囚われの姫君
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#1 [新]
前の小説「年下の彼」↓

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#2 [新]
出逢ってしまったあの瞬間から



あたしはもう既に



あなたに囚われていたのかもしれない────

⏰:08/10/11 01:50 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#3 [新]
ピンポーン・・・


「結衣ー!ママちょっと手が放せないから出てくれるー?」


「はぁーいっ!」


パタパタと玄関まで走り、ドアを開ける。

⏰:08/10/11 01:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#4 [新]
「こんにちはー…あらっ、可愛らしいお嬢さんねぇ!お母様はご在宅かしら?」

お化粧品のいい匂いをさせた綺麗な女の人…と、あたしと同じ年くらいの男の子。


「結衣、どちら様〜?」

後ろからママが顔を出した。

⏰:08/10/11 01:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#5 [新]
「お母様ですか?初めまして〜隣に越してきた五十嵐です。これ、つまらないものですが…」


「ご丁寧にありがとうございます〜」


ママ同士が喋っている間あたしは男の子とじぃっと見つめ合っていた。

⏰:08/10/11 02:02 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#6 [新]
「蓮、新しいお友達の結衣ちゃんよ。挨拶は?」

ママに促され男の子は一歩前に出た。

「初めましてっ!これから仲良くしてねっ!」

少し照れながら男の子は言った。

これが、五十嵐 蓮(いがらし れん)との出逢いだった。

⏰:08/10/11 02:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#7 [新]
それからというものあたし達は毎日のように一緒に遊んで、
幼なじみのような存在になった。


蓮といる毎日が当たり前だった。


けれど、十四歳の春、あたし達の関係は変わり始める。

⏰:08/10/11 02:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#8 [新]
「蓮!また同じクラスだねっ」


「ん、…あぁ。」


中学生になった頃から
蓮があたしのことを避けるようになった。

話しかけても素っ気ない返事。

⏰:08/10/11 02:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#9 [新]
何故だかわからなかったけど、
冷たい反応が怖くてあたしは蓮に話しかけなくなった。


廊下ですれ違っても何も話さない。


そんな状態のまま高校生になった。

⏰:08/10/11 02:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#10 [新]
そんなある日のこと。


「結衣、ちょっといいか?」


「何?パパ。」



夕飯の後パパに呼ばれた。

⏰:08/10/11 02:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#11 [新]
「五十嵐さんのお宅で働いてみる気はないか?」


「えっ?」


全く話が読めない。


「五十嵐さんに頼まれてな。もちろんちゃんと給料も出る。」

⏰:08/10/11 02:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#12 [新]
「パ…パパ。ちゃんと説明して?」


「五十嵐さん夫妻は仕事でしょっちゅう家をあけることがあるから、家の掃除や庭の手入れをしてほしいとのことなんだ。」


「でっ…でも何であたし!?」

⏰:08/10/11 02:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#13 [新]
「家も隣だし蓮くんとも仲がいいだろ?」


「あたし困るよ!バイトなら他でする!」


「や〜、それが…もう承諾してしまったんだよ。」

ははは〜とのんきに笑うパパ。

⏰:08/10/11 02:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#14 [新]
「蓮くんとは高校も一緒だし丁度いいだろ。
五十嵐さんも結衣のために部屋を一つあけてくれるそうだ。」


う……嘘っ………


「それって…住み込みってこと!?」


「まぁ、そうだな。はははっ」

はははっ……じゃなーい!!!

⏰:08/10/11 02:31 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#15 [新]
「明日早速挨拶に行きなさい。」


そ……そんなー………


蓮の家のお手伝いさんとして働いて……


しかも蓮の家に住む……!?


考えらんないよー………

⏰:08/10/11 02:34 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#16 [新]
次の日

「粗相のないようにな〜!」


最後までパパはのんきだった。


あたしは蓮の家へ向かう。

って言っても隣だけど。

⏰:08/10/11 02:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#17 [新]
「結衣ちゃん!いらっしゃい!さっ、あがって!」

おばさんがリビングへ案内してくれた。


大きな家だとは思ってたけどすごい広いな…


「ごめんなさいね〜急にこんな話になっちゃって!」

⏰:08/10/11 02:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#18 [新]
おばさんは紅茶をいれながら言った。

「いえ、あの、あたしはいつからここに…」


「あぁ!明日からお願いできる?キッチンも自由に使ってくれていいから!」


明日…!?
これまた急だなぁ……

⏰:08/10/11 02:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#19 [新]
「はい、わかりました。頑張ります。」


あたしは紅茶を頂いてから家に帰った。


もうこうなったからには頑張るしかない!


「よしっ!がんばろっ!」

あたしは自分に気合いを入れた。

⏰:08/10/11 02:49 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#20 [新]
次の日学校から帰ったあたしは荷物をまとめた。


「こんなもんでいっか…」

忘れてもすぐ取りにこれるしね。

「いってきまーす」

「蓮くんによろしくね〜!」

キッチンの方からママの声が聞こえた。

⏰:08/10/11 03:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#21 [新]
五十嵐家のインターホンを押す。


………


あれ?蓮いないのかな。

ピンポンピンポーン


すると勢いよくドアが開いた。

⏰:08/10/11 03:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#22 [新]
「っせーな…聞こえてるっつー…の……」

蓮があたしの顔を見て驚いた。


「あ…久しぶり…」


蓮はあたしと、あたしの持ってる荷物を交互に見る。

⏰:08/10/11 03:08 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#23 [新]
「え……まさか、お手伝いってー…お前?」


「うん…。よ、よろしくお願いします。」

ぺこりと頭を下げた。


「あー…まぁ、上がれよ。」

蓮は中に入るようにくいっと顎で促した。

⏰:08/10/11 03:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#24 [新]
何か不機嫌そう……

制服のまま寝てたのかな…

「─で、お前が今日から住み込みで働くお手伝い?」

ドサッとソファに座る蓮の向かいにあたしはちょこんと座った。

「うん。パパに頼まれて。」

⏰:08/10/11 03:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#25 [新]
「あんのババァ…結衣が来るなんて一言も……」


「えっ?」


「─いや、何でもない。適当に掃除とか洗濯してくれりゃいいから。」


やっぱり…何か怒ってる……?

⏰:08/10/11 03:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#26 [新]
「それと、俺の部屋は何もしなくていい。むしろ部屋に入るな。」


「う…うん。わかった。」


「あとお前の部屋、一番奥だから。じゃ、俺もっかい寝るわ。」

そう言って頭をぽりぽりかきながら部屋に戻っていく蓮。

⏰:08/10/11 03:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#27 [新]
あたしはその背中を見つめていた。

背、また少し伸びたのかな。


子供の頃はあたしより小さかったのにな。

いつの間にか抜かされて、

いつの間にか“男の子”から“男の人”になってた。

⏰:08/10/11 03:23 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#28 [新]
あたしは荷物を持って自分の部屋になる場所へ行った。


「うわぁ…広いっ!」

大きなベッドに壁掛けのテレビ。


女の子らしい箪笥にピンクを基調としたドレッサー。

⏰:08/10/11 03:31 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#29 [新]
お姫様みたいな部屋。


本当にあたしが使っていいのかな…
なんて思いながらも、
ふかふかのベッドへ思い切りダイブした。


「あっ!」

こんなゆっくりしてられない。

ご飯の支度しなくちゃ!

あたしは働きにきてるんだから。

⏰:08/10/11 03:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#30 [新]
ガバッと起き上がりキッチンへ向かう。


「何作ろう…」



冷蔵庫を開けると新鮮な食材や高級な食材が…


うっ、冷蔵庫の中がきらきら輝いて見える…。

⏰:08/10/11 03:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#31 [新]
ママが作っていた料理を思い出しながら試行錯誤のうえ何とか完成。


「蓮…?ご飯できたけど、食べる?」


控えめにノックをする。


「ん、今行く。」

⏰:08/10/11 03:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#32 [新]
リビングに来た蓮はあたしの作った料理を見て口をポカンとあけた。


「これ……食いもんか?」

「なっ!必死に作ったのにっ」


そりゃあ、見た目は悪いけど……味はおいしい…はず!!

⏰:08/10/11 03:58 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#33 [新]
あたしは一口食べてみた。


うっ……お、おいしくない…。


「ごめんっ…すぐ作り直すー…」

片づけようとするあたしを蓮がとめた。

⏰:08/10/11 04:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#34 [新]
「いや、いい。食う。」



「でも本当に美味しくないよっ…」



蓮は無言で食べ始めた。


もしかして、気つかってくれたのかな。

⏰:08/10/11 04:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#35 [新]
たまに蓮の口からゴリッてありえない擬音が聞こえてくるんだけど……

蓮は顔色一つ変えず完食した。


「ごちそーさん。」


「ごめんねっ…料理勉強するね。」


はぁ…女として情けないなぁ…。

⏰:08/10/11 04:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#36 [新]
「よく俺の好きなもん覚えてたな。」


ふっと蓮が笑った。


「それは何ていうか…その、幼なじみだから…」


小さい頃は家族ぐるみでご飯食べたりしてたし…。

⏰:08/10/11 11:58 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#37 [新]
「なんかこんな風にゆっくり話すの久しぶりだねっ」


「あぁ、そうだな。」


まともに口聞いてくれなかったから


嬉しかった。

⏰:08/10/11 12:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#38 [新]
「明日も学校だろ。風呂入って早く寝ろよ。」

そう言って蓮は席をたった。


「あ…うん。」



もう少し話せると思ったんだけどな…

⏰:08/10/11 13:03 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#39 [新]
蓮って…

あたしと同じ十七歳なのに


落ち着いてるというか
大人っぽいというか…


あたしがまだまだ子供っぽいだけなのかな─…

⏰:08/10/11 13:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#40 [新]
「お風呂入っちゃお…」


食器を片づけてお風呂場へと向かった。


「広い!サウナまである…」


湯船で泳げるんじゃないかってくらい広い。

⏰:08/10/11 13:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#41 [新]
「あっつーい!」


お風呂場ではしゃいでいたら危うくのぼせそうになってしまった……



リビングでお茶を飲んでいると蓮が入ってきた。

⏰:08/10/11 13:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#42 [新]
「明日の学校ー……って、おまっ、なんてカッコしてんだよ…」


「え?だって暑いんだもん」



キャミソールとホットパンツ姿のあたしを見て蓮は目を背けた。

⏰:08/10/11 13:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#43 [新]
「そんなカッコでこの家をうろちょろすんなっ」


「なんでそんなに怒るのよっ!小さい頃はお風呂だって一緒に入ってたじゃん」


「あのなぁっ…小さい頃と今じゃ話が違うだろーが…」

⏰:08/10/11 13:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#44 [新]
蓮は薄手のシャツをあたしの肩にひっかけた。


「いらないっ。もう部屋戻るから!おやすみなさいっ」


あたしはシャツを突き返して部屋に戻った。

⏰:08/10/11 13:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#45 [新]
何よ何よ何なのよーっ!!!!

そんなムキになって怒ることじゃないじゃん!


確かにあたしもムキになっちゃったけどさっ!


あ、そういえば蓮何か言いかけてたけど…

何だったんだろ。

⏰:08/10/11 13:31 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#46 [新]
まっ、いいや。


「ふんっ!もう寝てやるっ!」



あたしはバフっと頭から布団をかぶった。

⏰:08/10/11 13:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#47 [新]
───……

…………衣……


……結衣………


「結衣!!!!」


耳元で蓮の声が聞こえて飛び起きた。

⏰:08/10/11 13:36 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#48 [新]
「遅刻すんぞ。」


「ん、えっ…もうそんな時間!?」


慌ててベッドから出る。

「あのなぁ、普通は先に起きて飯とか作るのがお手伝いの仕事じゃねーのかよ。」

⏰:08/10/11 13:39 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#49 [新]
カチンときたけど蓮の言うとおりだ。


「ごめんなさい…」


リビングに行くと朝ご飯ができていた。


「これ蓮が作ったの?」


「他に誰がいんだよ。」

⏰:08/10/11 13:41 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#50 [新]
食べてみるとあたしが作ったものよりも百倍おいしかった。


く…悔しい。


「食ったら早く用意しろ。」


「は、はいっ。」

⏰:08/10/11 13:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#51 [新]
何だかんだ蓮はあたしが用意するのを待っていてくれた。


「蓮と一緒に学校行くなんて何年ぶりかなぁ」


「さぁな。」


「ねー嬉しくないの?」

⏰:08/10/11 13:54 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#52 [新]
「別に。」


相変わらず冷たいなぁ…


「蓮、歩くの速いよっ」


あたしは小走りで蓮の隣に並ぶ。

⏰:08/10/11 13:56 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#53 [新]
「お前がトロいんだよ。ほらっ…」



蓮はそう言ってあたしの手を引いた。



「ったく…母さんも何でこんなトロい女雇ったんだか……」

⏰:08/10/11 13:59 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#54 [新]
胸の奥がチクンと痛んだ。

確かにトロいけど…

そんな風に言わないで…

たとえ雇う側、雇われる側の関係でも

あたしはまたこうして蓮と仲良くできて嬉しいよ……

⏰:08/10/11 14:02 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#55 [新]
「じゃあな。」


「うん…。」

クラスの違うあたし達は廊下で別れた。


「結衣おはよー」

「千恵…おはよ。」


千恵はクラスメイト。

⏰:08/10/11 16:00 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#56 [新]
「今のって三組の五十嵐くんだよね?結衣仲よかったっけ?」


「あたしと蓮、幼なじみなの…。」


「そうだったんだぁ!でも何で急に一緒に来るようになったの?」

⏰:08/10/11 16:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#57 [新]
「今蓮の家に住み込みでバイトしてるからそれで…」


「え…えーーーっ!?一緒に住んでるってこと!?」


「千恵っ…声おっきいよっ!!」


千恵は手で口を塞いだ。

⏰:08/10/11 16:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#58 [新]
千恵はがしっとあたしの肩をつかんだ。


「大丈夫!?何か変なことされてないっ!?」


「えぇー?何それ?」



「だって五十嵐くんって冷たいって評判だよ!クラスでも一匹狼みたいだしっ」

⏰:08/10/11 16:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#59 [新]
「やだなぁ〜大丈夫だってば。それに蓮はそんな人じゃないし…」


「も〜。結衣は男の人を知らないから〜……」


「ん?」


「…何でもなーい!」

⏰:08/10/11 16:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#60 [新]
────

「結衣、帰るぞ。」


放課後、蓮があたしの教室に来た。

「うん。あ…帰り本屋さん寄ってもいい?」


「あぁ。」


料理の本買って帰ろーっと……

⏰:08/10/11 16:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#61 [新]
「別に飯くらい俺が作ってもいいんだぜ。」


料理の本を手にするあたしを見て蓮は言った。


「それはだめ。お金もらって働いてるんだから、ちゃんとしないと!」


意気込みを露(あら)わにレジへと向かった。

⏰:08/10/11 17:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#62 [新]
━蓮side━


「ん。うまい。」

その日の夕飯は昨日よりはマシだった。

でもマシとか言ったらまた怒りそうだからやめておいた。

「ほんとーっ?よかったぁ!」

結衣は手を叩いて喜んでいた。


お前はねじで動く猿のおもちゃか。

⏰:08/10/11 17:08 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#63 [新]
「明日は何がいい?」


ウキウキしながら本を眺める結衣。


飯なんて適当に俺が作った方が早いし美味い…


これも怒られそうだからあえて言わないが。

⏰:08/10/11 17:10 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#64 [新]
お金もらってるからちゃんとしなきゃ…って、



普段は地に足ついてるかもわかんねぇくらいふわふわしてるくせに



変なとこはお堅い。

⏰:08/10/11 17:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#65 [新]
けどまぁ………



本と睨み合って必死にご飯を作る姿は



嫌いじゃない。

⏰:08/10/11 17:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#66 [新]
「飯が終わったら風呂の掃除!頼むぜ、お手伝いさん。」



だからってそう簡単に




甘やかしたりはしないけどな。

⏰:08/10/11 17:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#67 [新]
━結衣side━


「ふ〜体ぽかぽか」


お風呂からあがり蓮の部屋へ行く。



ノックをしても返答がない。

⏰:08/10/11 18:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#68 [新]
「蓮?お風呂あいたよ。蓮ー?」


寝てるのかな。


起こすだけなら…入ってもいいよね?


そっとドアを開ける。

⏰:08/10/11 18:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#69 [新]
「れーん……」


蓮はベッドに横になって眠っていた。


「蓮、お風呂あいたよー?」


蓮の体をゆさゆさと揺する。

⏰:08/10/11 18:08 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#70 [新]
「……んー…」


蓮はピクリと眉を動かすとうっすら目を開けた。


「蓮、起き──…………」

「結衣…」


名前を呼ぶと同時に蓮はあたしの腕をつかんでそのまま引っ張った。

⏰:08/10/11 18:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#71 [新]
「きゃ…っ!」

バランスを崩しベッドへ倒れ込む。


「いたたた……」


起きあがろうとするあたしの体を蓮の腕が離さなかった。

⏰:08/10/11 18:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#72 [新]
しっかりとあたしの体を抱き込んで蓮は寝息をたてていた。


「ちょ…っと……」




どうなってんのー……!

⏰:08/10/11 18:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#73 [新]
蓮の腕から逃れようと力を入れてみたけど、

蓮があまりにも心地よさそうに寝てるから起こすのも悪い気がしてきた。


「……もー…」


すっかり腕枕の状態であたしは動けなくなってしまった。

⏰:08/10/11 18:18 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#74 []
おもしろいです

続き読みたい‥☆

⏰:08/10/11 22:11 📱:N903i 🆔:DXS8Wr16


#75 [新]
>>74
ありがとうございますッ!!☆

⏰:08/10/11 22:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#76 [新]
すぐ隣で眠る蓮の顔を見つめる。


整った顔立ち……

モテるんだろうなー…


でも学校で女の子と仲良く話してるのあんまり見たことないや。


好きな人でもいるのかな…

⏰:08/10/11 22:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#77 [新]
小さい頃はよく手つないで昼寝してたなー…

あたしは蓮の手にそっと触れる。

今じゃこんなに大きくなったんだ……。


そんな事を考えているうちにいつの間にか眠ってしまった。

⏰:08/10/11 22:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#78 [新]
━蓮side━


「ん…」


あー俺寝ちまったんだ…

電気が眩しくて目が開かない。


「……んぅ」


…………んぅ?

⏰:08/10/11 22:48 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#79 [新]
ちょっと待て


今の「んぅ」は俺じゃねーぞ。


目を開けると横には俺の胸ですやすや眠ってる結衣の姿が。



「…っにやってんだこいつはー…」

⏰:08/10/11 22:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#80 [新]
結衣の頭が腕にのっかってるせいで動けない。


「おい…おいっ。」


結衣が起きる気配はない。


しっかり俺の服つかんで寝てるし…。

⏰:08/10/11 22:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#81 [新]
「はーっ……」


しかもまたキャミにホットパンツかよ。


学習能力ないのかお前は……。


「無防備すぎんだよ……」

⏰:08/10/11 23:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#82 [新]
結局俺は朝まで眠れなかった。


「んー…」

結衣が起きた。


「やっと起きたか。」


「蓮!?やだ、あたしあのまま寝ちゃって─……」

⏰:08/10/11 23:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#83 [新]
「お前の趣味って夜這い?」


俺の言葉にカチンときたらしく怒りだした。


「蓮が悪いんだからねっ!
起こそうとしただけなのに…」

⏰:08/10/11 23:23 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#84 [新]
そこまで言って急にもじもじし出す結衣。


「何だよ?」


「う…腕…引っ張って…ぎゅってする…からっ…」

昨夜のことを思い出したのか、耳まで赤くしてやんの。

⏰:08/10/11 23:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#85 [新]
てか俺のせいだったんだな…。


「〜っ…もー知らないっ」


自分で言って恥ずかしくなったのか結衣はそっぽ向いてしまった。

⏰:08/10/11 23:31 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#86 [新]
虐めると怒る。


それが可愛くて、


また虐める。


「悪かったって。怒んなよ─…」


そう言いながら、後ろから赤くなった耳を甘噛みしてやる…と。

⏰:08/10/11 23:36 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#87 [新]
「ひゃぁっ…!」


細い肩がビクッと揺れた。

「何すんっ………!」


振り向いた結衣の顔が近くて、

一瞬時が止まった。

⏰:08/10/11 23:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#88 [新]
「あ…あ……あたし先学校行くからっ!!」


そう言って俺を突き飛ばして部屋を出ていった。


耳、茹で蛸みたいになってたな。


「ったく…朝から欲情させんなバカ…」

⏰:08/10/11 23:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#89 [新]
━結衣side━


わーっ!わーっ!!


