囚われの姫君
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#1 [新]
前の小説「年下の彼」↓

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#2 [新]
出逢ってしまったあの瞬間から



あたしはもう既に



あなたに囚われていたのかもしれない────

⏰:08/10/11 01:50 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#3 [新]
ピンポーン・・・


「結衣ー!ママちょっと手が放せないから出てくれるー?」


「はぁーいっ!」


パタパタと玄関まで走り、ドアを開ける。

⏰:08/10/11 01:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#4 [新]
「こんにちはー…あらっ、可愛らしいお嬢さんねぇ!お母様はご在宅かしら?」

お化粧品のいい匂いをさせた綺麗な女の人…と、あたしと同じ年くらいの男の子。


「結衣、どちら様〜?」

後ろからママが顔を出した。

⏰:08/10/11 01:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#5 [新]
「お母様ですか?初めまして〜隣に越してきた五十嵐です。これ、つまらないものですが…」


「ご丁寧にありがとうございます〜」


ママ同士が喋っている間あたしは男の子とじぃっと見つめ合っていた。

⏰:08/10/11 02:02 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#6 [新]
「蓮、新しいお友達の結衣ちゃんよ。挨拶は?」

ママに促され男の子は一歩前に出た。

「初めましてっ!これから仲良くしてねっ!」

少し照れながら男の子は言った。

これが、五十嵐 蓮(いがらし れん)との出逢いだった。

⏰:08/10/11 02:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#7 [新]
それからというものあたし達は毎日のように一緒に遊んで、
幼なじみのような存在になった。


蓮といる毎日が当たり前だった。


けれど、十四歳の春、あたし達の関係は変わり始める。

⏰:08/10/11 02:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#8 [新]
「蓮!また同じクラスだねっ」


「ん、…あぁ。」


中学生になった頃から
蓮があたしのことを避けるようになった。

話しかけても素っ気ない返事。

⏰:08/10/11 02:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#9 [新]
何故だかわからなかったけど、
冷たい反応が怖くてあたしは蓮に話しかけなくなった。


廊下ですれ違っても何も話さない。


そんな状態のまま高校生になった。

⏰:08/10/11 02:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#10 [新]
そんなある日のこと。


「結衣、ちょっといいか?」


「何?パパ。」



夕飯の後パパに呼ばれた。

⏰:08/10/11 02:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#11 [新]
「五十嵐さんのお宅で働いてみる気はないか?」


「えっ?」


全く話が読めない。


「五十嵐さんに頼まれてな。もちろんちゃんと給料も出る。」

⏰:08/10/11 02:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#12 [新]
「パ…パパ。ちゃんと説明して?」


「五十嵐さん夫妻は仕事でしょっちゅう家をあけることがあるから、家の掃除や庭の手入れをしてほしいとのことなんだ。」


「でっ…でも何であたし!?」

⏰:08/10/11 02:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#13 [新]
「家も隣だし蓮くんとも仲がいいだろ?」


「あたし困るよ!バイトなら他でする!」


「や〜、それが…もう承諾してしまったんだよ。」

ははは〜とのんきに笑うパパ。

⏰:08/10/11 02:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#14 [新]
「蓮くんとは高校も一緒だし丁度いいだろ。
五十嵐さんも結衣のために部屋を一つあけてくれるそうだ。」


う……嘘っ………


「それって…住み込みってこと!?」


「まぁ、そうだな。はははっ」

はははっ……じゃなーい!!!

⏰:08/10/11 02:31 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#15 [新]
「明日早速挨拶に行きなさい。」


そ……そんなー………


蓮の家のお手伝いさんとして働いて……


しかも蓮の家に住む……!?


