〜哀しき運命〜
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#351 [優]
カランカランー
先『いらっしゃいませ!!』
ドアが開く音とともに
先輩やスタッフの声が
元気よく聞こえる。
その声をこだまするように
あたしも入り口を見て
挨拶しようとした。
………ガシャンー
その瞬間持っていた
洗濯かごを床に落とした。
:09/01/30 13:59
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:☆☆☆
#352 [優]
だって…………
……だって…
入ってきたのは
紛れも無く
ひろちゃんだったから…。
:09/01/30 14:00
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:☆☆☆
#353 [優]
まるで時間が
止まったかのように
見つめ合った。
5年ぶりに見るひろちゃんは
背がすごく伸びて、
髪は明るい茶色に
所々金メッシュが入っていた。
先『………の……ん?……みのちゃん…!?』
美『あ!!はい、すいません!!』
あたしは慌てて
散らばったタオルと
洗濯かごを持って
スタッフルームに入った。
:09/01/30 14:05
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:☆☆☆
#354 [優]
ガラガラー
先『…みのちゃん?』
美『…は、はい!?』
先輩はあたしを追いかけて
スタッフルームへと
入ってきた。
先『………彼が例の?』
あたしは返事の代わりに
黙ってうなづいた。
先『じゃあ、彼のシャンプーはみのちゃんが担当ね。』
:09/01/30 14:08
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:☆☆☆
#355 [優]
何を思ったか先輩は
いきなりそんな事を言った。
美『だっ、ダメです!!無理です無理!!』
あたしは半泣きで
先輩に縋ったけど
鬼と化した先輩は
強制的にひろちゃんの
シャンプー担当を押し付けた。
先『決まったらさっさと戻る!!』
:09/01/30 14:13
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:☆☆☆
#356 [優]
先輩はこう見えても
うちの店のチーフだから
チーフの言うことは
絶対であって、
おまけにあたしは入社して
一年の見習いの為
シャンプーしか
担当させてもらえなかった。
渋々戻り、恐る恐る
ひろちゃんの
座っている席に近づいた。
:09/01/30 14:15
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:☆☆☆
#357 [優]
美『お、お待たせ致しました。シャンプーを担当させて戴きます鈴木です。あちらのシャンプー台へどうぞ〃』
雑誌を見て待っていた
ひろちゃんに
目を合わせないで言った。
ひろちゃんもさっきとは
打って変わって
あたしを見ようとしなかった。
美『椅子を倒しますね。』
そう言ってボタンを
押した時…
:09/01/30 14:18
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:☆☆☆
#358 [優]
宏『久しぶりだな、みー…〃』
変わらない大好きな声で
ひろちゃんが言った。
思わず涙が出そうになった。
ひろちゃんは顔に
タオルがかかっているため
どんな表情をして
言っているのかもわからなかった。
美『…そー…だね〃』
宏『ここで働いてたんだな…。』
美『うん〃』
:09/01/30 14:22
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:☆☆☆
#359 [優]
ひろちゃんの髪に
触る手が熱い。
全神経が
指先に集中しているような
感じだった。
偽りでも幻でもない
本物のひろちゃんが
今目の前にいる。
触れる手から伝わる
ひろちゃんの温度が
あたしの鼓動を早める…。
:09/01/30 14:24
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:☆☆☆
#360 [優]
宏『みー、男出来たか?』
突然の質問にドキッとした。
美『…出来てないよ…〃』
宏『なんだよ、まだ独りもんかぁ〜〃』
“そう言うひろちゃんは?”
そう聞きたいけど
答えが怖くて
聞けない臆病なあたし。
:09/01/30 14:27
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