囚われの姫君
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#350 [新]
「蓮……!?」


「お前小さい頃から親と喧嘩したらいつもここで泣いてたもんな。………
お母さん心配してたぞ…。」



蓮も……話聞いたんだ…。

⏰:08/10/29 03:54 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#351 [新]
「……帰らないからっ」


「あのなぁ…親不孝すんじゃねーよ…」


「親じゃないもん!!全部嘘だったんだよっ……!!」


カッとなって声を上げた。

⏰:08/10/29 03:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#352 [新]
自分でひどいこと言ってるってわかってる……



傷ついたのは………




好きだから……

⏰:08/10/29 03:59 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#353 [新]
本当はパパもママも大好きだから………



だから余計ショックだったの……



「ぅ…う〜…っひ…っく…」

⏰:08/10/29 04:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#354 [新]
「泣き虫…。」



そう言って蓮は腕を引っ張るとあたしを抱きすくめた。



「結衣が泣いた時、頭をなでてくれたのは誰だ?
結衣を誉めて、抱きしめてくれたのは?」

⏰:08/10/29 04:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#355 [新]
「結衣が今まで貰った愛情が嘘か真実かなんて、結衣が一番わかってるはずだろ…?」


あたしは何度も蓮の腕の中でうなずいた。


「まぁ、もし愛情が偽りなら俺がもらってやるつもりだったけど…その心配はなさそうだ。」

⏰:08/10/29 04:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#356 [新]
「もらってやる…?どういう意味?」


顔をあげると蓮の優しい笑顔が目に映った。



「そういう意味。
さ、帰るぞ。結衣の“家”に…。」

⏰:08/10/29 04:10 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#357 [新]
蓮の大きな手があたしの手を包む。


「心配するな。俺も一緒にいてやるから。」


「……うんっ…」


やっぱり蓮には…かなわないね……

⏰:08/10/29 04:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#358 [新]
家に帰ると、パパとママがリビングで待っていた。

「結衣!ごめんねっ…ちゃんと話するつもりだったのよ…!」



「結衣…そこに座りなさい。ちゃんと説明するから…」

⏰:08/10/29 04:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#359 [新]
あたしの両親はあたしがまだ生まれて間もない時に事故で他界。

施設で育てられていたあたしをパパとママが引き取ったらしい…。

ママは子供ができにくい体だったらしく、パパもママもあたしのことを本当の子供のように可愛がっていたという。

⏰:08/10/29 04:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#360 [新]
「血は繋がってないけど、今もこれからも結衣は私達の娘よ…。」


そう言ってママはあたしを抱きしめてくれた。



「あたしも…ママとパパのこと大好きだよっ…!」

⏰:08/10/29 04:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#361 [新]
偽りなんかじゃなかった…………



本当の家族以上の絆が………



此処には在ったんだね─………。

⏰:08/10/29 04:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#362 [新]
玄関で待っていてくれた蓮のところへ行く。


「仲直りはできたのか?」


「うん…!蓮…ありがとう…。」


「あぁ、じゃあな…早く寝ろよ。」

⏰:08/10/29 04:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#363 [新]
あ…そっか、蓮は自分の家に帰っちゃうんだ。



「…ん、おやすみ…。」


ちょっと寂しいなぁ…



「…っ、そんな顔すんな…勘違いするだろーが…」

⏰:08/10/29 04:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#364 []
あげます

⏰:08/10/29 19:42 📱:F705i 🆔:J1x4kc4A


#365 [我輩は匿名である]
更新してぇP

⏰:08/10/29 23:07 📱:W64SA 🆔:oGIkDpdU


#366 [新]
>>364
>>365

ありがとうございます!

⏰:08/10/30 00:05 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#367 [新]
蓮はあたしを壁に押しつけた。

「ちょ…ママ達がリビングにっ…」


こそこそと話す。



「嫌なら逃げれば?」

⏰:08/10/30 00:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#368 [新]
蓮はあたしの頭を後ろからしっかりと抱え込む。

「…〜〜〜っ……」



「…はい、時間切れ。」


そう言ってそのまま唇を重ねた。

⏰:08/10/30 00:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#369 [新]
「…っ…!んっ…ふ…」


蓮の気持ちを知るまでは

キスしないって思ってたのに…


「結衣…」

⏰:08/10/30 00:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#370 [新]
「…ぁ……蓮……」


蓮が…切なそうに


あたしの名前を呼ぶから……



拒めない…………。

⏰:08/10/30 00:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#371 [新]
「結衣…バイトとか関係なく俺ん家にいろ…。
目ぇ離したらフラフラどこ行くかわかったもんじゃねぇ…‥。」


蓮はあたしの髪を撫でながら言った。


「え…?でも…」


迷惑にならないのかな……?

⏰:08/10/30 00:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#372 [新]
「…なんてな。
今のは単なる俺の我が儘だ。
気にするな…。じゃあ、おやすみ。」


ひらひらと手を振って蓮は帰った。



その“我が儘”嬉しいんだけどな…。

⏰:08/10/30 00:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#373 [新]
次の日─────


「水沢さん?」


休み時間、女の子三人があたしに話しかけてきた。


「あ、うん…そうだけど…」

⏰:08/10/30 00:39 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#374 [新]
「あたし、三組の紺野(こんの)。水沢さんにお願いがあるんだけど…」


そう言って三人のうちの一人が手紙をあたしに差し出した。


「これ、五十嵐くんに渡してもらえない…?」


「えっ…?」

⏰:08/10/30 00:44 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#375 [新]
「水沢さん仲いいでしょ?だから、ねっ?お願い!!」


