってるかのように
あたしを見下す彼女。
加『ねぇ、じゃあこれは知ってる?』
そして彼女は最後に言った。
『ひろ、来年あたしと一緒にアフリカに行くのよ〃』
:09/02/12 23:57
:SH905iTV
:☆☆☆
#501 [優]
アフリカ……?
来年………?
なんで?
:09/02/13 09:56
:SH905iTV
:☆☆☆
#502 [優]
加『なぁんだぁ〃やっぱり知らなかったの?ひろってばあなたに何も話さないのね〃』
彼女は勝ち誇った様子で
腕組みをして
あたしを見た。
あたしはそんな厭味すら
気にならないくらい
頭が真っ白になっていた。
:09/02/13 09:59
:SH905iTV
:☆☆☆
#503 [優]
そんな時タイミングが
いいのか悪いのか
ひろちゃんが戻ってきた。
ガチャー
宏『ただいま〜。オイッ加奈子!緑茶でいいの………』
ひろちゃんは緑茶を
差し出すなり固まった。
宏『何この雰囲気………?』
:09/02/13 10:50
:SH905iTV
:☆☆☆
#504 [優]
加『あたしみーちゃんに教えてあげたのぉ〜〃ひろは来年行くことぉ!』
加奈子はさっきまでの
ハキハキ感は嘘のように
酔っ払い口調で
話しだした。
宏『お前、そーやってまた勝手に……〃』
ひろちゃんは少し
呆れた笑顔で加奈子を見た。
美『……ひろちゃん?………嘘だよね?アフリカなんて行かないよね………?』
:09/02/13 10:54
:SH905iTV
:☆☆☆
#505 [優]
あたしの問い掛けに
ひろちゃんは顔色も
変えずに答えた。
宏『嘘じゃないよ。』
:09/02/13 10:55
:SH905iTV
:☆☆☆
#506 [優]
美『なんでっ……………。』
なんで言って
くれなかったの?
なんでその人は
知ってるの?
なんでその人も
一緒に行くの……?
なんでその人が
ひろちゃんのアパートに
出入りするの………?
あたしは悔しくて
悲しくて涙が流れた。
:09/02/13 10:59
:SH905iTV
:☆☆☆
#507 [優]
宏『加奈子、悪いけどタクシー代出すから今日は帰って?』
ひろちゃんが財布から
お金を出して渡すと
加奈子はニコッと
笑ってアパートを
出て行った。
バタンー
ドアが閉まる音を聞くと
ひろちゃんが
深いため息をついた。
:09/02/13 11:01
:SH905iTV
:☆☆☆
#508 [優]
宏『とりあえず座ろう?』
あたしを宥めるように
優しく言うひろちゃん。
だけど今日ばかりは
そんな優しさで
ごまかされたりしない。
美『どういう事?説明してよ!!』
:09/02/13 11:04
:SH905iTV
:☆☆☆
#509 [優]
ひろちゃんは話してくれた。
ひろちゃんの夢は
アフリカの貧しい国の
子供達を助ける事。
偶然図書館で知り合った
加奈子と夢が同じで、
一緒に夢を叶える
約束をした事。
今まで働いて
稼いできたお金は
必要最低限だけ使って
あとはずっと
貯めてきた事。
:09/02/13 11:09
:SH905iTV
:☆☆☆
#510 [優]
そのお金が来年で
目標額達成するから、
来年アフリカへ
発つという事…。
なんでそんな大切な事
あたしに内緒で
決めちゃうの?
なんで加奈子だけ知ってるの?