考えらんないよー………

⏰:08/10/11 02:34 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#16 [新]
次の日

「粗相のないようにな〜!」


最後までパパはのんきだった。


あたしは蓮の家へ向かう。

って言っても隣だけど。

⏰:08/10/11 02:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#17 [新]
「結衣ちゃん!いらっしゃい!さっ、あがって!」

おばさんがリビングへ案内してくれた。


大きな家だとは思ってたけどすごい広いな…


「ごめんなさいね〜急にこんな話になっちゃって!」

⏰:08/10/11 02:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#18 [新]
おばさんは紅茶をいれながら言った。

「いえ、あの、あたしはいつからここに…」


「あぁ!明日からお願いできる?キッチンも自由に使ってくれていいから!」


明日…!?
これまた急だなぁ……

⏰:08/10/11 02:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#19 [新]
「はい、わかりました。頑張ります。」


あたしは紅茶を頂いてから家に帰った。


もうこうなったからには頑張るしかない!


「よしっ!がんばろっ!」

あたしは自分に気合いを入れた。

⏰:08/10/11 02:49 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#20 [新]
次の日学校から帰ったあたしは荷物をまとめた。


「こんなもんでいっか…」

忘れてもすぐ取りにこれるしね。

「いってきまーす」

「蓮くんによろしくね〜!」

キッチンの方からママの声が聞こえた。

⏰:08/10/11 03:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#21 [新]
五十嵐家のインターホンを押す。


………


あれ?蓮いないのかな。

ピンポンピンポーン


すると勢いよくドアが開いた。

⏰:08/10/11 03:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#22 [新]
「っせーな…聞こえてるっつー…の……」

蓮があたしの顔を見て驚いた。


「あ…久しぶり…」


蓮はあたしと、あたしの持ってる荷物を交互に見る。

⏰:08/10/11 03:08 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#23 [新]
「え……まさか、お手伝いってー…お前?」


「うん…。よ、よろしくお願いします。」

ぺこりと頭を下げた。


「あー…まぁ、上がれよ。」

蓮は中に入るようにくいっと顎で促した。

⏰:08/10/11 03:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#24 [新]
何か不機嫌そう……

制服のまま寝てたのかな…

「─で、お前が今日から住み込みで働くお手伝い?」

ドサッとソファに座る蓮の向かいにあたしはちょこんと座った。

「うん。パパに頼まれて。」

⏰:08/10/11 03:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#25 [新]
「あんのババァ…結衣が来るなんて一言も……」


「えっ?」


「─いや、何でもない。適当に掃除とか洗濯してくれりゃいいから。」


やっぱり…何か怒ってる……?

⏰:08/10/11 03:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#26 [新]
「それと、俺の部屋は何もしなくていい。むしろ部屋に入るな。」


「う…うん。わかった。」


「あとお前の部屋、一番奥だから。じゃ、俺もっかい寝るわ。」

そう言って頭をぽりぽりかきながら部屋に戻っていく蓮。

⏰:08/10/11 03:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#27 [新]
あたしはその背中を見つめていた。

背、また少し伸びたのかな。


子供の頃はあたしより小さかったのにな。

いつの間にか抜かされて、

いつの間にか“男の子”から“男の人”になってた。

⏰:08/10/11 03:23 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#28 [新]
あたしは荷物を持って自分の部屋になる場所へ行った。


「うわぁ…広いっ!」

大きなベッドに壁掛けのテレビ。


女の子らしい箪笥にピンクを基調としたドレッサー。

⏰:08/10/11 03:31 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#29 [新]
お姫様みたいな部屋。


本当にあたしが使っていいのかな…
なんて思いながらも、
ふかふかのベッドへ思い切りダイブした。


「あっ!」

こんなゆっくりしてられない。

ご飯の支度しなくちゃ!

あたしは働きにきてるんだから。

⏰:08/10/11 03:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#30 [新]
ガバッと起き上がりキッチンへ向かう。


「何作ろう…」



冷蔵庫を開けると新鮮な食材や高級な食材が…


うっ、冷蔵庫の中がきらきら輝いて見える…。

⏰:08/10/11 03:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#31 [新]
ママが作っていた料理を思い出しながら試行錯誤のうえ何とか完成。


「蓮…?ご飯できたけど、食べる?」


控えめにノックをする。


「ん、今行く。」

⏰:08/10/11 03:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#32 [新]
リビングに来た蓮はあたしの作った料理を見て口をポカンとあけた。


「これ……食いもんか?」

「なっ!必死に作ったのにっ」


そりゃあ、見た目は悪いけど……味はおいしい…はず!!

