〜哀しき運命〜
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#1 [優]
妹なんて言わないで…
あたしはあなたを兄貴としてなんて見ていない。
ずっと、ずっと前からあなたが好きでした。
:08/09/14 13:30
:SH904i
:☆☆☆
#2 [優]
あたし鈴木美園(スズキミソノ)現在高校一年生。
そんなあたしは中一の時、隣の家に越して来た2コ上の麻生宏人(アソウヒロト)に一目惚れした。
宏人…ことひろちゃんは兄貴、雄大(ユウダイ)と意気投合したらしく今では大親友だったりする。
一人っ子のひろちゃんはあたしを妹のようにかわいがってくれた。
本当にただの妹のように…。
:08/09/14 13:31
:SH904i
:☆☆☆
#3 [優]
母『美園〜?雄大?ひろちゃん来てるわよ〜?』
朝から聞こえるのはママの声。
美『わかってる!今行くから!』
雄『美園、先行くよ?』
美『待って!あたしも行くから!』
玄関を勢いよく出る大好きなひろちゃんがいた。
宏『二人ともおせぇよ?』
:08/09/14 13:33
:SH904i
:☆☆☆
#4 [優]
ひろちゃんはもともとかっこよかったけど高校にはいってからさらに磨きがかかっていた。
すらっとした体型に似合わずがっちり筋肉が付いた腕とふわふわした茶髪、切れ長だけど笑うとかわいい目。
こんなにかっこいいんだから当然モテるんだろうな…。
朝からじっくり人間観察していると…
宏『みー?どうした?』
ひろちゃんがあたしの顔をのぞきこんだ。
美『んーん!なんでもない//』
宏『変なみーだなぁ(笑)』
:08/09/14 13:34
:SH904i
:☆☆☆
#5 [優]
ひろちゃんはあたしを「みー」って呼ぶ。
あたしはそんなひろちゃんが好き。
笑うとかわいい目が好き。
優しくて面倒見がいいところが好き。
ひろちゃんが全部好き。
でも、完全な片想いだけどね…。
:08/09/14 13:35
:SH904i
:☆☆☆
#6 [優]
美『変じゃないもん♪』
宏『はいはい(笑)今日はちゃんと朝ご飯食ってきた?』
美『…きてない…。』
宏『やっぱりな(笑)ホラ、俺パン持ってるから食えよ!』
ひろちゃんはこうして毎日パンをくれる。
それが嬉しくてあたしはわざと朝ご飯をぬいてたりする。
美『さすがひろちゃん♪』
雄『世話の焼ける妹でわるいな(笑)』
宏『今始まった事じゃねぇしなぁ(笑)』
:08/09/14 13:36
:SH904i
:☆☆☆
#7 [優]
宏『みーは俺にとっても妹みたいなもんだから迷惑なんて思わねぇって♪』
ズキン…
美『あたしは兄貴はゆうちゃんだけで十分だし(笑)』
宏『アハハ//だよなっ♪』
ねぇ?
ひろちゃんわかってる?
あなたの冗談でいつもあたし
傷ついてるんだよ?
:08/09/14 13:38
:SH904i
:☆☆☆
#8 [優]
かれこれ三年になるあたしの片想い…。
気持ちを伝えようと思ったことは何度もある。
でも、毎日のように「妹みたい」を連呼されるとさすがに言えない。
それにひろちゃんは完全にあたしの気持ちに気付いてないから気付いたとき避けられるのがあたしは怖いんだ…。
だったら今のままでもいい。
避けられるくらいだったら妹でいるほうがいいよ…。
:08/09/14 13:39
:SH904i
:☆☆☆
#9 [優]
宏『みーもそろそろ高校生なんだから好きな男のひとりでも作れよ?』
美『男なんていらないよ!あたしは!』
そうただひろちゃんがいれくれれば…。
宏『なんだ?実はブラコンか(笑)?』
雄『やめろよ(笑)気持ちわりぃなぁ//』
美『…願っても違うから安心して(笑)』
:08/09/14 13:41
:SH904i
:☆☆☆
#10 [優]
ひろちゃんはなんって鈍感なんだろ…。
三年も一緒にいるんだから少しは自分に気があるのかって思ったって不思議じゃないよね?
なのにこの鈍感さ…(泣)
さすがに呆れてくる(笑)
でも、そんなとこがまた好きなんだけどね。
:08/09/14 13:42
:SH904i
:☆☆☆
#11 [優]
学校に着いて別々の下駄箱に行く。
宏『みー、じゃあまた放課後な!』
美『うん!ゆうちゃん授業中寝ちゃダメだよ?』
雄『わかってるっつーの(笑)』
朝と帰りはよっぽどの理由がない限りあたしは三人で帰る。
ひろちゃんと同じ高校に入るために猛勉強した。
一緒に帰りたいから中学からやってきた部活も辞めて帰宅部に入った。
:08/09/15 08:50
:SH904i
:☆☆☆
#12 [優]
あたしは
ただひろちゃんと
一緒にいたかったから。
妹としか見てもらえなくても
傍にいたかったから…。
教室に入ると…
彩『おはよ!今日も保護者同伴(笑)?』
この子は
親友の太田彩華(オオタサイカ)。
細くて長身、
色白で整った顔、
名前負けしないくらいの
美人さんだった。
美『サーちゃん、保護者って言わないで(笑)それ笑えないから!』
:08/09/15 22:11
:SH904i
:☆☆☆
#13 [優]
彩『あはは!宏人さんの保護者っぷりも相変わらず?』
美『もう、更に拍車がかかってる……。朝から妹、妹ってさぁ!!』
彩『しかたないよ〜!どう見たってみのは妹キャラでしょ(笑)?』
サーちゃんは
あたしの名前から
『そ』を取って
『みの』って呼ぶ。
始めは嫌だったそのあだ名も
今ではお気に入りだったりする。
:08/09/15 22:16
:SH904i
:☆☆☆
#14 [優]
美『妹キャラって…(笑)』
彩『だってみのは子供みたいだし(笑)』
美『そりゃーそうだけど…。』
だってあたしは
童顔チビだし。
妹って思われるのもわかる。
彩『でも、勿体ないわ〜。』
美『何が?』
彩『だってみのちっこいのに胸あるし…。かわいいし。宏人さん以外だったらすぐ落とせるって(笑)』
:08/09/15 23:38
:SH904i
:☆☆☆
#15 [優]
美『ひろちゃん以外なんて絶対嫌だもんっ!!』
彩『はいはい、ごめんね。機嫌そこねないのっ!』
美『サーちゃんのバカ!!あたしがどれくらいひろちゃんが好きか知ってる癖に!』
彩『だからごめんってば(笑)』
サーちゃんには
あたしの三年ものの想いを
話してある。
サーちゃんは
実りがない辛い片想いは
辞めたほうがいいって
いつも言う。
:08/09/15 23:50
:SH904i
:☆☆☆
#16 [優]
でも、
そんなに簡単に
辞めれるもの
じゃないんだよね
恋愛は。
ガラッー。
担『ホラみんな席着いてー!ホームルーム始めるぞー。』
担任が入ってきた。
名前は行方(ナメカタ)
と言う変わった名前。
三十代後半の
ハゲオヤジ。
ちなみにあだ名は
『ナメセン』
ナメセンは
語尾を必ず延ばすのが
特徴だった。
:08/09/15 23:57
:SH904i
:☆☆☆
#17 [優]
ナメセンの長い長い
ホームルームが終わって
一時間目が始まった。
この日は担当の先生が
急な出張のため自習になった。
自習…何て言っても
真面目に自習なんて
やってる奴がいるわけもない(笑)
彩『みの、みの!宏人さん体育でサッカーみたい!』
サーちゃんが窓の外を見ながら
あたしを呼んだ。
美『どれどれー!?』
あたしもすかさず窓際に寄った。
:08/09/16 00:04
:SH904i
:☆☆☆
#18 [優]
美『あ!いたぁ!』
彩『さすがだてに三年見てるわけじゃないね。見つけるのはやいし(笑)』
そんなの当たり前。
三年前からずっと
彼だけを見てきたから。
美『気付くかなぁ?』
彩『この距離じゃムリムリ!』
さすがに三階じゃ
ダメかぁ…。
:08/09/16 00:07
:SH904i
:☆☆☆
#19 [優]
でも…
宏『みー!!』
ひろちゃんは
こっちに気付いたらしく
手を振ってくれた。
美『ひろちゃん!体育頑張ってねぇ!!』
宏『みーはサボってんなよ(笑)!?』
美『はーい//』
それだけ言って
ひろちゃんは
集合場所に戻って行った。
:08/09/16 10:41
:SH904i
:☆☆☆
#20 [優]
彩『…宏人さんの隣にいた男、睨むようにこっちを見てたよね!?』
美『え…?ひろちゃんの隣に男の人なんていた?』
彩『………呆れた(笑)あんた本当に宏人さんしか見えてないのね。』
美『だってひろちゃんしか視界にはいんないんだもん♪』
あたしがそう言うと
サーちゃんは
深い深いため息を
ついた。
彩『そんなこと言って宏人さんに彼女が出来たらあんたどーすんの!?』
:08/09/16 10:46
:SH904i
:☆☆☆
#21 [優]
ひろちゃんに
彼女……?
