茜色に、鳴く。
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#1 [要] 08/09/14 23:51
ぽつんと、道端にカラスの羽根が。

それはそれは虚しく、あまりにも広すぎる世界に孤独を感じた。


『茜色に、鳴く。』

#2 [要]
橘碧(タチバナ アオ)。

昔からこの名前が嫌だった。今はもう慣れたから別に抵抗はないけど、ただ慣れただけで、好きではない。

⏰:08/09/15 00:04 📱:SH706i 🆔:9/poUF56


#3 [要]
今日もまた雨。

天気予報というモノはなんてインチキなモノだろう。

しかし雨は嫌いじゃない。
雨音が声を掻き消してくれるから。

⏰:08/09/15 00:15 📱:SH706i 🆔:9/poUF56


#4 [要]
「空くんの哀しみを全部受け止めてみせる!」
と、大地は得意げにそう言った。
しかし空の哀しみは大地の想像を遥かに上回り、その泪の量に圧倒され、大地はぐちゃぐちゃになった。

あまりに間抜けなその様を嘲笑いながら、靄(もや)がかかったビニール傘をくるくる回しながら歩いた。

⏰:08/09/15 00:40 📱:SH706i 🆔:9/poUF56


#5 [要]
雨足は弱まることを知らず、ただただ強くなる一方だ。

「このまま降り続けてしまえばいい。」

小さく、そう呟いた時、後方から雨よりも大きな音を発し、全く目障りで耳障りな生き物が、僕の名を呼んだ。

「碧〜!!」

段々とそれが近付いてくる。

「お〜い碧!!」

もっともっと音が近くなってゆく。
そしてとうとう、僕の肩に確かな圧力を感じた。

「よっ!碧っ」

⏰:08/09/15 08:22 📱:SH706i 🆔:9/poUF56


#6 [要]
片桐京平(カタギリ キョウヘイ)。

明るくて、とても良い奴。
僕は、嫌いだけど。

⏰:08/09/15 08:26 📱:SH706i 🆔:9/poUF56


#7 [要]
「おはよう。片桐くん」

笑顔を創るのは簡単だ。

「おはよ♪つーかお前シカトすんなよー」

「えっ?何のことかな」

「あっなんだ〜。気づかなかっただけか〜」

「ゴメン、僕周辺視野狭いから」

「ハハハッ♪まぁいいってことよ」

⏰:08/09/15 08:44 📱:SH706i 🆔:9/poUF56


#8 [わをん◇◇]
(´∀`∩)↑age↑

⏰:23/01/01 20:42 📱:Android 🆔:2rUS2lJ.


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