〜哀しき運命〜
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#250 [優]
母『美園〜!?お風呂の準備できたわよ〜!?』
下からお母さんの
あたしを呼ぶ声が聞こえて
雄ちゃんは
あたしから離れた。
雄『………美園……俺は…………お前の事……。』
美『…お、……お風呂に入ってくるねっ!!』
あたしは雄ちゃんの
言葉を遮って
一階へ降りた。
:09/01/23 18:22
:SH905iTV
:☆☆☆
#251 [優]
美『…痛ッ……。』
シャワーのお湯が
傷口に滲みてヒリヒリした。
お風呂に浸かって
いろいろ考えていると…
ガチャッー
美『お母さん!?』
裸のお母さんが入ってきた。
母『たまには一緒に入ろうと思って♪』
…って小学生じゃ
ないんだから(笑)
:09/01/23 22:52
:SH905iTV
:☆☆☆
#252 [優]
母『ねぇ、美園?』
お母さんの背中を流していると
お母さんはいきなり
あたしに声をかけた。
美『…なに?』
あたしはこの体の傷について
聞かれると思ってビクついた。
母『お母さんはね、恋愛って無理して諦めなきゃいけないようなものじゃないと思うの……〃』
美『へっ…?』
:09/01/23 22:57
:SH905iTV
:☆☆☆
#253 [優]
母『ごめんね、二人の会話聞こえちゃったの…。お母さんはね、無理に諦めなきゃいけない恋愛はないと思う。諦めるのも好きでいるのも辛いなら好きでいたほうがいいじゃない〃!?』
美『……うん、そうだね。』
あたしは目頭が
熱くなるのを感じた。
母『……美園?自分の気持ちに正直にね!?お母さんは美園の素直なところが大好きなんだから〃』
お母さんはなによりも
言ってほしい事を言ってくれた。
:09/01/23 23:06
:SH905iTV
:☆☆☆
#254 [優]
母『コラコラ、泣かないのッ!…ひろちゃんの事が好きなのよね…!?』
美『うん〃』
母『諦めたりしないのよね!?』
美『うん!!』
母『よし!!さすがあたしの娘!!』
お母さんは
そう言って立ち上がり
お風呂場を出た。
母『美園も早く上がりなさい。』
:09/01/23 23:10
:SH905iTV
:☆☆☆
#255 [優]
美『あ、うん。』
お母さんの言動を
不思議に思いながらも
お風呂からでた。
お母さんはすでに
着替えを済ませ
脱衣所を跡にしていた。
タオルで髪をふきながら
リビングに向かうと…
母『美園、お母さんから美園へプレゼント♪』
そう言って封筒を渡された。
:09/01/23 23:14
:SH905iTV
:☆☆☆
#256 [優]
開けるとそこには万札が
何枚かと、一枚のメモが入っていた。
美『……なにこれ?』
母『見ればわかるでしょ!?もー!!鈍い子ねぇ〜!!』
メモを見るとすぐにわかった。
美『お母さん!!!!これ…。』
母『そっ♪お母さんは美園の恋を応援するするから〃』
そう、封筒に入っていた
メモにはひろちゃんの
新住所が書かれていた。
:09/01/23 23:19
:SH905iTV
:☆☆☆
#257 [優]
母『行ってきなさい〃行ってちゃんと気持ちを伝えなきゃいつまで経っても前に進めないわよ?』
お母さんはそう言って
ニッコリと笑った。
だれよりもあたしの気持ちを
理解してくれるお母さん…。
本当にありがとう。
:09/01/24 17:04
:SH905iTV
:☆☆☆
#258 [優]
翌日、あたしは
お母さんにもらったメモを
片手に電車に乗った。
幸い今日は土曜日で
学校は休みだった。
電車の中で、
ひろちゃんに会ったら
まず、何を言おうか……
その前にあたしと
普通に話してくれるのかとか
一人でモンモンと
考えていた。
:09/01/25 16:52
:SH905iTV
:☆☆☆
#259 [優]
1時間程して
ひろちゃんの住んでいる
らしき街に着いた。
ここにひろちゃんが
いるのかと思うと
興奮してドキドキした。
とりあえず地図を開き、
ひろちゃんの住んでる
ところを探そうとした。
:09/01/25 16:55
:SH905iTV
:☆☆☆
#260 [優]
バスに乗りたくとも
どのバスに乗れば
いいのかが分からず、
ひたすら歩くこと3時間……
美『あー!!もう限界………!!』
お腹も減ったし、
足もクタクタで
もう歩けないよ………。
半ベソをかきながら
途方にくれていると
路肩で仕事をしている
工事現場のおじさん達が
目に入った。
:09/01/25 16:58
:SH905iTV
:☆☆☆
#261 [優]
その中にどう見ても
おじさんには見えない
若い人もいた。
美『ひろちゃん!!』
:09/01/25 17:00
:SH905iTV
:☆☆☆
#262 [優]
いきなり声を発したため
おじさん達はビックリして
こっちを見た。
若い人は後ろ姿しか
見えなかったけど、
あれはきっとひろちゃん…。
見間違うはずがない。
だって3年もひろちゃんの
後ろ姿を追ってきたんだよ…?