彩『だって宏人さんはあんなにかっこいいんだよ?ファンだってたくさんいるんだから!』
美『…………』
確かに。
外を見ると
男子のサッカーを
休憩している女子が
見ている。
その視線のほとんどは
ひろちゃんに向いて
いるように見えた。
:08/09/16 11:38
:SH904i
:☆☆☆
#22 [優]
美『やだっ!そんなのやだ!』
彩『……でもまぁ、今は宏人さんの中ではみのが一番だろうから安心していいんじゃない?宏人さん、みの以外の女の子とあんまり話さないし。』
美『そうなんだよね、それがせめてもの救い…。』
そんなことを
永遠と話していると
あっという間に
一時間目が終わった。
:08/09/16 12:56
:SH904i
:☆☆☆
#23 [優]
ひろちゃんを
校内で見かけることは
滅多にない。
だって三年生は一階、
あたし達一年生は
三階だったから。
だからこんな風に
校庭でひろちゃんを
見かける日は
本当にラッキーだった。
そのおかげで
一日ルンルン気分で
授業を終えることが出来た。
そして帰りは決まって
迎えに来てくれる。
:08/09/16 12:59
:SH904i
:☆☆☆
#24 [優]
宏『みー?帰るよ!』
雄『美園、早く来ないと置いてくよ?』
ドアからひろちゃんとゆうちゃんが覗き込む。
そんな様子を見て
教室の女の子がざわめく。
ひろちゃんはここでも
人気者だった。
美『まっ、待ってよ!サーちゃんじゃあまたね!部活頑張って!!』
彩『うん!また明日ね!』
:08/09/16 13:06
:SH904i
:☆☆☆
#25 [優]
慌てて教室を出た。
女子からの視線と
男子からの好奇の目が
正直痛い…。
宏『相変わらずみーは注目の的だなぁ。なんでなんだろーな(笑)』
雄『ぶはっ(笑)美園、ひろ全然わかってねぇよ//』
宏『え?なにが?』
ひろちゃんは
本当に鈍い。
どうしょうもないくらい
本当に鈍い。
美『なんでもないよ!』
……でも教えてあげない。
ひろちゃんが
モテるのなんて
いやだもん!
:08/09/16 13:14
:SH904i
:☆☆☆
#26 [優]
雄『美園は小悪魔だなぁ(笑)』
宏『え?みーは小悪魔なの!?』
ゆうちゃんは
意地悪!
あたしがどれだけ
ひろちゃんが好きか
わかってる癖に
絶対協力してくれない。
美『あたしが小悪魔ならゆうちゃんは大魔王だね。』
雄『はぁ!?』
宏『みー、俺は俺は?』
ひろちゃんは
目を輝かせながら
聞いてきた。
:08/09/16 13:19
:SH904i
:☆☆☆
#27 [優]
例えるなら
ひろちゃんは
“天使”
汚れなく
平等で誰にでも優しい
羽が綺麗な
“天使”だよ。
でも、あたしは
“悪魔”
だから
あたしとひろちゃんは
違いすぎる。
好きになっても
一生一緒にはなれない関係。
美『ひろちゃんは……堕天使…かな?』
宏『はぁ!?落ちぶれた天使かよ(笑)』
:08/09/16 13:25
:SH904i
:☆☆☆
#28 [優]
“堕天使”
って言ったのは
すこしでも
あたしに近い存在
でいてほしかったから。
あたしの願い…。
こんなことを
考える時点で
あたしとひろちゃんは
違うのにね。
:08/09/16 13:46
:SH904i
:☆☆☆
#29 [優]
宏『…みー?どうした?』
美『え?なんでもないよ?』
宏『なんか元気ないよ?何考えてんの?』
雄『どうせ夕飯のことでも考えてたんだろ?』
美『んー夕飯はハンバーグがいいなぁ♪』
:08/09/16 13:50
:SH904i
:☆☆☆
#30 [優]
ゆうちゃんのせいで
あたしは
ひろちゃんに完璧
食いしん坊だと
思われてしまった。
本当は違うのに(涙)
宏『みーは食っても食っても身長にいかねぇんだもんなぁ。』
雄『そ、コイツ胸にばっかり栄養いくの(笑)』
美『ゆ、ゆうちゃん!!』
ひろちゃんの前で
何ってこと言うんだ
このバカ兄貴!
:08/09/16 17:26
:SH904i
:☆☆☆
#31 [優]
宏『いいじゃん!みー、女はないよりあるほうがいいんだぞ?』
雄『そうそう!』
激しく同感すんなバカ兄貴!
美『……ひろちゃんも?』
宏『そりゃあ、俺も健全な男の子ですから♪』
雄『でも心配すんな!お前には間違っても手出したりしねぇから(笑)』
美『うっさい!雄ちゃんのバカ!』
:08/09/16 23:51
:SH904i
:☆☆☆
#32 [優]
そんなこと
言わないで。
ひろちゃんに
“妹”だってことを
実感させないで。
でないとまた…
宏『まあ、大事な妹に手出すほど俺は落ちぶれていないけどな(笑)』
ほらね。
いつもこうやって
妹扱いするんだ…。
:08/09/16 23:54
:SH904i
:☆☆☆
#33 [優]
ズキン−。
またひとつ
心が痛む。
美『…ひっ、ひろちゃん身長また伸びた?』
あたしは会話を
反らしたくて
違う話をした。
宏『あ、気付いた?とうとう175センチになったよ♪』
雄『まじ!?俺より5センチも高いじゃん!』
美『あたしより25センチも高いよ〜!?』
:08/09/16 23:58
:SH904i
:☆☆☆
#34 [優]
宏『みーはいつまでたってもおチビだもんな(笑)』
そう言って
ひろちゃんは頭を撫でる。
これはひろちゃんの癖。
あたしは昔から
こうされるのが
大好きだった。
美『おチビじゃないもーん//』
雄『いや、チビだろ(笑)ひろ、今日も寄って行くよな?』
宏『当たり前!』
:08/09/17 01:25
:SH904i
:☆☆☆
#35 [優]
ひろちゃんは
学校帰り必ず
と言っていいほど
家(正確にはゆうちゃんの部屋)
による。
あたしは
それが楽しみで
しかたない。
DVDを見たり
ゲームをしたり
楽しい一時だから。
:08/09/17 01:30
:SH904i
:☆☆☆
#36 [優]
だけど
こんなあたしの
ちっぽけな幸せさえも
奪う悪魔がやってくる
ことになる……。
雄『だだいま〜。』
マ『おかえり!』
宏『おばさんこんにちは!またお邪魔します!』
マ『あらあらひろちゃん。そんなにかしこまんないでくつろいでいいのよ〜?早く上がって上がって♪』
ママは見ての通り
ひろちゃんが好きか
大のお気に入りだった。
:08/09/17 01:48
:SH904i
:☆☆☆
#37 [優]
美『…ママ?あたしもいるんだけど……?』
ママ『あら、美園いたの!?ひろちゃんの影に隠れて見えなかったわ!』
美『へーへー。どうせちっちゃいですよーだっ!!』
宏『まあまあ//機嫌直せって、な?』
ひろちゃんが
あたしに向かって
微笑む。
それだけで幸せ♪
美『まあ、仕方ないから許してあげる//』
:08/09/17 01:53
:SH904i
:☆☆☆
#38 [優]
☆訂正☆
×→ひろちゃんが好きか
○→ひろちゃんが好きで
:08/09/17 01:55
:SH904i
:☆☆☆
#39 [優]
マ『さすがひろちゃん!美園の扱いに慣れてるわね!!どう、家に婿に来ない!?』
美『ママ!!!』
焦るあたしをよそに
ひろちゃんは…
宏『おばさんの手料理を毎日食べれるのはおいしいっすよね(笑)』
案外、世渡り上手…
なのでした。
:08/09/17 01:58
:SH904i
:☆☆☆
#40 [優]
雄『ほら、早く上がれって!』
あたし達が
話している間
ゆうちゃんは
既に家に上がっていた。
宏『わーってるよ(笑)じゃあ、お邪魔します!』
マ『どうぞ〜!後でお菓子持っていくわね♪美園も早く着替えてらっしゃい?』
美『はーい。』
:08/09/17 02:02
:SH904i
:☆☆☆
#41 [優]
バタン−。
部屋に入り
来ていた制服を脱ぎ
ハンガーにかけた。
下着姿のまま
ミラーの前に立つ。
美『“ないよりあるほうがいい”かぁ…。』
実はあたしは
胸がコンプレックスだった。
胸のせいで着たい服が
着れなかったり
周りに好奇の目で
見られてるような気が
していたから…。
でも、ひろちゃんの一言で
少し自分が
好きになりそうだよ。
ありがとう…。
:08/09/17 02:10
:SH904i
:☆☆☆
#42 [優]
クローゼットを開けて
お気に入りの
ワンピースを出す。
例え部屋にいるだけでも
ひろちゃんの前では
かわいい姿でいたいから……。
美『ひろちゃーん!今日は何する!?』
着替えてさっそく
ゆうちゃんの部屋に行く。
宏『みー、かわいいなぁ!ワンピース♪似合ってるよ!』
美『エヘヘ♪ありがとぉ!』
:08/09/17 02:19
:SH904i
:☆☆☆
#43 [優]
でも、悪魔は
じわじわと
あたしに歩み寄った。
宏『あのさぁ、今日俺ら体育だっただろ?』
美『ん?…うん。それがどうかした?』
宏『その時、俺の隣にいた男がみーと付き合いたいんだって。』
えっ……?
美『な、なんで!?』
宏『一目惚れしたんだとさ!』
:08/09/17 10:32
:SH904i
:☆☆☆
#44 [優]
雄『……隣にいた奴って?』
宏『ああ!慎太郎(シンタロウ)!』
雄『あー…。んでなんでひろがそんな事言うの?』
ゆうちゃんが
あたしの代わりに聞く。
きっとあたしが
ショックで
声がでないって
気付いているんだ……。
宏『しかたねぇだろ?紹介してって言われたんだから。』
その時の
ひろちゃんの気持ちは?
嫌じゃないんだ…?
:08/09/17 10:40
:SH904i
:☆☆☆
#45 [優]
宏『……みー?ダメかな……?』
そんな悲しげな顔
しないで…。
辛いのはあたしだよ…?
ひろちゃんは
何もわかってないよ。
その時………
宏『みー?何で泣くの……?』
涙が頬を伝って
床に落ちた。
:08/09/17 10:43
:SH904i
:☆☆☆
#46 [優]
悲しくて
涙が止まらなかった。
あたしの気持ち
バレちゃダメなのに…。
宏『みー…?』
ひろちゃんが
あたしの肩に
触れようとした
その時…
ふわっ!
