〜哀しき運命〜
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#401 [優]
美『あたしとひろちゃんの出会いは運命…だよね?』
宏『ハハッ〃何言ってんだぁ?』
ひろちゃんは
一度ビックリした顔を
しながらもあたしを
笑い飛ばした。
そして笑いを止めて
言った。
宏『…暗くなる前に早く帰れよ?』
:09/01/31 08:47
:SH905iTV
:☆☆☆
#402 [優]
なんで?
なんで突き放すの……?
あたし、もう全部
知ってんだよ?
美『やだ!帰んないから!!』
宏『おいおい、どーし………』
美『知ってるんだから…。』
あたしはひろちゃんを
遮って言った。
:09/01/31 08:55
:SH905iTV
:☆☆☆
#403 [優]
美『もう知ってるんだから!!ひろちゃんがあたしを突き放す理由…。』
宏『………』
ひろちゃんは黙って
下を向いていた。
美『なんで!?あたしを傷付けないため!?雄ちゃんに言われたから!?あたし、ひろちゃんの態度に余計傷付いたんだよ!?いっぱい泣いたんだよ!?』
責めたくなんかないのに
止まらなかった。
:09/01/31 08:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#404 [優]
宏『……ごめん。』
ただただ謝るひろちゃんに
涙を流した。
美『……ひどいよ……。散々突き放して………なのに……なのにこの指輪はなに…?大好きだってなに…?』
あたしがポケットから
指輪を出すとひろちゃんは
ビックリした顔で
あたしを見た。
宏『それっ………?』
:09/01/31 09:02
:SH905iTV
:☆☆☆
#405 [優]
:09/01/31 09:13
:SH905iTV
:☆☆☆
#406 [優]
美『家に行ったら陽ちゃんが出してくれた…。……ひろちゃんはなにを考えてるの?…あたしを傷付けるとか付けないとかそんなのどうでもいい。…あたしは……ただひろちゃんの気持ちを知りたい……。』
あたしは頬を伝う
涙を手でぬぐいながら言った。
そんなあたしを見て
ひろちゃんはしばらく
無言だった。
:09/02/03 16:08
:SH905iTV
:☆☆☆
#407 [優]
宏『俺は……。』
すると、ずっと無言だった
ひろちゃんが口を開いた。
宏『俺は……みーが好きだよ………。』
ひろちゃんの口から
その言葉が出た時
さらにポロポロと
涙が溢れ出した。
:09/02/03 16:11
:SH905iTV
:☆☆☆
#408 [優]
美『ひろちゃん………。』
宏『だけど!!』
ひろちゃんはあたしの言葉を
遮って言った。
宏『だけど……俺じゃみーを傷付けるから…だからだめなんだって………。』
美『……なんで!?あたし平気だよ!?』
宏『……みーが良くても俺が嫌なんだよ。』
:09/02/03 16:15
:SH905iTV
:☆☆☆
#409 [優]
美『……なんで!?傷付けるなんて先のことなんてわかんないじゃん……。』
宏『……今はわかんなくてもいずれそういう時がくるから…。』
ひろちゃんは“ダメだ”とか
“無理だ”とかの一点張りで
とうとうあたしは……
キレた。
:09/02/03 16:18
:SH905iTV
:☆☆☆
#410 [優]
バチンー
次の瞬間、
あたしの平手打ちが
ひろちゃんの頬にとんだ。
美『ひろちゃんは自分のことばっかり!!傷付けたくないから突き放すってただ単に自分が可愛いだけでしょ!?傷付けたくないからじゃなくて、自分が傷付きたくないからでしょ!?』
ひろちゃんは状況に
付いてこれないようで
頬を押さえて
呆気にとられていた。
:09/02/03 16:26
:SH905iTV
:☆☆☆
#411 [優]
美『だいたいねぇ、雄ちゃんもひろちゃんもあたしの為とか言ってるけど、誰がそんなこと頼んだ!?傷付くも傷付かないもあたしの問題でしょ!?勝手な事しないで!!あたしはひろちゃんが好きだって言ってんの!!』
あ〜あ……
言っちゃった…。
もう絶対嫌われた…。
ひろちゃんは目を
真ん丸くしてポカンとしていた。
:09/02/03 16:28
:SH905iTV
:☆☆☆
#412 [優]
そして……
宏『ぶはっ…〃〃』
なにを思ったか
いきなり笑い出した。
:09/02/03 16:29
:SH905iTV
:☆☆☆
#413 [優]
美『…な…なんで笑う……?』
オドオドしているあたしとは
反対にお腹を抱えて
転げて笑うひろちゃん。
美『…ちょっと!!』
あたしの質問に答えず
笑い転げるひろちゃんに
次第に腹が立ち、
殴ろうとして手を挙げた。
:09/02/03 16:33
:SH905iTV
:☆☆☆
#414 [優]
ガシッー
そんなあたしの手を
いとも簡単に掴み、
ひろちゃんは笑って言った。
宏『……やっぱ俺、みーが好きだわ…〃』
はにかんで笑った
ひろちゃんを見てあたしは
また泣き出した。
:09/02/03 16:36
:SH905iTV
:☆☆☆
#415 [優]
宏『泣き虫だなぁ〜………みーは(笑)』
美『もー…誰のせいよ〜…(泣)』
宏『あ、俺か♪』
美『そーだよ!!責任とって!!』
宏『しょうがねぇなぁ〜……………………』
ひろちゃんはそう言って
タバコに火を付けて言った。
宏『…………じゃあ、結婚する?』
:09/02/03 16:41
:SH905iTV
:☆☆☆
#416 [優]
美『け、結婚!?』
宏『嫌?……さっき、運命がどーたら言ってたよな…?』
ひろちゃんは掴んでいた手を
放してあたしの背中に
手を廻した。
宏『俺も、出会った時から運命感じてた…〃みーに…一目惚れだったんだ……〃』
:09/02/04 11:43
:SH905iTV
:☆☆☆
#417 [優]
そう言ってあたしを
抱きしめた。
ほのかに香る
あたしの好きな香水
ライトブルー…。
五年前から
変わってないんだね。
だってライトブルーは
あたしが初めてひろちゃんに
あげた誕生日プレゼント。
五年経った今でも
何度もリピ買い
しているんだね…。
:09/02/04 11:46
:SH905iTV
:☆☆☆
#418 [優]
それからひろちゃんは
いろんなことを
話してくれた。
美『そう言えば!!サーちゃんを好きだって言ってたあれは!?』
宏『あ〜…俺、そんなこと言ったっけ?』
美『言ったよ〜!!覚えてるもん!!』
宏『あ〜あれはだねぇ〜………。』
ひろちゃんはごまかして
なかなか言おうとしない。
:09/02/04 11:51
:SH905iTV
:☆☆☆
#419 [優]
美『なに!?』
しつこく聞くあたしに
観念してひろちゃんが
口を開いた。
宏『彩華が裏切ったって知ったらみーが悲しむと思って……俺が好きになって勝手にキスしただけだってわかったらみーは俺を嫌いにはなっても彩華とは仲良しでいれるんじゃないかって……。』
サーちゃんから相談を
受けたひろちゃんは、
サーちゃんを悪者に
しないように見ずから
憎まれ役を買って出た。
:09/02/04 11:57
:SH905iTV
:☆☆☆
#420 [優]
ひろちゃんは
どんな時でも、
なにがあっても
あたしを守ろうと
してくれていた。
宏『でも…散々傷付けたくないからなんて言っておきながら、結局1番傷付けたのは俺なのにな…〃』
ひろちゃんは
そう言ってさらにきつく
あたしを抱きしめた。
:09/02/04 14:21
:SH905iTV
:☆☆☆
#421 [優]
:09/02/04 17:54
:SH905iTV
:☆☆☆
#422 [優]
美『ひろちゃん、もう苦しまなくていいよ…?あたし、もう傷付いてないよ?だってひろちゃんがそばにいてくれるんだもん〃』
そう言ったあたしに
ひろちゃんは
優しくキスをした。
あたしはひろちゃんが
そばにいてくれるだけで幸せ。
それだけで
今までのことなんて
忘れてしまいそうなくらい。
そのくらい大好き…。
:09/02/04 17:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#423 [優]
初めてのキス…。
大好きな、
大好きなひろちゃんと…。
あたしはまた
涙を流した。
ねぇ、ひろちゃん?
