〜哀しき運命〜
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#60 [優]
すると
携帯から
メール受信を知らせる
着信音が鳴った。


《送信元 ひろちゃん》
―――――――――――――――わりぃ…。慎太郎に協力できないっつたけど、アイツ諦めてねぇみてぇ…。なんかあったらすぐに俺か雄大に言えよ?
―――――――――――――――

絵文字もない
シンプルな
メールだったけど
それからでも
ひろちゃんの優しさを
十分感じた。

⏰:08/09/18 15:04 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#61 [優]
次の日…

ガチャッ。

マ『美園〜?起きなさ〜い?』

ママが部屋に
起こしに入った。

美『起きてるよ…。』

マ『あらめずらしい。今日はどうしたの?』

美『べっつにぃ………』

あたしは
“慎太郎”のことが
気になって眠れなかった。

⏰:08/09/18 15:10 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#62 [優]
二人が
あんなに必死になって
忠告するのだから
きっと
相当ヒドイ
“癖”があるのだろう。


雄『美園、ほら行くよ?』

美『あ、うん!』


ゆうちゃんに言われ
いつものように
朝ご飯を食べずに
家を出る。

⏰:08/09/18 17:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#63 [優]
宏『よぉ!おせぇぞ?』

雄『わりぃな!』

玄関先には
いつものように
ひろちゃんがいる。

美『ひろちゃんおはよ!』

宏『みー、おはよ!ホラ!どうせまた食って来てねぇんだろ?』

そう言っていつものように
あたしにパンをくれる。
そして三人仲良く
学校に向かう。

すべてがいつも通り。

……のはずだった。

⏰:08/09/18 17:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#64 [優]
校門に向かうと
誰かを待っているらしい
男の姿があった。

ひろちゃんくらい
身長が高くて
色黒。
ワックスで無造作に
整えられた茶髪に
金メッシュの男。

あたしは一度向いた
視線をまた元に戻した。

⏰:08/09/18 17:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#65 [優]
雄『げっ!!慎太郎じゃん……………。』

宏『…本当だ…。』

美『は!?』

アイツが!!

⏰:08/09/18 19:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#66 [優]
慎太郎と呼ばれるチャラ男は
こっちを見てニコッと
笑って近付いて来た。

宏『…みー、俺の後ろに隠れてろ。』

ひろちゃんが怖いほど
真剣な顔をして言った。

慎『うわっ!ひっでぇ!ひろ、俺ら友達じゃん?ちょっとくらい美園ちゃんとはなさせてよ(笑)』

慎太郎の声はひろちゃんより
ずっと低くゾクッとした。

⏰:08/09/18 21:55 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#67 [優]
雄『バカ!大事な妹をお前なんかに近づかせるわけにいかねぇだろ!』

ゆうちゃんが睨む。

え?

何で二人とも
こんなに怒るの?


あたしが不思議そうな
顔をしていると…

慎『何で二人が俺を君に近づけないようにしているか不思議?』

⏰:08/09/18 22:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#68 [優]
美『……う、うん。』

慎『それはね………俺が女たらしだから♪』

へっ?

それだけ?

そんな恰好とか見れば
一目瞭然じゃん。

美『………?』

あたしがさらに
不思議そうな顔をしていると
慎太郎がさらに近付き
耳元で…

⏰:08/09/18 22:37 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#69 [優]
慎『…俺、誰かを好きな女の子を落として自分のものにするのが好きなんだ……。美園ちゃんみたいな子をね。』

慎太郎がまわりに
聞こえないように
耳元で小声で
囁いた。

ゾクッ−。

寒気がする。

美『いやっ!!!』

宏『おい!慎太郎いい加減にしろ!』

⏰:08/09/18 22:41 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#70 [優]
慎『悪い悪い!そう怒るなって保護者くん♪今日は美園ちゃんに俺の顔覚えてもらいたくて来ただけだから♪』

慎太郎は悪びれもなく
ケロッとした顔で言った。

雄『ひろ、美園!行こうぜ!』

ゆうちゃんがあたしと
ひろちゃんの肩を掴む。

そんな様子を見て…

慎『みー……またねっ♪』

⏰:08/09/18 23:02 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#71 [優]
美『み、みーって呼ばないで!』