3年も背中だけを
見てきたんだよ…?
:09/01/25 17:03
:SH905iTV
:☆☆☆
#263 [優]
宏『みー……』
振り向いた男の人は、
やっぱりひろちゃんだった。
:09/01/25 17:05
:SH905iTV
:☆☆☆
#264 [優]
ひろちゃんは
ビックリした様子もなく、
怒ってる訳でもなく、
ただ切なそうな顔で
少しだけ微笑んだ。
美『…………』
あたしは大好きな
大好きなひろちゃんを
前にして何も言えなかった。
あんなに会いたかったのに。
電車の中であんなに
台詞を考えていたのに
いざひろちゃんに会ったら
胸がくるしくて
声が出せなかった。
:09/01/25 17:09
:SH905iTV
:☆☆☆
#265 [優]
『会いたかった』
『好きだよ』
『なんで黙っていなくなるの?』
…言いたい事は
山ほどある。
だけど頭からの
指令が体に伝わらない。
体が石みたいに動かなくて
ただただ涙だけが
頬を伝った。
:09/01/25 17:11
:SH905iTV
:☆☆☆
#266 [優]
宏『みー…元気だった?』
沈黙を破ったのは
ひろちゃん。
声を聞くのは
三日ぶりくらいで
そんなに時間が
経ってないのに
あたしにはもう何年も
聞いてなかったような
感じに聞こえた。
美『……うん。』
宏『ちゃんと朝飯食ってる?』
:09/01/25 17:14
:SH905iTV
:☆☆☆
#267 [優]
美『…うん。』
嘘だよ…?
ホントは食べてない。
ひろちゃんが
姿を表さなくなってから
朝ご飯は食べてない。
慎太郎がくれたパンも
食べれなかった。
ひろちゃんがいないだけで
あたし…こんなに弱く
なっちゃうんだよ……?
:09/01/25 17:16
:SH905iTV
:☆☆☆
#268 [優]
宏『みー、痩せたな…?』
美『…うん。』
ひろちゃんもね…。
どうしてそんなに
疲れた顔してるの?
なんでそんなに
苦しそうな顔してるの……?
宏『………みー?少し話せる?親方にちょっと時間もらってくるからそこの公園で待ってて?』
:09/01/25 17:20
:SH905iTV
:☆☆☆
#269 [優]
走って親方らしき
人のところに
向かったひろちゃん。
あたしはその後ろ姿を
見てから公園に向かった。
待ってる間
ブランコに乗った。
キーキーと
油が足りない音がした。
しばらくすると
ひろちゃんが
ジュースを持って走ってきた。
:09/01/25 17:24
:SH905iTV
:☆☆☆
#270 [ゆい]
更新しないの??
:09/01/25 17:42
:W61T
:☆☆☆
#271 [優]

ゆいさん

すいません

一応主婦なので
夕ご飯の準備をしてました

:09/01/25 17:54
:SH905iTV
:☆☆☆
#272 [優]
宏『……烏龍茶でよかった?』
ひろちゃんがジュースを
差し出しながら言った。
美『うん……。』
差し出された
烏龍茶を受け取り、
黙って飲み始めた。
気まずい沈黙が流れて
耐え切れなくなったあたしは
話しはじめた。
:09/01/25 17:57
:SH905iTV
:☆☆☆
#273 [優]
『…っ……なんでっ……なんで学校やめたの?』
あたしの突然の問い掛けに
ひろちゃんは俯いて
視線を反らした。
美『…なんで…あたしに話してくれなかったの?』
:09/01/26 01:29
:SH905iTV
:☆☆☆
#274 [優]
責めるような事
ホントは言いたくない。
でも、それしか
聞けなかった。
なんでひろちゃんは
あたしの前から
姿を消したのか……
気になって仕方なかった。
:09/01/26 10:19
:SH905iTV
:☆☆☆
#275 [優]
『……あたしの事……嫌になっちゃった……?』
こんな事言いたくなかった。
でも、黙っている
ひろちゃんに不安になって
つい口にしてしまった。
:09/01/26 10:23
:SH905iTV
:☆☆☆
#276 [優]
宏『………ごめん。』
ひろちゃんは
泣いているあたしに
それだけ言って
手を握った。
それは何のごめん?