人って幸せでも
涙が流れるんだね…。
:09/02/04 18:01
:SH905iTV
:☆☆☆
#424 [優]
ひろちゃんは照れたように
はにかんて笑い、
あたしからそっと離れた。
宏『泣くなって…〃みー泣かしたからまた雄大に殴られるから(笑)』
ひろちゃんは耳まで
真っ赤にしながら
そう言った。
美『あ……あの時の…?』
5年前、雄ちゃんが誰かと
喧嘩して傷だらけで
帰ってきた事を思い出した。
:09/02/04 18:05
:SH905iTV
:☆☆☆
#425 [優]
宏『アイツ容赦なく殴るから、俺血だらけになったし…〃まぁ、やり返したけどさ…〃でも、それだけ雄大はみーを大切にしてんだよな。…俺の事も…なんだかんだで心配してくれるし…。』
美『え?』
宏『アイツさぁ……殴り合いの後言ったんだよ。《半端な気持ちなら美園に近付くな!!お前がそんな男なら俺は美園をお前には渡せない。》って…。』
雄ちゃんがそんな事を…?
:09/02/04 18:11
:SH905iTV
:☆☆☆
#426 [優]
宏『始めは、《みーの父親でもねーお前にそんな事言われたくねー!!》ってそんなことばっか思ってた。…でも………5年の間やっとわかった…。雄大はみーの事もそうだけど俺のためを思って言ってくれたんだって……。』
昔を思い起こして話す
ひろちゃんは
すごくすっきりした顔を
していた。
美『そーだったんだ……〃』
:09/02/04 18:16
:SH905iTV
:☆☆☆
#427 [優]
宏『俺…自分から突き放したくせに、みーの事ずっと忘れられなかった。……忘れなきゃって思っても無理だった。………何度も…何度も愛に行こうとした。………だけど、もう他の男がいるんじゃないかとか考えて怖くて会いに行けなかった…。』
初めて聞く
ひろちゃんの本音。
そっか、あたし達は
同じ気持ちで今までを
過ごしていたんだね…。
:09/02/04 18:20
:SH905iTV
:☆☆☆
#428 [優]
宏『5年経って、ようやく自分の気持ちに正直に生きるって決めることが出来たんだー……。だからあの日……ホラ、俺が美容室に行った日!!…………実は偶然じゃねぇの。』
美『どーいう事?』
あたしはひろちゃんの
カミングアウトの
オンパレードに
ついて行くのがやっとで
その言葉を理解出来なかった。
:09/02/04 18:24
:SH905iTV
:☆☆☆
#429 [優]
宏『俺、みーに会いたくて雄大んとこを訪ねたんだ。それでみーがあそこで働いたって知った。』
うそ………?
知らなかった。
そんなこと予想も
していなかった。
宏『あ、やっぱ驚いた(笑)?』
言葉が出ないあたしを
ひろちゃんは
茶化すように笑った。
:09/02/04 18:28
:SH905iTV
:☆☆☆
#430 [優]
宏『……みーに男がいないって聞いて《よっしゃー!!》って思ったのに、嬉しすぎてテンパって言えなかったんだけど、ホントは……この気持ち…伝えたかったんだ…。』
ひろちゃんは今にも
泣きそうなくらい
切ない顔を見せた。
美『あたしも………ずっと伝えたかった……。ずっと好きだって……言いたかった。』
:09/02/04 18:32
:SH905iTV
:☆☆☆
#431 [優]
グイッー
ひろちゃんはまたあたしを
抱き寄せた。
宏『わざとみーの誕生石が入ったシルバーリングを左手薬指にはめたんだ。みーが気付いてくれるように………。女々しいよな、俺。』
あたしはひろちゃんの
胸に顔を埋めて泣いた。
:09/02/04 18:37
:SH905iTV
:☆☆☆
#432 [優]
神様………。
あたし、こんなに
幸せでいいの?
この幸せを
受けとっていいの…?
:09/02/04 18:38
:SH905iTV
:☆☆☆
#433 [優]
:09/02/04 18:41
:SH905iTV
:☆☆☆
#434 [優]
そしてひろちゃんは言った。
『遅くなってごめん。俺と……付き合ってください。』
溢れる涙が止まらなかった。
:09/02/04 20:54
:SH905iTV
:☆☆☆
#435 [優]
これは夢じゃ
ないんだよね……?
ホントに、
ホントにひろちゃんと
想いが通じ合えたんだよね?
信じていいんだよね……?