雄『美園、腹いてぇんだろ!?朝から言ってたもんな!今日はとりあえず部屋戻れ?』
そう言って
ゆうちゃんはあたしを
抱き抱え部屋を出た。
:08/09/17 10:48
:SH904i
:☆☆☆
#47 [優]
バタンー。
あたしの部屋に入って
ゆうちゃんが
ベットに寝かせてくれた。
雄『…ったくアイツは本当鈍くてしようがねぇよなぁ………。適当にごまかしとくからお前は休んどけな?』
それだけ言って
ゆうちゃんは部屋を
出ようとした。
美『………うん。』
雄『…美園?』
ゆうちゃんが
ドアの前で立ち止まった。
:08/09/17 10:52
:SH904i
:☆☆☆
#48 [優]
美『………なぁに?』
雄『…………』
沈黙が重かった。
雄『なあ、ひろのことはやめとけ…?』
美『………なんっ……。』
あまりにも
突然の言葉で
『なんで?』
が言えなかった。
宏『アイツを好きでいても美園が傷付くだけだよ?』
ゆうちゃんは
それだけ言って
部屋を出た。
:08/09/17 10:56
:SH904i
:☆☆☆
#49 [優]
傷付くだけ?
なんで?
妹としか
見てもらえないから?
それともゆうちゃんは
なにか知ってるの?
気が付くと
あたしはそのまま寝ていて
ドアを叩く音で目覚めた。
宏『みー?寝てる?』
ドアの外で
ひろちゃんが言った。
でもあたしは
返事をしなかった。
宏『俺、帰るから。…体、お大事にな?じゃあまた明日……。』
:08/09/17 13:47
:SH904i
:☆☆☆
#50 [優]
ガタッ。
あたしは思わず
立ち上がった。
バンッ!
美『ひ、ひろちゃん!!』
ドアをおもいっきり
押し開けた。
宏『…みー?どうした?』
ひろちゃんが
びっくりした顔で
あたしの顔を
覗き込んだ。
:08/09/17 17:06
:SH904i
:☆☆☆
#51 [優]
美『あ……いや、なんでも…ないです。』
宏『なーんだそれ(笑)………みー、ごめんな!』
美『え?』
なんで
ひろちゃんが謝るの?
悪いのは
あたしだよ?
宏『慎太郎にはうまく言っとくから安心しろな?…俺はもう協力とかしねぇから。』
ひろちゃんは
そう言って
あたしの頭を
撫でた。
:08/09/17 17:11
:SH904i
:☆☆☆
#52 [優]
美『ひろちゃん、ごめんね?』
宏『何で謝るん(笑)?』
美『だって………』
ひろちゃんは
ニコッと笑って
あたしの髪を
くしゃくしゃと
撫でた。
美『ぐちゃぐちゃになっちゃうよー//』
宏『すぐ怒るのがみーの悪いところだけど、素直に謝るとこがいいところだな!』
:08/09/17 22:44
:SH904i
:☆☆☆
#53 [優]
宏『じゃあ、俺帰るな?』
美『うん!!また明日ね!』
宏『おう!また明日も迎えくるな?』
美『うん!』
ひろちゃんを
玄関まで送って
また
部屋に戻った。
:08/09/17 22:47
:SH904i
:☆☆☆
#54 [優]
部屋に戻る途中
ゆうちゃんの部屋が
視界に入った。
さっきの
意味深な言葉が
気になる。
でも……
まだ聞いちゃいけないような
そんな気がする。
あたしは
視線を自分部屋に戻し
ドアを開けた。
:08/09/17 23:49
:SH904i
:☆☆☆
#55 [優]
すると……
雄『おせーよ、馬鹿//』
美『ゆ、ゆうちゃん!?なんでいるの!?』
雄『美園にはなしとかなきゃいけないと思って。』
ドキッ−。
美『ななな、なにを…?』
雄『ひろ…『あ゛ーーーー』
ゆうちゃんが
話そうとすると同時に
あたしは声をあげて
耳を塞いだ。
:08/09/18 00:03
:SH904i
:☆☆☆
#56 [優]
雄『な、なんだぁ!?』
美『やだやだ!聞きたくない!やーだーやーだーやーだよー!』
あたしは耳を
塞いだまま
子供のように
だだをこねた。
雄『美園、落ち着けって!』
美『あ゛ーーあ゛ーーあ゛ー』
雄『ひろのことじゃねーから!』
ピクッ−。
:08/09/18 00:07
:SH904i
:☆☆☆
#57 [優]
美『…ほんと?』
あたしは
耳に当てていた
手を離した。
雄『おう。』
美『なぁに……?』
雄『ひろが言ってた“慎太郎”に気をつけろよ?』
:08/09/18 00:09
:SH904i
:☆☆☆
#58 [優]
美『え?なんで?』
ひろちゃんは
友達だから
勧めてきたんじゃないの?
雄『アイツ普段はいい奴なんだけどちょっと一癖ある奴なんだよ。』
:08/09/18 00:21
:SH904i
:☆☆☆
#59 [優]
美『一癖って?』
雄『まあ、そのうちわかるって//』
それだけ言うと
ゆうちゃんは
部屋を出て行った。
美『…なんだったんだ?』
あたしは
独り言を言い
ベットに
ダイブした。
:08/09/18 05:18
:SH904i
:☆☆☆
#60 [優]
すると
携帯から
メール受信を知らせる
着信音が鳴った。
《送信元 ひろちゃん》
―――――――――――――――わりぃ…。慎太郎に協力できないっつたけど、アイツ諦めてねぇみてぇ…。なんかあったらすぐに俺か雄大に言えよ?
―――――――――――――――
絵文字もない
シンプルな
メールだったけど
それからでも
ひろちゃんの優しさを
十分感じた。
:08/09/18 15:04
:SH904i
:☆☆☆
#61 [優]
次の日…
ガチャッ。
マ『美園〜?起きなさ〜い?』
ママが部屋に
起こしに入った。
美『起きてるよ…。』
マ『あらめずらしい。今日はどうしたの?』
美『べっつにぃ………』
あたしは
“慎太郎”のことが
気になって眠れなかった。
:08/09/18 15:10
:SH904i
:☆☆☆
#62 [優]
二人が
あんなに必死になって
忠告するのだから
きっと
相当ヒドイ
“癖”があるのだろう。
雄『美園、ほら行くよ?』
美『あ、うん!』
ゆうちゃんに言われ
いつものように
朝ご飯を食べずに
家を出る。
:08/09/18 17:14
:SH904i
:☆☆☆
#63 [優]
宏『よぉ!おせぇぞ?』
雄『わりぃな!』
玄関先には
いつものように
ひろちゃんがいる。
美『ひろちゃんおはよ!』
宏『みー、おはよ!ホラ!どうせまた食って来てねぇんだろ?』
そう言っていつものように
あたしにパンをくれる。
そして三人仲良く
学校に向かう。
すべてがいつも通り。
……のはずだった。
:08/09/18 17:26
:SH904i
:☆☆☆
#64 [優]
校門に向かうと
誰かを待っているらしい
男の姿があった。
ひろちゃんくらい
身長が高くて
色黒。
ワックスで無造作に
整えられた茶髪に
金メッシュの男。
あたしは一度向いた
視線をまた元に戻した。
:08/09/18 17:45
:SH904i
:☆☆☆
#65 [優]
雄『げっ!!慎太郎じゃん……………。』
宏『…本当だ…。』
美『は!?』
アイツが!!
:08/09/18 19:45
:SH904i
:☆☆☆
#66 [優]
慎太郎と呼ばれるチャラ男は
こっちを見てニコッと
笑って近付いて来た。
宏『…みー、俺の後ろに隠れてろ。』
ひろちゃんが怖いほど
真剣な顔をして言った。
慎『うわっ!ひっでぇ!ひろ、俺ら友達じゃん?ちょっとくらい美園ちゃんとはなさせてよ(笑)』
慎太郎の声はひろちゃんより
ずっと低くゾクッとした。
:08/09/18 21:55
:SH904i
:☆☆☆
#67 [優]
雄『バカ!大事な妹をお前なんかに近づかせるわけにいかねぇだろ!』
ゆうちゃんが睨む。
え?
何で二人とも
こんなに怒るの?
あたしが不思議そうな
顔をしていると…
慎『何で二人が俺を君に近づけないようにしているか不思議?』
:08/09/18 22:31
:SH904i
:☆☆☆
#68 [優]
美『……う、うん。』
慎『それはね………俺が女たらしだから♪』
へっ?
それだけ?