あたしはそれだけ言って
ひろちゃん達と
校舎に入った。

「みー」って呼ぶのは
ひろちゃんだけ。

ひろちゃんだけの
特権なの。

他の人になんて
呼ばれたくない。

宏『じゃあ、みー俺ら教室行くな?放課後迎え来るけどくれぐれも慎太郎に気をつけろよ?』

⏰:08/09/18 23:07 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#72 [優]
美『わかってるよ!じゃあ、放課後ね?』

それだけ言って
二人と別れた。

教室に入ってすぐ
サーちゃんが
あたしに気付いて
寄って来た。

彩『みの、おはよ!』

美『サーちゃーん(涙)怖かったぁ……。』

彩『なになにどうしたの?』

あたしはサーちゃんに
朝の出来事を話した。

⏰:08/09/18 23:22 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#73 [優]
彩『なるほどねぇ……。じゃあ、昨日宏人さんの隣でこっちを見ていたのが慎太郎って奴だったのね。』

美『…たぶん。』

彩『噂なら聞いたことある。狙った獲物は逃がさないけど飽きたらすぐポイなんだって!』

美『サイテー!気をつけなきゃ…。』

彩『でも、みのには宏人さんと雄大さんという強いボディーガードがいるから大丈夫だって!』

美『だよね!』

あたしはすっかり安心しきっていた。

⏰:08/09/18 23:29 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#74 [優]
お昼休み……

サーちゃんは
委員会の集まりが
あってお昼は
一緒に食べれなかった。

他のクラスメイトと
一緒に食べていると……

男『みの〜?』

クラスの男が
話しかけて来た。

美『なぁに〜?』

男『麻生宏人って人が放課後やっぱり音楽室で待ち合わせにしようってみのに伝えてだって!』

美『わかった!ありがと!』

⏰:08/09/18 23:34 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#75 [優]
そして放課後…

何で音楽室なのかなぁ
なんて思いながらも
音楽室に向かった。


キィ−……。


美『……ひろちゃん来たよー…?』

変だな………。


?『待ってたよ。』

ビクッ!

突然後ろから声がした。

⏰:08/09/18 23:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#76 [優]
振り向くと
そこには
ニヤニヤと笑っている
慎太郎がいた。

美『え…?ひろちゃんは…。』

慎『君はバカ?いるはずないじゃん(笑)』

美『……騙したの!?あたし帰る!!』

出ようとすると……


ガシッ!


慎『…逃げることないじゃん?』
腕を掴まれた。

⏰:08/09/18 23:41 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#77 [優]
美『…は、放してください…//』

慎『やーだねっ。』

口は笑ってるのに
目が笑ってない……。


怖い…。

怖い。

ひろちゃん………

助けて………。


慎『……ひろなんかやめて俺にしなよ?』

⏰:08/09/18 23:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#78 [優]
美『…はっ?』

慎『アイツのどこがいいわけ?優しいところ?俺のほうが優しいよ』

美『なに言って……』

慎『顔がいいとこ?俺だって負けてねぇし。』

美『いい加減にして!手、話して!』

慎『…じゃあ、どこが好きか言ってみなよ。言ったら放してやる。』

美『あんたなんかに話す価値なんかない!!』

⏰:08/09/18 23:51 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#79 [優]
慎『言えねぇんだろ?その程度ならやめて俺に乗り換えろって?』
美『冗談やめて!!あんたよりひろちゃんの方がよっぽどいい男なんだから!』

ギリッ!

掴んだ手に
さらに力を入れて来た。

慎『……いい加減調子に乗るとここで犯すよ?』

慎太郎の顔から
笑みが消えた。

きっと本気…。

でもあたしは負けない!!

⏰:08/09/18 23:57 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#80 [優]
美『…ひろちゃんは……ひろちゃんはあんたなんかより百倍……千倍カッコイイんだから!』

ダンッ!!

あたしの叫びとともに
慎太郎はあたしを
机に押し倒した。

嫌だ……

嫌だ嫌だ。

だけど絶対泣いたりしない!!