「……うん、わかった!渡しておくね。」


「ありがと〜!!」


あたしは手紙を受け取った。

⏰:08/10/30 00:47 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#376 [新]
可愛いピンク色の封筒。


きっと紺野さんは蓮のことが好きなんだ…。



…何故か胸の奥がチクンと痛んだ。

⏰:08/10/30 00:49 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#377 [新]
だけど恋愛は自由だもんね…。


受け取った以上はちゃんと渡さなきゃ……。



あたしは手紙を大事に鞄にしまった。

⏰:08/10/30 00:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#378 [新]
「蓮…あのね、渡したいものがあるんだけど…。」


帰り道、鞄から手紙を取り出し蓮に渡す。



「三組の紺野さんに渡してくれって頼まれたの。」

⏰:08/10/30 01:03 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#379 [新]
「…は?」

明らかに蓮の機嫌が悪くなったのがわかった。


「ちゃんと中身読んであげてね?」



「何?俺を怒らせたいわけ?」

⏰:08/10/30 01:05 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#380 [新]
「そんなつもりじゃ……っていうか何で蓮が怒るのよ!?」

「誰かさんが馬鹿すぎるから。」

「何それ意味わかんないっ!」

あたしは手紙を無理矢理蓮の胸に押しつけた。

「ちゃんと渡したからね!!」

⏰:08/10/30 01:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#381 [新]
そう言ってあたしは蓮から離れるように走って帰った。

何よ、蓮の怒りん坊!


でもこれで蓮が手紙を読んで……


上手くいけば二人は…

付き合っちゃうのかなぁ…

⏰:08/10/30 01:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#382 [新]
それから数日後


あれから蓮は手紙のこと何も言ってこない。


気になるけどあんな渡し方してしまった手前聞きづらいんだよね………。

⏰:08/10/30 01:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#383 [新]
「水沢さん。ちょっといい?」


あ、紺野さん……と、前に一緒にいた二人だ。


「あの…どこへ?」


「いいから。」

⏰:08/10/30 01:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#384 [新]
言われるがままついていくと、人気(ひとけ)のない校舎裏。

「ねぇ、手紙ちゃんと渡してくれたの?」


紺野さん…なんか怒ってる?


「うん。渡したよ?」

⏰:08/10/30 01:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#385 [新]
「嘘つき!何の返事もないから五十嵐くんに聞いたら知らないって言ってたわよ!!」


え?何で……だって…確かに……



「ちゃんと渡したよ!!」

⏰:08/10/30 01:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#386 [新]
紺野さんの態度が豹変した。


「あんたさー、五十嵐くんのこと好きなんでしょ。だから渡してないくせに渡したなんて嘘つくのね。」


「違うっ…!!!」

⏰:08/10/30 01:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#387 [新]
「何が違うんだよっ!つかまじうざいんだよね。
五十嵐くんの周りをうろちょろしてさぁ!」

ドンッと肩を押され尻餅をついた。


「いたっ……!」

⏰:08/10/30 01:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#388 [新]
紺野さんがゆっくりとにじり寄る。


「言ってもわかんないなら体で覚えてもらわなきゃね……!!」


そう言って紺野さんが手を振り上げた。


あたしはぎゅっと目をつむる。

⏰:08/10/30 01:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#389 [新]
「───!!!」


………あ…れ?
叩かれてない……?

恐る恐る目を開ける………と。


「そこまでだ。」


蓮が今にも振りおろされそうな紺野さんの手を掴んでいた。

⏰:08/10/30 01:32 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#390 [新]
「蓮…なんで…」

「悠が校舎裏に行くのを見てたらしくてな…。来て正解だった。」

蓮はあたしを抱き起こした。


「何で!?その女は手紙渡してなかったんでしょ!?」

⏰:08/10/30 01:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#391 [新]
紺野さんが顔を赤くしながら言った。


「…あぁ、あの手紙ね。燃えるゴミの日に出した。」

蓮はあたしの制服についた土を払いながらさらりと言ってのけた。

⏰:08/10/30 01:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#392 [新]
「もっ…燃えるゴミっ…!?最っっ低!!」


紺野さんはそう吐き捨てると取り巻きを連れて走っていった。



「結衣…怪我ないか?悪かったな、俺のせいで…」

⏰:08/10/30 01:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#393 [新]
「ううん…いいの。来てくれてありがと…。
──あ…手紙って本当に捨てたの?」


「あぁ、今頃灰になってるだろ。」


「ぇえ〜‥さすがにひどくない?」

⏰:08/10/30 03:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#394 [新]
「ひどいのはどっちだよ。
好きな女に違う女からのラブレター貰う方の気にもなってみろ。」


「え?好きな奴…って…」

蓮はしまったと言わんばかりに口を押さえた。

⏰:08/10/30 03:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#395 [新]
「蓮…教えて…?」




その言葉の意味を



あなたの気持ちを……

⏰:08/10/30 03:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#396 [我輩は匿名である]
気になる

⏰:08/10/30 07:00 📱:SO706i 🆔:jMHDtqSA


#397 [あ〜チャン]
気になります
頑張って下さい

⏰:08/10/30 07:16 📱:N906i 🆔:zVVZzziQ


#398 [シャーピン]
気になる
頑張って

⏰:08/10/30 18:43 📱:N903i 🆔:60NvXr4.


#399 []
続き楽しみです

頑張って下さい

⏰:08/10/30 20:08 📱:F705i 🆔:xlNZ1FEw


#400 [新]
>>396-399

ありがとうございます!!
頑張りますっ♪♪

⏰:08/10/31 02:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


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