:09/02/04 20:56
:SH905iTV
:☆☆☆
#436 [優]
あたしの返事はもちろん
決まっている。
美『うん……〃』
:09/02/04 20:57
:SH905iTV
:☆☆☆
#437 [優]
そうしてこの日、
あたしと
ひろちゃんは
あたしが想い続けた3年…
離れていた5年…
合わせて8年間の
歳月を経て晴れて
恋人同士になった。
:09/02/04 21:01
:SH905iTV
:☆☆☆
#438 [優]
翌日の夜、あたしと
ひろちゃんは
雄ちゃんに会いに行った。
ピンポーンー
雄ちゃんのアパートにつき、
インターホンを鳴らす。
有『はーい!!』
ガチャッー
中からはうっすらお腹が
大きくなりはじめた
有実さんが出てきた。
:09/02/04 21:06
:SH905iTV
:☆☆☆
#439 [我輩は匿名である]
:09/02/04 23:00
:D903i
:☆☆☆
#440 [優]

匿名さん

アンカーありがとう
ございます


おまけに大好きなんて
言っていただいて
光栄です


今日から仕事が
忙しくなりなかなか
更新出来なくなるかも
しれませんが、
これからも応援よろしく
お願いします


:09/02/05 20:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#441 [優]
宏『ゆ、ゆ、有実!?』
出てきた有実さんを見て
ひろちゃんは大袈裟なくらい
驚いていた。
それもそのはず。
ひろちゃんには
雄ちゃんと有実さんが
結婚する事は
教えてなかったから…。
:09/02/05 22:55
:SH905iTV
:☆☆☆
#442 [優]
有『ひろ、久しぶりだねっ〃』
そう言って有実さんは
驚くほど可愛い
笑顔を見せた。
宏『……なんか……有実、変わったな!!』
有『えへへ〃まぁねッ☆…てか、みのちゃんの平手打ちで目が醒めたってとこかな♪』
有実さんの一言で
ひろちゃんの視線は一気に
あたしに向けられた。
:09/02/05 23:01
:SH905iTV
:☆☆☆
#443 [優]
宏『みーはいつの間にか暴力女になっちまったんだなぁ…〃俺も殴られたし〃』
なーんて遠い目をして
言った。
美『ち、ちっがうよー!!……あれはひろちゃんが悪いんだもん。』
なにが違うのか、
いい訳にならない
いい訳をしてあたしは
ふて腐れていた。
:09/02/06 18:01
:SH905iTV
:☆☆☆
#444 [優]
有『はいはい〃その辺にして早く入って♪』
あたし達は有実さんに
促されて中に入った。
ガチャッー
美『おじゃまします…〃』
雄『おお!!待ってたぞ〜♪』
ソファーに寝転がり、
既にビールを片手に
酔っ払い化している雄ちゃん。
宏『待ってたようには見えねぇな(笑)』
:09/02/07 20:07
:SH905iTV
:☆☆☆
#445 [優]
有『もー!!だからまだ飲まないで待ってればって言ったのに〜!!もうビール禁止!!』
雄『有実!!そんなこと言うなよ〜…〃』
有実さんに怒られて
ちっちゃくなってる
雄ちゃんを見て可笑しくて
笑いそうになった。
それからあたし達は
各々の飲み物を持って
乾杯した。
1時間くらい経った時だろうか…
雄『あ、今日慎太郎も仕事終わった後来るから〃』
雄ちゃんが言った。
:09/02/07 20:14
:SH905iTV
:☆☆☆
#446 [優]
雄ちゃんの一言で
目が点になった。
だって告られてた事
普通に忘れてた!!
ど、どーしょう……。
あたしが焦っていると
ちょうどタイミングでも
見計らっていたかのように
インターホンが鳴る。
ピンポーンー
:09/02/07 20:17
:SH905iTV
:☆☆☆
#447 [優]
有『あ、慎太郎だッ♪』
有実さんは
インターホンが鳴ると
軽やかな足どりで
玄関に向かった。
《いまのうち、
いまのうちどうするか
考えなきゃ!!》
なーんて思っているのも
つかの間であっさりと
あたしの計画は砕かれる。
ガチャッー
慎『みのちゃん、ひろ、おひさ〜♪』
:09/02/07 20:20
:SH905iTV
:☆☆☆
#448 [優]
慎太郎は慎○ママの
オッハーのポーズで登場。
ってかそれ、
古いよ…(笑)?
宏『慎太郎、久しぶりだな。』
慎『だからよ!!ってか、ひろ全然連絡してこねぇし…〃』
久々の再会で
盛り上がる二人を余所に
あたしは一人
ハラハラドキドキしていた。
:09/02/07 20:27
:SH905iTV
:☆☆☆
#449 [優]
慎『みのちゃん!!』
突然慎太郎のターゲットが
あたしに移り、
突然の呼び掛けに
ビビったあたしは
ついつい声が吃る。
美『は、はい!!な、なんでしかっ!?』
慎『ぶはっ(笑)《なんでしか》だって〜〃どこの幼稚園児だよ〃プププッ(笑)』
慎太郎は心底バカにしたような
顔をした。
:09/02/07 20:33
:SH905iTV
:☆☆☆
#450 [優]
美『厶、ムカツク〜〃』
あたしが右手を振りかざし、
パンチをしようとすると
慎太郎はそれを
あっさりと避けて
微笑んだ。
そして言った。
慎『ひろと付き合ったんだってな?おめでとう!』
:09/02/07 20:36
:SH905iTV
:☆☆☆
#451 [優]
たったそれだけの
シンプルな言葉なのに…
雄ちゃんや
有実さんにだって
言われた言葉なのに…
………なのに
慎太郎から
《おめでとう》
って言われたら
涙が勝手に出てきて
止まらなかった…。
:09/02/07 20:41
:SH905iTV
:☆☆☆
#452 [優]
雄『あ〜あ…泣かしちゃった♪』
有『い〜けないんだぁ♪いじめっ子慎太郎〜♪』
慎『え、俺のせい(笑)?』
宏『今のは完全にお前だな♪』
慎太郎はあたしのせいで
三人にいじられていた。
…でもね、この涙は
違うんだよ?
いじめられたとかじゃない。
:09/02/07 20:47
:SH905iTV
:☆☆☆
#453 [優]
5年間見返りも求めないで
ただただあたしの隣に
いてくれた慎太郎…。
寂しい時は
笑わせてくれた。
辛い時は側にいて
励ましてくれた。
泣いている時は
宥めてくれた。
ひろちゃんを好きなあたしの
そばにずっといてくれるって
言ってくれた。
:09/02/07 20:51
:SH905iTV
:☆☆☆
#454 [優]
そんなことまで
言ってもらったのに
あたしは今、一人だけ
幸せになってる…。
慎太郎を利用するだけ
利用して、