もう何がどうなってるのーっ!


自室のベッドで布団に顔を埋めながら足をばたつかせた。

⏰:08/10/11 23:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#90 [新]
だって…だってっ…



蓮の唇が耳に…!!


耳が、火傷したみたいに熱い。



「はぁ…もう…あたしどうしちゃったんだろー…」

⏰:08/10/11 23:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#91 [花花]
みてます~結衣可愛いですイ

⏰:08/10/11 23:56 📱:W61PT 🆔:/J05rG3.


#92 [新]
>>91

ありがとうございますゞ♪

⏰:08/10/12 00:23 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#93 [ゆう]
面白いです!
続き気になります(∀)

⏰:08/10/12 01:22 📱:W43H 🆔:CEo0jnb.


#94 [新]
>>93

嬉しいですッ☆ありがとうございます!


少し更新…φ

⏰:08/10/12 01:59 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#95 [新]
「…くしゅんっ」


「風邪ー?」


千恵があたしのおでこに手をやる。


「熱はないみたいだけど…」


「このくらい大丈夫だよー」

⏰:08/10/12 02:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#96 [新]
放課後──


「結衣帰るぞ…」


「うんっ…」


「お前何か顔赤いぞ?」


ドキッ・・・

蓮には心配かけたくないな…

⏰:08/10/12 02:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#97 [新]
「さっきの体育で頑張りすぎちゃって…」

ぱっと視線をそらす。


「…ふーん。」


帰って薬飲まなくちゃ……

⏰:08/10/12 02:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#98 [新]
家につくなり蓮はあたしの腕をとり自分の方へ引き寄せた。


「…?なに…っ」


大きな蓮の手がおでこに触れる。



「やっぱな…。熱ある。」

⏰:08/10/12 02:25 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#99 [新]
「このくらい平気…」


「平気じゃねーだろ。さっきからぼーっとしてるし…。」



「薬飲んだらすぐ治るからっ…」

⏰:08/10/12 02:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#100 [新]
蓮はいきなりあたしを抱き上げた。

「きゃ…!おろして!一人で歩けるっ…」


「いーから大人しくしてろ」

「〜〜〜っ…」

あたしは落ちないように蓮の首に腕を回した。

⏰:08/10/12 11:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#101 [新]
蓮は部屋のベッドにあたしを寝かせると布団をかけた。


「え…?何で蓮の部屋…?」


「お前の部屋ピンクだらけで目がチカチカすんだよ。」


「そ、そっか…。」

妙に納得してしまった。

⏰:08/10/13 03:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#102 [新]
「着替え、これでいいだろ?着替えてしばらく寝てろ。」

蓮は箪笥からTシャツを引っ張り出し、あたしに渡すと部屋を出ていった。


あたしは制服を脱ぎ蓮のTシャツに袖を通す。

⏰:08/10/13 03:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#103 [新]
「ぶかぶか……」

あたしが着るとワンピースみたい。


横になりぼーっと天井を見つめているとそのまま寝てしまった。


少しして目が覚めると日が暮れていた。

⏰:08/10/13 03:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#104 [新]
「目、覚めたか」


蓮…部屋に戻ってきてたんだ…

「うん……」


「これ食って薬飲め。」


そう言ってお粥と薬を出された。

⏰:08/10/13 03:21 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#105 [新]
「お粥…作ってくれたの?」


「あぁ、お粥なら食えるだろ」


「ありがとう…。」



「熱いから気をつけろよ。」

⏰:08/10/13 03:23 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#106 [新]
あたしは蓮の忠告を聞かずにレンゲにすくったお粥をそのまま口に運んだ。

「あっ…つ…!」



「おまっ…だから気をつけろって言ったろ…」

⏰:08/10/13 03:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#107 [ゆう]
続きお願いします~

⏰:08/10/13 22:41 📱:W43H 🆔:8A7.fDec


#108 [ぽっぽ]
キュンキュンくるよぅ

⏰:08/10/14 00:13 📱:SH904i 🆔:ZyIu46J.


#109 [我輩は匿名である]
ゆい可愛いー

⏰:08/10/14 00:32 📱:SO706i 🆔:ChHaFuPg


#110 [新]
>>107-109

ありがとうございます!!
少しだけ更新φ

⏰:08/10/14 02:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#111 [新]
「う〜…」

あたしは慌てて水を口に含む。


「かしてみろ。」

蓮は、ふぅっと息を吹きかけてお粥を冷ますとあたしの口まで運んだ。


「口開けろ。」

⏰:08/10/14 02:49 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#112 [新]
あたしは素直に口を開けた。

蓮に食べさせてもらってるなんて恥ずかしいよ…

「あ…そういえばさ…お医者さんごっこもしてたよねっ」


「あー…そうだっけ?」

⏰:08/10/14 02:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#113 [新]
「もー蓮てば何にも覚えてないんだから〜‥」


冗談でふてくされていると目の前に影ができた。



「‥…蓮…?」

⏰:08/10/14 02:56 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#114 [新]
あたしはただ促されるままにベッドに横になった。


いや、押し倒されたと言った方が妥当だろうか。


蓮はあたしの長い髪に指を絡める。

⏰:08/10/14 02:59 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#115 [新]
「お前のせいだぞ…」


「??…蓮…?」


蓮の指は髪をすべり頬を包み込む。


「まじめに看病してやろうと思ってたのに……
こんなに体火照らせて、潤んだ目で見つめられちゃあな…」

⏰:08/10/14 03:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#116 [新]
「え??どういう意味………」



蓮はあたしの唇をそっとなぞった。




「シてみるか?“お医者さんごっこ”。」

⏰:08/10/14 03:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#117 [みな]
やばい
早く読みたい

⏰:08/10/14 08:20 📱:SH906i 🆔:VVz3hJng


#118 [ぽっぽ]
お医者さんゴッコ…

『シてぇ-

⏰:08/10/14 12:26 📱:SH904i 🆔:ZyIu46J.


#119 [我輩は匿名である]
ゆいーっ

⏰:08/10/14 17:23 📱:SO706i 🆔:ChHaFuPg


#120 []
続きよみたそん

⏰:08/10/14 17:24 📱:N903i 🆔:6QuUopQA


#121 [新]
>>117-120

ありがとうございます!!
コメント嬉しです♪

感想版です♪↓

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3981/

⏰:08/10/15 02:21 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#122 [新]
「…っ…からかわないでよっ。」


「からかってなんかねぇよ。」


どうしよう…蓮の瞳から視線がそらせない…



「まぁ実際、人にうつしたら治るからな。」


そう言って蓮は唇を重ねた。

⏰:08/10/15 02:25 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#123 [新]
「!?…んっ…」


触れる柔らかい感触に戸惑いを隠せない。


「だ…め…っ風邪…うつっちゃう…」


必死に抵抗するも、熱で力が入らない。

⏰:08/10/15 02:32 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#124 [新]
「人の心配してないで自分の心配しろよ。お前今襲われてんだぞ?」


口角をあげ意地悪く笑う蓮は息付く間も与えてくれない。


「…んぅ…は…っ」


蓮の熱い舌が入ってくる。

⏰:08/10/15 02:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#125 [新]
「結衣…舌出して」


「…ァ…蓮っ…も…ダメっ…」


どうしたらいいのかわかんない…


頭がボーッとして何も考えられない……

⏰:08/10/15 02:42 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#126 [新]
体がすごく熱くて…………




これは、熱のせい?




それとも───────

⏰:08/10/15 02:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#127 [新]
━蓮side━

結衣が風邪を引いた。


いつもと様子が変だと思ったら案の定熱がある。

どこが「平気」なんだよ。

強がりは昔から変わってねぇな…。

⏰:08/10/15 02:59 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#128 [新]
お粥を作って部屋に戻ると結衣は眠っていた。


無防備な上に無意識だから厄介なんだよな。


他の男に目をつけられてなかったらいいけど。


なんて自分の独占欲の強さに嫌気がさす。

⏰:08/10/15 03:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#129 [新]
「ん……」


結衣が起きた。


なぜか俺がお粥を食べさせるはめになったけど、


恥ずかしそうに食べる結衣の姿が見れたしよしとしよう。

⏰:08/10/15 03:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#130 [新]
「あ…そういえば…お医者さんごっこもしてたよねっ」


お医者さんごっこねぇ……


なんかその響き、今聞くとエロい。


少し意地悪してやろうかな。

⏰:08/10/15 03:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#131 [新]
「シてみるか?“お医者さんごっこ”。」


結衣の顔はみるみる赤くなる。


ほんの冗談のつもりだったのに。


やべーな。マジになりそ。

⏰:08/10/15 03:18 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#132 [新]
「…っ…からかわないでよっ。」


「からかってなんかねぇよ。」


もー無理。抑えらんねー。


「まぁ実際、人にうつしたら治るからな。」


なんて言い訳をこじつけて俺はキスをした。

⏰:08/10/15 03:23 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#133 [新]
結衣は驚いて抵抗したが、そんな力じゃどうもならない。

キスの間からもれる声とか

吐く息とか

反則だろ。


ますます止まんねー。

⏰:08/10/15 03:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#134 [新]
舌をいれてやると、慣れていないのか泣きそうな目で見てくる。



ちょっとやりすぎたか?



唇を離すと結衣は息を整えた。

⏰:08/10/15 03:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#135 [新]
泣きそうな顔を見るとつい抱き締めてやりたくなるが、


俺自身理性が保(も)ちそうにないので我慢した。



頑張れ、俺。

⏰:08/10/15 03:47 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#136 [我輩は匿名である]
あげますc
超おもしろいんで頑張って下さいx

⏰:08/10/16 19:52 📱:W51T 🆔:EwCjFhpc


#137 [新]
>>136

ありがとうございますっ♪

⏰:08/10/17 03:02 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#138 [新]
━結衣side━


───キス・・・しちゃったんだなぁ……。


洗面所の鏡の前でぼーっと自分の唇を見つめていた。


「体調はどうだ?」


蓮がコツンとあたしの頭をこづく。

⏰:08/10/17 03:05 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#139 [新]
「えっ、あっ、もう大丈夫っ!」


いつからそこにいたのよーっ!



驚いたあたしはかなり挙動不審だった。

⏰:08/10/17 03:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#140 [新]
「そうか。ならよかった。」


ホッとしたような笑顔を見せる蓮。


いつもはつんつんしてるくせに



そんな笑顔見せられたら…

⏰:08/10/17 03:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#141 [新]
ほら ね、また



胸が焦げるように熱い…。


「…ていうか!何で蓮は風邪うつってないの?」


「ん?あぁ、俺はお前と違って貧弱じゃないからな。」

⏰:08/10/17 03:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#142 [新]
“意地悪蓮”に戻ってるー!


「あっそ!昨日は看病してくれてありがとうございましたー!じゃあねっ」



あたしは嫌味満開で言うと早々と家を出た。

⏰:08/10/17 03:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#143 [新]
「────恋ね。」


「わぁっ!!もー、千恵!急に現れないでよっ」


びっくりした…。


「五十嵐蓮のこと考えてたでしょ。」

つん、とおでこをつつかれた。

⏰:08/10/17 03:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#144 [新]
「べっ!別に!考えてないよっ」


「結衣はわかりやすいなぁー。さっきから机に頬杖ついてピンクのため息ばっかり」



千恵…そういえば趣味は人間観察とか言ってたなぁ…

⏰:08/10/17 03:25 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#145 [新]
「─で?好きになっちゃったんだ?もしくはやっと自分の気持ちに気づいた…とか?」



“好き”




千恵のその言葉にあたしの中でくすぶっていたなにかが弾けた。

⏰:08/10/17 03:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#146 [新]
「……好き?……あたしが……蓮を…?」



どきどき鳴り止まない心臓も



胸が焦がれるような想いも……

⏰:08/10/17 03:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#147 [新]
言葉にしてやっとわかった




あたしの蓮に対する感情が何なのか………




あたしは…蓮が…好き────

⏰:08/10/17 03:34 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#148 [新]
自覚すると同時に恥ずかしくなってきた。



ただでさえひとつ屋根の下で生活してるのに…



これからどんな顔して会えばいいのかわかんないよーっ!!

⏰:08/10/18 03:23 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#149 [新]
「あ、噂をすれば…」

千恵が廊下の方に視線をやる。


ドアの方を見ると蓮が来い来いと手招きをしている。


タイミングが良いのか悪いのか…

⏰:08/10/18 22:18 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#150 [新]
「どうしたの?」


「病み上がりだから無理してねぇかなと思って。」


もしかしてそれだけのために…?


「もう平気だよっ…」


嬉しい……。

⏰:08/10/18 22:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#151 [新]
「本当かよ?顔赤いぞ」


蓮はあたしの前髪をあげるとおでことおでこをくっつけた。


「大丈夫だってばっっ……!!」


あたしは恥ずかしさのあまり蓮を押し退けてしまった。

⏰:08/10/18 22:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#152 [新]
周りまでシーンとなる。

「あ…ごめんっ……」


「…心配して損した。」



蓮はそう言うと背中を向けて歩いていった。

⏰:08/10/18 22:31 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#153 [新]
こんなつもりじゃなかったのに………



みんなの前であんなことされたら…




恥ずかしいよ……。

⏰:08/10/18 22:39 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#154 [新]
━蓮side━

何なんだ…結衣のやつ…

心配してやったのにあんな態度………


「はぁっ……」


まぁ人前であんなことしたのは悪かった…かな。

⏰:08/10/18 23:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#155 [新]
俺はガシガシと頭を掻くと机に突っ伏した。

「どしたよ?」

俺に話しかけてきたこいつ、木原 悠(きはら ゆう)

何かと俺にちょっかい出してくる奴。

何だかんだこいつには気を許してる。

⏰:08/10/19 01:02 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#156 [新]
「何でもねぇよ。」


「相変わらず冷たいなぁ!てかさ、蓮て水沢と仲いいの?」


ぴくんと俺の耳が反応した。



「……結衣がなんだよ?」

⏰:08/10/19 01:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#157 [新]
「一緒に帰ったりしてるから付き合ってんのかなーって。」


「付き合ってねぇよ。ただの幼なじみだからな。」

悠の言いたいことは何となくわかった。


「まじで?紹介してくれっ!」

………やっぱな。

⏰:08/10/19 01:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#158 [新]
「無理。」


「即答かよ!せめて考えるフリぐらいしろよ!」

べしべしと背中を叩かれ飲んでいたお茶を吹きそうになった。

「お前なぁっ……第一お前に扱えるような女じゃねぇよ。」

⏰:08/10/19 02:50 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#159 [新]
「どういう意味だよ?」

悠は首を傾げた?

「あいつ純粋そうに見えて家では我が儘(まま)放題でまるで女王様気取りだぞ。癒し系の天然が好きなお前には無理。」


「え?“家では”って…?」


…しまった。

⏰:08/10/19 02:54 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#160 [新]
悠の好みとは正反対のことを言って興味を反らさせようとしたが墓穴だった。


「もしかして一緒に住んでんの?」


「…お前それ誰にも言うなよ。」


変な噂流れたらたまったもんじゃねぇ。

⏰:08/10/19 02:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#161 [新]
「マジかよー!今度家行ってい?」


「あーもう勝手にしろ。そんかわり結衣には手ェ出すなよ?」

何でこいつはこんなに乗り気なんだ…


「はいはいお二人の邪魔はしませんよーっ」


「あのなぁっ…!」

⏰:08/10/19 03:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#162 [新]
そんなやりとりをしているとチャイムがなった。

結衣にも言っとかないとな…



ついでにさっきのこと…謝っとくか……。

⏰:08/10/19 03:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#163 [新]
───



「委員会?」




「そ、あの子図書委員だからたぶん図書室にいると思うよ。」

⏰:08/10/19 03:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#164 [新]
放課後結衣の教室へ行っても姿が見当たらないから結衣の友達の石川千恵に聞いてみた。


てかあいつ図書委員だったのか。



俺は図書室に行った。

⏰:08/10/19 03:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#165 [匿名]
あげ

⏰:08/10/20 15:39 📱:SH905i 🆔:hxiH5svI


#166 []
あげ

⏰:08/10/20 22:11 📱:F705i 🆔:H/2jaUMs


#167 [新]
>>165-166

ありがとうございます-*

⏰:08/10/21 03:03 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#168 [新]
…なんだ、まだ終わってないのか。


俺は外で待つことにした。


結衣は俺の存在に気づいたらしく俺と目が合うと頬を赤らめ視線を反らす。

⏰:08/10/21 03:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#169 [新]
何だ?やっぱりまだ熱あるんじゃないのか?



結衣が駆け寄ってきた。



「今日少し遅くなるから…先帰ってて?」

⏰:08/10/21 03:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#170 [新]
「つっても委員会だけだろ?」


「今日は…ちょっと用事があって」


「わかった。晩飯までには帰って来いよ。」


「うんっ…」

⏰:08/10/21 03:27 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#171 [新]
戻っていく結衣の背中をみていると何やら視線を感じた。


視線を感じた方を見やると一人の男が俺を見ていた。



あいつ─………

⏰:08/10/21 03:36 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#172 [新]
………


……誰だ?


確か隣のクラスの…


名前何だっけな……


えーと…

⏰:08/10/21 03:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#173 [新]
ま、いいや。



家帰って晩飯の用意だ。



…つうか最近俺ばっかり飯作ってないか?

⏰:08/10/21 03:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#174 [新]
これじゃどっちが使用人かわからないな。





なんて考えながら俺は学校を後にした。

⏰:08/10/22 02:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#175 [新]
━結衣side━



委員会が終わりみんなが帰っていく。



図書室には同じ図書委員の神谷くんとあたしの二人だけになった。

⏰:08/10/22 02:51 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#176 [新]
神谷くんに、委員会のあと話があるからと言われ、蓮には先に帰ってもらった。


「神谷くん、話って何…?」



「あー…。実は俺…水沢さんのことが好きなんだ…。」

⏰:08/10/22 02:54 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#177 [新]
「えっ…」


突然の告白。


「よかったら付き合ってもらえないかな?」


「あ…えっと…」


気持ちは嬉しいけど……

⏰:08/10/22 02:56 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#178 [新]
「あたし…好きな人がいるの…ごめんなさいっ」


「…そっか。わかった。いきなりこんな話…ごめんな。」


「ううん…じゃあ…あたし帰るねっ」

⏰:08/10/22 03:00 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#179 [新]
二人きりの静かな空気に耐えられなくてあたしは図書室を出た。



びっくりしたー…



まさか告白されるなんて……

⏰:08/10/22 03:02 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#180 [新]
好きな人…かぁ……。


「ただいまー…」


あたしの好きな人は──………


「おう、飯できてんぞ。」


蓮……あなたなんだよ……

⏰:08/10/22 03:05 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#181 [新]
「用事はもう済んだのか?」


「う…うん。」


告白されたこと言ったら

どんな反応するのかなぁ…

なんて、少し気になった。

⏰:08/10/22 03:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#182 [新]
「あのね…あたし、神谷くんに告白されちゃって…もうびっくりしちゃった!」


「…で?」


返ってきたのは冷たい返事。


「で…っていうか…それだけなんだけど…」

⏰:08/10/22 03:21 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#183 [新]
「どうでもいいから早く着替えて来いよ。」


ドウデモイイ・・・


「何とも…思わないの?」


「は?俺には関係ないだろ。」

⏰:08/10/22 03:23 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#184 [新]
『どうでもいい』
『関係ない』



チクチクと胸に突き刺さる。



もしかしたら…
ほんの少しでも妬いてくれるんじゃないかって………

⏰:08/10/22 03:25 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#185 [新]
そんなこと期待して……

バカみたい……。


「もう…いい…」


「おい、飯は?」


「いらないっ!」

⏰:08/10/22 15:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#186 [新]
あたしは自分の部屋に行くと勢い任せにドアを閉めた。


何を期待してたんだろ。

蓮にとってあたしは幼なじみでしかないのに…


そんなことずっと前からわかってたはずなのに…

⏰:08/10/22 15:41 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#187 [新]
「結衣?開けるぞ」

ノックの音が聞こえて蓮が部屋に入ってきた。


「何怒ってんだよ?」


「……」


「はぁ………」

⏰:08/10/22 15:50 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#188 [新]
蓮に背中を向けたまま何も答えないでいると大きなため息が聞こえた。


「お前さ、俺になんて言ってほしいわけ?」


蓮が困ってる……



あたしが困らせてるんだ……

⏰:08/10/22 15:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#189 [新]
「別に…何でもないから、放っといて…」


「こっち向いて話……せ…」


蓮はあたしの腕をグイッと腕を引っ張る。


蓮はあたしの涙を見て驚いていた。

⏰:08/10/22 16:49 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#190 [新]
「何で泣いて…」

「キスしたくせに!」


あたしは泣きながら言った。


「キスしたり…冷たくしたり…っ」


わかんないよ──……

⏰:08/10/22 16:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#191 [新]
「あー…あれは…看病の為にしただけで他に意味なんかねぇよ。」


他に意味なんかない…


「っ…最低…初めてだったのに!」


あたしは蓮の胸板をたたいた。

⏰:08/10/22 17:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#192 [新]
「おいっ……」


「蓮のバカ!最低!嫌い…っ大嫌いっ!!」


「結衣っ!落ち着けって…!」



「いやっ!嫌い!蓮なんか大っきら………!」

⏰:08/10/22 17:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#193 [新]
チッと小さく舌打ちが聞こえてあたしの唇はキスによって塞がれた。


「!!んっ…や…!」


「いいからちょっと黙ってろ。」


あたしを抱き締める腕に力が入る。

⏰:08/10/22 17:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#194 [新]
「…ふ…ぅっ…」


どうして……


キスなんかするの…?