⏰:08/10/11 03:58 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#33 [新]
あたしは一口食べてみた。


うっ……お、おいしくない…。


「ごめんっ…すぐ作り直すー…」

片づけようとするあたしを蓮がとめた。

⏰:08/10/11 04:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#34 [新]
「いや、いい。食う。」



「でも本当に美味しくないよっ…」



蓮は無言で食べ始めた。


もしかして、気つかってくれたのかな。

⏰:08/10/11 04:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#35 [新]
たまに蓮の口からゴリッてありえない擬音が聞こえてくるんだけど……

蓮は顔色一つ変えず完食した。


「ごちそーさん。」


「ごめんねっ…料理勉強するね。」


はぁ…女として情けないなぁ…。

⏰:08/10/11 04:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#36 [新]
「よく俺の好きなもん覚えてたな。」


ふっと蓮が笑った。


「それは何ていうか…その、幼なじみだから…」


小さい頃は家族ぐるみでご飯食べたりしてたし…。

⏰:08/10/11 11:58 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#37 [新]
「なんかこんな風にゆっくり話すの久しぶりだねっ」


「あぁ、そうだな。」


まともに口聞いてくれなかったから


嬉しかった。

⏰:08/10/11 12:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#38 [新]
「明日も学校だろ。風呂入って早く寝ろよ。」

そう言って蓮は席をたった。


「あ…うん。」



もう少し話せると思ったんだけどな…

⏰:08/10/11 13:03 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#39 [新]
蓮って…

あたしと同じ十七歳なのに


落ち着いてるというか
大人っぽいというか…


あたしがまだまだ子供っぽいだけなのかな─…

⏰:08/10/11 13:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#40 [新]
「お風呂入っちゃお…」


食器を片づけてお風呂場へと向かった。


「広い!サウナまである…」


湯船で泳げるんじゃないかってくらい広い。

⏰:08/10/11 13:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#41 [新]
「あっつーい!」


お風呂場ではしゃいでいたら危うくのぼせそうになってしまった……



リビングでお茶を飲んでいると蓮が入ってきた。

⏰:08/10/11 13:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#42 [新]
「明日の学校ー……って、おまっ、なんてカッコしてんだよ…」


「え?だって暑いんだもん」



キャミソールとホットパンツ姿のあたしを見て蓮は目を背けた。

⏰:08/10/11 13:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#43 [新]
「そんなカッコでこの家をうろちょろすんなっ」


「なんでそんなに怒るのよっ!小さい頃はお風呂だって一緒に入ってたじゃん」


「あのなぁっ…小さい頃と今じゃ話が違うだろーが…」

⏰:08/10/11 13:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#44 [新]
蓮は薄手のシャツをあたしの肩にひっかけた。


「いらないっ。もう部屋戻るから!おやすみなさいっ」


あたしはシャツを突き返して部屋に戻った。

⏰:08/10/11 13:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#45 [新]
何よ何よ何なのよーっ!!!!

そんなムキになって怒ることじゃないじゃん!


確かにあたしもムキになっちゃったけどさっ!


あ、そういえば蓮何か言いかけてたけど…

何だったんだろ。

⏰:08/10/11 13:31 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#46 [新]
まっ、いいや。


「ふんっ!もう寝てやるっ!」



あたしはバフっと頭から布団をかぶった。

⏰:08/10/11 13:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#47 [新]
───……

…………衣……


……結衣………


「結衣!!!!」


耳元で蓮の声が聞こえて飛び起きた。

⏰:08/10/11 13:36 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#48 [新]
「遅刻すんぞ。」