こんな自分勝手で
わがままなあたしに
慎太郎は
《おめでとう》
とまで言ってくれた。
その優しさが嬉しかった。
嬉し過ぎて泣けてきた。
:09/02/07 20:57
:SH905iTV
:☆☆☆
#455 [優]
慎『まぁみなさん、飲み直しましょう〜♪』
雄『お前が仕切るな!!』
雄ちゃんが慎太郎の頭を
小突く。
そしてあたし達は
再び飲み始めた。
:09/02/07 21:04
:SH905iTV
:☆☆☆
#456 [優]
有『ねぇねぇ…〃』
何時間かして有実さんは
こそこそと話し掛けてきた。
みんなは酔っ払っていたけど
妊婦の有実さんは
当たり前だけどシラフ。
慎『何々!?ガールズトーク!?』
酔ってうざいくらいの
テンションの慎太郎が話に
混ざってきた。
:09/02/07 21:10
:SH905iTV
:☆☆☆
#457 [優]
:09/02/07 21:49
:SH905iTV
:☆☆☆
#458 [優]
有『あたしのお腹の子ね、女の子だったの♪みのちゃんはさ、女の子と男の子どっちほしい?』
有実さんの問い掛けに
答えを考えていると…
慎『うっわ!!ひろとみのちゃんがヤッてるとこなんて想像したくねぇよ、俺…〃』
……あたしも想像して
ほしくないよ(笑)
有『ウッサイ!!慎太郎は黙ってて!!』
:09/02/10 09:59
:SH905iTV
:☆☆☆
#459 [優]
美『うーん……どっちでもいいかな…〃』
…だって本当に
好きな人との
赤ちゃんだったら
それだけで嬉しいもん…。
有『そーなの?でも女の子の方が………』
慎『みのちゃん♪ひろとヤルのに飽きたら二番手に俺がいつでもマッテルヨ☆』
慎太郎が有実さんを遮って
言った。
:09/02/10 10:04
:SH905iTV
:☆☆☆
#460 [優]
もちろんあたしと
有実さんはシカト(笑)
まったく相手に
されない慎太郎は
ふて腐れた顔をしながら
タバコを持って
ベランダに行ってしまった。
有『……あいつさぁ、あんなバカばっか言ってるけどマジだったんだよ、みのちゃんの事…。』
有実さんは
慎太郎が出て行った
ベランダを見ながら言った。
:09/02/10 10:12
:SH905iTV
:☆☆☆
#461 [優]
美『…うん。わかってる…〃』
有『まっ、今更こんな事言っても仕方ないよね〃みのちゃんにはひろがいるし…〃』
そう言って笑う
有実さんの顔は
何処か悲しげだった。
きっと
《一度は好きだった
慎太郎に幸せになって
もらいたい》
そう思っているんだろうね…。
:09/02/10 10:22
:SH905iTV
:☆☆☆
#462 [優]
有『さて、妊婦に夜更かしは厳禁だからそろそろ寝るね!!みのちゃんは隣の客室寝ていいからね♪オヤスミ〜☆』
有実さんはそう言うと
寝室に戻った。
それを見送った
あたしは慎太郎のいる
ベランダに行った。
ガラガラー
美『……慎太郎くん?』
:09/02/10 10:26
:SH905iTV
:☆☆☆
#463 [優]
タバコを吸うために
ベランダに出たはずの
慎太郎はうずくまっていた。
美『どうしたの!?気分悪いの!?』
あたしがそう言って
駆け寄ると…
…慎太郎に抱きしめられた。
:09/02/10 10:29
:SH905iTV
:☆☆☆
#464 [優]
美『し、慎太郎くん…?』
慎『……んで……なんで今頃ひろなんだよ………!!』
あたしを抱きしめる
慎太郎の肩が
震えてるのでわかった。
…慎太郎は泣いていた。
美『…慎太郎くん……ごめんなさ…………』
慎『………本気だった。』
あたしの言葉を遮って
慎太郎は言った。
:09/02/10 10:35
:SH905iTV
:☆☆☆
#465 [優]
慎『いつの間にか本気で好きになってた…。好きな奴がいても諦められないくらい…。』
慎太郎があたしを
抱きしめる腕に
力を入れた。
美『慎太郎くん…痛ッ…。』
離れようと慎太郎の胸を
押すと更に力を込めて
抱きしめて言った。
慎『美園……大好きだ……。』
:09/02/10 10:45
:SH905iTV
:☆☆☆
#466 [優]
:09/02/10 10:47
:SH905iTV
:☆☆☆
#467 [優]
美『し…………。』
慎『なーんてなッ♪』
慎太郎は急に
あたしから離れて
背を向けた。
美『………。』
慎『ち、ちょっとみのちゃん本気にした!?冗談だって〃彼氏持ちの子ずっと好きでいるほど俺一途じゃねぇし!』
嘘……。
だって肩が震えてるよ…?
:09/02/10 12:54
:SH905iTV
:☆☆☆
#468 [優]
慎『あ!みのちゃん、これからも仲良くしよーな!!もちろん《親友の彼女》としてなッ☆』
慎太郎はそう言うと
後ろを向いたまま
ブイサインをした。
美『うんッ!!』
あたしはそう言って
慎太郎をおいて
ベランダを後にした。
:09/02/10 13:10
:SH905iTV
:☆☆☆
#469 [優]
翌朝起きると
何故かひろちゃんの
口元が青くなっていた。
まるで殴られたみたいに…。
美『………ひろちゃんその顔どうしたの?』
宏『あ、あぁ……寝相悪くて壁にぶつけた。』
そう言ってあたしから
目を逸らすひろちゃん。
そしてその隣で
ニヤニヤと笑っている慎太郎…。
:09/02/10 13:15
:SH905iTV
:☆☆☆
#470 [優]
美『慎太郎くん…殴った手は平気だった?』
慎『当たり前☆おもいっきり殴ってスッキリした……あ………。』
この人達、
なんでこんなに
嘘つくのが下手なんだろう(笑)
あたしが思った通り、
ひろちゃんの怪我の
作成者は慎太郎。
……きっと
あたしのことを思って
殴ってくれたんだと思う。
:09/02/10 13:19
:SH905iTV
:☆☆☆
#471 [優]
宏『もう二度とみーを泣かすなってさ…〃』
雄ちゃんの家からの帰り道に
ひろちゃんが言った。
美『それで殴られたの?』
宏『あぁ…。あいつよっぽどみーの事が好きなんだろーな…。』
:09/02/10 17:28
:SH905iTV
:☆☆☆
#472 [優]
あたしがなにも言えず
無言でいると
それを察してか
ひろちゃんは言った。
『でも、あいつに負けないくらい俺の方が好きだから……。』
顔を真っ赤にして
俯きがちに言うひろちゃん。
:09/02/11 09:00
:SH905iTV
:☆☆☆
#473 [優]
それを聞いてまた
泣きそうになった。
ねぇひろちゃん?
あたしいつからこんなに
泣き虫になったのかな…?