そんな恰好とか見れば
一目瞭然じゃん。
美『………?』
あたしがさらに
不思議そうな顔をしていると
慎太郎がさらに近付き
耳元で…
:08/09/18 22:37
:SH904i
:☆☆☆
#69 [優]
慎『…俺、誰かを好きな女の子を落として自分のものにするのが好きなんだ……。美園ちゃんみたいな子をね。』
慎太郎がまわりに
聞こえないように
耳元で小声で
囁いた。
ゾクッ−。
寒気がする。
美『いやっ!!!』
宏『おい!慎太郎いい加減にしろ!』
:08/09/18 22:41
:SH904i
:☆☆☆
#70 [優]
慎『悪い悪い!そう怒るなって保護者くん♪今日は美園ちゃんに俺の顔覚えてもらいたくて来ただけだから♪』
慎太郎は悪びれもなく
ケロッとした顔で言った。
雄『ひろ、美園!行こうぜ!』
ゆうちゃんがあたしと
ひろちゃんの肩を掴む。
そんな様子を見て…
慎『みー……またねっ♪』
:08/09/18 23:02
:SH904i
:☆☆☆
#71 [優]
美『み、みーって呼ばないで!』
あたしはそれだけ言って
ひろちゃん達と
校舎に入った。
「みー」って呼ぶのは
ひろちゃんだけ。
ひろちゃんだけの
特権なの。
他の人になんて
呼ばれたくない。
宏『じゃあ、みー俺ら教室行くな?放課後迎え来るけどくれぐれも慎太郎に気をつけろよ?』
:08/09/18 23:07
:SH904i
:☆☆☆
#72 [優]
美『わかってるよ!じゃあ、放課後ね?』
それだけ言って
二人と別れた。
教室に入ってすぐ
サーちゃんが
あたしに気付いて
寄って来た。
彩『みの、おはよ!』
美『サーちゃーん(涙)怖かったぁ……。』
彩『なになにどうしたの?』
あたしはサーちゃんに
朝の出来事を話した。
:08/09/18 23:22
:SH904i
:☆☆☆
#73 [優]
彩『なるほどねぇ……。じゃあ、昨日宏人さんの隣でこっちを見ていたのが慎太郎って奴だったのね。』
美『…たぶん。』
彩『噂なら聞いたことある。狙った獲物は逃がさないけど飽きたらすぐポイなんだって!』
美『サイテー!気をつけなきゃ…。』
彩『でも、みのには宏人さんと雄大さんという強いボディーガードがいるから大丈夫だって!』
美『だよね!』
あたしはすっかり安心しきっていた。
:08/09/18 23:29
:SH904i
:☆☆☆
#74 [優]
お昼休み……
サーちゃんは
委員会の集まりが
あってお昼は
一緒に食べれなかった。
他のクラスメイトと
一緒に食べていると……
男『みの〜?』
クラスの男が
話しかけて来た。
美『なぁに〜?』
男『麻生宏人って人が放課後やっぱり音楽室で待ち合わせにしようってみのに伝えてだって!』
美『わかった!ありがと!』
:08/09/18 23:34
:SH904i
:☆☆☆
#75 [優]
そして放課後…
何で音楽室なのかなぁ
なんて思いながらも
音楽室に向かった。
キィ−……。
美『……ひろちゃん来たよー…?』
変だな………。
?『待ってたよ。』
ビクッ!
突然後ろから声がした。
:08/09/18 23:38
:SH904i
:☆☆☆
#76 [優]
振り向くと
そこには
ニヤニヤと笑っている
慎太郎がいた。
美『え…?ひろちゃんは…。』
慎『君はバカ?いるはずないじゃん(笑)』
美『……騙したの!?あたし帰る!!』
出ようとすると……
ガシッ!
慎『…逃げることないじゃん?』
腕を掴まれた。
:08/09/18 23:41
:SH904i
:☆☆☆
#77 [優]
美『…は、放してください…//』
慎『やーだねっ。』
口は笑ってるのに
目が笑ってない……。
怖い…。
怖い。
ひろちゃん………
助けて………。
慎『……ひろなんかやめて俺にしなよ?』
:08/09/18 23:45
:SH904i
:☆☆☆
#78 [優]
美『…はっ?』
慎『アイツのどこがいいわけ?優しいところ?俺のほうが優しいよ』
美『なに言って……』
慎『顔がいいとこ?俺だって負けてねぇし。』
美『いい加減にして!手、話して!』
慎『…じゃあ、どこが好きか言ってみなよ。言ったら放してやる。』
美『あんたなんかに話す価値なんかない!!』
:08/09/18 23:51
:SH904i
:☆☆☆
#79 [優]
慎『言えねぇんだろ?その程度ならやめて俺に乗り換えろって?』
美『冗談やめて!!あんたよりひろちゃんの方がよっぽどいい男なんだから!』
ギリッ!
掴んだ手に
さらに力を入れて来た。
慎『……いい加減調子に乗るとここで犯すよ?』
慎太郎の顔から
笑みが消えた。
きっと本気…。
でもあたしは負けない!!
:08/09/18 23:57
:SH904i
:☆☆☆
#80 [優]
美『…ひろちゃんは……ひろちゃんはあんたなんかより百倍……千倍カッコイイんだから!』
ダンッ!!
あたしの叫びとともに
慎太郎はあたしを
机に押し倒した。
嫌だ……
嫌だ嫌だ。
だけど絶対泣いたりしない!!
あたしは唇を噛み締めて
涙を堪えた。
その時………
ガラッ!!
宏『みー!!!!』
:08/09/19 00:03
:SH904i
:☆☆☆
#81 [優]
雄『おい!慎太郎!お前何してんだよ!!』
ゆうちゃんがあたしから
慎太郎を引き離す。
慎『あ〜あ。いいところで保護者の登場かぁ…。』
宏『…てめぇ、ふざけんなよ……。』
ひろちゃんが
握っていた拳を
振り上げようとした時……
ガンッ!!!
慎『痛っっ!!!』
:08/09/19 00:09
:SH904i
:☆☆☆
#82 [優]
宏『み、みー!?』
雄『美園!?』
あたしは
背を向けていた
慎太郎の急所を
おもいっきり
蹴りあげた。
美『あんたなんかに一億積まれたって乗り換えたりなんかしないんだから!!』
それだけ言って
丸まって痛がっている
慎太郎をほっといて
音楽室を出た。
:08/09/19 00:13
:SH904i
:☆☆☆
#83 [優]
宏『み、みー待てって!!』
ひろちゃんが
あたしの肩を掴んで
呼び止める。
宏『みー?……なんで震えてるの?怖かった?』
怖かった……。
それに悔しかった。
ひろちゃんを
侮辱されて
すごく悔しかった。
この震えは
恐怖と怒りからきた
震えだった。
:08/09/19 00:16
:SH904i
:☆☆☆
#84 [優]
宏『よしよし、怖かったんだな?……今日だけ俺の胸貸してやる。』
そう言って
ひろちゃんは
あたしを抱きしめた。
ひろちゃんの体に
すっぽりはまって
ひろちゃんの香水に
酔いしれた時……
雄『………何が怖かったって美園の行動が一番怖かったよ俺は…(笑)』
宏『ぶはっ(笑)』
:08/09/19 00:22
:SH904i
:☆☆☆
#85 [優]
美『あ、あの時は…ひっ、必死だったんだもん//』
雄『あはははは//…あいつしばらく女作れねぇんじゃね(笑)?』
宏『あはは//まぁ、今までの行いが悪かったんだから当然だろ(笑)』
美『そ、そんなにマズかった…?』
雄『男としては気の毒だな♪さーて…帰るか!!』
:08/09/19 00:26
:SH904i
:☆☆☆
#86 [優]
帰り道…
美『そう言えば何で音楽室だってわかったの?』
雄『ああ、教室行ったら彩華がひろと音楽室で待ち合わせとか言ってたからおかしいと思ってだな……』
美『…サーちゃーん(涙)』
雄『いやいや、助けたの俺らじゃね?』
宏『最後はおいしいとこ持ってかれたけどな(笑)』
美『それは言わないで……//』
:08/09/19 00:40
:SH904i
:☆☆☆
#87 [優]
そして
いつものように
三人で帰ろうとすると……
慎『ま、待てよ!!』
後ろから
慎太郎が叫んだ。
雄『なんだ…。まだいたのかよ……。しょうがねぇなぁ………。』
ゆうちゃんが
歩み寄ろうとした時……
慎『悪かった!!!』
慎太郎が頭を下げた。
美『………は!?』
:08/09/19 08:53
:SH904i
:☆☆☆
#88 [優]
あたしら三人は
突然のことで
呆気にとられた。
慎『汚ねぇ手使って本当に悪かった……。反省してる……。ごめん……。』
宏『…だって。みー、どうする?』
美『まぁ………反省してるなら許すしかない……よね。』
慎『まじ!?』
すると慎太郎は
うれしそうな顔をして
頭を上げた。
:08/09/19 08:58
:SH904i
:☆☆☆
#89 [優]
慎『ありがと!じゃあ、これからは正々堂々行くからよろしくな、みー♪』
は?
なになに?
どういうこと!?
雄『…慎太郎?それはどういう意味で……?』
慎『俺、こんなに拒否られたの初めてでさ。こうなったら本気でみーのこと好きにさせてやるっておもっちまった!!』
いやいや、
有難迷惑ですからそれ!!