「ん、えっ…もうそんな時間!?」


慌ててベッドから出る。

「あのなぁ、普通は先に起きて飯とか作るのがお手伝いの仕事じゃねーのかよ。」

⏰:08/10/11 13:39 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#49 [新]
カチンときたけど蓮の言うとおりだ。


「ごめんなさい…」


リビングに行くと朝ご飯ができていた。


「これ蓮が作ったの?」


「他に誰がいんだよ。」

⏰:08/10/11 13:41 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#50 [新]
食べてみるとあたしが作ったものよりも百倍おいしかった。


く…悔しい。


「食ったら早く用意しろ。」


「は、はいっ。」

⏰:08/10/11 13:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#51 [新]
何だかんだ蓮はあたしが用意するのを待っていてくれた。


「蓮と一緒に学校行くなんて何年ぶりかなぁ」


「さぁな。」


「ねー嬉しくないの?」

⏰:08/10/11 13:54 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#52 [新]
「別に。」


相変わらず冷たいなぁ…


「蓮、歩くの速いよっ」


あたしは小走りで蓮の隣に並ぶ。

⏰:08/10/11 13:56 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#53 [新]
「お前がトロいんだよ。ほらっ…」



蓮はそう言ってあたしの手を引いた。



「ったく…母さんも何でこんなトロい女雇ったんだか……」

⏰:08/10/11 13:59 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#54 [新]
胸の奥がチクンと痛んだ。

確かにトロいけど…

そんな風に言わないで…

たとえ雇う側、雇われる側の関係でも

あたしはまたこうして蓮と仲良くできて嬉しいよ……

⏰:08/10/11 14:02 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#55 [新]
「じゃあな。」


「うん…。」

クラスの違うあたし達は廊下で別れた。


「結衣おはよー」

「千恵…おはよ。」


千恵はクラスメイト。

⏰:08/10/11 16:00 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#56 [新]
「今のって三組の五十嵐くんだよね?結衣仲よかったっけ?」


「あたしと蓮、幼なじみなの…。」


「そうだったんだぁ!でも何で急に一緒に来るようになったの?」

⏰:08/10/11 16:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#57 [新]
「今蓮の家に住み込みでバイトしてるからそれで…」


「え…えーーーっ!?一緒に住んでるってこと!?」


「千恵っ…声おっきいよっ!!」


千恵は手で口を塞いだ。

⏰:08/10/11 16:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#58 [新]
千恵はがしっとあたしの肩をつかんだ。


「大丈夫!?何か変なことされてないっ!?」


「えぇー?何それ?」



「だって五十嵐くんって冷たいって評判だよ!クラスでも一匹狼みたいだしっ」

⏰:08/10/11 16:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#59 [新]
「やだなぁ〜大丈夫だってば。それに蓮はそんな人じゃないし…」


「も〜。結衣は男の人を知らないから〜……」


「ん?」


「…何でもなーい!」

⏰:08/10/11 16:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#60 [新]
────

「結衣、帰るぞ。」


放課後、蓮があたしの教室に来た。

「うん。あ…帰り本屋さん寄ってもいい?」


「あぁ。」


料理の本買って帰ろーっと……

⏰:08/10/11 16:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#61 [新]
「別に飯くらい俺が作ってもいいんだぜ。」


料理の本を手にするあたしを見て蓮は言った。


「それはだめ。お金もらって働いてるんだから、ちゃんとしないと!」


意気込みを露(あら)わにレジへと向かった。

⏰:08/10/11 17:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#62 [新]
━蓮side━


「ん。うまい。」

その日の夕飯は昨日よりはマシだった。

でもマシとか言ったらまた怒りそうだからやめておいた。

「ほんとーっ?よかったぁ!」

結衣は手を叩いて喜んでいた。


お前はねじで動く猿のおもちゃか。

⏰:08/10/11 17:08 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#63 [新]
「明日は何がいい?」


ウキウキしながら本を眺める結衣。


飯なんて適当に俺が作った方が早いし美味い…


これも怒られそうだからあえて言わないが。

⏰:08/10/11 17:10 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#64 [新]
お金もらってるからちゃんとしなきゃ…って、