ひろちゃんの言う
ひとつひとつの言葉が
嬉しくて、
幸せで泣けてくる…。
ひろちゃんが好きすぎて
仕方ない…。
:09/02/11 09:05
:SH905iTV
:☆☆☆
#474 [優]
それから三ヶ月後……
ひろちゃんと晴れて
両想いになったあたしは
幸せいっぱい……
…のはずだったが
先輩に、とある相談を
していた。
先『だからー!それはそれだけみのちゃんが好きだって事だからだって〃』
美『でもぉ〜…〃』
先『じゃあ、自分から言っちゃえば?』
美『それもそれで…〃』
:09/02/11 09:14
:SH905iTV
:☆☆☆
#475 [優]
先『好きだから手が出せないだけだと思うよ?』
なにを相談してたかというと、
付き合って三ヶ月経つけど
あれ以来ひろちゃんは
キスをしてくれない…。
それどころか
手も握ってくれないし、
あたしに触れようとも
しない。
:09/02/11 12:45
:SH905iTV
:☆☆☆
#476 [優]
もちろんひろちゃんの
アパートに泊まったりも
している。
でも、何故か何も
ないんだよね…。
大事にされてるのは
嬉しいけど、
女として魅力がないような
気がして不安だった。
先『ひろちゃんも初めてなんじゃない?だってずっとみのちゃんが好きだったんでしょ?だから戸惑ってるのかも!!』
:09/02/12 10:04
:SH905iTV
:☆☆☆
#477 [優]
あたしがはじめてとは
聞いたことはなかったけど
今まで想ってくれて
いたんだからきっと
そのはずだと思って…
美『…うん、たぶん〃』
そう答えた。
………だけど
:09/02/12 10:32
:SH905iTV
:☆☆☆
#478 [優]
そんな話をした
翌日の事だった。
プルルルー
仕事が終わった時間に
ひろちゃんから
電話がきた。
美『はい!』
宏《あ、みー?仕事終わった!?今日さ、親方に山形に旅行に行ったお土産もらったんだっ♪牛だぜ牛!!米沢牛!!一緒に食おう?》
:09/02/12 10:38
:SH905iTV
:☆☆☆
#479 [優]
美『うん!』
宏《よしッ!!じゃあ、俺もうちょっとだけ仕事して帰るから先にアパート行ってて?合い鍵あるよな?》
美『あるよ!じゃあ、行ってるね!!』
それだけ言って
電話を切った。
……まさかこの米沢牛が
ひろちゃんと付き合って
初めての喧嘩の原因に
なるなんて思っても
みなかった。
:09/02/12 10:41
:SH905iTV
:☆☆☆
#480 [優]
ガチャー
一足先にひろちゃんの
アパートに向かい、
鍵を開けた。
美『あ〜あ……。』
しばらくきてないと思えば
部屋は散らかりっぱなしで
足場がなかったので
まずは片付けから
することにした。
机の上には何故か
語学の本や
アフリカの難民が
どうたらの本が
たくさん散らばっていた。
:09/02/12 10:46
:SH905iTV
:☆☆☆
#481 [優]
不思議に思いながらも
本を本棚に戻そうとした時、
中からパラパラと何かが
落ちた。
美『…なにこれ?』
落ちたものを拾ってみると
それは手紙だった。
ピンクの封筒の宛先に
《麻生宏人様》
と綺麗な字でかかれていた。
差出人は
《日向加奈子》
と書かれていた。
:09/02/12 10:51
:SH905iTV
:☆☆☆
#482 [優]
気になって中を見てみた。
中にはビリビリに破かれた
手紙と三枚のプリクラが
入っていた。
細くて、可愛いというより
キレイ系な茶髪のさらさら
ストレートヘアーの女の人。
その隣には今より少し若い
ひろちゃんが写っていた。
彼女が誰なのか、
ひろちゃんと
どういう関係なのか、
気になることは
たくさんあったけど
でもあたしはそんなことすら
どうでもよくさせるものを見た。
:09/02/12 10:57
:SH905iTV
:☆☆☆
#483 [優]
プリクラの下の方に
その彼女であろう字で
書かれていた言葉…。
《○月○日、宏人と初H♪》
:09/02/12 10:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#484 [優]
今のあたしが
1番見たくない言葉だった。
あたしはひろちゃんの
アパートを飛び出した。
:09/02/12 11:00
:SH905iTV
:☆☆☆
#485 [優]
ドンッー
下を向いて走っていたため
アパートの階段で
誰かにぶつかった。
美『…すみませ…ん…。』
か細い声で謝ると
ぶつかった相手が
声をあげた。
宏『おい、せっかく帰ったのに何処行くんだよ〃』
その相手は
ひろちゃんだった。
:09/02/12 11:06
:SH905iTV
:☆☆☆
#486 [優]
ひろちゃんの顔を見たら
涙がポロポロと流れてきた。
宏『みー!?どうした!?』
ひろちゃんはあたしの
頬に触れた。
美『…嫌ッ!!』
パシッー
あたしはひろちゃんの手を
振り払った。
:09/02/12 11:14
:SH905iTV
:☆☆☆
#487 [優]
なんであの人は
抱くのにあたしは
抱いてくれないの…?
ひろちゃんは
初めてじゃない……
そう思うと
ひろちゃんが
汚らわしく感じた。
宏『ここじゃなんだから、一先ずアパート入れって……〃』
ひろちゃんにそう言われて
アパートに入った。
:09/02/12 12:10
:SH905iTV
:☆☆☆
#488 [優]
宏『…まずなんなんさっきの態度?俺が何かしたか!?』
ひろちゃんは
少し強い口調で言った。
《なんなん!?》だって!?
こっちが聞きたい!!
なんであんなプリクラや
手紙捨てずに持ってるん…?
あたしが黙っていると
ひろちゃんは
イライラしはじめたようすで
タバコに火をつけた。
:09/02/12 12:13
:SH905iTV
:☆☆☆
#489 [優]
宏『……ったくこっちはせっかくうまいもん食わせてやろうと思って誘ったのに…。』
しまいには愚痴まで
零しはじめたひろちゃん。
はぁ!?
元はといえばひろちゃんが
あんなもん本に挟んで
取っておくから
悪いんだろうが!!
さすがにあたしも
これにはイラっときて
言い返そうとした時ー…
:09/02/12 12:17
:SH905iTV
:☆☆☆
#490 [優]
ピンポーンー……
インターホンが
鳴った。
:09/02/12 12:17
:SH905iTV
:☆☆☆
#491 [優]
ひろちゃんが
玄関のドアを開けると
入ってきたのは
プリクラに写っていた
女の人だった。
『ひろぉ〜酔ったから泊めてぇ〜。』
何食わぬ顔でまるで
いつものことのように
その女の人は言った。
:09/02/12 23:15
:SH905iTV
:☆☆☆
#492 [優]
宏『加奈子!!オイッ、ちょっと……!!』
………ちょっと待て?
今《加奈子》って
呼び捨てにしたよね?
なんでそんなに仲いいわけ?
この人一体何者なの?
加『あぁ!!女の子だぁ〜☆……もしかしてひろの妹ぉ?』
:09/02/12 23:26
:SH905iTV
:☆☆☆
#493 [優]
宏『加奈子、待て!!その娘は…………』
加『フフ〃……まさか彼女とかぁ〜?んなわけないよねぇ〜♪』
加奈子と呼ばれる女は
馬鹿にしたように鼻で笑い
あたしを見下した。
加『ひろぉ〜お茶が飲みたいから買ってきてぇ〜〃』
加奈子はひろちゃんの腕に
絡み付きながら言った。
:09/02/12 23:32
:SH905iTV
:☆☆☆
#494 [優]
宏『しょうがねぇなぁ……〃みー、ちょっと待っててな!』
そう言うとひろちゃんは
車のキーを持って
部屋を出て行った。
ひろちゃんは
なんで《彼女》って
弁解してくれないの…?
なんであたしがいるのに
この人を家に入れるの…?
:09/02/12 23:33
:SH905iTV
:☆☆☆
#495 [優]
ブロロロッー
外からひろちゃんの車が
出る音が聞こえた。
それと同時にさっきまで
ヘロヘロだった彼女が
急に踏ん反り返り、
タバコに火を付けた。
加『なーんだ〃ひろは結局あんたとくっついたわけ?』
ため息混じりにそう言うと
彼女はタバコの煙を
あたしに吹き掛けた。
:09/02/12 23:38
:SH905iTV
:☆☆☆
#496 [優]
美『ゲホッ…〃…あたしの事……知ってるんですか………?』
加『ひろがずっと好きな女…《みー》でしょ?』
なんでこの人は
そんなことまで
知ってるの?