意味なんてないんでしょ…?


そこに特別な意味なんて……

⏰:08/10/22 17:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#195 [新]
「…っ…れ…ん……」


蓮はズルい……


キスだけでこんなに


あたしの体を熱くする……

⏰:08/10/22 17:25 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#196 [新]
「ムカつく…俺がどれだけ…っ」


蓮はあたしの首筋に顔をうずめた。




「…蓮?」

⏰:08/10/22 17:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#197 [新]
「今だってお前が騒ぐから…だからキスして黙らせただけだ…っ」



「っあ……蓮っ……」




蓮の舌が首筋を這う。

⏰:08/10/22 17:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#198 [新]
「蓮のバカ……やっぱり…最低…っ」


だけど……蓮の体が……舌が……


すごく熱くて……


一瞬でもあたしを求めてくれたんじゃないかって……

⏰:08/10/22 17:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#199 [新]
勘違いでもいいから……


今はまだもう少し……




蓮に触れていたい──…

⏰:08/10/22 17:42 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#200 [我輩は匿名である]
>>50-100
>>101-150
>>151-200

⏰:08/10/22 17:51 📱:W61P 🆔:1xFpk/3I


#201 [新]
>>200

アンカーありがとうございます!!

⏰:08/10/22 17:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#202 [新]
「機嫌…直ったのか?」


しばらく無言で抱き合っていたことに気づいたあたしは蓮から体を離した。

「…知らないっ…」


「強情な奴だな…」


蓮は目を細めて笑うと瞼にそっとキスをした。

⏰:08/10/22 23:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#203 [新]
「先にリビング行ってるぞ。」


そう行って蓮は部屋を出た。


まだ鳴り止まない心臓……


ふと鏡を見ると首筋に痣ができていた。

⏰:08/10/22 23:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#204 [新]
「これ…」


キスマーク……


ボッと顔が熱くなるのがわかった。


蓮が触れた証……


ずっと消えなければいいのに……

⏰:08/10/22 23:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#205 [新]
──……

「……さん…………

………水沢さん!」


「えっ…ごめん…何?」


「この本はここでいい?」

「あ、うん。」

⏰:08/10/22 23:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#206 [新]
今日は受付や返却の本を整理する当番で昼休みに神谷くんと図書室に来ていた。


「ぼーっとしてるけど大丈夫?」



「うん、大丈夫だよっ」

⏰:08/10/22 23:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#207 [新]
「今日放課後空いてる?」

「?…うん、空いてるけど…」


「おもしろい本見つけたんだ!水沢さんにも見せようと思って」


神谷くんは告白のこと気にしてないみたい…

⏰:08/10/22 23:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#208 [新]
よかった…


同じ委員なのに気まずいのも嫌だし……


「じゃ、放課後図書室で!」

そのとき丁度チャイムがなり神谷くんは図書室を出ていった。

⏰:08/10/23 00:00 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#209 [新]
「また用事?」


蓮が眉をひそめる。


「ごめんねっ…すぐ終わると思うんだけど」


神谷くんの名前は出さない方がいいかな……。

⏰:08/10/23 03:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#210 [新]
「ふーん。わかった。」


蓮に断りを入れてあたしは図書室へと急いだ。


「神谷くん、遅くなってごめんね。」


放課後の図書室に神谷くん以外の姿はなかった。

⏰:08/10/23 03:18 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#211 [新]
「あぁ、俺も今きたとこ。」

「おもしろい本ってどこにあるの?」


「そこの本棚の……」


あたしは神谷くんの指さす方へ向かう。

⏰:08/10/23 03:25 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#212 [新]
「その青い背表紙のやつだよ。」


その本は上の方にあって
あたしが背伸びしてもぎりぎり届かなかった。


「ごめんごめん、俺が取るよ。」

後ろからスッと神谷くんの手が伸びてきた。

⏰:08/10/23 03:27 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#213 [新]
「あ、ありが……と…」


神谷くんは本をあたしに手渡すとそのまま後ろから抱き寄せた。


「っ…!?神谷くん……!?」


「水沢さんの好きな人って…五十嵐 蓮?」

⏰:08/10/23 03:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#214 [新]
「何……急に…」

どうしてそんなこと聞くの…?


「耳まで赤い…。やっぱりそうなんだ?」


なんか……やばい……


「離してっ……」

⏰:08/10/23 03:32 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#215 [新]
「あんな野蛮そうなのが好きなんだ?」


神谷くんは後ろからプチンと制服のリボンを外す。

「や…っ!」


神谷くん……

人が変わったように…怖い…

⏰:08/10/23 03:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#216 [新]
「水沢さんも純粋そうに見えてやることやってるんだね。」


ちょうどキスマークのところをなぞられる。


「嫌……っ!!!」

怖い………

誰か……

蓮………!!

⏰:08/10/23 03:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#217 [新]
「結衣!」


勢いよくドアが開いた。


「蓮……!」


心の声が届いたみたいに

蓮は来てくれた。

⏰:08/10/23 03:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#218 [新]
「まさかと思って来てみれば…てめぇ何やってんだ!」


蓮は神谷くんの胸ぐらを掴む。


「殴っちゃ駄目!!」


あたしは今にも殴りかかりそうな蓮を止めに入る。

⏰:08/10/23 03:46 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#219 [新]
「結衣っ…」



「あたし何もされてないからっ…!」



蓮は振りあげていた拳をおろした。

⏰:08/10/23 03:48 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#220 [新]
「神谷…冗談が過ぎたな。止めてくれた結衣に感謝しろ。」


蓮は神谷くんを突き放した。


神谷くんは乱れた制服を直すと図書室を出ていった。

⏰:08/10/23 03:50 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#221 [新]
「……はぁっ…」

あたしはそのまま床に座り込んでしまった。


「おいっ…大丈夫か…」



「うん…何か蓮の顔見たら安心しちゃって…」

⏰:08/10/23 03:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#222 [新]
そんな気持ちとは裏腹に体の震えが止まらない。


「ごめ…何でかなっ…あたし…」


「怖かったろ…無理すんな…」


震える手を蓮は握ってくれた。

⏰:08/10/23 03:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#223 [新]
「…っ…怖かっ…た…」


怖かった……


本当はすごく怖かった…


「結衣…俺が怖いか?」

⏰:08/10/23 03:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#224 [新]
「んーん……蓮は…怖くないよっ…」


「なら…俺の胸で泣け。」

蓮はあたしをゆっくり抱き締めて背中をさすってくれた。


「…っ蓮……蓮っ…!っく…ひっく…ぅ」

⏰:08/10/23 04:00 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#225 [新]
しばらくするとだんだん気持ちが落ち着いてきた。

「落ち着いたか?」

「うん…。」


ふと見ると蓮のシャツがあたしの涙で濡れていた。

「ごめん…シャツ汚しちゃったね…」

⏰:08/10/24 03:51 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#226 [新]
「気にするな…帰るぞ。」


「うんっ…」



あたしは蓮の後についていった。

⏰:08/10/24 03:54 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#227 []
あげ

⏰:08/10/24 18:36 📱:F705i 🆔:z/AboWYQ


#228 [ゆう]
続きお願いします

⏰:08/10/25 02:56 📱:W43H 🆔:A.mkPJ7E


#229 [新]
>>227
>>228

ありがとうございます!!

⏰:08/10/25 16:32 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#230 [新]
家につくなり蓮はあたしを抱き締めた。


「蓮……!?」


「本当に何もされてないんだな?」



「うん…大丈夫だよ…」

⏰:08/10/25 17:21 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#231 [新]
すると蓮はあたしのシャツのボタンを外しはじめた。


「ちょ…何してるの…!?」

「確認。」


「かっ…確認って…」

⏰:08/10/25 17:31 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#232 [新]
「やだよっ…玄関でこんなこと……」


あたしは必死にシャツを手繰(たぐ)り寄せる。


「玄関じゃなかったらいいんだな?」



「そういうわけじゃっ…」

⏰:08/10/25 17:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#233 [新]
否定しようとしたが時すでに遅し。


意地悪く笑った蓮はあたしを抱えあげると自分の部屋へ行きベッドにあたしをおろした。


蓮があたしの体に跨(またが)っているせいで動けない。

⏰:08/10/25 17:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#234 [新]
「手どけないと確認できないんだけど。」


あたしはぶんぶんと首を横に振った。



こんなの…恥ずかしくて死にそう……

⏰:08/10/25 17:50 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#235 [新]
「あ、結衣の頭に虫が…」


「えっ!?嘘っ!やだ!取って!取って!!」


あたしはバサバサと髪をはらった。



「なんて、嘘。」

⏰:08/10/25 17:58 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#236 [新]
蓮は舌を出して笑った。

「ひどーい!……っ!」



思わず手を退けてしまったせいで明るい部屋の中でシャツははだけ、下着が露わになった。

⏰:08/10/25 18:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#237 [新]
「そんな…見ないで…」


「何もされてないみたいだな…よかった…」


蓮が安堵の息をもらす。

蓮の手が首筋、鎖骨をすべり、胸のふくらみへと達する。

⏰:08/10/25 18:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#238 [新]
「あっ……ダメ…!」


「お前さ、もうちっと危機感持てよ。」


蓮が胸元にキスをしながら言った。


危機感…って……!?

⏰:08/10/25 18:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#239 [新]
蓮が触れるところに神経が集中する……


「俺は気が気じゃねぇんだよ……」



「…っあ…蓮………!」



蓮がキスをしようとした時…

⏰:08/10/25 18:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#240 [新]
ピンポーン…


キスまであと一センチのところでインターホンが鳴った。


「……」


「誰か来たよ…?」


蓮はチッと舌打ちをするとあたしのシャツを直して部屋から出た。

⏰:08/10/25 18:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#241 [新]
あたしは起きあがって乱れた髪を直す。


蓮の手が…胸に……


嬉しいような複雑な気分だった。


蓮はどうして……

どんな気持ちで…

あたしに触れるんだろう…。

⏰:08/10/25 18:24 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#242 [新]
「悠!?」

玄関の方から蓮の声が聞こえた。

「蓮??」

玄関へ行くと蓮…と、もう一人男の人が立っていた。


「あっ!結衣ちゃんお邪魔しまーす!」

⏰:08/10/25 19:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#243 [新]
「おいっ…つうかいつの間に結衣ちゃんて呼んでんだよ…」


「固いこと言うなって!」

その人は蓮の肩をばしばし叩いた。


「俺、木原 悠!よろしくな!」

⏰:08/10/25 19:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#244 [新]
その人はあたしの手を取って上下にふった。


「あ、…よろしく…」


「てか結衣ちゃんやっぱかーわいー!」

そう言って木原くんはあたしに抱きついた。

⏰:08/10/25 19:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#245 [新]
「えぇっ…!?ちょっと…離し……」


あたふたしていると木原くんは蓮に首根っこを掴まれ強制的に離された。


「悠、お前いい加減にしないと追い帰すぞ?」

⏰:08/10/25 19:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#246 [新]
蓮がジロリと木原くんを睨む。


「まぁまぁ…これから丁度ご飯だから、三人で食べよっ!…ねっ?」



なんとか場の空気を和ませ三人で食事をすることにした。

⏰:08/10/25 19:47 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#247 [我輩は匿名である]
読んでます♪
頑張ってください

⏰:08/10/25 21:55 📱:W61PT 🆔:6ZGDctas


#248 [新]
「うまい!さすが結衣ちゃん」

木原くんはご飯を頬張りながら言った。


「あたしは少し手伝っただけだから…」


「食ったら帰れよ。」


蓮…何か不機嫌…?

⏰:08/10/25 22:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#249 [新]
>>247

ありがとうございますっ//

⏰:08/10/25 22:02 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#250 [新]
「ぅえー、今日泊まるつもりで来たのにー」


「馬鹿言うな。部屋ももう余ってねぇよ。」


木原くんはあたしに視線を移した。


うっ・・・すごく目で訴えられてる・・・。

⏰:08/10/25 22:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#251 [新]
「蓮…せっかくきてくれたんだし…それに、明日は休みだから…ね?」


蓮は少し考えたような表情をすると、ため息を一つついた。


「しょうがねぇな…。
結衣、今日は部屋に鍵かけて寝ろよ。」

⏰:08/10/25 22:34 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#252 [新]
「?…うん、わかった。」


「結衣ちゃんありがとう!んじゃ俺は蓮の部屋で寝るわ!」


「…勝手にしろ。」


蓮は少し不満そうだったけど、了解してくれた。

⏰:08/10/25 22:36 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#253 [新]
木原くんはリビングでテレビを見ているとそのまま眠ってしまったみたい。

「あたしお風呂入ってくるね。」


リビングを出たあたしの腕を蓮がつかんだ。

⏰:08/10/25 22:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#254 [新]
「え?」


「さっきおあずけ食らった分。」


そう言って蓮の顔が近づく。


「いやっ……!!」

⏰:08/10/25 22:48 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#255 [新]
思い切り蓮を押し退けた。


「あっ…嫌っていうか…そのっ…」


「…何だよ?」


「こういう事はっ…好きな人とするものだからっ…」

⏰:08/10/25 22:51 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#256 [新]
「…あー、そうかよ。わかった。もうしねぇよ。」



そう言って蓮は自分の部屋へ行ってしまった。


「蓮っ……!」


廊下には激しくドアを閉める音だけが響きわたった。

⏰:08/10/25 22:54 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#257 [新]
違う……

嫌なんかじゃないの……


ただ……



あたしはただ蓮の気持ちが知りたくて……

⏰:08/10/25 22:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#258 [新]
好きだから触れたい、


触れられたいと思う


みんながみんな


そうじゃないの……?


蓮は誰でも良いの……?

⏰:08/10/25 22:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#259 [新]
蓮の気持ちを知ろうとすればする程


わからなくなるよ……。


「はぁ…」


もうお風呂入って寝ちゃお…。

⏰:08/10/25 23:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#260 [新]
お風呂に入り、横になるがなかなか眠れない。


ごろごろしているとノックの音が聞こえた。


蓮かな……?


「はーい…」

部屋のドアを開けても誰も居ない。

⏰:08/10/25 23:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#261 [新]
ドアに挟まっていたのか、一枚の紙切れがひらひらと足下に落ちた。



『さっきは悪かった。
         蓮 』


蓮…………。

⏰:08/10/25 23:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#262 [新]
あたしは蓮の部屋へ行った。

「蓮…入るよ…?」


ドアを開けると電気が消されていて部屋の中が見えない。


「蓮……?」

⏰:08/10/25 23:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#263 [新]
つまづかないようにゆっくり歩く。


すると手を掴まれてベッドに押し倒された。


「れ………っん…!」


唇が重なる。

⏰:08/10/25 23:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#264 [新]
「んっ…は…ァ…」


キスをしながらも手は肌をなぞり、ゆっくりと服の中に侵入してくる。


「や…待っ……ぁ」


蓮の気持ち知らないまま……

⏰:08/10/25 23:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#265 [新]
こんな……無理矢理……


けど…どうして……




振り解(ほど)けないの…

⏰:08/10/25 23:24 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#266 [新]
蓮に触れられると


全部がどうでもよくなる……


蓮があたしを好きかどうかも……


ただあたしが好きなだけだから…

⏰:08/10/25 23:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#267 [新]
今はそれだけでいいから………


ただ…願わくば…


この恋が


両想いでありますように────

⏰:08/10/25 23:32 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#268 [新]
「んっ…蓮…あたし…っ…」


蓮のことが──────


「…あれ……え?」


蓮の髪に指を通した時、
何か違和感を感じた。

⏰:08/10/25 23:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#269 [新]
「蓮…こんなに髪短かったっけ……?」




「………」




その時だった。

⏰:08/10/25 23:36 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#270 [新]
パチン…



スイッチの音と共に、部屋の明かりが点いた。




「えっ……木…原…くん…?」

⏰:08/10/25 23:39 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#271 [新]
一瞬、頭が真っ白になった。


あたしが蓮だと思って抱き合っていたのは木原くん………!?



じゃあ電気をつけたのは………

⏰:08/10/25 23:44 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#272 [新]
「…っにやってんだよ!!!」



蓮は手に持っていたコンビニの袋を落とすとあたしから木原くんを引き離した。


「蓮っ…!やめて!」

⏰:08/10/25 23:47 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#273 [新]
「殺されたくなかったら今すぐ帰れ!!」

蓮はそのまま木原くんを外に追い出した。


静まり返る部屋。



あたし……とんでもないことを……

⏰:08/10/25 23:50 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#274 [新]
蓮は激しくドアを閉めると冷たい目であたしを見下ろした。


「人の部屋で盛ってんじゃねぇよ!!」


「あっ…違っ…あたし…」

蓮……完璧怒ってる……!!

⏰:08/10/25 23:54 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#275 [新]
木原くんを蓮だと思って………


だけどこんなこと言い訳にもならない……



「ごめ…っ…ごめんなさ…い…」

⏰:08/10/25 23:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#276 [新]
蓮はあたしに跨ると優しく頬をなでる。


だけど目が笑ってない……



「あいつの愛撫には応えたんだろ?
なら俺のにも応えてくれないと…なぁ?」

⏰:08/10/26 00:03 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#277 [新]
そう言って首筋に顔をうずめた。


「ぁ…やっ…!いたっ…」

キスなんてそんな優しいものじゃない…


蓮は首筋や鎖骨に歯をたてた。

⏰:08/10/26 00:05 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#278 [新]
こんな蓮…知らない…


怖い………


「どこをどんな風に触られたんだ?」



「お願……やめ…っ」

⏰:08/10/26 00:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#279 [我輩は匿名である]
あなたの小説に夢中です

⏰:08/10/26 00:07 📱:SH904i 🆔:lGtqafJc


#280 [にー]
やばいです頑張ってください

⏰:08/10/26 00:08 📱:F704i 🆔:ngAh8sxI


#281 [新]
「お前に俺の気持ちがわかるか!?」

蓮は思い切り壁を殴った。


「…っふぇ…っ…ぇ…」



あたしはただ泣きじゃくる。

⏰:08/10/26 00:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#282 [新]
>>279
>>280

嬉しいです//頑張ります!

⏰:08/10/26 00:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#283 [新]
「くそっ…このまま壊してやるつもりだったのに……」


蓮はあたしを抱き起こした。


「ごめんなさい…ごめんなさいっ……」


あたしは子供のように泣いて謝った。

⏰:08/10/26 00:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#284 [新]
「もう泣くな。俺が悪かった…。」


「…でもっ……」


「いいから顔上げろ…」


くいっと顎を持ち上げられる。

⏰:08/10/26 00:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#285 [新]
「どうやら俺は、お前の涙にはめっぽう弱いらしい…。」





蓮はそう言って触れるだけのキスをした。

⏰:08/10/26 00:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#286 [めぐみるく]
ものすごく
続きが気になるので
頑張って下さい


応援してます

⏰:08/10/26 02:40 📱:SH903i 🆔:JMR6q1tk


#287 [新]
>>286

ありがとうございます!

これからも頑張ります!

⏰:08/10/26 03:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#288 [新]
意見・感想ありましたらお願いします♪

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3981/

⏰:08/10/26 03:21 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#289 [新]
━蓮side━


俺の部屋の

俺のベッドで

結衣と悠が抱き合っている。


何故こんな状況になったんだ?