普段は地に足ついてるかもわかんねぇくらいふわふわしてるくせに



変なとこはお堅い。

⏰:08/10/11 17:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#65 [新]
けどまぁ………



本と睨み合って必死にご飯を作る姿は



嫌いじゃない。

⏰:08/10/11 17:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#66 [新]
「飯が終わったら風呂の掃除!頼むぜ、お手伝いさん。」



だからってそう簡単に




甘やかしたりはしないけどな。

⏰:08/10/11 17:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#67 [新]
━結衣side━


「ふ〜体ぽかぽか」


お風呂からあがり蓮の部屋へ行く。



ノックをしても返答がない。

⏰:08/10/11 18:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#68 [新]
「蓮?お風呂あいたよ。蓮ー?」


寝てるのかな。


起こすだけなら…入ってもいいよね?


そっとドアを開ける。

⏰:08/10/11 18:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#69 [新]
「れーん……」


蓮はベッドに横になって眠っていた。


「蓮、お風呂あいたよー?」


蓮の体をゆさゆさと揺する。

⏰:08/10/11 18:08 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#70 [新]
「……んー…」


蓮はピクリと眉を動かすとうっすら目を開けた。


「蓮、起き──…………」

「結衣…」


名前を呼ぶと同時に蓮はあたしの腕をつかんでそのまま引っ張った。

⏰:08/10/11 18:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#71 [新]
「きゃ…っ!」

バランスを崩しベッドへ倒れ込む。


「いたたた……」


起きあがろうとするあたしの体を蓮の腕が離さなかった。

⏰:08/10/11 18:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#72 [新]
しっかりとあたしの体を抱き込んで蓮は寝息をたてていた。


「ちょ…っと……」




どうなってんのー……!

⏰:08/10/11 18:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#73 [新]
蓮の腕から逃れようと力を入れてみたけど、

蓮があまりにも心地よさそうに寝てるから起こすのも悪い気がしてきた。


「……もー…」


すっかり腕枕の状態であたしは動けなくなってしまった。

⏰:08/10/11 18:18 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#74 []
おもしろいです

続き読みたい‥☆

⏰:08/10/11 22:11 📱:N903i 🆔:DXS8Wr16


#75 [新]
>>74
ありがとうございますッ!!☆

⏰:08/10/11 22:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#76 [新]
すぐ隣で眠る蓮の顔を見つめる。


整った顔立ち……

モテるんだろうなー…


でも学校で女の子と仲良く話してるのあんまり見たことないや。


好きな人でもいるのかな…

⏰:08/10/11 22:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#77 [新]
小さい頃はよく手つないで昼寝してたなー…

あたしは蓮の手にそっと触れる。

今じゃこんなに大きくなったんだ……。


そんな事を考えているうちにいつの間にか眠ってしまった。

⏰:08/10/11 22:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#78 [新]
━蓮side━


「ん…」


あー俺寝ちまったんだ…

電気が眩しくて目が開かない。


「……んぅ」


…………んぅ?

⏰:08/10/11 22:48 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#79 [新]
ちょっと待て


今の「んぅ」は俺じゃねーぞ。


目を開けると横には俺の胸ですやすや眠ってる結衣の姿が。



「…っにやってんだこいつはー…」

⏰:08/10/11 22:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#80 [新]
結衣の頭が腕にのっかってるせいで動けない。


「おい…おいっ。」


結衣が起きる気配はない。


しっかり俺の服つかんで寝てるし…。

⏰:08/10/11 22:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#81 [新]
「はーっ……」


しかもまたキャミにホットパンツかよ。


学習能力ないのかお前は……。


「無防備すぎんだよ……」

⏰:08/10/11 23:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#82 [新]
結局俺は朝まで眠れなかった。


「んー…」

結衣が起きた。


「やっと起きたか。」


「蓮!?やだ、あたしあのまま寝ちゃって─……」

⏰:08/10/11 23:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#83 [新]
「お前の趣味って夜這い?」