美『でもさっき《妹》って……。』
加『あれ?わざとに決まってるじゃない♪あたし、あんたがひろの女だなんて絶対認めないから…。』
:09/02/12 23:42
:SH905iTV
:☆☆☆
#497 [優]
美『あなたは一体ひろちゃんの何なんですか…?』
加『あたしはひろの元カノ。』
頭が真っ白になった。
元カノがなんでまだ
ひろちゃんの家に
出入りしてるの?
:09/02/12 23:44
:SH905iTV
:☆☆☆
#498 [優]
美『帰ってください!!……ひろちゃんの今の彼女はあたしだから、もう来ないでください!!』
あたしが必死に
彼女を玄関に
押し返そうとすると…
加『あなたひろともうヤッた?』
彼女はニヤニヤと笑いながら
そう聞いてきた。
:09/02/12 23:48
:SH905iTV
:☆☆☆
#499 [優]
美『そ、そんなことあなたに答える義務はないです…〃』
いきなりの質問で
動揺した。
加『あ!その反応じゃまだでしょ〜!?あたしとなんて付き合って直ぐだったなぁ♪でも、あなたのその容姿じゃあ相当ロリコンじゃなきゃ手出す気にはならないわよね〃』
彼女はクスクスと笑いながら
あたしの全身を
なめるように見た。
:09/02/12 23:52
:SH905iTV
:☆☆☆
#500 [優]
ひろのことについて
なんでも自分の方が
知ってるかのように
あたしを見下す彼女。
加『ねぇ、じゃあこれは知ってる?』
そして彼女は最後に言った。
『ひろ、来年あたしと一緒にアフリカに行くのよ〃』
:09/02/12 23:57
:SH905iTV
:☆☆☆
#501 [優]
アフリカ……?
来年………?
なんで?
:09/02/13 09:56
:SH905iTV
:☆☆☆
#502 [優]
加『なぁんだぁ〃やっぱり知らなかったの?ひろってばあなたに何も話さないのね〃』
彼女は勝ち誇った様子で
腕組みをして
あたしを見た。
あたしはそんな厭味すら
気にならないくらい
頭が真っ白になっていた。
:09/02/13 09:59
:SH905iTV
:☆☆☆
#503 [優]
そんな時タイミングが
いいのか悪いのか
ひろちゃんが戻ってきた。
ガチャー
宏『ただいま〜。オイッ加奈子!緑茶でいいの………』
ひろちゃんは緑茶を
差し出すなり固まった。
宏『何この雰囲気………?』
:09/02/13 10:50
:SH905iTV
:☆☆☆
#504 [優]
加『あたしみーちゃんに教えてあげたのぉ〜〃ひろは来年行くことぉ!』
加奈子はさっきまでの
ハキハキ感は嘘のように
酔っ払い口調で
話しだした。
宏『お前、そーやってまた勝手に……〃』
ひろちゃんは少し
呆れた笑顔で加奈子を見た。
美『……ひろちゃん?………嘘だよね?アフリカなんて行かないよね………?』
:09/02/13 10:54
:SH905iTV
:☆☆☆
#505 [優]
あたしの問い掛けに
ひろちゃんは顔色も
変えずに答えた。
宏『嘘じゃないよ。』
:09/02/13 10:55
:SH905iTV
:☆☆☆
#506 [優]
美『なんでっ……………。』
なんで言って
くれなかったの?
なんでその人は
知ってるの?
なんでその人も
一緒に行くの……?
なんでその人が
ひろちゃんのアパートに
出入りするの………?
あたしは悔しくて
悲しくて涙が流れた。
:09/02/13 10:59
:SH905iTV
:☆☆☆
#507 [優]
宏『加奈子、悪いけどタクシー代出すから今日は帰って?』
ひろちゃんが財布から
お金を出して渡すと
加奈子はニコッと
笑ってアパートを
出て行った。
バタンー
ドアが閉まる音を聞くと
ひろちゃんが
深いため息をついた。
:09/02/13 11:01
:SH905iTV
:☆☆☆
#508 [優]
宏『とりあえず座ろう?』
あたしを宥めるように
優しく言うひろちゃん。
だけど今日ばかりは
そんな優しさで
ごまかされたりしない。
美『どういう事?説明してよ!!』
:09/02/13 11:04
:SH905iTV
:☆☆☆
#509 [優]
ひろちゃんは話してくれた。
ひろちゃんの夢は
アフリカの貧しい国の
子供達を助ける事。
偶然図書館で知り合った
加奈子と夢が同じで、
一緒に夢を叶える
約束をした事。
今まで働いて
稼いできたお金は
必要最低限だけ使って
あとはずっと
貯めてきた事。
:09/02/13 11:09
:SH905iTV
:☆☆☆
#510 [優]
そのお金が来年で
目標額達成するから、
来年アフリカへ
発つという事…。
なんでそんな大切な事
あたしに内緒で
決めちゃうの?
なんで加奈子だけ知ってるの?