⏰:08/10/26 03:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#290 [新]
二時間程前に遡(さかのぼ)ってみる。


結衣にキスをしようとした俺は露骨に拒否られた。



はっきり「いや」と言われた。

⏰:08/10/26 03:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#291 [新]
「こういう事はっ…好きな人とするものだからっ…」


だからしてんじゃん。


好きだから、キスしたいって思うのは


普通だろ?

⏰:08/10/26 03:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#292 [新]
けどどうやら結衣は違うらしい。


他に好きな奴がいんのか?


あー考えたら腹立ってきた。


勢い任せにドアを閉める。

⏰:08/10/26 03:42 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#293 [新]
しばらくすると悠が入ってきた。


「さっき喧嘩してた?」


「別に。…コンビニ行ってくる。」


「いってら〜」

⏰:08/10/26 03:44 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#294 [新]
「余計なことすんなよ?」

ひらひらと手を振る悠に釘を刺して家を出た。


家に帰ると部屋の電気が消えていた。


悠はもう寝たのか…

⏰:08/10/26 03:47 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#295 [新]
何気なしに電気をつけた────ら。


服はめくれ頬を赤く染めている結衣と、
結衣に覆いかぶさっている悠の姿が。



俺の手からスルリとコンビニの袋が落ちた。

⏰:08/10/26 03:49 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#296 [我輩は匿名である]
見るたび更新されていて嬉しいです♪頑張ってください♪♪

⏰:08/10/26 10:42 📱:W61PT 🆔:zKplbcAE


#297 []
続き楽しみです
更新頑張って下さい

⏰:08/10/26 18:21 📱:F705i 🆔:JaWGmYGQ


#298 [ゆう]
頑張ってくださいP

⏰:08/10/26 21:10 📱:W43H 🆔:hqjZve9I


#299 [新]
>>296-298

ありがとうございます!!

⏰:08/10/27 03:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#300 [新]
俺は悠につかみかかり、そのまま追い出した。



結衣は今にも泣きそうな顔をしている。


人を馬鹿にするのもいい加減にしろよ…。

⏰:08/10/27 03:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#301 [新]
俺は結衣に跨ると冷たい目で見下ろす。


「あいつの愛撫には応えたんだろ?
なら俺のにも応えてくれないと…なぁ?」



そう言って首筋や鎖骨に噛みついてやった。

⏰:08/10/27 03:10 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#302 [新]
もうこのまま壊してやる。


泣こうが喚(わめ)こうが、めちゃくちゃにして



無理矢理にでも俺のものにしてやる。

⏰:08/10/27 03:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#303 [新]
……だけど、肩を震わせながら泣いてる結衣の姿を見ると何もできなくなった。


「お前に俺の気持ちがわかるか!?」



俺はやり場のない怒りを壁にぶつけた。

⏰:08/10/27 03:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#304 [新]
壊してやるつもりだったけど



こんな風に泣かせたいわけじゃない。



矛盾してるな……俺…。

⏰:08/10/27 03:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#305 [新]
結衣は何度もごめんなさいと呟いた。



わかってる。お前が悪いんじゃないことぐらい…



ただ、俺が嫌だったんだ。

⏰:08/10/27 03:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#306 [新]
お前に他の男が触れた事が…


俺は許せなかったんだ。

だけどお前の体を無理矢理奪うこともできなかった。


惚れた弱みってやつだな…。

⏰:08/10/27 03:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#307 [新]
「どうやら俺は、お前の涙にはめっぽう弱いらしい…。」


そう言って優しいキスを一つ落とした。


結衣はしばらく俺の胸で泣いていたが、泣きつかれて眠ってしまった。

⏰:08/10/27 03:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#308 [新]
「…結衣?寝たのか……」


しょうがねぇな……



結衣を寝かせて布団をかけてやった。

⏰:08/10/27 03:41 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#309 [新]
俺も横に寝そべりしばらく結衣の寝顔を見つめていた。


「…ん…」


お、寝言か?



「れ…ん…」

⏰:08/10/27 03:46 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#310 [新]
コロンと寝返りをうった結衣がちょうど俺の胸のところへ来た。


俺の気も知らないで気持ちよさそうに寝やがって…


年頃の健全な男にこの状況で我慢しろって言う方が無理だっての…。

⏰:08/10/27 03:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#311 [新]
俺は結衣を抱き寄せた。


結衣の髪が顔にあたりシャンプーの匂いがする。



「好きだ…いい加減気付けよ…。馬鹿結衣…」

⏰:08/10/27 03:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#312 [はな]
あげます

⏰:08/10/27 18:15 📱:D705i 🆔:9lcbVMk6


#313 []
あげます

⏰:08/10/27 20:03 📱:F705i 🆔:Ky2bmcpg


#314 [新]
>>312
>>313

ありがとうございます!

⏰:08/10/28 02:58 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#315 [新]
━結衣side━


「ん〜……」


朝、カーテンの隙間から差し込む日差しで目が覚めた。



泣いていたせいで少し重い瞼(まぶた)。

⏰:08/10/28 03:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#316 [新]
目を開けると蓮の寝顔がすぐ近くにあった。


あたしあのまま蓮の部屋で寝ちゃったんだ…。



ドキドキしながら蓮の寝顔を見つめる。

⏰:08/10/28 03:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#317 [新]
蓮の髪にそっと指を通してみる。


こんなに好きな人の


唇を、指を、温もりを間違うなんて……


最低だよね……。

⏰:08/10/28 03:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#318 [新]
だけど、あの暗闇の中で


あたしの頭の中にいたのは



間違いなく蓮だった。

⏰:08/10/28 03:18 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#319 [新]
蓮の気持ちを知りたい…


でも少し怖いの………



気持ちを言ってしまったら



気持ちを知ってしまったら

⏰:08/10/28 03:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#320 [新]
今の関係が壊れちゃうんじゃないかって……




幼なじみでさえいられなくなるんじゃないかって───……

⏰:08/10/28 03:27 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#321 [新]
「……んー…結衣?」


蓮が目を覚ました。


「蓮…おはよ…。」


昨日のこともありあまり目を合わせられない。

⏰:08/10/28 03:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#322 [新]
「何怯えてんだ…もう怒ってねぇよ…。」


そう言って蓮は優しく頬をなでてくれた。





「うん…ごめん…ね。」

⏰:08/10/28 03:44 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#323 [新]
「起きるか…。腹減ったろ?」


蓮は起き上がり体をのばす。


「うん。──あ、ねぇ…」




「ん?何だ?」

⏰:08/10/28 03:48 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#324 [新]
「……ううん。やっぱり何でもないっ。」


昨日蓮が……


「好きだ」って言ってくれたような気がしたんだけど……



夢………だよね…?

⏰:08/10/28 03:50 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#325 [新]
夢を見てただけなんだよね………






きっと、幸せすぎる夢を………。

⏰:08/10/28 03:53 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#326 [新]
朝ご飯を食べていると、蓮の携帯が鳴った。


「もしもし?お袋?…あぁ、…わかった。」


「おばさん?」


「あぁ。今日の夕方に帰るらしい。結衣に自分家でゆっくりしてもらうよう伝えろってさ。」

⏰:08/10/29 02:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#327 [新]
じゃあしばらくこのバイト休みなのかな…。



「一応家帰る用意しとけよ?まぁどうせ隣だけど…。」



「うん…。」

⏰:08/10/29 02:42 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#328 [新]
何だか寂しい気もするなぁ…。


でも学校でも一緒で


家でも一緒にいたいなんて


贅沢だよね…。

⏰:08/10/29 02:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#329 [新]
そして夕方になりおばさんとおじさんが帰ってきた。


「たぶん一週間ぐらいしか家にいれないから、結衣ちゃんまた頼むわね!」

大きな荷物を整理しながらおばさんが言った。


「はい。じゃあまた来ます。」

⏰:08/10/29 02:53 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#330 [新]
「俺がいないからって寝坊して遅刻すんなよ?」


「もう、わかってるわよ。
じゃあ…また学校でね。」


そう言って蓮の家を出た。

⏰:08/10/29 02:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#331 [新]
「ただいまー。」

隣なのに久しぶりの我が家…。


「おかえり〜!お手伝いのバイトどう?ちゃんとできた?」


キッチンからママが顔を出す。

⏰:08/10/29 02:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#332 [新]
「んー…なんとか。」


本当は蓮にお世話になりっぱなしだったけど…。



「そう!あんまり蓮くんに迷惑かけちゃダメよ〜?今からご飯だけど、食べる?」

⏰:08/10/29 02:59 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#333 [新]
あたしは久しぶりにママの手料理を食べた。


部屋に戻り自分のベッドに入る。


あぁ…ダメだ…


もう逢いたくなってる…

早くも禁断症状に…。

⏰:08/10/29 03:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#334 [新]
気づいたらそのまま眠ってしまっていた。

「ん〜…トイレ…」


トイレに行こうと部屋を出るとリビングに明かりがついていた。


パパとママまだ起きてるのかな…。

⏰:08/10/29 03:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#335 [新]
するとリビングから話し声が聞こえてきた。

聞くつもりはなかったけど何となく足が止まる。


「そろそろ…ちゃんと結衣に言うべきだな…」


「そう…ね、もう結衣も大人だものね…。」

⏰:08/10/29 03:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#336 [新]
二人で何の話してるんだろ…。







「でも…知ったらあの子、傷ついてしまわないかしら…自分がこの家の本当の子じゃないなんて…」

⏰:08/10/29 03:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#337 [新]
ドクン・・・。


心臓が一際(ひときわ)大きくなったのがわかった。


何の………話を………



しているの………?

⏰:08/10/29 03:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#338 [新]
本当の…子じゃない…?


あたしが……?



じゃあ…



“あたし”は誰なの?

⏰:08/10/29 03:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#339 [新]
パパとママはまだ何かを話していたけれど、あたしの耳には入ってこなかった。


あたしが今まで過ごしてきたこの家は…



パパ、ママと呼んでいた人は……

⏰:08/10/29 03:24 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#340 [新]
全部…………偽りだったの……?



あたしは信じたくなくて、考えたくなくて



家を飛び出した。

⏰:08/10/29 03:25 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#341 [新]
━蓮side━

ピンポーン…


家のインターホンが鳴った。


こんな夜遅くに誰だ?



「はい…」

⏰:08/10/29 03:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#342 [新]
ドアを開けると血相をかえた結衣の母親が立っていた。

「結衣ここに来なかった!?」


「いや、来てないすけど…結衣に何かあったんですか?」


「あの子私達の話を聞いてしまったのかも……!!」

⏰:08/10/29 03:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#343 [新]
どういう意味だ…?


「落ち着いてください。何があったんですか?」


「結衣は…私達の子じゃないのよ…その話を主人としていたら急にドアの音が聞こえて…部屋にあの子がいなくてっ……」

⏰:08/10/29 03:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#344 [新]
結衣が本当の子じゃない……

正直、俺も驚いた。


でも今は結衣を捜すことが先決だ。




「俺が捜してきます。」

⏰:08/10/29 03:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#345 [新]
「蓮くんっ…」


「お母さんとお父さんは、結衣のことを愛してるんですよね?」



「当たり前よっ…結衣のことは何より大事だわっ…!」

⏰:08/10/29 03:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#346 [新]
「なら、結衣が帰ってきたら抱きしめてやって下さい。
俺が必ず連れて帰ります!」





そう言って俺は家を出た。

⏰:08/10/29 03:42 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#347 [新]
━結衣side━


勢いで家出てきちゃった…。

パパもママも気づいてるよね…



でも帰りたくない…。

⏰:08/10/29 03:44 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#348 [新]
あたしは公園の汽車の形をしたトンネルの中で座り込んだ。


暗いし…怖いな…。


その時、ザリッと砂を歩く音が聞こえた。


そしてそれはだんだん近くなってきた。

⏰:08/10/29 03:47 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#349 [新]
変質者だったらどうしよ………


ザリッ…


トンネルのところで足が止まった。



「やっぱり此処にいた…」

⏰:08/10/29 03:49 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#350 [新]
「蓮……!?」


「お前小さい頃から親と喧嘩したらいつもここで泣いてたもんな。………
お母さん心配してたぞ…。」



蓮も……話聞いたんだ…。

⏰:08/10/29 03:54 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#351 [新]
「……帰らないからっ」


「あのなぁ…親不孝すんじゃねーよ…」


「親じゃないもん!!全部嘘だったんだよっ……!!」


カッとなって声を上げた。

⏰:08/10/29 03:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#352 [新]
自分でひどいこと言ってるってわかってる……



傷ついたのは………




好きだから……

⏰:08/10/29 03:59 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#353 [新]
本当はパパもママも大好きだから………



だから余計ショックだったの……



「ぅ…う〜…っひ…っく…」

⏰:08/10/29 04:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#354 [新]
「泣き虫…。」



そう言って蓮は腕を引っ張るとあたしを抱きすくめた。



「結衣が泣いた時、頭をなでてくれたのは誰だ?
結衣を誉めて、抱きしめてくれたのは?」

⏰:08/10/29 04:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#355 [新]
「結衣が今まで貰った愛情が嘘か真実かなんて、結衣が一番わかってるはずだろ…?」


あたしは何度も蓮の腕の中でうなずいた。


「まぁ、もし愛情が偽りなら俺がもらってやるつもりだったけど…その心配はなさそうだ。」

⏰:08/10/29 04:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#356 [新]
「もらってやる…?どういう意味?」


顔をあげると蓮の優しい笑顔が目に映った。



「そういう意味。
さ、帰るぞ。結衣の“家”に…。」

⏰:08/10/29 04:10 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#357 [新]
蓮の大きな手があたしの手を包む。


「心配するな。俺も一緒にいてやるから。」


「……うんっ…」


やっぱり蓮には…かなわないね……

⏰:08/10/29 04:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#358 [新]
家に帰ると、パパとママがリビングで待っていた。

「結衣!ごめんねっ…ちゃんと話するつもりだったのよ…!」



「結衣…そこに座りなさい。ちゃんと説明するから…」

⏰:08/10/29 04:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#359 [新]
あたしの両親はあたしがまだ生まれて間もない時に事故で他界。

施設で育てられていたあたしをパパとママが引き取ったらしい…。

ママは子供ができにくい体だったらしく、パパもママもあたしのことを本当の子供のように可愛がっていたという。

⏰:08/10/29 04:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#360 [新]
「血は繋がってないけど、今もこれからも結衣は私達の娘よ…。」


そう言ってママはあたしを抱きしめてくれた。



「あたしも…ママとパパのこと大好きだよっ…!」

⏰:08/10/29 04:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#361 [新]
偽りなんかじゃなかった…………



本当の家族以上の絆が………



此処には在ったんだね─………。

⏰:08/10/29 04:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#362 [新]
玄関で待っていてくれた蓮のところへ行く。


「仲直りはできたのか?」


「うん…!蓮…ありがとう…。」


「あぁ、じゃあな…早く寝ろよ。」

⏰:08/10/29 04:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#363 [新]
あ…そっか、蓮は自分の家に帰っちゃうんだ。



「…ん、おやすみ…。」


ちょっと寂しいなぁ…



「…っ、そんな顔すんな…勘違いするだろーが…」

⏰:08/10/29 04:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#364 []
あげます

⏰:08/10/29 19:42 📱:F705i 🆔:J1x4kc4A


#365 [我輩は匿名である]
更新してぇP

⏰:08/10/29 23:07 📱:W64SA 🆔:oGIkDpdU


#366 [新]
>>364
>>365

ありがとうございます!

⏰:08/10/30 00:05 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#367 [新]
蓮はあたしを壁に押しつけた。

「ちょ…ママ達がリビングにっ…」


こそこそと話す。



「嫌なら逃げれば?」

⏰:08/10/30 00:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#368 [新]
蓮はあたしの頭を後ろからしっかりと抱え込む。

「…〜〜〜っ……」



「…はい、時間切れ。」


そう言ってそのまま唇を重ねた。

⏰:08/10/30 00:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#369 [新]
「…っ…!んっ…ふ…」


蓮の気持ちを知るまでは

キスしないって思ってたのに…


「結衣…」

⏰:08/10/30 00:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#370 [新]
「…ぁ……蓮……」


蓮が…切なそうに


あたしの名前を呼ぶから……



拒めない…………。

⏰:08/10/30 00:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#371 [新]
「結衣…バイトとか関係なく俺ん家にいろ…。
目ぇ離したらフラフラどこ行くかわかったもんじゃねぇ…‥。」


蓮はあたしの髪を撫でながら言った。


「え…?でも…」


迷惑にならないのかな……?

⏰:08/10/30 00:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#372 [新]
「…なんてな。
今のは単なる俺の我が儘だ。
気にするな…。じゃあ、おやすみ。」


ひらひらと手を振って蓮は帰った。



その“我が儘”嬉しいんだけどな…。

⏰:08/10/30 00:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#373 [新]
次の日─────


「水沢さん?」


休み時間、女の子三人があたしに話しかけてきた。


「あ、うん…そうだけど…」

⏰:08/10/30 00:39 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#374 [新]
「あたし、三組の紺野(こんの)。水沢さんにお願いがあるんだけど…」


そう言って三人のうちの一人が手紙をあたしに差し出した。


「これ、五十嵐くんに渡してもらえない…?」


「えっ…?」

⏰:08/10/30 00:44 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#375 [新]
「水沢さん仲いいでしょ?だから、ねっ?お願い!!」


「……うん、わかった!渡しておくね。」


「ありがと〜!!」


あたしは手紙を受け取った。

⏰:08/10/30 00:47 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#376 [新]
可愛いピンク色の封筒。


きっと紺野さんは蓮のことが好きなんだ…。



…何故か胸の奥がチクンと痛んだ。

⏰:08/10/30 00:49 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#377 [新]
だけど恋愛は自由だもんね…。


受け取った以上はちゃんと渡さなきゃ……。



あたしは手紙を大事に鞄にしまった。

⏰:08/10/30 00:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#378 [新]
「蓮…あのね、渡したいものがあるんだけど…。」


帰り道、鞄から手紙を取り出し蓮に渡す。



「三組の紺野さんに渡してくれって頼まれたの。」

⏰:08/10/30 01:03 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#379 [新]
「…は?」

明らかに蓮の機嫌が悪くなったのがわかった。


「ちゃんと中身読んであげてね?」



「何?俺を怒らせたいわけ?」

⏰:08/10/30 01:05 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#380 [新]
「そんなつもりじゃ……っていうか何で蓮が怒るのよ!?」

「誰かさんが馬鹿すぎるから。」

「何それ意味わかんないっ!」

あたしは手紙を無理矢理蓮の胸に押しつけた。

「ちゃんと渡したからね!!」

⏰:08/10/30 01:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#381 [新]
そう言ってあたしは蓮から離れるように走って帰った。

何よ、蓮の怒りん坊!


でもこれで蓮が手紙を読んで……


上手くいけば二人は…

付き合っちゃうのかなぁ…

⏰:08/10/30 01:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#382 [新]
それから数日後


あれから蓮は手紙のこと何も言ってこない。


気になるけどあんな渡し方してしまった手前聞きづらいんだよね………。

⏰:08/10/30 01:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#383 [新]
「水沢さん。ちょっといい?」


あ、紺野さん……と、前に一緒にいた二人だ。


「あの…どこへ?」


「いいから。」

⏰:08/10/30 01:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#384 [新]
言われるがままついていくと、人気(ひとけ)のない校舎裏。

「ねぇ、手紙ちゃんと渡してくれたの?」


紺野さん…なんか怒ってる?


「うん。渡したよ?」

⏰:08/10/30 01:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#385 [新]
「嘘つき!何の返事もないから五十嵐くんに聞いたら知らないって言ってたわよ!!」


え?何で……だって…確かに……



「ちゃんと渡したよ!!」

⏰:08/10/30 01:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#386 [新]
紺野さんの態度が豹変した。


「あんたさー、五十嵐くんのこと好きなんでしょ。だから渡してないくせに渡したなんて嘘つくのね。」


「違うっ…!!!」

⏰:08/10/30 01:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#387 [新]
「何が違うんだよっ!つかまじうざいんだよね。
五十嵐くんの周りをうろちょろしてさぁ!」

ドンッと肩を押され尻餅をついた。


「いたっ……!」

⏰:08/10/30 01:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#388 [新]
紺野さんがゆっくりとにじり寄る。


「言ってもわかんないなら体で覚えてもらわなきゃね……!!」


そう言って紺野さんが手を振り上げた。


あたしはぎゅっと目をつむる。

⏰:08/10/30 01:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#389 [新]
「───!!!」


………あ…れ?
叩かれてない……?