美『あの加奈子って人と付き合ってたの…?』
:09/02/13 11:12
:SH905iTV
:☆☆☆
#511 [優]
宏『…うん〃……三年前に半年だけ…………。』
ズキッ。
《あたしとの時は
直ぐだったのに》
加奈子に言われた言葉が
脳裏に浮かぶ。
美『ひろちゃんは……あたしの事好き?』
:09/02/13 11:15
:SH905iTV
:☆☆☆
#512 [優]
ひろちゃんはあたしの
問い掛けに一瞬
ビックリした顔を見せたが、
すぐまた笑顔で言った。
宏『好きだよ。』
:09/02/13 11:16
:SH905iTV
:☆☆☆
#513 [優]
美『じゃあ、なんであたしを抱いてくれないの?加奈子は抱けてなんであたしはダメなの!?』
こんな事聞くなんて
馬鹿げてる。
でも自信がなくて
不安で嫉妬や
悔しい気持ちで
心が壊れそうだった。
ただひろちゃんに
《大事に思ってるから》
そう言ってもらいたかった。
ただそれだけ…
:09/02/13 11:20
:SH905iTV
:☆☆☆
#514 [優]
だけどひろちゃんは
あたしの気持ちを裏切り、
俯いて言った。
『抱いたらみーの気持ちが今より大きくなるのがわかってたから抱けなかった…。』
確かにそう言った。
:09/02/13 11:22
:SH905iTV
:☆☆☆
#515 [優]
それからあたしは
何も話すことが
出来なかった。
俯いて
涙を堪えることで
精一杯だった。
ひろちゃんは
そんなあたしを
タバコを吸いながら
横目で見て言った。
:09/02/13 11:28
:SH905iTV
:☆☆☆
#516 [優]
『俺、みーなら俺の夢を応援してくれると思ってた…。いや、昔のみーなら応援してくれてたよな…?今のみーは……俺が想ってた頃のみーとは違うな………。こんなんじゃやってけねぇよ……俺達………。』
ひろちゃんはそう言うと
俯いてタバコの火を消した。
次に来る言葉なんて
聞かなくてもわかってる。
:09/02/13 11:36
:SH905iTV
:☆☆☆
#517 [優]
しばらく俯いていた
ひろちゃんは
顔をあげて言った。
『別れよう』
:09/02/13 11:42
:SH905iTV
:☆☆☆
#518 [優]
あたしは
泣きながら縋ることも
納得してそれを
受け入れることも
できなかった。
あたしはただ無言のまま
その場をあとにし、
ひろちゃんと付き合った
夢のような三ヶ月は
あっと言うまに終わりを
告げた………。
:09/02/13 13:00
:SH905iTV
:☆☆☆
#519 [優]
美『先輩、合コンしましよーよ!!』
翌日、仕事上がりに
先輩に声をかける。
先『おっし!セッティングはあたしに任せてッ♪…ってみのちゃんにはひろちゃんがいるじゃない〃』
美『嫌だなぁ〃あたしそんな昔の思い出もう捨てましたよ?』
あたしがそう言うと
先輩はビックリした顔をした。
:09/02/13 13:07
:SH905iTV
:☆☆☆
#520 [優]
男『何々?みのちゃん別れたの?じゃあさ、ちょうど今日連れと飲み会やるから一緒にこない?』
美『マジ!?行く行くッ♪』
ひろちゃんに振られて
直ぐ合コンなんて
最低かもしれない。
…だけど
何かをしていないと
いられなかった。
誰かの側にいないと
心が壊れてしまいそうだった。
:09/02/13 13:13
:SH905iTV
:☆☆☆
#521 [優]
男『みのちゃん!!こっちこっち!!』
一度帰って着替えて、
化粧直ししてから
待ち合わせの場所に向かった。
男『あれ?さっきとイメージ全然違うね!!』
メイクはわざと濃いめにした。
マスカラを何度も
何度も塗っていつもは
使わないアイシャドーを塗る。
服も普段着ない露出多めの
カットソーにミニスカ。
:09/02/13 13:17
:SH905iTV
:☆☆☆
#522 [優]
美『へ、変かな?』
男『ううん。可愛いよ〃〃…じゃっ、行こう!』
そう言われて
みんなのいるところに
行こうとした。
グイッー
突然誰かに
手を掴まれた。
『みのちゃん?』
:09/02/13 13:21
:SH905iTV
:☆☆☆