美『あの加奈子って人と付き合ってたの…?』
:09/02/13 11:12
:SH905iTV
:☆☆☆
#511 [優]
宏『…うん〃……三年前に半年だけ…………。』
ズキッ。
《あたしとの時は
直ぐだったのに》
加奈子に言われた言葉が
脳裏に浮かぶ。
美『ひろちゃんは……あたしの事好き?』
:09/02/13 11:15
:SH905iTV
:☆☆☆
#512 [優]
ひろちゃんはあたしの
問い掛けに一瞬
ビックリした顔を見せたが、
すぐまた笑顔で言った。
宏『好きだよ。』
:09/02/13 11:16
:SH905iTV
:☆☆☆
#513 [優]
美『じゃあ、なんであたしを抱いてくれないの?加奈子は抱けてなんであたしはダメなの!?』
こんな事聞くなんて
馬鹿げてる。
でも自信がなくて
不安で嫉妬や
悔しい気持ちで
心が壊れそうだった。
ただひろちゃんに
《大事に思ってるから》
そう言ってもらいたかった。
ただそれだけ…
:09/02/13 11:20
:SH905iTV
:☆☆☆
#514 [優]
だけどひろちゃんは
あたしの気持ちを裏切り、
俯いて言った。
『抱いたらみーの気持ちが今より大きくなるのがわかってたから抱けなかった…。』
確かにそう言った。
:09/02/13 11:22
:SH905iTV
:☆☆☆
#515 [優]
それからあたしは
何も話すことが
出来なかった。
俯いて
涙を堪えることで
精一杯だった。
ひろちゃんは
そんなあたしを
タバコを吸いながら
横目で見て言った。
:09/02/13 11:28
:SH905iTV
:☆☆☆
#516 [優]
『俺、みーなら俺の夢を応援してくれると思ってた…。いや、昔のみーなら応援してくれてたよな…?今のみーは……俺が想ってた頃のみーとは違うな………。こんなんじゃやってけねぇよ……俺達………。』
ひろちゃんはそう言うと
俯いてタバコの火を消した。
次に来る言葉なんて
聞かなくてもわかってる。
:09/02/13 11:36
:SH905iTV
:☆☆☆
#517 [優]
しばらく俯いていた
ひろちゃんは
顔をあげて言った。
『別れよう』
:09/02/13 11:42
:SH905iTV
:☆☆☆
#518 [優]
あたしは
泣きながら縋ることも
納得してそれを
受け入れることも
できなかった。
あたしはただ無言のまま
その場をあとにし、
ひろちゃんと付き合った
夢のような三ヶ月は
あっと言うまに終わりを
告げた………。
:09/02/13 13:00
:SH905iTV
:☆☆☆
#519 [優]
美『先輩、合コンしましよーよ!!』
翌日、仕事上がりに
先輩に声をかける。
先『おっし!セッティングはあたしに任せてッ♪…ってみのちゃんにはひろちゃんがいるじゃない〃』
美『嫌だなぁ〃あたしそんな昔の思い出もう捨てましたよ?』
あたしがそう言うと
先輩はビックリした顔をした。
:09/02/13 13:07
:SH905iTV
:☆☆☆
#520 [優]
男『何々?みのちゃん別れたの?じゃあさ、ちょうど今日連れと飲み会やるから一緒にこない?』
美『マジ!?行く行くッ♪』
ひろちゃんに振られて
直ぐ合コンなんて
最低かもしれない。
…だけど
何かをしていないと
いられなかった。
誰かの側にいないと
心が壊れてしまいそうだった。
:09/02/13 13:13
:SH905iTV
:☆☆☆
#521 [優]
男『みのちゃん!!こっちこっち!!』
一度帰って着替えて、
化粧直ししてから
待ち合わせの場所に向かった。
男『あれ?さっきとイメージ全然違うね!!』
メイクはわざと濃いめにした。
マスカラを何度も
何度も塗っていつもは
使わないアイシャドーを塗る。
服も普段着ない露出多めの
カットソーにミニスカ。
:09/02/13 13:17
:SH905iTV
:☆☆☆
#522 [優]
美『へ、変かな?』
男『ううん。可愛いよ〃〃…じゃっ、行こう!』
そう言われて
みんなのいるところに
行こうとした。
グイッー
突然誰かに
手を掴まれた。
『みのちゃん?』
:09/02/13 13:21
:SH905iTV
:☆☆☆
#523 [優]
掴んだのは…
慎太郎だった。
:09/02/13 13:21
:SH905iTV
:☆☆☆
#524 [優]
慎『なにその格好?………似合わないよ?』
男『………知り合い?』
美『………。』
気まずくてあたしが
黙っていると…
慎『悪いけど、この子俺のだから帰してもらうね!』
そう言って慎太郎は
あたしの手を引っ張って
居酒屋を出た。
:09/02/13 13:25
:SH905iTV
:☆☆☆
#525 [優]
美『ちょっと!なんなの!?離してよ!!』
慎太郎はあたしを
そのまま近くの公園まで
連れてきた。
慎『何その化粧?全然似合わないよ?』
美『そんなのあたしの勝手でしょ?』
あたしは慎太郎を
睨みながら言った。
:09/02/13 13:28
:SH905iTV
:☆☆☆
#526 [優]
慎『へぇ〜………?そういう格好で飲み会行ってどうなるかわかってて行ってたんだ?』
そう言いながら
慎太郎はあたしをベンチに
座らせ、首筋に顔を近づけた。
その顔はいつもふざけて
笑っている慎太郎とは
別人みたいに見えて怖かった。
美『ちょっと……慎太郎くん〃ふざけるのはやめて…〃』
:09/02/13 13:32
:SH905iTV
:☆☆☆
#527 [優]
慎『…はぁ?……ふざけてなんかねぇけど?』
そう言って慎太郎は
あたしのカットソーに
手を忍ばせてきた。
美『……嫌ッ!!』
そう言うと同時に
あたしの目から涙が流れた。
:09/02/13 13:37
:SH905iTV
:☆☆☆
#528 [優]
それを見た慎太郎は
またいつもみたいに笑って
隣にすわった。
慎『ほーら〃みのちゃんはそういう子じゃないでしょ?なにつっぱってんの、らしくないよ?』
それだけ言うと
あたしの頬を伝う涙を
手で拭い取った。
:09/02/13 13:38
:SH905iTV
:☆☆☆
#529 [優]
らしくないのは
わかってる。
ホントはこんなこと
したいんじゃない…。
でも苦しくて、
悲しくて悔しくて
この気持ちを
どう対処したらいいのかが
わからない………。
慎『……ひろとなんかあった?』
慎太郎から
ひろちゃんの名前が出たら
抑えていたものが
溢れ出し、また涙が流れた。
:09/02/13 17:04
:SH905iTV
:☆☆☆
#530 [優]
慎『…なにがあった?』
慎太郎は優しくあたしの
頭を撫でた。
それが余計あたしが
泣くのを煽った。
美『……ひっく………あたしッ……あた………。』
別れたの一言が
口から出ない。
慎『落ち着いて、ゆっくりでいいから〃』
:09/02/13 17:07
:SH905iTV
:☆☆☆
#531 [優]
美『ハハハッ……〃あたしッ……ひろちゃんに振られちゃっ…た………。』
自分で言ってて
悲しくなる。
情けなくなる。
やっと付き合えた
大好きな人と
こんなに早く
別れを迎えてしまうなんて……。
慎『なんで………!?』
:09/02/13 17:10
:SH905iTV
:☆☆☆
#532 [優]
あたしは慎太郎に
別れた理由を話した。
慎『あいつ……絶対許せねぇ…………!!みのちゃん!?これから会いに行こう!!ちゃんと話し合わなきゃダメだよ!!』
美『ダメだよ……。今は話す勇気がない………。』
あたしは何度も
ひろちゃんに拒絶されたけど
もうこれ以上は
堪えられそうにない……。
:09/02/13 17:15
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:☆☆☆
#533 [優]
慎『でもっ……………辛くても、苦しくても現実から逃げちゃダメだよ。逃げることは解決じゃないんだから………。』
慎太郎はそう言って
あたしの頭を
ポンポンと撫でた。
わかってる。
わかってるよ……。
でもっ…………。
:09/02/14 00:04
:SH905iTV
:☆☆☆
#534 [優]
あたしは翌日もその翌日も
自分からひろちゃんに
連絡はしなかった。
ケータイの電源は
ここ数日落としたままで
見てもいない。
《逃げちゃダメ》
って慎太郎には言われたけど
あたしはまだ前を向く覚悟も
現実を受け止める覚悟も
できていなかった。
:09/02/14 00:09
:SH905iTV
:☆☆☆
#535 [優]
そんなある日、
仕事が終わって店を出ると
仕事帰りのひろちゃんが
立っていた。
宏『…久しぶり。』
美『あ、うん……。』
あたしは気まずくて
視線を反らした。
宏『ずっと避けてんだな、俺の事………。』
美『……そんなんじゃないけど……。』
:09/02/14 00:17
:SH905iTV
:☆☆☆
#536 [優]
宏『今日は……はっきりするために会いに来たんだ……。』
美『……………。』
あぁ……。
あたし達、これでもう
終わっちゃうんだ………。
宏『俺は、みーが好きだよ。結婚してもいいってあの時本気でそう思った。』
:09/02/14 00:25
:SH905iTV
:☆☆☆
#537 [優]
宏『だけど俺、やっぱり夢は捨てれない……。ごめん……。』
ひろちゃんの中で
あたし=夢の妨げなのかな…?