恐る恐る目を開ける………と。


「そこまでだ。」


蓮が今にも振りおろされそうな紺野さんの手を掴んでいた。

⏰:08/10/30 01:32 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#390 [新]
「蓮…なんで…」

「悠が校舎裏に行くのを見てたらしくてな…。来て正解だった。」

蓮はあたしを抱き起こした。


「何で!?その女は手紙渡してなかったんでしょ!?」

⏰:08/10/30 01:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#391 [新]
紺野さんが顔を赤くしながら言った。


「…あぁ、あの手紙ね。燃えるゴミの日に出した。」

蓮はあたしの制服についた土を払いながらさらりと言ってのけた。

⏰:08/10/30 01:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#392 [新]
「もっ…燃えるゴミっ…!?最っっ低!!」


紺野さんはそう吐き捨てると取り巻きを連れて走っていった。



「結衣…怪我ないか?悪かったな、俺のせいで…」

⏰:08/10/30 01:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#393 [新]
「ううん…いいの。来てくれてありがと…。
──あ…手紙って本当に捨てたの?」


「あぁ、今頃灰になってるだろ。」


「ぇえ〜‥さすがにひどくない?」

⏰:08/10/30 03:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#394 [新]
「ひどいのはどっちだよ。
好きな女に違う女からのラブレター貰う方の気にもなってみろ。」


「え?好きな奴…って…」

蓮はしまったと言わんばかりに口を押さえた。

⏰:08/10/30 03:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#395 [新]
「蓮…教えて…?」




その言葉の意味を



あなたの気持ちを……

⏰:08/10/30 03:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#396 [我輩は匿名である]
気になる

⏰:08/10/30 07:00 📱:SO706i 🆔:jMHDtqSA


#397 [あ〜チャン]
気になります
頑張って下さい

⏰:08/10/30 07:16 📱:N906i 🆔:zVVZzziQ


#398 [シャーピン]
気になる
頑張って

⏰:08/10/30 18:43 📱:N903i 🆔:60NvXr4.


#399 []
続き楽しみです

頑張って下さい

⏰:08/10/30 20:08 📱:F705i 🆔:xlNZ1FEw


#400 [新]
>>396-399

ありがとうございます!!
頑張りますっ♪♪

⏰:08/10/31 02:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#401 [新]
「っ…くそ…お前といたら調子狂う…」



蓮はそう言うとあたしを抱きしめた。



優しく、だけど、強く。

⏰:08/10/31 02:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#402 [新]
「お前の前では冷静でいたいのに、いつも余裕がなくなる…。
俺は…お前のことが…」


胸が高鳴る。




「好きでしょうがないみたいだ──……。」

⏰:08/10/31 03:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#403 [新]
─好きでしょうがないみたいだ─


その言葉が何度も頭の中をまわる。


「ほ……んと?」



蓮が…あたしのことを……?

⏰:08/10/31 03:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#404 [新]
「嘘ついてどうすんだよ。てか気付けよな…。」


「だっ、だって…蓮すぐ怒るし、冷たかったり優しかったりよくわかんないしっ…」



まさかあたしのことを好きだなんて夢にも思ってなかった…………

⏰:08/10/31 03:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#405 [新]
「馬鹿、泣くな…」


蓮はそっと涙をぬぐってくれた。


「……嬉し涙って思ってもいいんだよな?」


あたしはこくんとうなずいた。

⏰:08/10/31 03:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#406 [新]
蓮の手が頬を包み込み、ゆっくりと距離が縮まる。



「ずっと俺の傍にいろよ…」



囁く声が聞こえて、唇が触れた。

⏰:08/10/31 03:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#407 [新]
「…っは……蓮…」


「結衣…キス巧(うま)くなったな。」


口角をあげて笑う蓮。


「なっ…べっ…別にっ」


一気に顔が熱くなるのがわかった

⏰:08/10/31 03:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#408 [我輩は匿名である]
頑張って下さい!!

⏰:08/10/31 03:27 📱:SO706i 🆔:AXux5TiI


#409 [新]
「両想いってわかったことだし、俺もう我慢しねぇから。
覚悟しろよ?」


ぺろりと耳を舐め上げて蓮はそう言った。




「!!…蓮のバカ!エッチ!」

⏰:08/10/31 03:31 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#410 [新]
あたしがキスのその先を知るのは…………


きっと、そう遠くない未来………。


俺様な王子と、王子に囚われた姫君の恋は


まだ始まったばかり──

⏰:08/10/31 03:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#411 [新]
>>408

ありがとうございます!!♪

⏰:08/10/31 03:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#412 [新]
感想版です。
感想・意見お待ちしとりますっ


bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3981/

⏰:08/10/31 03:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#413 [新]
────……


「おはよ。」


蓮があくびをしながら起きてきた。



「お…おはよっ。もうご飯できるから…」

⏰:08/11/01 02:54 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#414 [新]
蓮に告白されたその数日後…


あたし、蓮の家に住むことになりました。



もちろん両方の親に承諾を得て、手伝いのバイトもするっていう条件付きで。

⏰:08/11/01 02:56 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#415 [新]
「腹減った。」


蓮が後ろから腰に手を回してきた。


「くっついたら作れないよっ…」


ていうか恥ずかしいからくっつかないでーっ…!

⏰:08/11/01 03:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#416 [新]
両想いになれて嬉しいけど、


ドキドキしすぎて心臓に悪いかも…。



「結衣…紺野に何かされたらすぐ言えよ?」

⏰:08/11/01 03:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#417 [新]
「…うん。」


紺野さん…あれから何も言ってこない。



もうこれ以上何も起こらないといいけど……。

⏰:08/11/01 03:23 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#418 [新]
それからしばらく経ったある日…


「よし!終わったぁ。」



放課後、日直の仕事を片づけたあたしは帰る準備をして教室を出た。

⏰:08/11/01 03:41 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#419 [新]
すると目の前に紺野さんが立ちはだかる。


「ちょっと話あるから来てよ。」


紺野さんは有無をいわさずあたしの手を取るとそのまま引っ張った。


「離してっ…紺野さん…!」

⏰:08/11/01 03:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#420 [新]
そして、授業の時以外は誰も使っていない教室まで連れてこられた。


その教室には、見覚えのない顔の男の人が二人…。


「へぇ、可愛いじゃん。」

一人の男が上から下へじろじろとあたしを見る。

⏰:08/11/01 03:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#421 [新]
「この子、好きにヤっちゃっていいから。」

そう言って紺野さんはあたしの背中を押した。


「きゃ…っ」


あたしは男達の方へよろけ、一人に腕を後ろ手に掴まれた。

⏰:08/11/01 03:59 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#422 [新]
腕の自由を奪われ抵抗ができない。


「離して!何するのっ……」



紺野さんはそんなあたしを見てクスクスと笑った。

⏰:08/11/01 04:00 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#423 [新]
「この状況でやる事なんて一つしかないでしょ?

あんたの好きな五十嵐くんに教えてあげるといいわよ。

『あたしは傷モノになりました』…ってね。」


そう言って紺野さんは教室を出ていった。

⏰:08/11/01 04:05 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#424 [新]
扉を閉める音が静かな教室に響く。


「こんな可愛い子とやれるなんてラッキー!」


男がくいっとあたしの顎を持ち上げた。


「や…触らな……で…」

⏰:08/11/01 04:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#425 [新]
どうしよう……


怖くて声が出せない……


足が震える……



蓮はもうとっくに帰ってるはずだよね……

⏰:08/11/01 04:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#426 [新]
「泣くなって!すぐ気持ちよくしてやるからさ。」

床に倒され一人はあたしの腕を押さえつけ、もう一人はあたしにまたがった。


「ん………!!」


無理矢理唇を押さえつけられた。

⏰:08/11/01 04:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#427 [新]
必死に歯を食いしばるも、舌でこじ開けられる。


「や…やめっ……んんっ」


嫌……


嫌だ………!!

⏰:08/11/01 04:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#428 [新]
男の手がシャツに伸びる。

乱暴に扱われシャツのボタンがブチブチッと音を立てて取れた。


「や…っ…!」


「結構胸でけぇじゃん」

⏰:08/11/01 04:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#429 [新]
「おい、さっさと済ませて俺に代われよ。」

腕を押さえている男がそう言った。


「わかってるって。」


男は鎖骨や胸の辺りに吸いつきながら手を下肢へと忍ばせた。

⏰:08/11/01 04:23 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#430 [新]
あたしは抵抗もできず、
ただ小さく体を震わせていた。


もう…ダメ…………


このままだと本当に…


犯されてしまう…………

⏰:08/11/01 04:24 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#431 [新]
その時。


教室の前の廊下から生徒の話し声が聞こえた。




それに気づいた男の気が一瞬そちらへ向けられた。

⏰:08/11/01 04:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#432 [新]
そしてあたしの腕を押さえていた力が緩んだ。


その瞬間あたしは思い切り男を押し退けて教室を飛び出した。


とにかくその場所から少しでも離れようと走った。

⏰:08/11/01 04:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#433 [新]
「っはぁ…!はぁっ……はぁっ………」


学校を飛び出し人混みの中に紛れた。


シャツを胸の前でたぐり寄せたままあたしは家に帰った。

⏰:08/11/01 04:34 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#434 [新]
こんな格好のまま蓮に会うわけにはいかない……


こんなこと蓮には言えない……!!



家に帰ると一目散に自分の部屋へ行き、破られたシャツは箪笥に隠した。

⏰:08/11/01 04:36 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#435 [新]
鏡を見るといくつもキスマークがついていた。


「……!」


腕にも、掴まれていた痕が残っている。


蓮にだけは絶対見られないようにしなきゃ……。

⏰:08/11/01 04:39 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#436 [新]
「結衣?帰ったのか?」


ドアの向こうで蓮の声がして、慌てて服を着た。



「うん!今着替えてるから…」

⏰:08/11/01 04:41 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#437 [新]
「着替えたら来いよ?飯の用意するから。」


「うんっ…わかった…。」


蓮の前では
普通にしなきゃ……
いつも通りに………

⏰:08/11/01 04:44 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#438 [新]
「……衣……
…おい、結衣…?」


「あっ…な、何っ…?」


蓮に呼ばれビクッと肩を揺らす。


「何ぼーっとしてんだ?」

⏰:08/11/01 04:48 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#439 [新]
「何でもないよ。…ご馳走様。」

あたしは食器を片づけて浴室へと向かった。


「…っ…う…ぅ」


まだ男の舌の感触が残ってる。

⏰:08/11/01 22:36 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#440 [新]
あたしはタオルで痛いぐらいに体を擦(こす)った。

赤くなるまで何度も、何度も。


「消えてよっ…こんな痕…」


早く消えて…………

⏰:08/11/01 22:48 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#441 [新]
「結衣、何かあったのか?」

蓮の声が浴室の戸の向こう側から聞こえた。

戸に蓮のシルエットが映し出される。


「ううん!何でもないよっ」

⏰:08/11/01 22:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#442 [新]
あたしは慌てて乳白色のお湯に体を沈める。



「様子変だぞ?何か隠し事でもしてんのか?」



「何でもないったら!
蓮には関係ないでしょ!!」

⏰:08/11/01 22:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#443 [新]
そう言った後であたしは後悔した。



どうしてこんな言い方しかできないんだろう…。


後悔の念に駆られていると、勢いよく浴室の戸があいた。

⏰:08/11/01 23:00 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#444 [新]
「きゃあっ!なっ、何で入ってくるのよ!バカ!変態!」


あたしは蓮にバシャバシャとお湯をかけた。



「心配してやってんのにその口の聞き方はねぇだろっ。」

⏰:08/11/01 23:03 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#445 [新]
蓮はあたしの腕を掴んだ。


「この痣(あざ)…どうしたんだ?」


しまった………


「これはっ…ぶつけただけ!」

⏰:08/11/01 23:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#446 [新]
「ぶつけただけじゃこんな風にならないだろ…
掴まれたりしない限りー……‥っ、お前まさか‥!」


蓮は服が濡れるのもお構いなしにあたしを湯船から抱き上げた。


「だめ‥っ‥!」

⏰:08/11/01 23:10 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#447 [新]
「何だ…これは……」


蓮は胸元のキスマークをなぞった。


蓮に……見られた……



「見…ない……で…っ」

⏰:08/11/01 23:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#448 [新]
見ないで………


こんな体………


他の男に痕をつけられた


こんな……汚い体……

⏰:08/11/01 23:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#449 [新]
「……紺野か?」


蓮の言葉にピクリと体が反応する。


「そうなんだな!?」



あたしは小さく頷いた。

⏰:08/11/01 23:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#450 [新]
「ごめ…なさ…っ…ごめんなさいっ……あたし…」


あたしがもっと気をつけてれば……



「何で結衣が謝るんだ…。守れなかった俺のせいだ…」

⏰:08/11/01 23:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#451 [新]
蓮はバスタオルであたしの体を包んだ。


「…っひ…く…ふぇ…ごめんなさ……」


「わかった。わかったから…お前は何も悪くない…
だから何も心配するな…。」

⏰:08/11/01 23:23 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#452 [新]
蓮はそう言って何度も触れるだけのキスをした。


瞼に…頬に…唇に…




「結衣…今夜、俺の部屋に来い…。」

⏰:08/11/01 23:32 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#453 [新]
「……えっ…」


それって………


「俺に抱かれる覚悟があるなら来い…。

…どうするかは、自分で決めるんだ。」


蓮は濡れた髪をかきあげて浴室を出た。

⏰:08/11/01 23:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#454 [新]
あたしは部屋に戻り髪を乾かした。


─俺に抱かれる覚悟があるなら─


その言葉を思い出しては、顔が熱くなる。

⏰:08/11/01 23:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#455 [新]
あんなことがあった後だから……


正直言うとすごく怖い…

蓮はあの男達とは違うってわかってるのに…


同じ“男”っていうだけで……

⏰:08/11/01 23:46 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#456 [新]
だけど、蓮に触れられると、体が熱を帯びて…


その熱は引くことを知らない。



今だって…胸の奥がくすぶるように…熱い……

⏰:08/11/01 23:48 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#457 [新]
迷ったって答えは出てた。


蓮に触れたい。




蓮に触れて欲しい。

⏰:08/11/02 00:05 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#458 [新]
コンコン…


小さく部屋のドアをノックする。


「入れ。」


ドアを開けるとベッドに蓮が腰掛けていた。

⏰:08/11/02 00:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#459 [新]
ドアの閉まる音がして、部屋に静けさが訪れる。

「来いよ。」


蓮があたしの方へ腕をのばした。


この手を取ったら……


もう後には退(ひ)けない…

⏰:08/11/02 00:08 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#460 [新]
蓮の手に少し触れた瞬間、蓮はあたしを引き寄せた。


「もう逃がさない。」



そのままベッドに押し倒される。

⏰:08/11/02 00:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#461 [新]
「俺が嫌なこと全部忘れさせてやる…。」




ゆっくり蓮の唇が重なる。


くすぐったくて気持ちいい─…

⏰:08/11/02 00:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#462 [新]
怖くない。

何も怖くないよ……


だって


蓮のキスが、蓮の声が…

この上ないくらい優しいから………

⏰:08/11/02 00:18 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#463 [新]
「どこをどう触られたんだ?」


「え…と、胸を…あとは太もも…」


何でそんなこと聞くんだろ…


「じゃあ消毒しなくちゃな。」

⏰:08/11/02 00:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#464 [新]
「消毒って…っひゃ…ぁ!」



太ももを撫でられ、体が反応する。



「その男に触られた時も同じように感じた?」

⏰:08/11/02 00:32 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#465 [新]
「そんなわけっ…な…い」

あたしは首を横にふった。

あの時はただ怖くて


気持ち悪いだけだった。

⏰:08/11/02 00:34 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#466 [新]
「じゃあ、こんな可愛い顔して感じてる結衣を知ってるのは俺だけ?」


「…んっ…蓮…だけ…」


蓮しか知らない

感じてる顔も

恥ずかしい声も

蓮だけの…………

⏰:08/11/02 00:36 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#467 [新]
蓮の手が、唇が、


体中に触れる。


俺のものだと言わんばかりに、


痕をつける。

⏰:08/11/02 00:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#468 [新]
蓮の触れる処(ところ)全てが


溶けて無くなりそうな程、熱い。


蓮の言葉に、声に、

指に、熱に……


侵食されていく………

⏰:08/11/02 00:44 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#469 [新]
「結衣…震えてる。怖いなら…やめるか?」


そっと髪を撫で、あたしを気遣ってくれる。



「…やめ…ないで…っ」

⏰:08/11/02 00:48 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#470 [新]
あたしは蓮の背中に腕を回した。


「…っ、お前には…いつも理性を吹っ飛ばされる…」


蓮はキスをひとつ落とすとあたしの足をグイッと持ち上げた。

⏰:08/11/02 00:54 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#471 [新]
「あっ……蓮…」


「結衣……」


名前を呼ばれた瞬間、体の真ん中に激痛が走った。

「───!!いっ……!…っ…ぁ…!」


痛すぎて声が出ない。

⏰:08/11/02 00:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#472 [新]
「…っく…キツいな…結衣…力抜け…っ」


「っ…!無……理ぃっ…っ……」



目に涙を浮かべながらいやいやをするように首を振る。

⏰:08/11/02 01:00 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#473 [新]
「結衣…何も考えるな。俺だけ感じてろ……」


蓮は涙を優しくぬぐい、深いキスをしてきた。


「んっ…んぅ…っ」


あたしも必死に蓮のキスに応える。

⏰:08/11/02 01:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#474 [新]
蓮の唇の温もりと舌の熱さが頭を真っ白にさせる。

「…ふ…ぁ、…蓮っ…」



自然と体の力が抜ける。

そして蓮もそれを感じ取ったのか、更に奥深くへと侵入してきた。

⏰:08/11/02 01:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#475 [新]
「あっ…ぁあ…っ」

思わず背中を仰け反らせた。


あたしを襲ったのは痛みではなかった。


「や…ぁ…っ…何か…変っ…」

⏰:08/11/02 01:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#476 [新]
蓮も先程とは違うあたしの反応に気づく。


「っ…動くぞ…」


「あ…待っ…!やぁあ…っんぁ…だめ…ぇ」



蓮が動く度に中が擦れて、甘い声があがる。

⏰:08/11/02 01:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#477 [新]
「そんな可愛い声でなくな…止まんねぇだろ…っ」


「あっ…蓮…蓮っ…んんっ」


ベッドが軋む音と、二人の乱れた息が部屋に響く。

⏰:08/11/02 01:34 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#478 [新]
「…っ結衣…」

耳元であたしの名前を呼ぶ声が聞こえた。


ひどく掠(かす)れていて

それでいて切ない。


声にまで感じることってあるんだ………

⏰:08/11/02 01:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#479 [新]
「蓮……っぁあ…れ…んっ…」


もっと……


もっと蓮でいっぱいにして……


あたしはもう…体も心も貴方(あなた)に囚われてしまったの……

⏰:08/11/02 01:54 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#480 [新]
──……

「…ん」


気がつくと朝だった。


起きあがると微かに下半身に痛みが残っていた。


あたし…昨日蓮と………

⏰:08/11/02 02:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#481 [新]
思い出したらまた恥ずかしくなってきた……


だって蓮が××を××して××するからっ…!



あぁ…口にするのも恥ずかしい……っ!!

⏰:08/11/02 02:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#482 [新]
だけど、それ以上に幸せ……。


横には無防備な寝顔。


「大好き…」


あたしは寝ている蓮にそっとキスをした。

⏰:08/11/02 02:21 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#483 [新]
「…んぁ…?結衣…?」

蓮が眠たそうに目を開けた。


「お…おはよっ!」


あたしは慌てて体を離す。

今の聞かれてなかったよね…?

⏰:08/11/02 02:25 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#484 [新]
「起きてたのか…。体、平気か?」



「うん、ちょっと痛いけど…蓮とひとつになれた証拠だからいいの!」



後を引く痛みが、夢じゃないんだってわからせてくれるから。

⏰:08/11/02 03:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#485 [我輩は匿名である]
>>1-50

⏰:08/11/02 03:19 📱:W51SA 🆔:J5m55cRU


#486 [新]
>>485

アンカーありがとうございます!

⏰:08/11/03 02:23 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#487 [新]
「そうか…。」


蓮は優しく微笑むとあたしの髪をくしゃっと撫でる。


蓮はベッドからおりると学校へ行く準備をし始めた。

「もう行くの?早くない?」

⏰:08/11/03 02:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#488 [新]
「ちょっと用事があるんだ。結衣はもう少しゆっくりしとけ。」


そう言って家を出ていった。




用事って……?