#523 [優]
掴んだのは…
慎太郎だった。
:09/02/13 13:21
:SH905iTV
:☆☆☆
#524 [優]
慎『なにその格好?………似合わないよ?』
男『………知り合い?』
美『………。』
気まずくてあたしが
黙っていると…
慎『悪いけど、この子俺のだから帰してもらうね!』
そう言って慎太郎は
あたしの手を引っ張って
居酒屋を出た。
:09/02/13 13:25
:SH905iTV
:☆☆☆
#525 [優]
美『ちょっと!なんなの!?離してよ!!』
慎太郎はあたしを
そのまま近くの公園まで
連れてきた。
慎『何その化粧?全然似合わないよ?』
美『そんなのあたしの勝手でしょ?』
あたしは慎太郎を
睨みながら言った。
:09/02/13 13:28
:SH905iTV
:☆☆☆
#526 [優]
慎『へぇ〜………?そういう格好で飲み会行ってどうなるかわかってて行ってたんだ?』
そう言いながら
慎太郎はあたしをベンチに
座らせ、首筋に顔を近づけた。
その顔はいつもふざけて
笑っている慎太郎とは
別人みたいに見えて怖かった。
美『ちょっと……慎太郎くん〃ふざけるのはやめて…〃』
:09/02/13 13:32
:SH905iTV
:☆☆☆
#527 [優]
慎『…はぁ?……ふざけてなんかねぇけど?』
そう言って慎太郎は
あたしのカットソーに
手を忍ばせてきた。
美『……嫌ッ!!』
そう言うと同時に
あたしの目から涙が流れた。
:09/02/13 13:37
:SH905iTV
:☆☆☆
#528 [優]
それを見た慎太郎は
またいつもみたいに笑って
隣にすわった。
慎『ほーら〃みのちゃんはそういう子じゃないでしょ?なにつっぱってんの、らしくないよ?』
それだけ言うと
あたしの頬を伝う涙を
手で拭い取った。
:09/02/13 13:38
:SH905iTV
:☆☆☆
#529 [優]
らしくないのは
わかってる。
ホントはこんなこと
したいんじゃない…。
でも苦しくて、
悲しくて悔しくて
この気持ちを
どう対処したらいいのかが
わからない………。
慎『……ひろとなんかあった?』
慎太郎から
ひろちゃんの名前が出たら
抑えていたものが
溢れ出し、また涙が流れた。
:09/02/13 17:04
:SH905iTV
:☆☆☆
#530 [優]
慎『…なにがあった?』
慎太郎は優しくあたしの
頭を撫でた。
それが余計あたしが
泣くのを煽った。
美『……ひっく………あたしッ……あた………。』
別れたの一言が
口から出ない。
慎『落ち着いて、ゆっくりでいいから〃』
:09/02/13 17:07
:SH905iTV
:☆☆☆
#531 [優]
美『ハハハッ……〃あたしッ……ひろちゃんに振られちゃっ…た………。』
自分で言ってて
悲しくなる。
情けなくなる。
やっと付き合えた
大好きな人と
こんなに早く
別れを迎えてしまうなんて……。
慎『なんで………!?』
:09/02/13 17:10
:SH905iTV
:☆☆☆
#532 [優]
あたしは慎太郎に
別れた理由を話した。
慎『あいつ……絶対許せねぇ…………!!みのちゃん!?これから会いに行こう!!ちゃんと話し合わなきゃダメだよ!!』
美『ダメだよ……。今は話す勇気がない………。』
あたしは何度も
ひろちゃんに拒絶されたけど
もうこれ以上は
堪えられそうにない……。
:09/02/13 17:15
:SH905iTV
:☆☆☆
#533 [優]
慎『でもっ……………辛くても、苦しくても現実から逃げちゃダメだよ。逃げることは解決じゃないんだから………。』
慎太郎はそう言って
あたしの頭を
ポンポンと撫でた。
わかってる。
わかってるよ……。
でもっ…………。
:09/02/14 00:04
:SH905iTV
:☆☆☆
#534 [優]
あたしは翌日もその翌日も
自分からひろちゃんに
連絡はしなかった。
ケータイの電源は
ここ数日落としたままで
見てもいない。
《逃げちゃダメ》
って慎太郎には言われたけど
あたしはまだ前を向く覚悟も
現実を受け止める覚悟も
できていなかった。
:09/02/14 00:09
:SH905iTV