嫌いになったって
いうごめん?
だったらなぜ手を握るの…?
:09/01/26 10:25
:SH905iTV
:☆☆☆
#277 [優]
美『…ひろちゃん?』
黙ってるひろちゃんに
どんどん不安が募る。
宏『………ごめん。もう…………会いに来ないで……。』
:09/01/26 10:27
:SH905iTV
:☆☆☆
#278 [優]
今、何って………?
ひろちゃんはそれだけ言って
握っていた手を放した。
美『……ひろちゃん…?今……何って………?』
宏『……だから美園の顔見たくないんだよ!!』
普段温厚なひろちゃんが
あたしに向かって
初めて怒鳴った。
:09/01/26 10:31
:SH905iTV
:☆☆☆
#279 [優]
パシッ!!
『ひろちゃんなんか嫌いッ!!』
あたしは泣きながら
ひろちゃんの頬を叩き
公園を出た。
:09/01/26 12:29
:SH905iTV
:☆☆☆
#280 [優]
なんでこう
なっちゃうのかな?
ただ会いたいだけなのに
ただ好きなだけなのに
開いた溝はどんどん
広がるばかりで
一向にふさがらない。
それどころか
どんどん溝は深まり、
修復できなくなった。
:09/01/26 12:33
:SH905iTV
:☆☆☆
#281 [優]
あたし、
自惚れてたのかな?
ひろちゃんは
有実さんに脅されて
あたしから
離れただけだって…
そう思ってたのは
ただの自惚れ
だったのかな…?
:09/01/26 12:36
:SH905iTV
:☆☆☆
#282 [優]
あたし達は
結局
離れる運命なのかな…?
:09/01/26 12:38
:SH905iTV
:☆☆☆
#283 [優]
それから電車で
1時間かけてきた道を
また戻った。
本当にバカみたい。
せっかくの休みに
お母さんにお金までもらって
会いにきたのに、
あんな風に
突き放されるなんて
バカみたい…。
:09/01/26 12:43
:SH905iTV
:☆☆☆
#284 [我輩は匿名である]
見てますI
:09/01/26 12:46
:W54SA
:☆☆☆
#285 [優]
:09/01/26 13:17
:SH905iTV
:☆☆☆
#286 [優]
電車から下りて
駅のホームを歩いていると
改札口に若い男の人が
立っていた。
美『慎太郎くん……?』
立っていたのは
慎太郎だった。
美『どうしたの?』
:09/01/26 13:49
:SH905iTV
:☆☆☆
#287 [優]
慎『みのちゃんごめん!!』
慎太郎は深々と
頭を下げた。
美『し、慎太郎くんッ〃顔上げてよ…〃』
慎太郎はあたしの顔を
申し訳なさそうな顔で
覗き込んだ。
慎『俺…有実から守ってあげれなくて、おまけにみのちゃんから離れてくなんてサイテーだよな…。』
:09/01/27 00:33
:SH905iTV
:☆☆☆
#288 [優]
美『慎太郎くん、謝らないで?あたし、全部聞いたの。慎太郎くんはあたしを守るためにあたしから離れたんでしょ?それはサイテーなんかじゃないよ?…でもどうしてここに?』
あたしはひろちゃんを
訪ねる事は誰にも
話していなかった。
慎『みのちゃんの家に行ってオバサンに聞いたんだ。…どうだった?会えたのか…?』
お母さんはひろちゃんに
会いに行った事まで
慎太郎に言っていた。
:09/01/27 00:39
:SH905iTV
:☆☆☆
#289 [優]
美『会えたよ。』
あたしは慎太郎の目を
見ずに言った。
だってバカみたいじゃない。
会いたくて、すごく会いたくて
時間もお金も使って
会いに行ったのに、
気持ちを伝えるどころか
『顔見たくない』
なんて言われるんだもん。
あまりにも惨めで
格好悪くて泣けてくる…。
:09/01/27 16:11
:SH905iTV
:☆☆☆
#290 [優]
慎『………じゃあなんでそんな悲しそうな顔してるの…?』
慎太郎の優しくかけてくれた
その言葉を聞いて
我慢していた涙が
一気に溢れてきた。
美『……ごめん……あたしッ…。』
涙は押さえようとしても
止まらず溢れ出して、
そんなあたしを
慎太郎は抱きしめた。
:09/01/27 16:15
:SH905iTV
:☆☆☆
#291 [優]
慎『もう何も言わなくていいから…〃もう無理しなくていいんだ。みのちゃんは強いよ。なんでも一人で抱えて…〃でももう強がってるとこ見たくねぇよ…。』
強い……?