あたしは唇を噛み締めて
涙を堪えた。

その時………

ガラッ!!


宏『みー!!!!』

⏰:08/09/19 00:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#81 [優]
雄『おい!慎太郎!お前何してんだよ!!』

ゆうちゃんがあたしから
慎太郎を引き離す。

慎『あ〜あ。いいところで保護者の登場かぁ…。』

宏『…てめぇ、ふざけんなよ……。』

ひろちゃんが
握っていた拳を
振り上げようとした時……


ガンッ!!!


慎『痛っっ!!!』

⏰:08/09/19 00:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#82 [優]
宏『み、みー!?』

雄『美園!?』

あたしは
背を向けていた
慎太郎の急所を
おもいっきり
蹴りあげた。

美『あんたなんかに一億積まれたって乗り換えたりなんかしないんだから!!』

それだけ言って
丸まって痛がっている
慎太郎をほっといて
音楽室を出た。

⏰:08/09/19 00:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#83 [優]
宏『み、みー待てって!!』

ひろちゃんが
あたしの肩を掴んで
呼び止める。

宏『みー?……なんで震えてるの?怖かった?』

怖かった……。

それに悔しかった。

ひろちゃんを
侮辱されて
すごく悔しかった。

この震えは
恐怖と怒りからきた
震えだった。

⏰:08/09/19 00:16 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#84 [優]
宏『よしよし、怖かったんだな?……今日だけ俺の胸貸してやる。』

そう言って
ひろちゃんは
あたしを抱きしめた。

ひろちゃんの体に
すっぽりはまって
ひろちゃんの香水に
酔いしれた時……

雄『………何が怖かったって美園の行動が一番怖かったよ俺は…(笑)』

宏『ぶはっ(笑)』

⏰:08/09/19 00:22 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#85 [優]
美『あ、あの時は…ひっ、必死だったんだもん//』

雄『あはははは//…あいつしばらく女作れねぇんじゃね(笑)?』

宏『あはは//まぁ、今までの行いが悪かったんだから当然だろ(笑)』

美『そ、そんなにマズかった…?』

雄『男としては気の毒だな♪さーて…帰るか!!』

⏰:08/09/19 00:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#86 [優]
帰り道…

美『そう言えば何で音楽室だってわかったの?』

雄『ああ、教室行ったら彩華がひろと音楽室で待ち合わせとか言ってたからおかしいと思ってだな……』

美『…サーちゃーん(涙)』

雄『いやいや、助けたの俺らじゃね?』

宏『最後はおいしいとこ持ってかれたけどな(笑)』

美『それは言わないで……//』

⏰:08/09/19 00:40 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#87 [優]
そして
いつものように
三人で帰ろうとすると……

慎『ま、待てよ!!』

後ろから
慎太郎が叫んだ。

雄『なんだ…。まだいたのかよ……。しょうがねぇなぁ………。』

ゆうちゃんが
歩み寄ろうとした時……

慎『悪かった!!!』

慎太郎が頭を下げた。

美『………は!?』

⏰:08/09/19 08:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#88 [優]
あたしら三人は
突然のことで
呆気にとられた。

慎『汚ねぇ手使って本当に悪かった……。反省してる……。ごめん……。』

宏『…だって。みー、どうする?』

美『まぁ………反省してるなら許すしかない……よね。』

慎『まじ!?』

すると慎太郎は
うれしそうな顔をして
頭を上げた。

⏰:08/09/19 08:58 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#89 [優]
慎『ありがと!じゃあ、これからは正々堂々行くからよろしくな、みー♪』

は?

なになに?

どういうこと!?

雄『…慎太郎?それはどういう意味で……?』

慎『俺、こんなに拒否られたの初めてでさ。こうなったら本気でみーのこと好きにさせてやるっておもっちまった!!』

いやいや、
有難迷惑ですからそれ!!