:08/09/19 09:03
:SH904i
:☆☆☆
#90 [優]
宏『…みーも大変なのに好かれちまったなぁ(笑)』
美『ちょっと!!ひろちゃん!笑い事じゃない!!!』
慎『……じゃあ、さっそく家までお供します、姫!!!』
ゆうちゃんと
ひろちゃんは
たじたじになっている
あたしをみて
大爆笑している。
美『姫って呼ぶな!』
慎『じゃあ、美園?』
美『呼び捨てにするな!!』
:08/09/19 09:07
:SH904i
:☆☆☆
#91 [優]
慎『じゃあ、みのちゃん!帰りましょう!!』
美『ひろーちゃーん〜(涙)//』
宏『あはは//まあ、害はなさそうだからいいんじゃねぇの(笑)?』
雄『そうそう!じゃあ、帰るベ♪』
こうして
不本意ながらも
保護者が一人
増えてしまったのでした…。
:08/09/19 09:11
:SH904i
:☆☆☆
#92 [優]
長期間放置して
すいませんでした。
もう一つの話しを
書いていましたが
構成がうまくいかず、
ありきたりな感じに
なってしまったので
勝手ながら
削除させていただき、
こっちを書いていこうと思います。
必ず完結させるので
もし良かったら
お付き合いください。
:09/01/17 16:15
:SH905iTV
:☆☆☆
#93 [優]
翌日……。
ガチャッ。
宏『おはよ!』
ドアを開けるといつものように迎えに来てくれる愛しい人。
………とプラス一名。
美『……ちょっとなんでいるの!?』
慎『みのちゃんオハヨー♪』
ニコニコしながらうざいくらいのテンションでソイツは言う。
:09/01/17 16:21
:SH905iTV
:☆☆☆
#94 [優]
雄『あれ?慎太郎って家まったく逆方向じゃなかったっけ?』
宏『そういえばそうだったよな!』
あたしは慎太郎の様子を
じっと見た。
慎『ん?そんなの愛しいみのちゃんのために早起きしたに決まってんじゃん♪』
そんなに堂々と
言われても………
決まってなくていいから(笑)
:09/01/17 16:25
:SH905iTV
:☆☆☆
#95 [優]
宏『あ、みー!ほらよ〃』
ひろちゃんは
そう言っていつものように
パンをくれた。
美『わぁい♪今日はいちごロールだぁ〃』
宏『みーは甘いパンが大好きだからな!』
慎『ピンクのいちごロールは姫にピッタリだねっ☆』
ウインクしながら
言う慎太郎。
姫姫姫姫って
恥ずかしくないのかな(笑)
:09/01/18 00:25
:SH905iTV
:☆☆☆
#96 [優]
美『もー!!姫って呼ばないでってば!!』
慎『わかりましたッツ!姫君!!』
……わかってないし(笑)
雄『なぁ?』
宏『ん?』
雄『慎太郎ってあんな奴だったっけ?』
宏『いや?全然違う。』
雄『美園が原因か……。』
あたしは慎太郎とふざけていて
二人がこんな会話を
していた事に気付かなかった。
:09/01/18 00:31
:SH905iTV
:☆☆☆
#97 [ぎぶそん]
あげ

木村です^ヮ^
また絡んで下さい(>_<)/
:09/01/18 00:33
:SH705i
:☆☆☆
#98 [優]
学校について
まずあたしは注目の的だった。
そりゃあそのはず。
ひろちゃんは
先輩後輩に関わらず人気者。
雄ちゃんは
こう見えて生徒会長。
見かけに寄らず頭がいい。
だから先生にも生徒にも
一目おかれていた。
そんな二人と
毎日登下校が一緒なあたしは
いつも注目されていた。
:09/01/18 00:38
:SH905iTV
:☆☆☆
#99 [優]
?『ちょっと!なんで慎太郎が一年の女と一緒に登校してるわけ!?』
突然前から
気が強そうな女の人が出てきて
慎太郎の腕を掴んだ。
なんで一緒かって?
…………そんなの
あたしの方が聞きたいわ(笑)
慎『有実ちゃんごめんね。実は君は遊びだったんだ。』
……うわっ!
最悪!
:09/01/18 00:47
:SH905iTV
:☆☆☆
#100 [優]
有実と呼ばれるその女性は
青のリボンをしていた。
家の学校は
学年ごとに
リボンの色が違っていて、
あたしたち一年生は赤。
二年生は緑。
三年生は青だった。
だからその人は
ひろちゃんたちと
同じ三年生だった。
:09/01/18 00:52
:SH905iTV
:☆☆☆
#101 [優]
有『ちょっとアンタふざけないでよ!?』
有実さんはにらみを
利かせながら
慎太郎の脇腹に一発
パンチをかました。
慎『うおっ!痛っ!』
有『ちょっと顔貸して!』
そう言うと有実さんは
慎太郎の耳を掴んで
引っ張った。
慎『わ、わかった!!わかったからちょっと待ってくれ!…みのちゃん、放課後迎えに行くからねッ☆』
:09/01/18 06:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#102 [優]
耳を引っ張られながらも
笑いながらウインクまでして
そう言う慎太郎が可笑しくて
あたしは笑いながら
わかったと返事をした。
そんなあたしを
有実さんはジロリと
睨んでから慎太郎を
どこかに連れて行ってしまった。
雄『……なんっつーか強烈な女だな。』
宏『あぁ………。』
美『慎太郎くん大丈夫かな…?』
雄『確実に大丈夫じゃねぇと思うけど、でもまぁ自業自得じゃね?』
:09/01/18 07:03
:SH905iTV
:☆☆☆
#103 [優]
そのまま下駄箱まで一緒に
歩いて行ったあたし達。
宏『じゃあ、また放課後な?』
美『うん!』
雄『真面目に授業受けろよ?』
美『雄ちゃんこそ!じゃあね!』
それだけ言って
自分の下駄箱へ
向かおうとした。
宏『あ、みー!?』
:09/01/18 07:08
:SH905iTV
:☆☆☆
#104 [優]
いつもはここで
別れるはずなのに
何故かひろちゃんが
あたしを呼び止めた。
美『なぁにー?』
ひろちゃんはあたしに
近付いて頭を撫でた。
宏『気をつけてな?』
美『え?何に?』
宏『いいから!一人で行動は絶対しない事!!わかった?』
:09/01/18 07:13
:SH905iTV
:☆☆☆
#105 [優]
美『……わかった。』
あたしはひろちゃんの
言葉の意味が
よくわかっていなかった。
宏『よし!じゃあ、またなっ!』
ひろちゃんはそう言うと
あたしの髪を
グシャグシャと撫でて
教室へ向かった。
:09/01/18 07:17
:SH905iTV
:☆☆☆
#106 [優]
彩『みの、おはよん♪朝からお熱いことですこと〃』
サーちゃんがあたしの頭を
ポンと叩いた。
美『サーちゃんおはよ!見てたの?』
彩『見てた見てた♪乙女見たく顔を赤く染めてイチャついてたとこをばっちりね!!』
美『イチャついてなんかいないもん…〃』
とか言いつつ顔は
真っ赤になっていた。
:09/01/18 13:10
:SH905iTV
:☆☆☆
#107 [優]
彩『カマトトぶんなって♪実は宏人さんとヤルことやってんじゃないのぉ〜!?』
美『……ちがっ…!!』
もー!
サーちゃんってば
朝から何言うのかと思えば!
ひろちゃんとは
そんなんじゃないんだから!
あたしが膨れっ面を
していると…
彩『ごめんごめん!冗談!』
:09/01/18 13:14
:SH905iTV
:☆☆☆
#108 [優]
美『やめてよ!そーいうのは!』
彩『だからごめんってば(笑)……で、昨日は何があったのよ!?宏人さんと雄大さんがみののこと探しにきたのよ?』
サーちゃんは
うまく会話をすり替えた。
あたしは昨日の事と
慎太郎の変化を
サーちゃんに伝えた。
彩『……なるほどねぇ。羨ましいわ、その紅一点…。』
サーちゃんは遠い目を
しながら言った。
もしもし?
あたしの話しを
聞いてました(笑)?
:09/01/18 13:19
:SH905iTV
:☆☆☆
#109 [優]
美『サーちゃん?あのね、あたしは危うく貞操の危機だったんだけどね、それわかってる……?』
彩『頭脳明晰の生徒会長に、人気者の爽やかくん。そしてあのイケメンの慎太郎さんかぁ……。いいなぁ…〃』
サーちゃんは
まったくもって
聞いちゃいない(笑)
美『……サーちゃんのバカ。』
小声でつぶやくと
いきなりサーちゃんが
こっちを見てあたしの
両ほっぺをつねった。
:09/01/18 13:24
:SH905iTV
:☆☆☆
#110 [優]
美『は、はーちゃん?…いはいいはい……〃〃やめへほ〜。』
彩『この贅沢者め!こうしてやるー!!』
美『いはいってばぁ〜!!』
何故かサーちゃんの
怒りの矛先が
あたしのほっぺに炸裂。
女って恐ろしい……。
:09/01/18 13:28
:SH905iTV
:☆☆☆
#111 [優]
それで満足したのか
サーちゃんは大人しくなり、
『これからは今まで以上に
気をつけなさいよ』
と意味不明な言葉を残して
チャイムと同時に
机に戻った。
気をつけろって何に…?
まだ痛みが残る両ほっぺを
押さえながら、
むしろあたしは
サーちゃんに気をつけなきゃ
いけないのではないかと
思ってしまった(笑)
:09/01/18 13:32
:SH905iTV
:☆☆☆
#112 [優]
ひろちゃんと
サーちゃんの言った
『気をつけろ』
の意味をずっと考えていたら
あっという間に授業も終わり、
放課後になった。
雄『美園!帰るぞ!』
いつものごとく
迎えに来てくれる
ひろちゃん達。
だけど今日からは
そこにプラス一名。
慎『みのちゃーん♪会いたかった〜!!』
そう言って
抱き着こうとする慎太郎に
当然のように
二人のラリアットがとぶ。
:09/01/18 13:37
:SH905iTV
:☆☆☆
#113 [優]
慎『いてッ!俺の恋路を邪魔するなよ!』
宏『お前のは恋路じゃなくてセクハラだよ(笑)』
雄『そうだ、変態(笑)』
慎『ひっでぇ〜〃』
そう言って泣きまねをする
慎太郎の顔を見ると
ほっぺに三本の引っかき傷が
ついていた。
美『慎太郎くん、ここどうしたの?』
:09/01/18 13:41
:SH905iTV
:☆☆☆
#114 [優]
慎『ああ…〃ここはあのぉ〜……。』
雄『朝の女にやられたんだってさ〃』
慎『バカ!雄大!言うなってあれほど言っただろ!』
:09/01/18 13:57
:SH905iTV
:☆☆☆
#115 [優]
美『ちゃんと消毒しないとばい菌入っちゃうよ?』
そう言ってかばんから
絆創膏を出して
慎太郎に渡した。
慎『みのちゃん優しい…〃』
慎太郎は涙ぐみながら
また抱き着こうとしてきて
再度二人のラリアットを
喰らっていた(笑)
:09/01/18 16:38
:SH905iTV
:☆☆☆
#116 [優]
宏『みーも笑ってないで危ないと思ったら殴っていいからな!』
雄『そうそう!ボコボコになぐってやれ(笑)』
美『でも………。』
困惑して慎太郎を見ると……
慎『俺、みのちゃんになら殴られてもいいかも……〃』
頬を赤く染めて
驚きの発言をした(笑)
美『……変態…〃』
:09/01/18 16:53
:SH905iTV
:☆☆☆
#117 [優]
その日の放課後は
なぜか慎太郎の家に
遊びに行くことになった。
美『…本当にあたしも行ってもいいの?』
慎『もちろん!っていうかホントはみのちゃんだけに来てほしいところなんだけどね〃』
遠慮がちに言うあたしに
ニッコリと笑いながら
慎太郎は言った。
あ〜またそんな事言うと…
ゴン!