あたしは強くなんてない。
ひろちゃんが好きで好きで
しかたないのに、
傷付けられては泣いて
ひろちゃんじゃない人に
甘えてる。
そんなあたしが強いわけがない。
:09/01/27 16:20
:SH905iTV
:☆☆☆
#292 [優]
ひろちゃんが好きなのに、
ひろちゃんだけが
大好きなのに、
あたしが辛い時
そばにいてくれるのは……
もう……
ひろちゃんじゃない………。
:09/01/27 16:22
:SH905iTV
:☆☆☆
#293 [優]
あたしは
溜め込んでいたものを
全部吐き出すように
わんわん泣き出した。
会いに行かなければ
良かった?
そしたらこんなに
傷付かなくてすんだのかな?
いっそのこと
出会わなければ良かった………。
:09/01/27 16:25
:SH905iTV
:☆☆☆
#294 [優]
:09/01/27 23:06
:SH905iTV
:☆☆☆
#295 [優]
傷付いても
出会って良かった
ってよく聞くけど
あたしはそこまで
大人な考えはできなかった。
出来ることならひろちゃんを
嫌いになりたい。
楽しかった日々も
優しかった笑顔も
思い出したくもないくらい
大嫌いになりたいよ…。
:09/01/28 16:15
:SH905iTV
:☆☆☆
#296 [優]
だけどそれはやっぱり
無理な事で、大好きな人を
嫌いになんかなれない。
慎『みのちゃん……?俺ね、忘れてなんて言わないよ……?』
呼吸を忘れるくらい
泣いているあたしを
きつくきつく抱きしめて
慎太郎は言った。
慎『忘れろなんてもう言わない…。ひろを好きなままのみのちゃんでいいから……好きになってくれなくてもいいからそばにいさせて…?』
:09/01/28 16:20
:SH905iTV
:☆☆☆
#297 [優]
慎『ひろを越えようなんて思わない…。ってか越えれるなんておもってねぇしさ…〃ただ、みのちゃんが辛い思いしてるのを黙ってみてらんねぇんだ…。』
有実さんから
守るためにあたしのそばを
離れた慎太郎…。
でも、今度はあたしを
守るためにそばにいると
言ってくれた。
……だけど
だけどあたしは………。
:09/01/28 16:24
:SH905iTV
:☆☆☆
#298 [優]
美『……あたしッ……そんな慎太郎くんの気持ち……利用なんてできないよ……。』
ひろちゃんを好きなままの
あたしのそばにいる
ってことは
見返りを求めないって事。
それに何の
メリットがあるの?
慎『俺がいいんだからいいんだって〃』
でも、あたしは慎太郎の
優しい気持ちを
利用するだけだよ?
:09/01/28 16:28
:SH905iTV
:☆☆☆
#299 [優]
美『…でもッ…〃』
でもずっとそばにいたら
好きにならなきゃいけない
っていう気持ちに
なるかもしれない。
慎『……いいから!!利用とかそんなんじゃねぇの!!……っ…何でわかんねぇかなぁ…………?』
そう言って自分の
髪をクシャクシャと
撫でながら言った。
:09/01/28 16:32
:SH905iTV
:☆☆☆
#300 [優]
慎『………好きだから俺がそばにいてーのッ!!だからみのちゃんは利用とかそんなの気にしなくていーんだって!!……ったくこんな事言わせんなよな〃』
慎太郎は真っ赤な顔で
照れながら言った。
:09/01/28 16:34
:SH905iTV
:☆☆☆
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