俺の言葉にカチンときたらしく怒りだした。


「蓮が悪いんだからねっ!
起こそうとしただけなのに…」

⏰:08/10/11 23:23 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#84 [新]
そこまで言って急にもじもじし出す結衣。


「何だよ?」


「う…腕…引っ張って…ぎゅってする…からっ…」

昨夜のことを思い出したのか、耳まで赤くしてやんの。

⏰:08/10/11 23:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#85 [新]
てか俺のせいだったんだな…。


「〜っ…もー知らないっ」


自分で言って恥ずかしくなったのか結衣はそっぽ向いてしまった。

⏰:08/10/11 23:31 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#86 [新]
虐めると怒る。


それが可愛くて、


また虐める。


「悪かったって。怒んなよ─…」


そう言いながら、後ろから赤くなった耳を甘噛みしてやる…と。

⏰:08/10/11 23:36 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#87 [新]
「ひゃぁっ…!」


細い肩がビクッと揺れた。

「何すんっ………!」


振り向いた結衣の顔が近くて、

一瞬時が止まった。

⏰:08/10/11 23:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#88 [新]
「あ…あ……あたし先学校行くからっ!!」


そう言って俺を突き飛ばして部屋を出ていった。


耳、茹で蛸みたいになってたな。


「ったく…朝から欲情させんなバカ…」

⏰:08/10/11 23:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#89 [新]
━結衣side━


わーっ!わーっ!!


もう何がどうなってるのーっ!


自室のベッドで布団に顔を埋めながら足をばたつかせた。

⏰:08/10/11 23:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#90 [新]
だって…だってっ…



蓮の唇が耳に…!!


耳が、火傷したみたいに熱い。



「はぁ…もう…あたしどうしちゃったんだろー…」

⏰:08/10/11 23:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#91 [花花]
みてます~結衣可愛いですイ

⏰:08/10/11 23:56 📱:W61PT 🆔:/J05rG3.


#92 [新]
>>91

ありがとうございますゞ♪

⏰:08/10/12 00:23 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#93 [ゆう]
面白いです!
続き気になります(∀)

⏰:08/10/12 01:22 📱:W43H 🆔:CEo0jnb.


#94 [新]
>>93

嬉しいですッ☆ありがとうございます!


少し更新…φ

⏰:08/10/12 01:59 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#95 [新]
「…くしゅんっ」


「風邪ー?」


千恵があたしのおでこに手をやる。


「熱はないみたいだけど…」


「このくらい大丈夫だよー」

⏰:08/10/12 02:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#96 [新]
放課後──


「結衣帰るぞ…」


「うんっ…」


「お前何か顔赤いぞ?」


ドキッ・・・

蓮には心配かけたくないな…

⏰:08/10/12 02:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#97 [新]
「さっきの体育で頑張りすぎちゃって…」

ぱっと視線をそらす。


「…ふーん。」


帰って薬飲まなくちゃ……

⏰:08/10/12 02:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#98 [新]
家につくなり蓮はあたしの腕をとり自分の方へ引き寄せた。


「…?なに…っ」


大きな蓮の手がおでこに触れる。



「やっぱな…。熱ある。」

⏰:08/10/12 02:25 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#99 [新]
「このくらい平気…」


「平気じゃねーだろ。さっきからぼーっとしてるし…。」



「薬飲んだらすぐ治るからっ…」

⏰:08/10/12 02:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#100 [新]
蓮はいきなりあたしを抱き上げた。

「きゃ…!おろして!一人で歩けるっ…」


「いーから大人しくしてろ」

「〜〜〜っ…」

あたしは落ちないように蓮の首に腕を回した。

⏰:08/10/12 11:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#101 [新]
蓮は部屋のベッドにあたしを寝かせると布団をかけた。


「え…?何で蓮の部屋…?」


「お前の部屋ピンクだらけで目がチカチカすんだよ。」


「そ、そっか…。」

妙に納得してしまった。

⏰:08/10/13 03:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


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