:☆☆☆
#535 [優]
そんなある日、
仕事が終わって店を出ると
仕事帰りのひろちゃんが
立っていた。
宏『…久しぶり。』
美『あ、うん……。』
あたしは気まずくて
視線を反らした。
宏『ずっと避けてんだな、俺の事………。』
美『……そんなんじゃないけど……。』
:09/02/14 00:17
:SH905iTV
:☆☆☆
#536 [優]
宏『今日は……はっきりするために会いに来たんだ……。』
美『……………。』
あぁ……。
あたし達、これでもう
終わっちゃうんだ………。
宏『俺は、みーが好きだよ。結婚してもいいってあの時本気でそう思った。』
:09/02/14 00:25
:SH905iTV
:☆☆☆
#537 [優]
宏『だけど俺、やっぱり夢は捨てれない……。ごめん……。』
ひろちゃんの中で
あたし=夢の妨げなのかな…?
ひろちゃんの未来に
あたしはいないの……?
:09/02/14 00:27
:SH905iTV
:☆☆☆
#538 [優]
宏『ごめん……ホントにごめん………。』
ひろちゃんはひたすら
あたしに頭を下げた。
美『……もうわかった。……もういいから……。』
もう………
想うのも…………
…………疲れちゃった。
:09/02/14 00:30
:SH905iTV
:☆☆☆
#539 [優]
あたしは左手薬指の
指輪を外して、
ひろちゃんの手に置いた。
ホントはさよならなんて
したくない。
ずっとこの指輪を
この指にはめておきたかった。
でももうあたし達は………
ダメなんだ……。
:09/02/14 06:22
:SH905iTV
:☆☆☆
#540 [優]
美『今までありがとう。』
言いたい事は
山ほどあったのに
それだけ言うので
精一杯だった。
ひろちゃんは最後にあたしを
抱き寄せようとしたが、
あたしはそれを拒んだ。
最後の最後に
優しくしないで……。
決心がにぶってしまうから……。
:09/02/14 06:35
:SH905iTV
:☆☆☆
#541 [優]
あたしはさよならも言わずに
その場から立ち去った。
言えなかったんだ…。
さよならなんて
言いたくない…。
まだひろちゃんが
好きで好きでしかたない……。
ホントは別れたくない。
別れたくないのに
もうあたしには
どうすることも
出来ないんだ………。
:09/02/14 06:38
:SH905iTV
:☆☆☆
#542 [優]
あたしがその場から
立ち去り、車に乗り込むと
タイミングよく
慎太郎から電話がきた。
慎《もしもし?みのちゃん、今日飯食い行かない?》
辛くて、辛くて悲しくて
どうしようもなくて
慎太郎の声を聞いたら
涙が溢れてきた。
:09/02/14 06:41
:SH905iTV
:☆☆☆
#543 [優]
慎《……みのちゃん?どうした?》
優しくて、
優しくて
今のあたしには
この優しさに
堪えられない……。
美『…ひっく………ひっく…〃』
慎《今まだ店!?今から行くから待ってて!!絶対動くなよ!?》
そう言うと慎太郎は
電話を切った。
:09/02/14 07:39
:SH905iTV
:☆☆☆
#544 [優]
10分もしないうちに
慎太郎は駆け付けた。
車を乱雑に停めて
あたしのいる車に
駆け寄った。
コンコンー
慎『みのちゃん!?』
慎太郎の顔を見たら
また涙が溢れてきた。
慎『……隣乗っていい?』
そう言うと慎太郎は
助手席に乗り込んだ。
:09/02/14 07:43
:SH905iTV
:☆☆☆
#545 [優]
慎『また………ひろ?』
まるで慎太郎の言葉に
返すように
更に涙が流れた。
美『……うっ……ひっく………ひっく………〃』
すると慎太郎は
深い深いため息を
ついてた。
車の中は重い雰囲気に
包まれた。
:09/02/14 07:46
:SH905iTV
:☆☆☆
#546 [優]
慎『もう…見てらんねぇよ………。』
しばらくすると
慎太郎はボソッと呟いた。
あたしが涙目で
慎太郎の顔を見ると
慎太郎も今にも
泣きそうな顔をしていた。
慎『なんで笑わねぇの…?ひろと…ひろと一緒にいて幸せなんじゃねぇのかよ!!』
:09/02/14 07:49
:SH905iTV