案の定、雄ちゃんの鉄拳が
とんだ(笑)
:09/01/18 16:59
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:☆☆☆
#118 [優]
歩いて慎太郎の家に
向かうと…
家の前に女の人がいた。
慎『げっ……有実じゃん!』
宏『また修羅場か…(笑)』
慎『笑い事じゃねぇよ…。マジ勘弁してほしい……。』
パシッ!
あたしは慎太郎の背中を
叩いた。
慎『痛っ!』
美『そんな言い方ってないんじゃない?』
あたしは不覚にも
熱くなって怒った。
:09/01/19 11:06
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:☆☆☆
#119 [優]
美『慎太郎くんは女の子を何だと思ってるの?都合のいい人形じゃないの!!さんざん気を持たせて朝のような一言で終わりにするなんてサイテーだよ!?』
慎『みのちゃん………。』
恋する気持ちは
誰もが同じはず。
朝みたいな言い方されたら
誰だって傷付くよ。
それが好きな人から
言われた言葉なら尚更……。
慎『みのちゃん!俺、行ってくる!それで、本気で好きな女が出来たからごめんって謝ってくる!』
:09/01/19 11:14
:SH905iTV
:☆☆☆
#120 [優]
慎太郎はそう言って
有実さんの元へと
走って行った。
雄『よくもまぁ、あんなハズイこと言えるよな…〃』
確かに(笑)
聞いてるこっちが
恥ずかしくなっちゃうよ。
宏『…それだけみーが好きだってことだろ。』
:09/01/19 11:21
:SH905iTV
:☆☆☆
#121 [優]
バシッ!
雄『あ…殴られてらー(笑)』
宏『ホントだ(笑)つーかなんかこっち来てない?』
慎太郎を殴った有実さんは
泣きながら
こっちへ向かってきた。
有『ちょっと!あんたがみのって子!?』
有実さんはあたしの前に
立ちはだかって言った。
:09/01/19 11:23
:SH905iTV
:☆☆☆
#122 [優]
美『へ?あ、はい…。』
そう言うと
有実さんはあたしを
キッと睨んだ。
有『あんたのせいで!!』
そう言って有実さんは
手を挙げた。
な、殴られる!?
:09/01/20 14:05
:SH905iTV
:☆☆☆
#123 [優]
そう思って
目をつぶった。
………あれ?
痛くない…?
恐る恐る目を
開けてみた。
:09/01/20 14:10
:SH905iTV
:☆☆☆
#124 [優]
目を開けると
あたしに殴り掛かろうと
している手を
雄ちゃんがつかみ、
あたしの前には
ひろちゃんの
大きな背中があった。
美『ひろちゃん……?』
恐る恐るひろちゃんの顔を
覗くと、その顔は
怒りに満ちていた。
宏『みーは関係ねぇだろ?』
:09/01/20 14:34
:SH905iTV
:☆☆☆
#125 [優]
ひろちゃんが有実さんを
睨みながらそう言うと
有実さんは悔しそうに
舌打ちをして
その場から去っていった。
慎『みのちゃん!!大丈夫!?』
慌てた慎太郎が
あたしの顔を覗き込む。
雄『つか、慎太郎〜。女の教育くらいしっかりしろよ〜。危うく美園が殴られるとこだったんだぞ!』
怒る雄ちゃんを前に
慎太郎はしょんぼりした。
:09/01/20 14:37
:SH905iTV
:☆☆☆
#126 [優]
美『慎太郎くん!!ほら、あたしは平気だよ〃怪我だってしてないから!』
あたしがそういうと
慎太郎は目を潤ませながら
こっちを見た。
慎『みのちゃん、ほんっっとにごめん!』
実『大丈夫!雄ちゃんとひろちゃんが守ってくれたから!』
慎『ホントに良かった…。』
:09/01/20 14:42
:SH905iTV
:☆☆☆
#127 [優]
慎太郎は
どさくさに紛れて
抱き着こうとして
また二人に殴られていた。
あたしは
いつもみんなに守られていて
いつの日かそれが
あたり前のような気がしてた。
だけど……
:09/01/20 14:45
:SH905iTV
:☆☆☆
#128 [優]
次の日の朝。
雄『ほら!美園!早くしねぇと置いてくぞ!』
美『待ってよ〜!』
慌ただしい朝だけど
玄関を開けると
大好きな人が待って………
いない………。
美『あれ!?ひろちゃんは!?』
:09/01/20 18:19
:SH905iTV
:☆☆☆
#129 [優]
雄『あ〜なんか先行くってよ!』
え……?
そんなの聞いてない…。
いつも一緒に行けない時は
あたしにもメールがくるのに…。
美『なんで!?』
雄『知らね。つか、慎太郎もいねぇし!あいつのことだから寝坊か?』
そんな話しをしていると…
:09/01/20 18:24
:SH905iTV
:☆☆☆
#130 [優]
慎『みのちゃーん♪おっはよ〜!』
遠くから慎太郎が
手をふりながら走ってきた。
美『慎太郎くん、おはよー。』
慎『みのちゃんは今日も可愛いね〃あれ?ひろは?』
美『…先行ったって……。』
慎『……ふーん。』
慎太郎は腕を組み、
腑に落ちない顔をしていた。
:09/01/20 18:28
:SH905iTV
:☆☆☆
#131 [優]
お腹減った…。
いつもはひろちゃんが
パンをくれるのに
今日はないから…。
慎『はいっ!みのちゃんお腹へってるでしょ?俺の3時のおやつだけどあげる♪』
慎太郎はそう言って
メロンパンをくれた。
美『あ、ありがとう…。』
うれしい。
うれしいけど……
ひろちゃんがいないだけで
なんか寂しくていつもみたいに
喜ぶことができない。
:09/01/20 18:32
:SH905iTV
:☆☆☆
#132 [優]
雄『じゃあ、美園!また放課後な!』
慎『みのちゃんまたね!』
学校について、
二人とは別れる。
いつもと同じ状況。
なのに違うのは
あたしの靴がないってこと…。
:09/01/20 20:56
:SH905iTV
:☆☆☆
#133 [優]
美『あれっ?なんで?なんでないの?』
何度も何度も見たが
やっぱり靴はない。
渋々職員室に行って
スリッパを借り、
教室に入った。
ガラッ!
美『みんなおはよー!』
教室に入って
元気に挨拶をした。
……シーン。
:09/01/20 21:00
:SH905iTV
:☆☆☆
#134 [優]
あんなに騒がしかった教室が
一気に静になった。
美『……みっこ?ゆり?おはよ…?』
近くにいたクラスメイトに
声をかけても、
誰も挨拶すら返してくれない。
美『あ!サーちゃん!おはよ!』
教室の一番奥にいたけど
サーちゃんなら
皆のこの変化の訳を
知ってると思って近付いた。
:09/01/20 21:04
:SH905iTV
:☆☆☆
#135 [優]
美『……サー…ちゃん?』
サーちゃんは
俯いたままあたしの顔を
見ようとしない。
美『…ねぇ!?サーちゃんなんで!?なんで話してくれないの!?』
あたしはサーちゃんの肩を
掴んで揺さぶった。
だけどサーちゃんは
黙って俯いたままだった。
:09/01/20 21:06
:SH905iTV
:☆☆☆
#136 [優]
美『なんで…?』
あたしが呆然と
立ち尽くしていると
一人の男の子が口を開いた。
『みのと仲良くすると痛い目に合わすって朝…黒板に…………。』
だから?
だからみんな
あたしを避けるの?
:09/01/20 21:09
:SH905iTV
:☆☆☆
#137 [優]
ガタン!
あたしは至ってもいれず
教室を飛び出した。
彩『…みのっ!』
廊下でナメセンとすれ違い、
声をかけられたが
そのまま屋上まで走った。
美『………はぁはぁ…はぁ……。なんで…?なにがあったの…?』
確かに昨日までは
みんな普通だった。
:09/01/20 21:13
:SH905iTV
:☆☆☆
#138 [優]
あたしは雄ちゃんと
ひろちゃんに相談したくて
三年生の教室を訪ねた。
美『あの……兄を…雄大を呼んでもらえますか?』
男『あ"?あぁ、君が例の(笑)』
美『えっ?』
男『いや、雄大ならいないよ?』
あいにく雄ちゃんは
生徒会の集まりでいなかった。
:09/01/20 21:17
:SH905iTV
:☆☆☆
#139 [優]
とりあえずひろちゃんの
居場所を聞いて
教室を跡にした。
“ひろなら美術室に
行ったよ”
さっきの男は
ニヤニヤした顔で
教えてくれた。
美『……なんで美術室?』
不思議に思いながらも
美術室にむかい、
教室を開けた。
:09/01/20 21:22
:SH905iTV
:☆☆☆
#140 [優]
そして目の前に
広がった光景に
言葉を失った。
ひろちゃんが
サーちゃんとキスをしてた。
:09/01/20 21:23
:SH905iTV
:☆☆☆
#141 [優]
美『…なんっ………。』
宏『…みー!?』
あたしの存在に気付いた二人は
とっさに離れた。
彩『みの!違うの!あのっ…………。』
美『聞きたくない!!!!』
腕を掴もうとしたサーちゃんを
振り払って教室を出た。
:09/01/20 21:27
:SH905iTV
:☆☆☆
#142 [優]
なんで……?
なんでサーちゃんが?
わからない。
あたしだけが知らないうちに
みんなが変わってる……。
なんで……?
