〜哀しき運命〜
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#355 [優]
何を思ったか先輩は
いきなりそんな事を言った。

美『だっ、ダメです!!無理です無理!!』

あたしは半泣きで
先輩に縋ったけど
鬼と化した先輩は
強制的にひろちゃんの
シャンプー担当を押し付けた。

先『決まったらさっさと戻る!!』

⏰:09/01/30 14:13 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#356 [優]
先輩はこう見えても
うちの店のチーフだから
チーフの言うことは
絶対であって、
おまけにあたしは入社して
一年の見習いの為
シャンプーしか
担当させてもらえなかった。

渋々戻り、恐る恐る
ひろちゃんの
座っている席に近づいた。

⏰:09/01/30 14:15 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#357 [優]
美『お、お待たせ致しました。シャンプーを担当させて戴きます鈴木です。あちらのシャンプー台へどうぞ〃』

雑誌を見て待っていた
ひろちゃんに
目を合わせないで言った。

ひろちゃんもさっきとは
打って変わって
あたしを見ようとしなかった。

美『椅子を倒しますね。』

そう言ってボタンを
押した時…

⏰:09/01/30 14:18 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#358 [優]
宏『久しぶりだな、みー…〃』

変わらない大好きな声で
ひろちゃんが言った。

思わず涙が出そうになった。

ひろちゃんは顔に
タオルがかかっているため
どんな表情をして
言っているのかもわからなかった。

美『…そー…だね〃』

宏『ここで働いてたんだな…。』

美『うん〃』

⏰:09/01/30 14:22 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#359 [優]
ひろちゃんの髪に
触る手が熱い。

全神経が
指先に集中しているような
感じだった。

偽りでも幻でもない
本物のひろちゃんが
今目の前にいる。

触れる手から伝わる
ひろちゃんの温度が
あたしの鼓動を早める…。

⏰:09/01/30 14:24 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#360 [優]
宏『みー、男出来たか?』

突然の質問にドキッとした。

美『…出来てないよ…〃』

宏『なんだよ、まだ独りもんかぁ〜〃』


“そう言うひろちゃんは?”
そう聞きたいけど
答えが怖くて
聞けない臆病なあたし。

⏰:09/01/30 14:27 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#361 [優]
宏『タバコ吸っていい?』

シャンプーが終わってから、
ひろちゃんが言った。

美『…う、うん。』

そしてタバコに火を
付けるとき見てしまった……





ひろちゃんの左手薬指に
キラキラと光るシルバーリング。

⏰:09/01/30 14:30 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#362 [優]
結婚………










したんだ…………?

⏰:09/01/30 14:31 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#363 [優]
それからどんな会話を
したとか正直覚えていない。

ただ覚えているのは…

特別な話をするわけでもなく
また会う約束を
するわけでもなく
ひろちゃんは
帰って行ったって事だけ…。


気が付けば
仕事が終わってから
店を出てとぼとぼと
街を歩いていた。

⏰:09/01/30 14:36 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#364 [優]
慎《みのちゃん!?よかった!やっと出た!ずっと電話してるのにでないんだもん。今どこ!?》

電話の相手は慎太郎だった。

美『………』


声が…

声が出なかった…。


慎《みのちゃん!?みのちゃん!?どうした!?》

美『…ひっく………〃』

ずっと流してなかった
涙が流れた。

⏰:09/01/30 14:40 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


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