⏰:08/11/03 02:31 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#489 [新]
あたしは普通通りに学校へ行った。


「結衣ちゃん!」

向こうから木原くんが駆け寄ってくる。


あたしは思わず身構えた。

⏰:08/11/03 02:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#490 [新]
「怖がんなくても何もしないって!…って、そんなことより!蓮がやばいんだよ!」


え………!?



あたしは木原くんに連れられるがまま蓮のところへ向かった。

⏰:08/11/03 02:36 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#491 [新]
「保健室…?」

連れてこられたのは保健室だった。

蓮に何があったの…?

扉を開けると、

泣きじゃくっている紺野さんと、あたしを襲った男二人、

それから、蓮がいた。

⏰:08/11/03 02:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#492 [新]
男二人は顔が赤く腫れ上がり、鼻血が出ていた。


「蓮…これ…どういうこと…!?」


「……」

蓮はぶすっと不機嫌な顔をして何も話そうとしない。

⏰:08/11/03 02:41 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#493 [新]
「すみませんでした!!」

動揺しているあたしに向かって男二人が頭を下げてきた。

「ごめんなさいっ…!」


その横で紺野さんも泣きながら頭を下げた。

⏰:08/11/03 02:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#494 [新]
何がどうなってるの!?

「もういい。お前等三人出てけ。」

蓮が言うと、三人は保健室を出ていった。



「ちょ…木原くん!説明して…!」

⏰:08/11/03 02:46 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#495 [新]
「まぁ簡単に言うと、
結衣ちゃんを襲った奴が誰か紺野に吐かせて、男も呼び出して、喧嘩勃発…て感じ…かな。」


「喧嘩って……」


蓮の顔を見ると口端が切れて血が滲んでいた。

⏰:08/11/03 02:50 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#496 [新]
「でもまぁこれであいつ等も反省しただろうし…」

「悠。あまり余計なこと話すな。」


「はいはい、んじゃー邪魔者は消えるとするよ。」


そう言って木原くんは保健室を出ていった。

⏰:08/11/03 02:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#497 [新]
「蓮……痛い…?」


そっと蓮の口元に触れる。

あたしの為に………



蓮が傷ついた……

⏰:08/11/03 03:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#498 [新]
「触るな。まだ興奮治まってねぇから…
今触れたら何するかわかんねぇぞ…」


「うん……いいよ…。」



あたしはそっと蓮に口づけた。

⏰:08/11/03 03:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#499 [新]
蓮はあたしの頭を抱え込むと、深いキスをしてきた。


乱暴で、息もできないような。


それでもよかった。


蓮の全てをあたしにぶつけて……

⏰:08/11/03 03:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#500 [新]
保健室のベッドにあたしを倒すと、キスをしながら制服に手をかける。


「ムカつく…!いつも必死に抑えてやってんのに…お前はいつも一瞬で俺の壁を…理性を壊して…」


「っ…あ…蓮っ…」


痛いぐらいの愛撫。

⏰:08/11/03 03:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#501 [新]
「どんどん俺の中に入ってきて……どんどん存在が大きくなっていく…」


蓮の指が、舌が、あたしを支配する。



「!!っあぁあ……っ」

⏰:08/11/03 03:21 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#502 [新]
まだ慣れない体が悲鳴を上げた。


熱く たぎるものが

あたしの中で脈打つ。



「お前の体に…痕を付けていいのは俺だけだ…!」

⏰:08/11/03 03:24 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#503 [新]
「あっ…蓮…!れ……ぁあ…っ」


蓮が…こんなにもあたしを求めてくれている……


あたしのせいで、余裕のなくなっている蓮が……愛おしく思えた…。

⏰:08/11/03 03:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#504 [新]
腰を打ちつけられる度に溢れる蜜は


もうどちらのものかさえわからない


ただ激しくお互いを求め合う行為に



溺れていた────……

⏰:08/11/03 03:32 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#505 [我輩は匿名である]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600

⏰:08/11/03 19:03 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#506 [新]
>>505

アンカーありがとうございます。

⏰:08/11/04 01:27 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#507 [新]
━蓮side━


「見合い!?」


それは、お袋が家に帰ってきた時のことだった。


「そうよ。お世話になってる会社の社長がどうしてもって。」

⏰:08/11/04 01:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#508 [新]
紺野のことが片づいて一件落着かと思いきや…

一難去ってまた一難……だな。


「社長の娘さんでね、あんたと同じ年ですごい綺麗な子よ。」


そう言ってお袋は写真を見せてきた。

⏰:08/11/04 01:41 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#509 [新]
「俺見合いなんかするつもりねぇよ。」


「会うだけ会ってみなさいよ。気が変わるかもしれないでしょ。」


変わんねぇーっつの。


俺には結衣がいんだよ。

⏰:08/11/04 01:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#510 [新]
「俺まだ結婚できる年じゃないだろ。」


「結婚はあんたが十八になったらよ。」


「てか勝手に決めんな!」

俺はリビングを出て思い切りドアを閉めた。

⏰:08/11/04 01:49 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#511 [新]
誰が見合いなんかするかよ……


ていうかこのこと結衣に知られたら厄介だな…


余計な心配はかけたくないしな……

⏰:08/11/04 01:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#512 [新]
「蓮……どうしたの?大きな音たてて…」


結衣が部屋にやってきた。


「いや、何でもない。」


「ふぅん…じゃ、寝るね。おやすみ…」

⏰:08/11/04 01:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#513 [新]
「ここで寝ろよ。」


部屋から出ようとする結衣を引き留めた。


「え…でも…今日はおばさんもいるし…」


「んなこと気にすんな。ほらっ」

⏰:08/11/04 05:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#514 [新]
俺は結衣の手を引いた。

腕枕をしてやると嬉しそうに寄り添ってくる。


「やっぱ俺と一緒に寝たかったんだ?」


「ちっ…違うもん!」


図星だろ。可愛い奴め。

⏰:08/11/04 05:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#515 [新]
しばらく頭を撫でてやると結衣はすやすやと寝息をたてて眠ってしまった。

「おやすみ…。」


結衣の額(ひたい)にキスをして俺も眠りについた。

─あいつが家にやって来たのは、それから一週間後のことだった。

⏰:08/11/04 15:47 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#516 [新]
───一週間後────

━結衣side━


蓮が夕飯の買い出しに行っている間、あたしは家の掃除をしていた。



ピンポーン…

⏰:08/11/04 15:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#517 [新]
蓮…?にしては早いよね…

「はーい…」

ドアを開けると一人の女の人が立っていた。


「初めまして。橘 麗(たちばな れい)です。蓮くんおられますか?」

⏰:08/11/04 15:58 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#518 [新]
綺麗な人………


「蓮は今ちょっと出かけてて…」


「待たせてもらってもよろしいかしら?」


「はい…どうぞ。」

⏰:08/11/04 15:59 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#519 [新]
リビングに案内して紅茶をいれた。

「どうぞ…。」


「ありがと。ところであなたは…?蓮くんの妹さん?」


「いえ…あたしは…」

⏰:08/11/04 16:24 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#520 [新]
「あぁ、蓮くんは一人っ子だったわね。じゃあ…家政婦さん?」


橘 麗と名乗る人はそう言って紅茶を口に運んだ。


「あたしは…蓮の彼女です。」

⏰:08/11/04 16:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#521 [新]
そう言うとカップを持った橘さんの手がぴたりと止まった。


そして眉を下げてクスクスと笑いだした。

「ふふっ…やぁだ、冗談でしょ?だってあたしは───」


ガチャッ…

「ただいま。」

⏰:08/11/04 16:31 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#522 [新]
と、その時蓮が帰ってきた。


蓮がリビングに入ってくると橘さんは立ち上がりいきなり蓮に抱きついた。

「蓮くん!会いたかった!」


「は!?ちょっ…誰だよ!?離れろっ…」

⏰:08/11/04 16:34 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#523 [新]
橘さんは蓮に抱きついたままあたしを見ると、鼻で笑ったような笑顔を見せた。


「おい!離れろって!」

蓮は橘さんを引き離す。

「あん、婚約者に向かって随分冷たいのね。」

⏰:08/11/04 16:36 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#524 [新]
え…………!?


婚約者…………?




頭がこんがらがってわけがわからない。

⏰:08/11/04 16:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#525 [新]
「親が勝手に言ってるだけだろ!つうか何で家にいるんだよ。」



「あたし、一週間ここに泊まるの。よろしくね?」



いったい何の話をしているのよ……。

⏰:08/11/04 17:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#526 [新]
蓮の婚約者って……



そんな話聞いてない……


じゃあ…あたしの存在は何なの……!?

⏰:08/11/04 18:03 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#527 [観客さん]
>>450ー500

⏰:08/11/04 20:22 📱:W53CA 🆔:aaDBSGdU


#528 [新]
>>527

アンカーありがとうございます!

⏰:08/11/05 00:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#529 [新]
「おい、勝手にうろちょろすんな!」

蓮のことを無視して橘さんは興味津々にいろんな部屋を見てまわった。


「あたし、ここの部屋が良いわ。」

橘さんが指したのはあたしの使っている部屋だった。

⏰:08/11/05 01:03 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#530 [新]
「そこはあたしが使ってる部屋で…」


「いいじゃない。たった一週間なんだからぁ〜。」


橘さんは唇を尖らせた。

⏰:08/11/05 01:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#531 [新]
蓮……何か言って……


あたしは蓮に視線を送った。


「はぁっ…。結衣、部屋代わってやれ。」


「…っどうして…!?」

反対してくれると思ったのに…

⏰:08/11/05 01:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#532 [新]
「一週間だけだ。そのくらい我慢しろ。」


「………!」


何よ……


蓮のバカ………

⏰:08/11/05 01:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#533 [新]
「…わかった。」

あたしは拳をぎゅっと握った。


夕飯は三人で食べることになった。


けどご飯が喉を通らなかった……。

⏰:08/11/05 01:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#534 [新]
一週間自分の家に帰ろうかな…。


「今日は疲れちゃったから先に寝るわ。」


そう言って橘さんは部屋に行ってしまった。

⏰:08/11/05 01:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#535 [新]
「あ……荷物ー…」


…まぁ、いっか。
今日はリビングで寝よう。


「はぁ…何なんだあのお騒がせな女は…」


蓮がため息をついた。

⏰:08/11/05 01:18 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#536 [新]
何なんだって……

こっちが聞きたいよ…


「蓮の“婚約者”なんでしょっ?」


あ……今の嫌味に聞こえたかも……

⏰:08/11/05 01:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#537 [新]
「親が勝手に決めてるだけだ。」


「いいんじゃない?綺麗で明るいし。」


ダメ………
こんなこと言っちゃ…


「蓮ともお似合いだしっ。」

でも止まらない………

⏰:08/11/05 01:24 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#538 [新]
蓮は何も言わずにあたしの腕を引っ張って自分の部屋へと連れていった。

「何よっ!あたし今日はリビングで寝るんだから!」


「それじゃ部屋代わらせた意味がないだろ。」

⏰:08/11/05 01:31 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#539 [新]
「え?どういう意味?」


「部屋代われば、俺と結衣が一緒に寝れるだろ?」


「だからわざとあんな風に言ったの?」

⏰:08/11/05 01:34 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#540 [新]
「あぁ。」


そうだったんだ……。


嬉しいかも………。



「で、結衣は嫉妬したんだ?」

⏰:08/11/05 01:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#541 [新]
「はっ??」

「だから、橘に嫉妬したんだろ?」

あたしが……嫉妬?

「しっ…してない!むしろ怒ってるんだからね!あたし何も話聞いてないんだから!」

⏰:08/11/05 01:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#542 [新]
「ムキになるってことは…図星だな。」


痛いところを突かれて
かぁっと顔が熱くなった。


「もう…バカ…蓮なんて…知らないんだから…」

⏰:08/11/05 01:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#543 [新]
ぽろぽろと涙が出てきた。

蓮は優しくあたしを抱きしめる。

そしてゆっくりベッドへと倒す。

「結衣…心配するな。婚約者なんて口だけだ。
俺はお前以外興味がない…。」

⏰:08/11/05 01:48 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#544 [新]
「蓮…本当に…?」


「まだ分からないのか?
俺がどれだけお前を好きか……」


蓮はあたしの髪を梳(す)き、頬を撫でる。

⏰:08/11/05 01:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#545 [新]
その手はゆっくりと下りてきてやがて胸へと達する。



「んっ……」


服の上からやんわりと刺激を送られぴくりと体が反応した。

⏰:08/11/05 01:54 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#546 [新]
「俺は毎日でもお前を抱きたい…
他の奴のことなんて思う暇もないくらい…俺でいっぱいにしたい…」


蓮の声が耳元で響く…


慣れた手つきでするりと服の中に手が滑り込む。

⏰:08/11/05 02:10 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#547 [新]
背中に手を回され反射的に背中を浮かせると簡単にホックを外された。


胸を締め付けるものからの解放感。



そしてすぐ後に送られてくる快感。

⏰:08/11/05 02:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#548 [新]
「結衣を滅茶苦茶にして壊してやりたい…」


張り裂けそうな心臓の鼓動にきっと蓮も気づいてる。


「いっそのこと首輪をはめて繋いでおきたい程に愛おしい…」

⏰:08/11/05 02:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#549 [新]
「蓮……っ」

グイッと服を胸まで捲られる。


「あぁ…もう触って欲しそうに主張しているな…。」


そう言って胸の尖った部分を摘んだ。

⏰:08/11/05 02:27 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#550 [新]
「ふぁあっ……」


びりびりと体に電気が走ったような感覚がした。

「声、抑えろよ。橘が起きるぞ…?」


「!!…っ…ふ…」

⏰:08/11/05 02:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#551 [新]
あたしは慌てて口に手を当てた。


「それじゃあキスができないだろ。俺が塞(ふさ)いでやるよ…」


そう言うと舌先で唇を舐め、そのまま深く口腔に侵入してきた。

⏰:08/11/05 02:32 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#552 [新]
「んぅ…っ、ふ…ァ」


お互いの唾液が混ざり合うくらい舌で掻き回される。


その間も胸への愛撫は止まず、次々に送られてくる快感に息も絶え絶(だ)えだった。

⏰:08/11/05 02:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#553 [新]
「っは……はァ…」

解放された唇で酸素を肺いっぱいに取り込む。


「俺は何度も頭の中でお前を汚(けが)してきた…。
今だって…結衣に触れてることが夢なんじゃないかって……」

⏰:08/11/05 02:41 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#554 [新]
蓮………


蓮は…不安だったの?


夢なんじゃないかって…

覚めたらあたしがいないんじゃないかって……

⏰:08/11/05 02:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#555 [新]
「夢じゃないよ…?
あたしは…ちゃんと此処にいるよ…。」


蓮の傍にいるよ………。


「何処にも行くな…お前には…俺だけいればいい……!」

⏰:08/11/05 02:46 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#556 [新]
「あぁ…っ…や…」


蓮は体を下へ移動させ胸の突起を口に含んだ。


ざらざらとした舌の表面が刺激を与える。


時には舌先でころころと転がされるように弄ばれる。

⏰:08/11/05 02:51 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#557 [新]
「結衣はこれが弱いんだよな…?」

キュ…と歯を立てられ甘噛みされると体の力が抜けた。



「ァ…いや…ぁ…っん…」

⏰:08/11/05 02:54 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#558 [新]
口で愛撫している間にも手は柔らかい肌の上を撫でるように滑り、秘所を捉えた。


「ん…いやぁ…っ」


「嫌?その割に本気で抵抗はしないんだな。」

⏰:08/11/05 02:58 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#559 [新]
「っ…!も…バカっ…」


「結衣の“嫌”は“良い”ってことだろ…?」


そう言って蓮は指をあたしの中へ突き入れた。


「は…っ…あ、ぁ…」

⏰:08/11/05 03:05 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#560 [新]
「指だけでこんなにキツい…」


「やぁあ……ダメ…っ」




そんな…恥ずかしいこと言わないで……

⏰:08/11/05 03:08 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#561 [新]
「何がダメ?すごいぞ…お前の中は…うねうねと秘肉が纏(まと)わりついてくる…。」


蓮が指の腹で内壁を擦る。


その度にあたしは体を仰け反らせ甘い声を上げていた。

⏰:08/11/05 03:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#562 [新]
「は…そろそろ俺が限界だ。」

蓮は指を引き抜くとあたしの足を抱えた。


「力抜けよ…」


そう言って蓮は熱くなった自身を入り口にあてがう。

⏰:08/11/05 03:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#563 [新]
クチッ…と水音が聞こえたかと思うと、

体の中に熱いものが入ってくるのを感じた。


「っ…ア…ぁあっ…っ」


指とは比べ物にならないくらいのものが鎮(しず)められていく。

⏰:08/11/05 03:46 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#564 [新]
「いつにも増して締まるな…っ
動いたらすぐイきそうだ…」


「やぁ…っダメ…」



「こんなにくわえ込んどいてダメじゃないだろ…。」

⏰:08/11/05 03:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#565 [新]
「…っは……」

蓮の息が乱れる。



それだけで嬉しい…。



「あ、あっ…蓮っ…!んぁ…っ」

⏰:08/11/05 03:58 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#566 [新]
抜き差しされる度に粘膜を擦り上げられ、
中で蜜が溢れるのがわかる。


「どんどん溢れてくるぞ…こんなにベッドを汚して…悪い子だな…」



「っあ…蓮がっ…いっぱい…するからっ…ぁ」

⏰:08/11/05 04:05 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#567 [新]
恥ずかしいのと



気持ちいいのとで




もう何も考えられない。

⏰:08/11/05 04:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#568 [新]
「っ…加減ができない…このまま本当に壊しちまいそうだっ…」


こんなに余裕のない蓮を知ってるのは……


快感に顔を歪ませている蓮を知ってるのは……


あたしだけ……………

⏰:08/11/05 04:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#569 [新]
「蓮に…ならっ…壊されてもいい………っ」


蓮の首に手をまわし引き寄せてキスをした。



その間も接合部は卑猥な音をたてる。

⏰:08/11/05 04:23 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#570 [新]
「結衣…俺を見ろ。
そのいやらしい顔で、もっと俺を誘ってみろ……!」





「─っ…あ…ぁあ…──────…っ!!!」

⏰:08/11/05 04:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#571 [新]
貪るように



愛されることが



こんなに幸せだなんて



知らなかった────

⏰:08/11/05 04:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#572 [新]
━蓮side━


「おい…結衣?」


ぺちぺちと結衣の頬を叩くが反応がない。

気ぃ失ったか………。


俺は結衣に布団をかけてやった。

⏰:08/11/05 18:21 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#573 [新]
「ふぅ…」


とにかくあの橘って女を何とかしないとな……


このままだと結衣も変に気遣うだろうし………


俺は考えながら眠りについた。

⏰:08/11/05 18:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#574 [新]
朝、喉が渇き自然と目が覚めた。


俺は結衣を起こさないようにゆっくりベッドを出る。


リビングに行くと橘がいた。

⏰:08/11/05 18:51 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#575 [新]
「もう起きてたのか」


「…えぇ。」




俺はコップに水をくむと一気に飲み干した。

⏰:08/11/05 19:00 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#576 [新]
しばらく無言が続いたかと思うと、ドンッと背中に何かがあたった。


「橘!?何やってんだ…」


橘が俺の背中に抱きついてきた。

⏰:08/11/05 19:03 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#577 [新]
「あたしを抱いて!」


橘が俺の背中に顔を埋めたまま言った。


「冗談はよせ…離れろ。」

「冗談なんかじゃないわ!あの子の事は抱けるんでしょう!?」

⏰:08/11/05 19:05 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#578 [新]
あの子………結衣のことか…。

俺は腰に回された橘の腕をぐっと掴んだ。


「わかった。抱いてやる。」

「本当…??」

橘は俺から体を離した。

⏰:08/11/05 19:08 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#579 [新]
「あぁ。抱いてやるからそこの壁に手ぇついて尻突き出せよ。」


「なっ…そんな恥ずかしいことできるわけないでしょっ…!?」


俺は橘を壁に押しつけた。

⏰:08/11/05 19:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#580 [新]
「抱けって言ったのはお前だろ。
結衣が起きるまでに済ませたいから早くしろよ。」

橘の両手を塞ぎ、服に手をかける。


「ちょっ…待っ…!」

⏰:08/11/05 19:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#581 [新]
「勘違いするなよ。
お前を抱くことに意味なんて無い。
愛だの恋だの変な期待はするな…。
それでも突っ込まれたいなら自分で服脱げよ。」


そう言って手を解放してやると、思い切り平手打ちが飛んできた。

⏰:08/11/05 19:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#582 [新]
「バカにするのもいい加減にしなさいよ!!