⏰:08/09/19 09:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#90 [優]
宏『…みーも大変なのに好かれちまったなぁ(笑)』

美『ちょっと!!ひろちゃん!笑い事じゃない!!!』

慎『……じゃあ、さっそく家までお供します、姫!!!』

ゆうちゃんと
ひろちゃんは
たじたじになっている
あたしをみて
大爆笑している。

美『姫って呼ぶな!』

慎『じゃあ、美園?』

美『呼び捨てにするな!!』

⏰:08/09/19 09:07 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#91 [優]
慎『じゃあ、みのちゃん!帰りましょう!!』

美『ひろーちゃーん〜(涙)//』

宏『あはは//まあ、害はなさそうだからいいんじゃねぇの(笑)?』

雄『そうそう!じゃあ、帰るベ♪』

こうして
不本意ながらも
保護者が一人
増えてしまったのでした…。

⏰:08/09/19 09:11 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#92 [優]


長期間放置して
すいませんでした。

もう一つの話しを
書いていましたが
構成がうまくいかず、
ありきたりな感じに
なってしまったので
勝手ながら
削除させていただき、
こっちを書いていこうと思います。

必ず完結させるので
もし良かったら
お付き合いください。

⏰:09/01/17 16:15 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#93 [優]
翌日……。

ガチャッ。

宏『おはよ!』

ドアを開けるといつものように迎えに来てくれる愛しい人。

………とプラス一名。

美『……ちょっとなんでいるの!?』

慎『みのちゃんオハヨー♪』


ニコニコしながらうざいくらいのテンションでソイツは言う。

⏰:09/01/17 16:21 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#94 [優]
雄『あれ?慎太郎って家まったく逆方向じゃなかったっけ?』

宏『そういえばそうだったよな!』

あたしは慎太郎の様子を
じっと見た。

慎『ん?そんなの愛しいみのちゃんのために早起きしたに決まってんじゃん♪』

そんなに堂々と
言われても………

決まってなくていいから(笑)

⏰:09/01/17 16:25 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#95 [優]
宏『あ、みー!ほらよ〃』

ひろちゃんは
そう言っていつものように
パンをくれた。

美『わぁい♪今日はいちごロールだぁ〃』

宏『みーは甘いパンが大好きだからな!』

慎『ピンクのいちごロールは姫にピッタリだねっ☆』

ウインクしながら
言う慎太郎。

姫姫姫姫って
恥ずかしくないのかな(笑)

⏰:09/01/18 00:25 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#96 [優]
美『もー!!姫って呼ばないでってば!!』

慎『わかりましたッツ!姫君!!』

……わかってないし(笑)


雄『なぁ?』

宏『ん?』

雄『慎太郎ってあんな奴だったっけ?』

宏『いや?全然違う。』

雄『美園が原因か……。』

あたしは慎太郎とふざけていて
二人がこんな会話を
していた事に気付かなかった。

⏰:09/01/18 00:31 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#97 [ぎぶそん]
あげ
木村です^ヮ^
また絡んで下さい(>_<)/

⏰:09/01/18 00:33 📱:SH705i 🆔:☆☆☆


#98 [優]
学校について
まずあたしは注目の的だった。

そりゃあそのはず。

ひろちゃんは
先輩後輩に関わらず人気者。

雄ちゃんは
こう見えて生徒会長。
見かけに寄らず頭がいい。
だから先生にも生徒にも
一目おかれていた。

そんな二人と
毎日登下校が一緒なあたしは
いつも注目されていた。

⏰:09/01/18 00:38 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#99 [優]
?『ちょっと!なんで慎太郎が一年の女と一緒に登校してるわけ!?』

突然前から
気が強そうな女の人が出てきて
慎太郎の腕を掴んだ。


なんで一緒かって?
…………そんなの
あたしの方が聞きたいわ(笑)


慎『有実ちゃんごめんね。実は君は遊びだったんだ。』

……うわっ!

最悪!

⏰:09/01/18 00:47 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#100 [優]
有実と呼ばれるその女性は
青のリボンをしていた。

家の学校は
学年ごとに
リボンの色が違っていて、
あたしたち一年生は赤。

二年生は緑。

三年生は青だった。

だからその人は
ひろちゃんたちと
同じ三年生だった。

⏰:09/01/18 00:52 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


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