:09/01/20 21:28
:SH905iTV
:☆☆☆
#143 [優]
宏『みーッッ!』
ひろちゃんがあたしの後を
追い掛けてきた。
美『…嫌だ!ひろちゃんなんかあっち行っちゃえ!!』
嫌がるあたしを
ひろちゃんは抱き寄せた。
美『……ひろちゃん…なんで…………?』
なんでさっきサーちゃんを
抱きしめていた腕で
あたしを抱くの……?
:09/01/20 21:31
:SH905iTV
:☆☆☆
#144 [優]
宏『……みー…ごめん…。』
美『なんで謝るの?』
これは何のごめん?
好きになれなくてごめん?
それともさっきのことに
対する罪悪感…?
:09/01/20 21:34
:SH905iTV
:☆☆☆
#145 [優]
ひろちゃんはあたしを
きつく抱きしめて
そしてあたしの頭を
撫でながら言った。
『…ごめん…。……俺……………彩華が好きだ…。』
なんで……?
:09/01/20 21:36
:SH905iTV
:☆☆☆
#146 [優]
ドンッ!
美『……ひっく………ひ……ひろちゃんは最低だよ……。』
あたしはひろちゃんを
突き飛ばして走った。
:09/01/20 21:39
:SH905iTV
:☆☆☆
#147 [優]
ねぇ、
ひろちゃん?
なんでサーちゃんなの?
なんでサーちゃんは
ひろちゃんなの……?
なんであたしが好きな
ひろちゃんと
キスなんてするの……?
:09/01/20 21:42
:SH905iTV
:☆☆☆
#148 [優]
あたしとひろちゃんが
運命じゃなくてもいい。
ひろちゃんに彼女が
出来たら仕方ない。
ひろちゃんが好きになったなら仕方ないよ……?
でもっ………
でもっ………………
なんでサーちゃんなの………?
:09/01/20 21:44
:SH905iTV
:☆☆☆
#149 [優]
ドンッ!
前を見ずに走っていたから
人にぶつかって
転んでしまった。
美『……すみません……。』
慎『みのちゃん?』
ぶつかった相手は
慎太郎だった。
:09/01/20 21:46
:SH905iTV
:☆☆☆
#150 [優]
美『……慎太郎くん。』
慎『なんで泣いてるの……?』
あたしは俯いて
答えなかった。
答えることが出来なかった。
思い出したくもない……。
でもあの光景が
頭から離れなかった。
:09/01/20 21:49
:SH905iTV
:☆☆☆
#151 [優]
慎『……ひろが原因?』
あたしは何も答えず
ただ泣くことしか
できなかった。
グイッ!
突然、慎太郎があたしを
抱き寄せた。
:09/01/20 21:51
:SH905iTV
:☆☆☆
#152 [優]
慎『忘れろよ……あんな奴。……俺が……俺が幸せにするから…………。』
……忘れる?
こんなに
こんなに好きなのに……?
…………幸せに?
ひろちゃんが
ひろちゃんのことだけが
好きなのに幸せになれるの…?
:09/01/20 21:53
:SH905iTV
:☆☆☆
#153 [優]
その時………。
『慎太郎!!』
慎太郎を呼ぶ
女の声が聞こえた。
慎『……有実…。』
声の主は有実さんだった。
有『今日は慎太郎の家に呼んでくれる約束でしょ?』
有実さんはニヤニヤと
笑いながら言った。
:09/01/20 22:00
:SH905iTV
:☆☆☆
#154 [優]
慎『はぁ?ふざけんなよ!?そんな約束してねぇだろ!?』
有『やーだ♪忘れちゃったのぉ?』
有実さんは慎太郎の耳に
顔を近付けて何かを囁いた。
その途端、
慎太郎の顔は青ざめた。
有『ねっ、早く行こうよ?』
慎『あ……あぁ。』
有『じゃ、みのちゃん!またねっ!』
:09/01/20 22:05
:SH905iTV
:☆☆☆
#155 [ゆい]
頑張って~
応援してるよ♪
:09/01/20 22:12
:W61T
:☆☆☆
#156 [優]
:09/01/20 23:32
:SH905iTV
:☆☆☆
#157 [優]
慎太郎はあたしを
ちらっと見たが
何も言わずに立ち去った。
美『ハハッ〃一人ぼっちになっちゃった…………。』
なんでかな…。
なんで
こうなっちゃったのかな…。
昨日まであんなに
楽しかったのに……。
ひろちゃんとも
あんなに普通だったのに…。
:09/01/20 23:49
:SH905iTV
:☆☆☆
#158 [優]
誰を信じていい…?
何を信じたらいい?
……苦しいよ。
:09/01/20 23:50
:SH905iTV
:☆☆☆
#159 [優]
鞄をとりに教室へ行ってみると
朝なかった上靴が
びしょ濡れのまま
机の上に置いてあった。
このままにする訳にも行かず
濡れた上靴を鞄にいれた。
美『頭痛い………。』
あたしはナメセンに
気分が悪いと言って
そのまま早退した。
ガチャッ!
母『あら?美園?学校がどうしたの?』
:09/01/20 23:55
:SH905iTV
:☆☆☆
#160 [優]
玄関をあけると
変な時間に帰ってきた娘を
不思議がる
お母さんの姿があった。
美『ちょっと具合悪くて……。部屋で寝てるね?』
母『ちょっと美園、大丈夫!?』
:09/01/20 23:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#161 [優]
美『平気。疲れてるだけだから…。』
母『でもその上靴…。』
お母さんはあたしが手に持つ
びしょ濡れの靴に気付いた。
美『なんでもないよ。ただ掃除のバケツを零しただけ。』
それだけ言うと
部屋にこもった。
:09/01/21 16:36
:SH905iTV
:☆☆☆
#162 [優]
ガチャッ。
ドアを開けて制服のまま
ベットに倒れた。
枕元には
去年の誕生日に
ひろちゃんからもらった
くまのぬいぐるみがある。
あたしはそれを手に取り、
抱きしめた。
:09/01/21 16:38
:SH905iTV
:☆☆☆
#163 [優]
美『オマエをくれたご主人様はサーちゃんが好きなんだって………。………ひっく……。』
考えたらまた辛くなった。
ブーブー。
鞄の中の携帯が
鳴った。
取り出して見てみると
ひろちゃんからと
サーちゃんから
たくさんの着信が来ていた。
:09/01/21 16:44
:SH905iTV
:☆☆☆
#164 [優]
ひろちゃんに
『応援するよ!』
って言えるほど
大人になれなくて、
サーちゃんにヤキモチを
妬くことしか出来ない。
きっと今電話で話したら
『なんでキスしたの!?』
って二人を責めてしまう……。
そんな惨めな事は
したくない。
:09/01/21 16:47
:SH905iTV
:☆☆☆
#165 [優]
あたしは携帯の電源を切って
布団にはいった。
嫌な事を考えないように
寝てしまうことにした。
:09/01/21 16:48
:SH905iTV
:☆☆☆
#166 [優]
夕方、薄暗くなり始めた頃
ドアをノックする音で
目が覚めた。
コンコンー。
雄『美園?……起きてる?』
なんだ。
雄ちゃんか………。
美『……起きてるよ。』
雄『入るぞ?』
そう言いながら
雄ちゃんがドアを開けた。
:09/01/21 16:52
:SH905iTV
:☆☆☆
#167 [優]
美『…おかえり。』
雄『ただいま。…寝てた?』
美『うん。さっきまで……。』
雄ちゃんはじっと
あたしの顔を見るから
泣いたのをバレないように
視線を外して言った。
雄『……今日一人で帰ってきたの?』
美『え?う、うん。あ、あたし制服のまま寝ちゃったんだ〃着替えるから出でって?』
:09/01/21 16:55
:SH905iTV
:☆☆☆
#168 [優]
そう言って雄ちゃんを
反転させ、背中を押した。
雄『………んだよ。』
美『え……?』
雄ちゃんの言葉が
聞き取れなくて
近付いた時………
ギュッ。
気付いた時には
抱きしめられていた。
:09/01/21 16:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#169 [優]
美『ゆ、雄ちゃん!?』
雄『…なんで泣いてんの隠そうとするんだよ。……なんでそんなに強がんだよ!!もう見てらんねぇよ!!!!辛いなら頼れよ!!俺はそんなに頼りねぇかよ!?』
雄ちゃんは
あたしを抱きしめたまま
怒鳴るようにして言った。
美『ちがっ…………。』
雄『……俺は美園のそんな悲しい顔なんて見てたくねぇよ……。頼むから何かあったなら話してくれよ………。』
:09/01/21 17:02
:SH905iTV
:☆☆☆
#170 [優]
不意にポロポロと
涙が流れた。
そしてあたしは
クラスで無視された事、
ひろちゃんとサーちゃんの事、
上靴の事、慎太郎の事をすべて
雄ちゃんに話した。
雄『そっか……。辛かったな。』
美『……無視されたのとか靴隠されたのが辛いとかは思わない……。あたしはただ……ひろちゃんの事が何よりも……ショックだった……。』
:09/01/21 17:56
:SH905iTV
:☆☆☆
#171 [優]
あたしはまた堪えられなくなり
泣き出した。
雄『…美園?』
急に優しい声で
雄ちゃんが言った。
雄『美園?顔上げて?』
そう言いながら
あたしの顎を上げた。
きっと今のあたしの顔は
化粧も落ちかけてボロボロで
鼻水なんか出て
かなりひどい顔だと思う。
:09/01/21 18:00
:SH905iTV
:☆☆☆
#172 [優]
いつもの雄ちゃんだったら
『キモイ』とか
『オバケ』とか言って
きっとからかってきたハズ。
だけどあたしの目を
しっかり見て
笑いもしない
真剣な顔で言った。
雄『美園の事は俺が守ってやるから…。』
:09/01/21 18:03
:SH905iTV
:☆☆☆
#173 [優]
今何って言ったの……?