:☆☆☆
#547 [優]
慎『俺は……そんな顔させたくてひろとの事、応援したんじゃねーよ…?…………そんなんだったら辞めちまえよ!!俺が……俺が幸せにしてやるから…!!』
そう言って慎太郎は
あたしを抱きしめた。
:09/02/14 07:55
:SH905iTV
:☆☆☆
#548 [優]
―3年後―
『ママぁ!!』
『ちょっと美宏走らないのッ!』
駆け寄ってくる
可愛い可愛い我が子を
抱き抱える。
『パパは?』
『もうすぐ美宏が大好きなケーキを買って帰ってくるって!!』
『やったぁ!!』
:09/02/14 08:54
:SH905iTV
:☆☆☆
#549 [優]
ガチャッ
『ただいまぁ〜。』
『パパぁ!!お帰りなさい!!』
美宏がスーツに飛びつく。
『美宏〜☆今日は美宏が大好きなチーズケーキを買ってきたぞぉ〜♪』
そう言って美宏の頭を
優しく撫でる……
慎太郎。
:09/02/14 08:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#550 [優]
あたしはあの後すぐに
慎太郎と付き合い、
美宏が出来て結婚した。
美宏の名前は
慎太郎が考えてくれた。
あたしの中にある
ひろちゃんとの思い出を
忘れないようにとの
願いを込めて……。
:09/02/14 09:01
:SH905iTV
:☆☆☆
#551 [優]
ひろちゃんは
あの後どうなったかは
わからないけどきっと
アフリカに旅立ったハズ。
もう前みたいに
ケータイにアドレスも
番号も残ってはいない。
もうひろちゃんを
追い続けている
あたしはここにはいない。
:09/02/14 09:04
:SH905iTV
:☆☆☆
#552 [優]
つらいとき
いつも隣で支えてくれた
慎太郎。
そして慎太郎が名付けた
可愛い愛娘
美宏。
二人がいてくれるから
あたしはもう大丈夫。
過去を振り返ったりしない。
:09/02/14 09:05
:SH905iTV
:☆☆☆
#553 [優]
今思っても
あたしはひろちゃんとの
出会いは運命だと思う。
ただ永遠に
結ばれる事のない
“哀しき運命”
だと……。
―End―
:09/02/14 14:08
:SH905iTV
:☆☆☆
#554 [優]

あとがき

終わりましたぁ

なんか最後はよくわからない
簡潔になってしまいましたが
強引に終わらせて頂きます

笑いもないシリアスな
話で面白味がないあたしの
小説を読んでくれた
ゆいさん、スマイルさん、
たくさんの匿名さん
ありがとうございました


:09/02/14 14:12
:SH905iTV
:☆☆☆
#555 [優]
:09/02/14 18:31
:SH905iTV
:☆☆☆
#556 [我輩は匿名である]
:09/02/23 04:45
:SH903i
:☆☆☆
#557 [優]
:09/02/24 09:51
:SH905iTV
:☆☆☆
#558 [優]
:09/05/20 21:33
:SH905iTV
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#559 [優]
:09/05/22 12:59
:SH905iTV
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#560 [
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#1000 [
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1000

:10/03/03 17:22
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#1001 [我輩は匿名である]
このスレッドは 1000 を超えました。
もう書けないので新しいスレッドを建ててください。
:10/03/03 17:22
:
:Thread}
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