あんたなんてこっちから願い下げだわ!!」



そう言って橘は泣きながら部屋へ逃げていった。

⏰:08/11/05 19:25 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#583 [新]
「いってぇ…」


こりゃあ口ん中切れたな。

「蓮〜……?」


結衣が目を擦りながらリビングへやってきた。

⏰:08/11/05 19:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#584 [新]
「結衣…起きたのか。」

「んー…まだ眠いけど…」

「ならもう少し眠るといい。俺がちゃんと起こしてやるから。」


結衣を抱き上げると寝室へと運んだ。

⏰:08/11/05 19:34 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#585 [新]
「蓮…何処にも…行かないで……」


ベッドに寝かせると俺の服をぎゅっと掴んで言った。


「あぁ…何処にも行かない…嫌になるくらい傍にいてやるさ…」

⏰:08/11/05 19:41 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#586 [新]
そっと口づけをしてやる。

寝ぼけていた結衣の意識がはっきりしてきた。


「ん…蓮、…何か血の味がする…」


「さぁ…気のせいだろ?」

⏰:08/11/05 19:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#587 [新]
「ふ…ぅ…っ」

グッと舌を差し込んでやると可愛い反応が返ってくる。


次へ進もう移動させた手を阻止された。


「だめっ…まだ朝だし…橘さんが起きてきちゃうっ」

⏰:08/11/05 19:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#588 [新]
「いや、もうバレてるし。」


「えっ?」


「昨日の夜のこと。」


さらりと言ってのけると結衣の顔がみるみる真っ赤になっていく。

⏰:08/11/05 19:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#589 [新]
「なっ、なっ…っ」


結衣は金魚のように口をぱくぱくさせた。


「蓮が…あんな激しくするからっ…もうやだ…恥ずかしいっ……!!」


そう言って布団を頭からかぶってしまった。

⏰:08/11/05 20:02 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#590 [新]
「恥ずかしい割に感じてたけど?」


俺はさらに結衣を虐める。

今頃布団の中で真っ赤に茹で上がってんだろうな…

想像したら笑いがこみ上げてきた。

⏰:08/11/05 20:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#591 [新]
「あたしっ…しばらくは蓮とエッチしないんだからっ!」


「へぇ?そんなこと言っていいんだ?」


布団をはぎ取るとそこには案の定真っ赤になっている結衣がいた。

⏰:08/11/05 20:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#592 [新]
「今の言葉、忘れるなよ。」

俺はそう言って結衣の耳をぺろりと舐めた。


俺が欲しいって


絶対言わせてやる。


覚悟しとけよ───?

⏰:08/11/05 20:24 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#593 [新]
感想版です。

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3981/

⏰:08/11/05 20:42 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#594 [我輩は匿名である]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600
失礼しました~

⏰:08/11/06 18:05 📱:W51SA 🆔:qWzNtHxo


#595 [はな]
あげます
更新頑張って下さい

⏰:08/11/07 21:33 📱:D705i 🆔:bOIBWbBo


#596 [まな]
あげます~

⏰:08/11/11 21:58 📱:W51S 🆔:2P5soyhs


#597 [我輩は匿名である]
あげ

⏰:08/11/12 04:29 📱:D705i 🆔:TgmrZ/3U


#598 []
あげます

⏰:08/11/14 06:36 📱:F705i 🆔:uFsGXBkA


#599 [Love or Like?   さぁね]
もぅ書かないの?

⏰:08/11/15 20:33 📱:N903i 🆔:c8TWxqYU


#600 [我輩は匿名である]
書かないのォ(´;ω;`)"

⏰:08/11/17 00:33 📱:SH704i 🆔:0Byc/s0o


#601 [新]
しばらく放置してごめんなさい!!
ageやコメントありがとうございます。

⏰:08/11/17 02:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#602 [新]
━結衣side━


「あれ??」

ご飯の用意ができたことを伝えようと、部屋に行ったが橘さんがいない。


「ねぇ、橘さんがいないんだけど…」


「さぁ、帰ったんじゃね?」

⏰:08/11/17 02:48 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#603 [新]
蓮はつまみ食いをしながらしれっと答えた。


「帰ったって…何でだろう…」


確かに荷物もないけど…。

「別にお前が気にすることじゃないだろ。」

⏰:08/11/17 02:50 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#604 [新]
「う……うん……。」


あたしは食卓についた。

蓮と一緒に寝る言い訳がなくなっちゃったな…。


なんて思いながら、食事を済ませた。

⏰:08/11/17 02:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#605 [新]
─────………


「蓮…ちょっと、待っ…」


「駄目だ。もう待てない。」


「やっぱり…やだっ…」


「痛くはしないから…」

⏰:08/11/17 02:59 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#606 [新]
──ガッチャン。


「ほら、開いたぞ。」



「う〜…」



水沢結衣、ピアス初体験。

⏰:08/11/17 03:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#607 [新]
「そんな顔するな。俺が泣かせてるみたいだろ。」


「だってちょっと痛かったもん。」



「悪かったって。可愛いピアス買ってやるから許せ。」

⏰:08/11/17 03:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#608 [新]
ムッとむくれていた顔がみるみる笑顔になる。



「本当?やったー!」




我ながら単純。

⏰:08/11/17 03:05 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#609 [☆]
続き読みたい‥


あっ、頑張って下さい☆

⏰:08/11/17 22:04 📱:N903i 🆔:OFNBpB1M


#610 [新]
>>609

ありがとうございます!!

⏰:08/11/18 03:36 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#611 [新]
早速ピアスを買いに街へ出かけた。


いっぱいありすぎて目移りしちゃうな…。


「決まったのか?」


ピアスとにらめっこしているあたしの肩越しから蓮が顔をのぞかせた。

⏰:08/11/18 03:39 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#612 [新]
「う〜ん…どうしよう…」

せっかく蓮が買ってくれるんだもん。

とびきり可愛いやつがいいな。


「早くしろよ。晩飯の材料も買いに行かねぇと…。」

⏰:08/11/18 03:41 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#613 [新]
「う…うん。ごめん…。」


あたしは慌ててピアスを選ぶ。


ピアス選ぶのに時間かけすぎちゃった……


蓮呆れてるかな……

⏰:08/11/18 03:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#614 [我輩は匿名である]
あげ∩^ω^∩

⏰:08/11/18 12:52 📱:SO706i 🆔:9JuQd.WI


#615 [にゃんちゅ]
あげ

⏰:08/11/22 01:46 📱:N906imyu 🆔:m0Poe8Uk


#616 []
あけ

⏰:08/11/25 07:01 📱:F705i 🆔:izviA5IY


#617 [我輩は匿名である]
あげ

⏰:08/11/26 03:57 📱:N704imyu 🆔:j0hh48gI


#618 [新]
あげありがとうございます。
放置気味で申し訳ありません。

⏰:08/11/28 14:23 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#619 [新]
「ほら、荷物かせ。」

「ありがと…。」

スーパーの袋を持ち歩いていく蓮の後ろをついていく。


「あ…っ」


手に持っていたピアスを入れた小さな袋を落としてしまった。

⏰:08/11/28 14:32 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#620 [新]
「蓮、待って…」

それを拾い上げ、蓮を追いかけて横断歩道を渡ろうとした時。


「結衣!!!!」


蓮の大きな声と


うるさいくらいのブレーキの音が聞こえた。

⏰:08/11/28 14:36 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#621 [新]
───……


目を開けるとあたしはベッドの上にいた。


何でこんなところにいるの……?


虚ろな瞳で天井を見上げる。

⏰:08/11/28 14:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#622 [新]
「結衣!目が覚めたのか…!」


心配そうにあたしの顔をのぞき込む、端正な顔立ちの男の人。




「………誰?」

⏰:08/11/28 14:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#623 [新]
━蓮side━


「記憶喪失?」


「はい。それに伴い記憶が退行していますね。自分は十二歳だと思っているようです…。」


医者にそう言われ俺は愕然とした。


「は……まじかよ…。」

⏰:08/11/28 14:46 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#624 [新]
信じられなかった。



否、信じたくなかった。



結衣が俺を忘れてるなんて…。

⏰:08/11/28 14:48 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#625 [新]
「今までと変わらない生活をしてください。無理に思い出させようとすると彼女の身体と心に負担がかかりますから。」




そう言われ結衣を連れて帰ることにした。

⏰:08/11/28 14:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#626 [我輩は匿名である]
頑張って

⏰:08/11/30 13:58 📱:W53K 🆔:C3cA3142


#627 [我輩は匿名である]
気になるぅヘx

⏰:08/12/01 22:37 📱:W51SA 🆔:g10uJuUM


#628 [我輩は匿名である]
気になる

⏰:08/12/02 06:59 📱:N903i 🆔:VmM0FDoM


#629 [我輩は匿名である]
毛になる

⏰:08/12/03 09:12 📱:PC 🆔:☆☆☆


#630 [我輩は匿名である]
気になる

⏰:08/12/03 12:29 📱:SO706i 🆔:XpYVqteE


#631 [なみ]
気になる

⏰:08/12/03 15:01 📱:W43H 🆔:☆☆☆


#632 [我輩は匿名である]
主さんのペースで
頑張って下さいねP

いつも楽しみにして
います~

⏰:08/12/04 06:39 📱:W61SH 🆔:2fJ4ID6I


#633 [我輩は匿名である]
あげ

⏰:08/12/08 13:00 📱:SH902i 🆔:G7l.I02k


#634 [我輩は匿名である]
あげ

⏰:08/12/10 22:40 📱:W43H 🆔:☆☆☆


#635 [我輩は匿名である]
あげイ

⏰:08/12/11 15:50 📱:W61SH 🆔:NT8j5pTc


#636 [我輩は匿名である]
あげますテ

⏰:08/12/11 23:19 📱:W61SH 🆔:NT8j5pTc


#637 [バカ]
あげぃんすと

⏰:08/12/12 19:15 📱:N903i 🆔:G./fJ50I


#638 [我輩は匿名である]
あげ~

⏰:08/12/15 23:54 📱:W51SA 🆔:1Kh/KXPs


#639 [我輩は匿名である]
きになる

⏰:08/12/19 07:01 📱:W61SH 🆔:ZaEKh/ik


#640 [我輩は匿名である]
あげちゃいます

⏰:08/12/21 00:53 📱:W61SH 🆔:jgZiiDJI


#641 [あ]
失礼します

>>1-50
>>50-100
>>100-150
>>150-200
>>200-250
>>250-300
>>300-350
>>350-400
>>400-450

⏰:08/12/21 01:12 📱:W54T 🆔:TWndJddE


#642 [あ]
>>450-500
>>500-550
>>550-600
>>600-650

⏰:08/12/21 01:41 📱:W54T 🆔:TWndJddE


#643 [我輩は匿名である]
あげ

⏰:08/12/21 02:52 📱:SH902i 🆔:4a2qYaCs


#644 [\(☆o☆)/]
あげます

⏰:08/12/21 09:37 📱:W64SA 🆔:Lk3GjyxI


#645 [\(☆o☆)/]
更新してぇト

⏰:08/12/21 09:37 📱:W64SA 🆔:Lk3GjyxI


#646 [\(☆o☆)/]
更新まってますト

⏰:08/12/21 09:38 📱:W64SA 🆔:Lk3GjyxI


#647 [我輩は匿名である]
きになるよ〜「

⏰:08/12/22 07:04 📱:W61SH 🆔:i92kSvHw


#648 [我輩は匿名である]
気になる
あげ

⏰:08/12/24 14:45 📱:D904i 🆔:☆☆☆


#649 [\(☆o☆)/]
あげる

⏰:08/12/25 07:32 📱:W64SA 🆔:jJh8QIF.


#650 [我輩は匿名である]
あげますx

主さん忙しいのかなホ

⏰:08/12/25 19:44 📱:W61SH 🆔:GhzY6/Xg


#651 [ゆ]
主さんの小説最高
がんばってください!

⏰:08/12/26 01:10 📱:N904i 🆔:☆☆☆


#652 [\(☆o☆)/]
頑張れx

⏰:08/12/26 13:30 📱:W64SA 🆔:X7nawvS.


#653 [我輩は匿名である]
あげー~

⏰:08/12/29 20:07 📱:W51SA 🆔:uCC8up.w


#654 [元旦なりぃ]
元旦祝いにあげー

HAPPYNEWYEAR

⏰:09/01/01 00:33 📱:N903i 🆔:A3h8a/qo


#655 [我輩は匿名である]
あげっ

⏰:09/01/01 05:19 📱:SO706i 🆔:wfESyLRU


#656 [我輩は匿名である]
失礼します
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600
>>601-650
>>651-700

⏰:09/01/01 19:22 📱:W53T 🆔:LYki.aiQ


#657 [大河]
年下の〜もファンでしたがこっちも大好きです!!!!
頑張ってください

⏰:09/01/04 00:53 📱:SH903i 🆔:g0/nVrzo


#658 [祐実]
続きが気になります
とっても面白ぃですね
更新頑張ってくださぃ

⏰:09/01/04 21:22 📱:SO905i 🆔:azKFjtGY


#659 [エ]
かいて〜(´・ω・`)

⏰:09/01/05 22:42 📱:W51CA 🆔:FQKU4dkQ


#660 [れ]
書かないようですから
下げてください

⏰:09/01/05 22:43 📱:D904i 🆔:5IgHpSXk


#661 [我輩は匿名である]
あげーP

⏰:09/01/10 00:27 📱:W51SA 🆔:5uQRUlq2


#662 [我輩は匿名である]
あげる

⏰:09/01/10 04:41 📱:SO706i 🆔:8Vr3a9d.


#663 [我輩は匿名である]
内容思いつかんのかなホ

⏰:09/01/12 18:57 📱:W61SH 🆔:h4LlBn4w


#664 [我輩は匿名である]
あげー~

⏰:09/01/31 21:19 📱:W51SA 🆔:yKcMWcaw


#665 [さら]
大好きですっ
あげっっ

⏰:09/02/05 22:00 📱:P704i 🆔:.kCGOSBo


#666 [我輩は匿名である]
買手よ

⏰:09/02/15 02:39 📱:W61SH 🆔:CY2nlwTc


#667 [我輩は匿名である]
あげN

⏰:09/03/19 21:23 📱:W51SA 🆔:ZPNIzAWY


#668 [我輩は匿名である]
あげーぃ

⏰:09/04/19 16:55 📱:W51SA 🆔:JJOgrkMQ


#669 [我輩は匿名である]
あげ

⏰:09/05/23 08:16 📱:P905i 🆔:4YMm.VEk


#670 [我輩は匿名である]


期待あげ

⏰:09/05/31 12:07 📱:D904i 🆔:p4L.xr/6


#671 []
放置しまくりましたm(_ _)m
ごめんなさいm(_ _)m
ひっそり更新しますm(_ _)m

⏰:09/06/27 04:10 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#672 []
結衣の両親も、前と変わらず俺と生活することを承諾してくれた。


「ここがお前の家だ…。」


「ここが結衣のお家?」


「あぁ、俺とお前の家だよ。」

⏰:09/06/27 04:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#673 []
「お兄ちゃんは誰?」

「俺は………」

何の疑いもなく見つめる結衣。

「俺は、結衣のいとこの蓮だよ。」

言えなかった。
“彼氏”だなんて。

⏰:09/06/27 04:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#674 []
「じゃあ、蓮お兄ちゃんだね!」

ぱぁっと結衣の顔が笑顔に変わる。


「──あぁ。」


くしゃっと結衣の髪をなでた。

⏰:09/06/27 04:18 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#675 []
それから結衣は俺にすごく懐いた。


「ただいま…」

「おかえりーっ!」

結衣が俺に抱きつく。

「結衣、そういうことすんなっ」

⏰:09/06/27 04:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#676 []
俺は結衣を引き離す。

「なんでー?」

結衣がぶぅっと口をとがらせた。

「何でも。」

記憶は十二歳だが体は立派なまま。

⏰:09/06/27 04:24 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#677 []
俺は理性を保つのに必死だった。

「ねーねー、結衣も学校行きたいよ。」

「あー…そのうちな。」


「蓮兄ちゃんだけずるいー。」

⏰:09/06/27 04:27 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#678 []
結衣は俺の服をグイグイ引っ張った。

「あーもう早く風呂入って寝ろっ!」

「はぁーい。」

結衣は口をとがらせたまま風呂場へと向かった。

⏰:09/06/27 04:31 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#679 []
その日の夜、雨が降り始めた。

俺がベッドに入るやいなや、部屋をノックする音がした。

「蓮兄ちゃん…入ってもいい?」


「あぁ。どうした?」

⏰:09/06/27 04:34 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#680 []
ドアを開けると、枕を抱えた結衣がたっていた。

「あの…雷なってて…一緒に寝てもいい?」


怖いんだな……


「いいぞ、入れよ。」

⏰:09/06/27 04:36 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#681 []
結衣を隣に寝させてやると安心したのかすぐに寝息をたて始めた。

俺は結衣の髪に指を絡める。

「結衣……」

名前を呼んでそっと結衣の唇と自分の唇を重ねた。

⏰:09/06/27 04:39 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#682 []
何故か悪いことをしてる気分になった。

「ん……蓮にぃ…?」

結衣がうっすらと目をあけた。

「何…してるのー…?」

状況を把握してない結衣は眠そうに目をこする。

⏰:09/06/27 04:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#683 []
寝ぼけた結衣の声はどこか甘くて

かろうじて保っていた俺の理性を壊すには充分すぎた。


俺は結衣に深く口づける。

⏰:09/06/27 04:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#684 []
「!?んっ……ん…ぅ」

結衣は驚いたように目を見開いた。

途中で唇を離すと必死に酸素を取り込んでいた。

「蓮にぃ…何で…」

⏰:09/06/27 04:50 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#685 []
「結衣…キスはわかるよな?」

「…っ…うん…」


潤んだ瞳で小さく頷く。

「舌だして応えろ…」

⏰:09/06/27 04:53 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#686 []
小さな唇を割り開き、舌と舌を絡める。

「…ふ…ぅ……っ」

キスの合間に漏れる吐息が俺を駆り立てる。

「嫌か?」

俺の問いに結衣は首を横にふった。

⏰:09/06/27 04:56 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#687 []
「嫌…じゃない……けどっ…わかんないっ…」


「大丈夫…お前の体は俺を受け入れるようになってる…」

「え……?」


結衣はきょとんとした顔で俺を見た。

⏰:09/06/27 05:00 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#688 []
「俺に預けろ…。体も…記憶も……」


「…ぁ…、蓮…にぃ…」



やべーな。いつもより興奮してる、俺。

⏰:09/06/27 05:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#689 []
体は大人と言えど十二歳の子供だぞ。




俺はロリコンかっての……

⏰:09/06/27 05:03 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#690 []
「あ…ぁ…っ……」

壊れものを扱うように優しく愛撫をする。

「ここだな…」

「んん…っは、…ゃ…」

やっぱり体は教え込んだ通りに反応する。

⏰:09/06/27 05:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#691 []
充分慣らすと俺は俺自身を結衣の中に鎮めた。


「あ…!ァあっ……」

「っく…相変わらずキツいな……」

ゆっくりと動き出すと、奥を突く度に甘い声があがる。

⏰:09/06/27 05:10 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#692 []
「ひぁ…ダメ…ぇっ」

「ダメな割にくわえ込んで離さないけど…?」

逃げようとする腰を引き寄せた。

「ぁ…蓮にぃっ……!」

「蓮って呼べよ……」

⏰:09/06/27 05:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#693 []
「っ…蓮……も…ダメぇっ…」

「─あぁ…イッていいぞ…」

「っっ……ァ……────っ…!!」

激しく腰を打ちつけると結衣は絶頂に達した。

⏰:09/06/27 05:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#694 []
それと同時にビクビクと中が激しく痙攣した。

「…っあ…ぁ…」

肩で息をしている結衣に優しくキスをする。

「結衣……まだだ。」

「やだっ…壊れちゃう…っ」

⏰:09/06/27 05:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#695 []
イったばかりで敏感になっているにも関わらず俺は結衣の中を擦りあげた。

「蓮っ…だめっ…また……っやぁあ…っ!」


お前が俺を思い出すまで
何度だって抱いてやる──…

⏰:09/06/27 05:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#696 []
━結衣side━


何…?唇に何か……


柔らかくて気持ちいい……


ふと目を開けた。

⏰:09/06/29 04:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#697 [我輩は匿名である]
あげ

⏰:09/07/02 16:58 📱:D904i 🆔:y65GGGmo


#698 [まなみ!]
期待あげーっ

⏰:09/07/02 19:56 📱:N706i 🆔:☆☆☆


#699 [新]
>>697
>>698

ありがとうございますこれからageで更新します!!