ひろちゃんの未来に
あたしはいないの……?
:09/02/14 00:27
:SH905iTV
:☆☆☆
#538 [優]
宏『ごめん……ホントにごめん………。』
ひろちゃんはひたすら
あたしに頭を下げた。
美『……もうわかった。……もういいから……。』
もう………
想うのも…………
…………疲れちゃった。
:09/02/14 00:30
:SH905iTV
:☆☆☆
#539 [優]
あたしは左手薬指の
指輪を外して、
ひろちゃんの手に置いた。
ホントはさよならなんて
したくない。
ずっとこの指輪を
この指にはめておきたかった。
でももうあたし達は………
ダメなんだ……。
:09/02/14 06:22
:SH905iTV
:☆☆☆
#540 [優]
美『今までありがとう。』
言いたい事は
山ほどあったのに
それだけ言うので
精一杯だった。
ひろちゃんは最後にあたしを
抱き寄せようとしたが、
あたしはそれを拒んだ。
最後の最後に
優しくしないで……。
決心がにぶってしまうから……。
:09/02/14 06:35
:SH905iTV
:☆☆☆
#541 [優]
あたしはさよならも言わずに
その場から立ち去った。
言えなかったんだ…。
さよならなんて
言いたくない…。
まだひろちゃんが
好きで好きでしかたない……。
ホントは別れたくない。
別れたくないのに
もうあたしには
どうすることも
出来ないんだ………。
:09/02/14 06:38
:SH905iTV
:☆☆☆
#542 [優]
あたしがその場から
立ち去り、車に乗り込むと
タイミングよく
慎太郎から電話がきた。
慎《もしもし?みのちゃん、今日飯食い行かない?》
辛くて、辛くて悲しくて
どうしようもなくて
慎太郎の声を聞いたら
涙が溢れてきた。
:09/02/14 06:41
:SH905iTV
:☆☆☆
#543 [優]
慎《……みのちゃん?どうした?》
優しくて、
優しくて
今のあたしには
この優しさに
堪えられない……。
美『…ひっく………ひっく…〃』
慎《今まだ店!?今から行くから待ってて!!絶対動くなよ!?》
そう言うと慎太郎は
電話を切った。
:09/02/14 07:39
:SH905iTV
:☆☆☆
#544 [優]
10分もしないうちに
慎太郎は駆け付けた。
車を乱雑に停めて
あたしのいる車に
駆け寄った。
コンコンー
慎『みのちゃん!?』
慎太郎の顔を見たら
また涙が溢れてきた。
慎『……隣乗っていい?』
そう言うと慎太郎は
助手席に乗り込んだ。
:09/02/14 07:43
:SH905iTV
:☆☆☆
#545 [優]
慎『また………ひろ?』
まるで慎太郎の言葉に
返すように
更に涙が流れた。
美『……うっ……ひっく………ひっく………〃』
すると慎太郎は
深い深いため息を
ついてた。
車の中は重い雰囲気に
包まれた。
:09/02/14 07:46
:SH905iTV
:☆☆☆
#546 [優]
慎『もう…見てらんねぇよ………。』
しばらくすると
慎太郎はボソッと呟いた。
あたしが涙目で
慎太郎の顔を見ると
慎太郎も今にも
泣きそうな顔をしていた。
慎『なんで笑わねぇの…?ひろと…ひろと一緒にいて幸せなんじゃねぇのかよ!!』
:09/02/14 07:49
:SH905iTV
:☆☆☆
#547 [優]
慎『俺は……そんな顔させたくてひろとの事、応援したんじゃねーよ…?…………そんなんだったら辞めちまえよ!!俺が……俺が幸せにしてやるから…!!』
そう言って慎太郎は
あたしを抱きしめた。
:09/02/14 07:55
:SH905iTV
:☆☆☆
#548 [優]
―3年後―
『ママぁ!!』
『ちょっと美宏走らないのッ!』
駆け寄ってくる
可愛い可愛い我が子を
抱き抱える。
『パパは?』
『もうすぐ美宏が大好きなケーキを買って帰ってくるって!!』
『やったぁ!!』
:09/02/14 08:54
:SH905iTV
:☆☆☆
#549 [優]
ガチャッ
『ただいまぁ〜。』
『パパぁ!!お帰りなさい!!』
美宏がスーツに飛びつく。
『美宏〜☆今日は美宏が大好きなチーズケーキを買ってきたぞぉ〜♪』
そう言って美宏の頭を
優しく撫でる……
慎太郎。
:09/02/14 08:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#550 [優]
あたしはあの後すぐに
慎太郎と付き合い、
美宏が出来て結婚した。
美宏の名前は
慎太郎が考えてくれた。
あたしの中にある
ひろちゃんとの思い出を
忘れないようにとの
願いを込めて……。
:09/02/14 09:01
:SH905iTV
:☆☆☆
#551 [優]
ひろちゃんは
あの後どうなったかは
わからないけどきっと
アフリカに旅立ったハズ。
もう前みたいに
ケータイにアドレスも
番号も残ってはいない。
もうひろちゃんを
追い続けている
あたしはここにはいない。
:09/02/14 09:04
:SH905iTV
:☆☆☆
#552 [優]
つらいとき
いつも隣で支えてくれた
慎太郎。
そして慎太郎が名付けた
可愛い愛娘
美宏。
二人がいてくれるから
あたしはもう大丈夫。
過去を振り返ったりしない。
:09/02/14 09:05
:SH905iTV
:☆☆☆
#553 [優]
今思っても
あたしはひろちゃんとの
出会いは運命だと思う。
ただ永遠に
結ばれる事のない
“哀しき運命”
だと……。
―End―
:09/02/14 14:08
:SH905iTV
:☆☆☆
#554 [優]

あとがき

終わりましたぁ

なんか最後はよくわからない
簡潔になってしまいましたが
強引に終わらせて頂きます

笑いもないシリアスな
話で面白味がないあたしの
小説を読んでくれた
ゆいさん、スマイルさん、
たくさんの匿名さん
ありがとうございました


:09/02/14 14:12
:SH905iTV
:☆☆☆
#555 [優]
:09/02/14 18:31
:SH905iTV
:☆☆☆
#556 [我輩は匿名である]
:09/02/23 04:45
:SH903i
:☆☆☆
#557 [優]
:09/02/24 09:51
:SH905iTV
:☆☆☆
#558 [優]
:09/05/20 21:33
:SH905iTV
:☆☆☆
#559 [優]
:09/05/22 12:59
:SH905iTV
:☆☆☆
#560 [
]
(>_<)
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#561 [
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