美『え…?』
あたしは目を丸くして
雄ちゃんを見た。
雄『だから……。だから、ひろの事は忘れろ。』
それだけ言って
雄ちゃんは
部屋から出て行った。
:09/01/21 18:05
:SH905iTV
:☆☆☆
#174 [優]
ひろちゃんを忘れる?
今まで
ずっとひろちゃんだけを
見てきたのに?
:09/01/21 21:01
:SH905iTV
:☆☆☆
#175 [優]
この三年間
ずっとひろちゃんを
追い掛けてきた。
ずっとひろちゃんだけが
好きだった。
ひろちゃんが
あたしの支えだった。
ひろちゃんが
あたしの生き甲斐だった。
……そんなひろちゃんを
忘れなきゃいけないの……?
:09/01/21 21:04
:SH905iTV
:☆☆☆
#176 [優]
ひろちゃんを忘れたら
あたしに
何が残るって言うの…?
そんなの嫌だ……。
美『……ひっく………ひっく………ひろちゃんじゃなきゃ………嫌だよぉ…。』
あたしはいくら泣いても
涙が止まらなかった。
忘れたくなんかない。
そばにいたい。
ずっと……。
:09/01/21 21:08
:SH905iTV
:☆☆☆
#177 [優]
その日はいつまで
経っても寝れなかった。
翌日、寝不足のまま
お母さんに起こされた。
母『美園?どこか具合が悪いの?学校休む?』
美『ううん。平気だよ?』
ホントは平気じゃない。
出来ることなら行きたくない。
だけど逃げたって変わりない。
それに、玄関を出たら
ひろちゃんが来てくれてる
かもしれない。
:09/01/21 21:14
:SH905iTV
:☆☆☆
#178 [優]
雄『美園、行くよ?』
雄ちゃんに声をかけられて
そんな淡い期待を
持ちながら玄関を開けた。
だけどドアを開けた
そこにはひろちゃんは
いなかった。
ひろちゃんも
慎太郎もいなかった。
美『……………もう……戻れないんだね…。』
:09/01/21 21:17
:SH905iTV
:☆☆☆
#179 [優]
そう、もう戻れない。
ひろちゃんも
慎太郎も
サーちゃんも
もうあたしのそばには
いなくなってしまった。
そして更なる現実が
あたしを苦しませる。
:09/01/21 21:24
:SH905iTV
:☆☆☆
#180 [優]
学校に着いて
恐る恐る下駄箱を開けると
中には一枚の手紙が入っていた。
昨日話しておいた為
雄ちゃんは下駄箱で別れず
一緒に着いていてくれた。
雄『貸して。』
中を開けようとした
あたしから
手紙を奪い取り、
雄ちゃんはビリビリと
封を破いた。
:09/01/21 21:30
:SH905iTV
:☆☆☆
#181 [優]
中から出して手紙をよんだ
雄ちゃんは見るからに
怒りを表わにしていた。
美『雄ちゃん…?何って書いてあったの……?』
手紙を受け取ろうと
手を伸ばしたが、
雄ちゃんはその手紙を
ぐしゃりと握り潰した。
雄『何もねぇからお前は気にすんな?』
:09/01/21 21:33
:SH905iTV
:☆☆☆
#182 [優]
気にすんなって言っても
雄ちゃんの様子から言って
ただ事じゃないって
あたしにもわかった。
雄『一時間目は生徒会総会だろ?俺、準備があるから先行くな!美園も早く教室に行けよ?』
それだけ言って
雄ちゃんは
先に行ってしまった。
ガラッー。
美『おはよー。』
教室に入っても
声をかけてくれる人はいない。
:09/01/21 21:37
:SH905iTV
:☆☆☆
#183 [優]
みんな慌ただしく
体育館に行ってしまった。
サーちゃんの机を見たが
まだ来てないのか、
それとも休みなのか
いなかった。
美『また一人ぼっちか………。』
あたしは深くため息をついた。
:09/01/22 16:23
:SH905iTV
:☆☆☆
#184 [優]
中学入学の頃、
あたしには友達がいなかった。
人見知りする性格と
雄ちゃんとひろちゃんに
べったりくっついていたせいで
女の子は誰もがあたしを
よく思ってなかったらしい。
当然クラスにも馴染めなくて
ペアを組む授業の時は
いつも一人だった。
そんな中、出会ったのが
サーちゃんだった…。
:09/01/22 16:27
:SH905iTV
:☆☆☆
#185 [優]
彩『ひとり?あたしと組もう?』
って……。
それがどんなに嬉しかった事か。
サーちゃんは
明るくて可愛くて
裏表ない性格で
入学早々みんなに
好かれていた。
そんなサーちゃんは
それ以来ずっとあたしと
一緒にいてくれた。
:09/01/22 16:30
:SH905iTV
:☆☆☆
#186 [優]
ひろちゃんを
好きになったきっかけも、
切ない気持ちも
すべてサーちゃんに
伝えてきた。
想うだけが辛くて泣いたり、
嬉しすぎて泣いたり…
サーちゃんの前で
たくさんの
“ひろちゃんを
好きなあたし”
を見せてきた。
:09/01/22 16:34
:SH905iTV
:☆☆☆
#187 [優]
だからこそ悔しくて、
だからこそ羨ましい…。
…いっそのこと
あたしはサーちゃんに
なりたいって思う。
:09/01/22 16:36
:SH905iTV
:☆☆☆
#188 [優]
ねぇ、ひろちゃん?
サーちゃんみたいに
可愛くなったら
好きになってくれる?
サーちゃんみたいに
細くなったら
好きになってくれる?
…どうしたら
三年越しのこの想いに
答えてくれますか…?
:09/01/22 16:38
:SH905iTV
:☆☆☆
#189 [優]
それからあたしは
ひとりで体育館に行った。
ナ『鈴木〜遅いぞ〜?』
クラスの子達を男女二列に
並ばせながら
ナメセンが言った。
美『……すいません。』
ナ『これから生徒会長挨拶があるんだから兄ちゃんの挨拶をしっかり聞いとくんだぞ?』
:09/01/22 16:50
:SH905iTV
:☆☆☆
#190 [優]
成績優秀な雄ちゃん。
おまけに性格は
明るくてみんなに好かれる。
だからナメセンはもちろん、
他の先生達にも
絶対的な信頼を得ていた。
『二、生徒会長挨拶。』
司会進行が言うと
壇上にはいつも見ている
雄ちゃんがでてきた。
:09/01/22 16:53
:SH905iTV
:☆☆☆
#191 [優]
文化祭の予算がどうとか
クラブ活動の備品がどうとか
ホントに自分の
お兄ちゃんかと思うくらい
真面目でハキハキ
と話していた。
雄『……以上で終わります。』
ナ『さすが雄大!!すばらしい挨拶だった!!』
あたしのとなりにいた
ナメセンが言った。
そして誰もが
締め括ったと思った時……!
:09/01/22 16:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#192 [優]
雄『ゴホン……それからもう一言言わせてください。』
え?
どうしたの?
誰もが気が付いたハズ。
声のトーンも話し方も
生徒会挨拶の時とは
違っていた。
雄『最近、俺の妹を虐めてる奴がいるらしい……。誰だかはしらねぇけど、今度やったら……………ぶっつぶす!!!!』
中指を立てて
雄ちゃんは言った。
:09/01/22 17:02
:SH905iTV
:☆☆☆
#193 [優]
これには隣にいて
さっきまで感心していた
ナメセンも口をあんぐりと
開いたまま呆然としていた。
もちろんあたしもだ。
:09/01/22 17:16
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:☆☆☆
#194 [優]
周りを見ると
誰もが口をぽかんと
開けていた。
あたしは恥ずかしがりもせず、
清々しい顔をしながら
壇上を下りる雄ちゃんを見て
少し涙が出そうになった。
誰も味方に
なってくれないなか、
雄ちゃんだけが
味方になってくれていたから…。
:09/01/22 17:21
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:☆☆☆
#195 [優]
総会が終わり、教室へ
戻ろうとしていると……
『みの!!』
突然名前を呼ばれて
立ち止まった。
:09/01/22 17:22
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:☆☆☆
#196 [優]
声をかけてきたのは
昨日無視してきた
クラスメイトの
みっことゆりだった。
み『みの、ごめん!!』
ゆ『みの、あたし達酷いことしてホントにごめんね…?』
二人はしゅんとしながら
謝ってきた。
:09/01/22 17:26
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:☆☆☆
#197 [優]
美『……一発殴らせてくれる?』
あたしがそう言うと
二人はビクッとした。
み『……いいよ?あたしらが悪いんだもん……。好きなだけ殴っていいよ?』
そう言って二人は
目をつぶって
下を向いた。
美『行くよ!?』
二人が目に力を入れて
堪える顔を見て
あたしはふと笑った。
:09/01/22 17:29
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:☆☆☆
#198 [優]
美『……嘘だよ?』
あたしは
いたずらっぽく笑った。
ゆ『怒ってないの?』
美『もう過ぎた事は忘れた!!……でも一つだけ聞いていい?下駄箱に入れた手紙に何って書いたの……?』
雄ちゃんが見せて
くれなかったから
どうしても気になっていた。
:09/01/22 17:32
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:☆☆☆
#199 [優]
だけど次の瞬間
血の気が引いた。
み『え?あたし達、手紙なんて入れてないよ?』
そんなはずない。
確かに手紙は
入っていた。
:09/01/22 17:34
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:☆☆☆
#200 [優]
ゆ『あたし達、手紙なんて知らないよ?生徒会長の話しを聞いて怖くなっちゃって、軽はずみに乗せられてみのを無視したことを謝ろうって思ったんだ…。』
みっことゆりではない。
態度で嘘はついていないって
すぐわかる。
乗せられた……?
もしかして
他に首謀者がいる……?
:09/01/22 17:38
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