〜哀しき運命〜
最新 最初 🆕
#305 [優]
美『ごちそうさま!!』

母『美園?もういいの?沢山残してるじゃない…〃』

父『なんだ美園?ダイエットでもしてるのかぁ?女の子はちょっとぷっくりしてるほうが可愛いんだぞ〜〃昔の母さんなんてなぁ……。』

珍しく早く帰ってきていた
お父さんがお酒を飲んで
上機嫌で話す。

母『もう!!お父さんったら昔の話は止めてくださいって言ってるじゃない!』

⏰:09/01/28 20:13 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#306 [優]
お父さんが
ふざけてくれて助かった。

正直、食欲がなかった。

美『アハハ〃あれ?雄ちゃんは?』

母『雄大は友達のところに行くって言ってたわよ?美園、お風呂入っちゃいなさい〃』

友達…?
珍しいな………。

美『はーい!』

⏰:09/01/28 20:17 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#307 [優]
お風呂で目をつぶりながら
浴槽に浸かっていると
いろんな事を考えた。

いろんな事って言っても
すべてひろちゃんのこと…。

ホントに自分でも
呆れるくらいバカだと思う…。

どんなに冷たくされても、
どんなに突き放されても、
ひろちゃんを思い出すときは
いつもいい思い出だけ…。

⏰:09/01/28 20:20 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#308 [優]
昔から泣き虫のあたし。

中学生の癖にすぐ転んで、
いつも怪我して
泣いていたっけ…。
そんなあたしを見ると
ひろちゃんはいつも駆け付けてくれて手当てしてくれた……。

高校受験の時も
試験の前の日に
わざわざ学問で有名な神社まで
お守りを買いに
行ってくれたな…。

合格した時は
大泣きしたあたしを抱きしめて
すごく喜んでくれた。

⏰:09/01/28 20:25 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#309 [優]
美『…ハハッ〃…あたし……ひろちゃんに甘えてばっかじゃん………。』


だからかな…?

だからひろちゃんは
あたしを嫌いに
なっちゃったのかな?

ねぇ、ひろちゃん?

あたしもう人前では
泣かないから…
甘えたりしないから……
だからまたあたしに
笑いかけてくれる……?

⏰:09/01/28 20:28 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#310 [優]
お風呂から上がり、
タオルで髪を乾かしながら
リビングでテレビを見ていた時
雄ちゃんが帰ってきた。

ガチャー

雄『…ただいま。』

母『雄大、遅かった……ちょ、ちょっと!!どうしたのその顔!?』

玄関の方でお母さんの
悲鳴のような声が聞こえて
あたしとお父さんは
慌てて玄関に駆け付けた。

⏰:09/01/28 20:36 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#311 [優]
父『雄大…勝ったのか?負けたのか…?』

母『ちょっとあなた!!ふざけてないで早く救急箱持ってきて頂戴!!』

雄ちゃんの顔は
右のまぶたが痛々しく
青く晴れ上がり、
左目は目が開かないほどだった。
おまけに口角は切れて
血が流れていて
見るからに痛そうだった。

美『…雄ちゃん……この顔どうしたの…?』

⏰:09/01/28 20:41 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#312 [優]
母『そうよ!雄大、いったい誰にやられたの!?』

父『なんだ雄大、痴情の縺れか(笑)?』

母『ちょっと!!あなたは黙ってて!!雄大?正直に言いなさい!!』

おふざけ大好きなお父さんは
救急箱を開けながら
雄ちゃんをかまっていて
お母さんにちょくちょく
叱られていた。

雄『……別にたいしたことねぇから平気だって。』

⏰:09/01/28 20:47 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#313 [優]
雄ちゃんはそれだけ言って
自分の部屋に行こうとした。

母『ちょっと雄大!!待ちなさい!!』

雄ちゃんの腕を掴もうとした
お母さんを止めて
お父さんは言った。

父『雄大、守りたいものはちゃんと守れたのか…?』

意味不明なお父さんの
問い掛けに雄ちゃんは
小さく頷いて部屋に入った。

⏰:09/01/28 20:51 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#314 [優]
あたしが雄ちゃんの

喧嘩の意味を知ったのは

それから










5年後だった。

⏰:09/01/28 20:52 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194