〜哀しき運命〜
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#171 [優]
あたしはまた堪えられなくなり
泣き出した。
雄『…美園?』
急に優しい声で
雄ちゃんが言った。
雄『美園?顔上げて?』
そう言いながら
あたしの顎を上げた。
きっと今のあたしの顔は
化粧も落ちかけてボロボロで
鼻水なんか出て
かなりひどい顔だと思う。
:09/01/21 18:00
:SH905iTV
:☆☆☆
#172 [優]
いつもの雄ちゃんだったら
『キモイ』とか
『オバケ』とか言って
きっとからかってきたハズ。
だけどあたしの目を
しっかり見て
笑いもしない
真剣な顔で言った。
雄『美園の事は俺が守ってやるから…。』
:09/01/21 18:03
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:☆☆☆
#173 [優]
今何って言ったの……?
美『え…?』
あたしは目を丸くして
雄ちゃんを見た。
雄『だから……。だから、ひろの事は忘れろ。』
それだけ言って
雄ちゃんは
部屋から出て行った。
:09/01/21 18:05
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:☆☆☆
#174 [優]
ひろちゃんを忘れる?
今まで
ずっとひろちゃんだけを
見てきたのに?
:09/01/21 21:01
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:☆☆☆
#175 [優]
この三年間
ずっとひろちゃんを
追い掛けてきた。
ずっとひろちゃんだけが
好きだった。
ひろちゃんが
あたしの支えだった。
ひろちゃんが
あたしの生き甲斐だった。
……そんなひろちゃんを
忘れなきゃいけないの……?
:09/01/21 21:04
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:☆☆☆
#176 [優]
ひろちゃんを忘れたら
あたしに
何が残るって言うの…?
そんなの嫌だ……。
美『……ひっく………ひっく………ひろちゃんじゃなきゃ………嫌だよぉ…。』
あたしはいくら泣いても
涙が止まらなかった。
忘れたくなんかない。
そばにいたい。
ずっと……。
:09/01/21 21:08
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:☆☆☆
#177 [優]
その日はいつまで
経っても寝れなかった。
翌日、寝不足のまま
お母さんに起こされた。
母『美園?どこか具合が悪いの?学校休む?』
美『ううん。平気だよ?』
ホントは平気じゃない。
出来ることなら行きたくない。
だけど逃げたって変わりない。
それに、玄関を出たら
ひろちゃんが来てくれてる
かもしれない。
:09/01/21 21:14
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:☆☆☆
#178 [優]
雄『美園、行くよ?』
雄ちゃんに声をかけられて
そんな淡い期待を
持ちながら玄関を開けた。
だけどドアを開けた
そこにはひろちゃんは
いなかった。
ひろちゃんも
慎太郎もいなかった。
美『……………もう……戻れないんだね…。』
:09/01/21 21:17
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:☆☆☆
#179 [優]
そう、もう戻れない。
ひろちゃんも
慎太郎も
サーちゃんも
もうあたしのそばには
いなくなってしまった。
そして更なる現実が
あたしを苦しませる。
:09/01/21 21:24
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:☆☆☆
#180 [優]
学校に着いて
恐る恐る下駄箱を開けると
中には一枚の手紙が入っていた。
昨日話しておいた為
雄ちゃんは下駄箱で別れず
一緒に着いていてくれた。
雄『貸して。』
中を開けようとした
あたしから
手紙を奪い取り、
雄ちゃんはビリビリと
封を破いた。
:09/01/21 21:30
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:☆☆☆
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