⏰:09/07/03 07:56 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#700 [新]
すぐ近くに蓮兄ちゃんの顔があって……



「何…してるのー…?」



そう言ったあたしの唇は蓮兄ちゃんによって塞がれた。

⏰:09/07/03 07:58 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#701 [新]
何?!コレ…………

状況が把握できない。

苦しくて…すごく熱い…

「蓮にぃ…何で…」


何で……キスなんて……

⏰:09/07/03 08:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#702 [新]
「嫌か?」

吐息がかかるくらいの距離で蓮兄ちゃんが聞く。

嫌?


嫌……じゃない…

⏰:09/07/03 08:08 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#703 [新]
「嫌…じゃない……けどっ…わかんないっ…」


嫌じゃないけどどうすればいいのかわかんないよ…!

キスされて苦しいのに…熱くて…
溶けそうになる………

⏰:09/07/03 08:10 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#704 [新]
「俺に預けろ…。体も…記憶も……」

そう言って蓮兄ちゃんは優しく抱きしめてくれた。

温かい……

何だろう…懐かしい感じがする…

⏰:09/07/03 08:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#705 [新]
「あ…ぁ…っ……」

蓮兄ちゃんの指が、舌が
あたしの体を這う。


触れられた処からとろけてなくなりそうなくらい、熱い……。


「ここだな…」

「んん…っは、…ゃ…」

⏰:09/07/03 08:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#706 [新]
こんなこと…初めてで…

恐いはずなのに………


こんな……気持ちいいなんて………

あたしはなんていやらしいんだろう……

⏰:09/07/03 08:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#707 [新]
与えられる快感に体を震わせていると、体の真ん中に熱いものが入ってくるのを感じた。

「あ…!ァあっ……」


「っく…相変わらずキツいな……」

蓮兄ちゃんが眉をひそめる。

⏰:09/07/03 08:25 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#708 [新]
熱い………燃えるように熱くて……痺れる…


「ぁ…蓮にぃっ……!」


「蓮って呼べよ……」


耳元で囁かれ、それにさえも感じてしまう。

⏰:09/07/03 08:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#709 [新]
「っ…蓮……も…ダメぇっ…」


これ以上気持ちよくされたら………!


「─あぁ…イッていいぞ…」


そう言いグッと腰を引き寄せられる。

⏰:09/07/03 08:31 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#710 [新]
ダメ…………


頭…真っ白になっ──………



「っっ……ァ……────っ…!!」

⏰:09/07/03 08:32 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#711 [新]
「…っあ…ぁ…」

何…?今の…何も考えられなくなって…体がふわふわして…


「結衣……まだだ。」


「やだっ…壊れちゃう…っ」

⏰:09/07/03 08:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#712 [新]
蓮が動く度にベッドが軋む。

その音すらいやらしく聞こえた。

打ち込まれる熱があたしを壊していく。


「蓮っ…だめっ…また……っやぁあ…っ!」

⏰:09/07/03 08:41 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#713 [新]
何度も昇りつめては、求める。


あたしの名前を呼ぶ蓮の声が



どこか切なそうで…

⏰:09/07/03 08:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#714 [新]
蓮の声も 温もりも

ずっと前から知っているような……


そんな気がする……


あたしの気のせいなのかな……

⏰:09/07/03 08:49 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#715 [新]
「…ァ…蓮……っ…─────……っ…」




最後の絶頂に達した時、あたしはそのまま意識を手放した。

⏰:09/07/03 08:51 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#716 [新]
───…


「ん………」

目が覚めるとベッドで寝ていた。


「結衣…」

心配そうに蓮が顔をのぞき込んできた。

⏰:09/07/03 08:53 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#717 [新]
「蓮?どうしたの…?そんな顔して…」


「結衣!記憶が…」



「記憶?何の話─……って、きゃあっ!な、何であたし裸なのっ!?」

⏰:09/07/03 08:56 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#718 [新]
「結衣…!」

蓮が力強くあたしを抱きしめた。

「蓮?苦しいよ…ねぇ、蓮……っ」


蓮の唇が触れた。

⏰:09/07/03 08:59 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#719 [新]
いつもよりも優しくていたわるようなキス。


「蓮変なの……」



あたしは蓮の胸に顔を埋めた。

⏰:09/07/03 09:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#720 [新]
それにしても…

何だかすごくエッチな夢を見ていた気がする…


思い出したら顔が熱くなってきた。


「どうした?顔赤いぞ。」

⏰:09/07/03 09:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#721 [新]
「何でもなーい!」

こんなこと恥ずかしくて蓮には言えないや。


エッチだけどすごく幸せな夢だったから


まぁ、いっか!

⏰:09/07/03 09:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#722 [新]
感想版です!!

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3981/

⏰:09/07/03 09:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#723 [新]
───……


「いたたた……」

友達の千恵がお腹を抱えた。

「どうしたの?」

「今月キツいんだよね〜…薬もらってくる…」

そう言って千恵は教室を出た。

⏰:09/07/03 09:53 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#724 [新]
………


あれ……?




そういえば最後にきたのいつだっけ………

⏰:09/07/03 09:54 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#725 [新]
スケジュール帳をめくってみる。


三ヶ月……きてない…


まさか…………


まさか……ね?

⏰:09/07/03 09:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#726 [新]
「結衣帰るぞ。」


「あ…うんっ」


放課後、蓮が迎えに来た。

「どうした?ぼーっとしてるぞ」

⏰:09/07/03 09:58 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#727 [新]
「そんなことないよー」

あたしはいつも通りに笑って見せた。

一応調べてみようかな…

帰り道ちらっと薬局に目をやる。

⏰:09/07/03 10:00 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#728 [新]
蓮と一緒にいる時は買えないし…

明日買いに来よう…


「じゃあ着替えてご飯の用意するね…っ…」

家に入るなり玄関のドアに押さえつけられた。

⏰:09/07/03 10:03 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#729 [新]
「ちょ…蓮っ…ん…」

蓮のキスはいつも一瞬であたしから抵抗する力を奪う。

「飯の前に…俺の部屋来る?」

そう言ってゆっくり制服の中に手を忍ばせる。

⏰:09/07/03 10:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#730 [新]
「……っっいや!!」

その手が太ももを撫でた時あたしはつい声を上げてしまった。

一瞬、静まり返る。

「あ…嫌っていうか…その…」

どうしよう……

⏰:09/07/03 10:08 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#731 [新]
「…着替えてくるわ。」

蓮はあたしと目を合わさずに部屋に行ってしまった。

「蓮っ……」


怒らせちゃったかな……

⏰:09/07/03 10:10 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#732 [新]
その日の夜、ベッドに入ってもなかなか寝付けなかった。

今までちゃんときてたのに…

調べてみてもし…


もし子供ができてたら……

⏰:09/07/03 10:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#733 [新]
お互いまだ高校生なのに……

それに蓮はどんな反応をするんだろう…


…恐い……!

蓮の反応を見るのが恐いよ……

⏰:09/07/03 10:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#734 [新]
「あー…充血してる…」

昨日あんまり寝れなかったからかな…

「ねぇ結衣大丈夫?顔色悪いよ…?」

千恵が顔をのぞき込む。

「んー…大丈夫…」

⏰:09/07/03 10:18 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#735 [新]
「保健室行ってきなよ。先生には言っといてあげるから」


「うん…ありが……と……──」


そう言って立ち上がった瞬間視界がぐにゃりと曲がった。

⏰:09/07/03 10:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#736 [新]
「結衣!結衣っ……!」



遠くで千恵の声が聞こえる…………


あたしの意識はそこでプツンと切れた。

⏰:09/07/03 10:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#737 [新]
「……衣……結衣………」


「…れ……ん…?」


目を覚ますと保健室のベッドだった。

⏰:09/07/03 10:23 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#738 [新]
「大丈夫か?」

そっか…あたし倒れて……

「うん…もう大丈夫」


起きあがろうとしたあたしを蓮が押さえた。

⏰:09/07/03 10:25 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#739 [新]
「お前、俺に何か隠してないか?」


───ドクン


「隠す…って?何も隠してないよ…」

あ…やば
目、逸らしちゃった…

⏰:09/07/03 10:27 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#740 [新]
「言いたくないんなら吐かすまでだな。」


ギシッ…とベッドが軋む音がした。


「!?やっ…何考えてるのっ…?!」

⏰:09/07/03 10:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#741 [新]
覆い被さった蓮はあたしの首筋に顔をうずめた。

「言うまでやめない。」

「ここ学校…っ…!」

「保健室でなら前にもヤったろ?それに今は先生もいない。」

⏰:09/07/03 10:32 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#742 [新]
「やめっ……、やっ…」

抵抗しようにも男の力になんてかなうわけない。

蓮……本気だ……


「お願いっ…!やめて…っ!」

⏰:09/07/03 10:34 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#743 [新]
蓮の手が胸からおへそ、そして下着の中へと滑り込んだ。


「いやぁっ!お腹に赤ちゃんがいるかもしれないのにっ…!!」


ぴたっと蓮の手が止まった。

⏰:09/07/03 10:39 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#744 [新]
「…っ…う…ふぇ……っ」

あたしは思わず泣き出した。

蓮はあたしの上から退くとあたしを抱き起こした。

あたしは顔を覆って泣きじゃくったまま。

⏰:09/07/03 10:42 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#745 [新]
「何でもっと早く言わないんだよ…」


蓮はあたしを優しく抱きしめた。



「だっ…て…恐くて…不安でっ…」

⏰:09/07/03 10:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#746 [新]
「だからって一人で抱え込むんじゃねぇよ。
二人の問題だろ…?」


「蓮……」

蓮は何でもお見通しで…
いつだってこうして
あたしを優しく包んでくれて……

⏰:09/07/03 10:49 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#747 [新]
「病院行って調べよう。
俺が一緒に行くから。」



「もし…できてたら…?」



「そしたら…“五十嵐”になれ。」

⏰:09/07/03 10:53 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#748 [新]
蓮はそう言ってあたしの涙をぬぐうと優しくキスをした。


また涙が出た。



だってプロポーズみたいだったから。

⏰:09/07/03 10:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#749 [新]
意地悪でちょっと乱暴で

だけど本当は優しい


そんな蓮の


不器用で、だけど精一杯のプロポーズ

⏰:09/07/03 11:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#750 [新]
──……

「妊娠してない…?」

「はい。生理が遅れているのは体調のせいでしょう。」


「そうですか…ありがとうございました。」

⏰:09/07/03 11:05 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#751 [新]
あたしは先生にお礼を言って診察室を後にした。

何だか残念なような…ほっとしたような……


「どうだった?」

外で待っていた蓮に結果を話した。

⏰:09/07/03 11:08 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#752 [新]
家に帰ると気が抜けたのか急に眠くなった。

「来いよ。」

蓮が腕枕をしてくれる。

「ねぇ…蓮…」

「ん…?」

⏰:09/07/03 11:10 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#753 [新]
「その…しなくて…いいの?」

最近ずっと拒んでたし…


「お前はそんなこと気にすんな。疲れただろ…もう寝ろ…」

⏰:09/07/03 11:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#754 [新]
「…うん……」

あたしはそのまま蓮の腕の中で眠りについた。



目が覚めるとすっかりあたりは暗くなっていた。

⏰:09/07/03 11:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#755 [新]
「起きたか。飯にするぞ。」

「うんっ…」


そのときあたしは気づいた。


左手の違和感。

⏰:09/07/03 11:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#756 [新]
左手の、薬指。


「え……これ…」



「まぁ…なんつーか…今はそんな安物しかやれねーけど…」

⏰:09/07/03 11:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#757 [新]
「あーくそっ…やっぱお前といたら調子狂う…」

くしゃっと髪をかきあげる蓮。


蓮…………


「蓮………!」

⏰:09/07/03 11:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#758 [新]
あたしは思い切り蓮に抱きついた。

「ったく、また泣いてんのか。泣き虫。」

ふ、と笑うとそっとあたしの頬を撫でた。


「ありがとっ…一生大事にする…」

⏰:09/07/03 11:31 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#759 [新]
そう言ってあたしは蓮の唇に触れるだけのキスをした。

「結衣…」


一瞬驚いた表情を見せた蓮。

⏰:09/07/03 11:42 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#760 [新]
「もー無理。」


そう言ったかと思うと蓮はあたしを抱きかかえそのままベッドに寝かせた。


「今日はお前の体調気遣ってやるつもりだったけど…抑えらんねぇ…」

⏰:09/07/03 11:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#761 [新]
「蓮…大好き」

そう言った瞬間キスで口を塞がれた。



言葉だけじゃ足りない。


蓮が欲しい。

⏰:09/07/03 11:47 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#762 [新]
跡をつけて

熱を残して


あたしはあなたのものなんだって思い知らせて



「蓮…っ…もっと……」

⏰:09/07/03 11:49 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#763 [新]
「は…そういう顔、俺以外に見せんなよ…?」


もっと………


「ぁ…蓮……だけ…っ…」


もっといっぱいにして…

⏰:09/07/03 11:51 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#764 [新]
あたしの中

蓮でいっぱいにして

誰も 何も

入り込む隙間がないくらい

満たして…………

⏰:09/07/03 11:53 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#765 [新]
───……


月日は流れ今日あたし達は卒業式を迎える。

「みんな泣いてたね…」

「そうだな。」

校庭の大きな桜の木の下にあたしと蓮はいた。

⏰:09/07/03 11:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#766 [新]
「─あ、蓮…髪に桜の花びらついてるよ」

そう言って手を伸ばすと腕をつかまれそのまま抱きしめられた。


折れるんじゃないかってくらい強く。



「結婚しよう。」

⏰:09/07/03 12:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#767 [新]
「…えっ…?」


蓮はゆっくりとあたしを離すと真っ直ぐあたしの目を見ていった。


「結衣、結婚しよう。」



世界に、二人だけになった気がした。

⏰:09/07/03 12:03 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#768 [新]
「はいっ…!」



涙ながらに返事をした。


ざあっと風が吹き、
まるで二人を祝福するかのように桜の花びらが舞った。

⏰:09/07/03 12:08 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#769 [新]
そして卒業後



あたし、水沢結衣は


五十嵐結衣になりました。

⏰:09/07/03 12:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#770 [新]
───……

「いってらっしゃい」


いつもの様に蓮を見送る。

いつもと変わらない毎日。

⏰:09/07/03 12:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#771 [新]
だけど今日は少し特別なのです。


「今日蓮が帰ってきたら伝えなくちゃ。」


あたしはそっとお腹に手を当てる。

⏰:09/07/03 12:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#772 [新]
聞いたらびっくりするかな?
びっくりするよね。


男の子かな?
女の子かな?
名前は何にしよう?


蓮の喜ぶ顔が浮かんであたしまで笑顔になる。

⏰:09/07/03 12:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#773 [ゆきのイ]
面白いです

更新待ってます
頑張って下さい

⏰:09/07/06 20:13 📱:W65T 🆔:m8UuX/k6


#774 [新]
>>773

ありがとうございます!!

⏰:09/07/06 23:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#775 [新]
夕方になり、いつもならもうそろそろ帰ってくる頃、家の電話がなった。

蓮かな?

そう思いながら受話器をとる。


「もしもし?」

⏰:09/07/06 23:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#776 [新]
「五十嵐結衣さんですか?こちら南病院の者ですが、たった今五十嵐蓮さんが事故で────」



え………?


蓮が……事故……?

⏰:09/07/06 23:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#777 [新]
頭を鈍器で殴られたような衝撃が走った。


電話の向こうで話してる声もあたしの耳には届かなかった。


気づいたら家を飛び出してた。

⏰:09/07/06 23:42 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#778 [新]
病院に着くなり看護士の腕にすがる。

「あのっ…今電話で…!蓮がっ五十嵐蓮が事故に遭ったって……!」


「落ち着いてください!今治療中ですから!ご家族の方はこちらでお待ち下さい。」

⏰:09/07/06 23:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#779 [新]
椅子に座り祈るようにぎゅっと手を握った。


お願い…………


蓮を助けて………


死なないで…………

⏰:09/07/06 23:47 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#780 [新]
それからどれくらいの時間がたったんだろう…

ドアがあき先生が出てきた。

「先生!蓮は…蓮はどうなんですか!?」

「最善は尽くしました。後は本人次第です。」

⏰:09/07/06 23:50 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#781 [新]
病室に運ばれた蓮の隣に座る。

そっと手を握ると温もりが伝わってくる。

「温かい………」

生きてる……

よかった………

⏰:09/07/06 23:53 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#782 [新]
安心したのと同時に涙が溢れた。


「よかった…っ」



蓮がいなくなったら…
あたし生きていけない…

⏰:09/07/06 23:58 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#783 [新]
蓮が目を覚ましたのはそれから三日後のことだった。


「……結…衣?」


「蓮……!目が覚めたのね…!」

あたしは急いで先生を呼んだ。

⏰:09/07/07 00:00 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#784 [新]
「もうしばらく安静にしてればすぐ退院できるって。よかったね。」

「あぁ、心配かけたな…」

ううん、とあたしは首を横にふった。

生きてる───
それだけでいい………

⏰:09/07/07 00:02 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#785 [新]
「蓮あのね………」


あたしは蓮にあたしの身体に起きた変化を伝えた。

蓮はすごく驚いた顔をして
だけどその後すぐいつもの笑顔になって

⏰:09/07/07 02:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#786 [新]
そして優しく抱きしめてくれた。


これからは新しい命と
三人で…………



幸せになろうね………

⏰:09/07/07 02:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#787 [新]
握った手の温もりを今確かに感じることができる。

この先どんなことがあっても
あなたが居る。
守るべき命がある。


だから何も恐くないよ。

⏰:09/07/07 02:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#788 [新]
出逢ってしまったあの瞬間から


やっぱりもう既に



あたしの心はあなたに囚われていたみたい────

⏰:09/07/07 02:27 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#789 [新]
囚われの姫君

─完─

⏰:09/07/07 02:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#790 [新]
終わり方微妙でしたね
放置しまくったにも関わらず読んでいただきありがとうございました
感想お待ちしてます

⏰:09/07/07 02:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#791 [ちゃん]
最後どうなるか
ハラハラしました


めっちゃよかったです

⏰:09/07/07 09:05 📱:SH906i 🆔:1K.e46hk


#792 [新]
>>791

ありがとうございます

⏰:09/07/07 09:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#793 [我輩は匿名である]
>>1-200
>>201-400
>>401-600
>>601-800
>>801-1000

⏰:09/07/07 15:10 📱:N04A 🆔:☆☆☆


#794 [我輩は匿名である]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600
>>601-650
>>651-700
>>701-750
>>751-800
>>801-850
>>851-900
>>901-950
>>951-1000

⏰:09/07/11 11:57 📱:W61SH 🆔:uez5ciDM


#795 [我輩は匿名である]
一気に読みました
主さん、文章上手すぎるっ
とてもよかったです∩^ω^∩

⏰:09/07/11 23:36 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#796 [我輩は匿名である]
ベタ(笑)

⏰:09/07/17 16:19 📱:SH706i 🆔:☆☆☆


#797 []
あげ

⏰:09/08/20 19:10 📱:SH904i 🆔:EEb9v5Ck


#798 [我輩は匿名である]
あげっシ

⏰:09/11/16 09:54 📱:W51SA 🆔:NlyFAZrg


#799 [我輩は匿名である]
めっちゃいいです'`♪
続編みたいです、

⏰:09/11/16 23:18 📱:PC 🆔:YsTa3ncc


#800 [なまえ]
800・・・・

⏰:09/11/16 23:21 📱:W54T 🆔:E1MMMgck


#801 [なまえ]
どわ〜っ!!!!
トリプルM!?

⏰:09/11/16 23:22 📱:W54T 🆔:E1MMMgck


#802 [我輩は匿名である]
上げまし

⏰:10/02/06 18:53 📱:N08A3 🆔:BpkSJm7k


#803 [わをん◇◇]
↑(*゚∀゚*)↑

⏰:22/11/21 19:00 📱:Android 🆔:.FGKzkPw


#804 [わをん◇◇]
>>770-800

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