〜哀しき運命〜
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#231 [優]
彩『………みの…ごめんね…。あたし……みのを裏切った……。親友だったのに……本当にごめんなさい……ひっく……。』
美『サーちゃん……もういいから泣かないで?』
あたしはサーちゃんの
背中を撫でながら言った。
美『確かにサーちゃんは自分を守るためにあたしを裏切ったかもしれない。…でもそのくらいサーちゃんにとっては過去が消したい記憶だったんでしょ?だからあたしはサーちゃんを恨んだりしないよ?』
:09/01/23 17:05
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:☆☆☆
#232 [優]
人は弱い生き物だから。
だけど、サーちゃんは
あたしの気持ちまでは
絶対裏切らない。
だから罪悪感で学校に
来なかったんでしょ…?
あたしに悪いと思ってるから
こんなに泣いて
くれてるんでしょ?
だからあたしは
サーちゃんを怒ったりしないよ。
:09/01/23 17:08
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:☆☆☆
#233 [優]
彩『みの……宏人さんのところに行って……?』
突然サーちゃんが
ひろちゃんの話しをするから
ビックリした。
美『……ううん。行けないよ………。』
……だって、サーちゃんは
どうあれ、ひろちゃんは
サーちゃんが好きなんだよ?
彩『みの……あたし辛くてあの日、美術室で宏人さんに相談してたの……。あの時の……あのキスは……宏人さんの本心じゃない…。』
:09/01/23 17:12
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:☆☆☆
#234 [優]
え……?
でも聞いたよ?
しっかりこの耳で
『彩華が好きだから』
って……。
彩『宏人さん、ごめんねってすごく切なそうな顔をしてた……。……すごく辛そうな顔してた………。きっと何かを抱えてるはずだよ!?だからみの……宏人さんのところへ行って…?』
美『……っ…サーちゃんごめん!』
あたしはサーちゃんの
話しを聞いて慌てて
部屋を飛び出した。
:09/01/23 17:17
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:☆☆☆
#235 [優]
痣だらけで痛む手足も
傷だらけで道行く人からの
不思議がる視線も気にせず
あたしは走った。
息をするのも忘れるくらい
傷付いた体の事なんて
忘れるくらい必死で
ひろちゃんの家まで走った。
ピンポーンー
やっとの事で着き、
乱れた呼吸を整えながら
インターホンを押した。
:09/01/23 17:21
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:☆☆☆
#236 [優]
ガチャッー
ドアの開く音とともに
顔を出したのは
ひろちゃんの兄、陽次(ヨウジ)だった。
陽『なんだ美園ちゃんかぁ〜〃おっきくなったなぁ…ってかその傷どうした!?』
美『ようちゃん!?ひろちゃんは!?』
あたしは慌てて
ようちゃんに突っ掛かった。
:09/01/23 17:25
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:☆☆☆
#237 [優]
陽『…そんな事よりその傷………』
美『いいから!!ひろちゃん出してよ!!』
焦るあたしを見て
ようちゃんは困ったように
ポリポリと鼻をかきながら
言った。
陽『…ひろなら出て行ったよ?』
……えっ?
:09/01/23 17:28
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:☆☆☆
#238 [優]
出て行った……?
……なんで?
美『行き先は!?出て行ったって学校は!?』
陽『学校は退学したってさ……。行き先は……悪いけど俺は知らねぇんだ…。』
ホントは知ってる
かもしれない。
ようちゃんじゃなくても
おばさんに聞けば
わかるかもしれない。
美『……そっか。』
…でも
聞けなかった。
:09/01/23 17:33
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:☆☆☆
#239 [優]
陽『美園!!』
帰ろうとしたあたしを
ようちゃんが呼び止めた。
美『………』
陽『世の中にはいい男いっぱいいるんだからひろなんか忘れちまえ!?』
黙ったままのあたしに
ようちゃんはそう言って
手に持っていた飴を
あたしにくれた。
美『……うっ……………ひっく……………。』
あたしは溜まっていたものを
吐き出すように
泣きながら家に帰った。
:09/01/23 17:39
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:☆☆☆
#240 [優]
なんでみんな忘れろなんて
言うのかな…?
簡単に忘れられるような
想いだったら初めから
好きになってない。
ひろちゃんよりいい男が
世の中にたくさんいても
あたしはひろちゃんがいい……。
例えひろちゃんが
どうしようもない
チャラ男だったとしても、
犯罪者だとしても
ホームレスだとしても
きっとあたしは
ひろちゃん以外好きにならない。
:09/01/23 17:42
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:☆☆☆
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