囚われの姫君
最新 最初 🆕
#201 [新]
>>200

アンカーありがとうございます!!

⏰:08/10/22 17:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#202 [新]
「機嫌…直ったのか?」


しばらく無言で抱き合っていたことに気づいたあたしは蓮から体を離した。

「…知らないっ…」


「強情な奴だな…」


蓮は目を細めて笑うと瞼にそっとキスをした。

⏰:08/10/22 23:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#203 [新]
「先にリビング行ってるぞ。」


そう行って蓮は部屋を出た。


まだ鳴り止まない心臓……


ふと鏡を見ると首筋に痣ができていた。

⏰:08/10/22 23:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#204 [新]
「これ…」


キスマーク……


ボッと顔が熱くなるのがわかった。


蓮が触れた証……


ずっと消えなければいいのに……

⏰:08/10/22 23:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#205 [新]
──……

「……さん…………

………水沢さん!」


「えっ…ごめん…何?」


「この本はここでいい?」

「あ、うん。」

⏰:08/10/22 23:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#206 [新]
今日は受付や返却の本を整理する当番で昼休みに神谷くんと図書室に来ていた。


「ぼーっとしてるけど大丈夫?」



「うん、大丈夫だよっ」

⏰:08/10/22 23:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#207 [新]
「今日放課後空いてる?」

「?…うん、空いてるけど…」


「おもしろい本見つけたんだ!水沢さんにも見せようと思って」


神谷くんは告白のこと気にしてないみたい…

⏰:08/10/22 23:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#208 [新]
よかった…


同じ委員なのに気まずいのも嫌だし……


「じゃ、放課後図書室で!」

そのとき丁度チャイムがなり神谷くんは図書室を出ていった。

⏰:08/10/23 00:00 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#209 [新]
「また用事?」


蓮が眉をひそめる。


「ごめんねっ…すぐ終わると思うんだけど」


神谷くんの名前は出さない方がいいかな……。

⏰:08/10/23 03:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#210 [新]
「ふーん。わかった。」


蓮に断りを入れてあたしは図書室へと急いだ。


「神谷くん、遅くなってごめんね。」


放課後の図書室に神谷くん以外の姿はなかった。

⏰:08/10/23 03:18 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#211 [新]
「あぁ、俺も今きたとこ。」

「おもしろい本ってどこにあるの?」


「そこの本棚の……」


あたしは神谷くんの指さす方へ向かう。

⏰:08/10/23 03:25 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#212 [新]
「その青い背表紙のやつだよ。」


その本は上の方にあって
あたしが背伸びしてもぎりぎり届かなかった。


「ごめんごめん、俺が取るよ。」

後ろからスッと神谷くんの手が伸びてきた。

⏰:08/10/23 03:27 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#213 [新]
「あ、ありが……と…」


神谷くんは本をあたしに手渡すとそのまま後ろから抱き寄せた。


「っ…!?神谷くん……!?」


「水沢さんの好きな人って…五十嵐 蓮?」

⏰:08/10/23 03:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#214 [新]
「何……急に…」

どうしてそんなこと聞くの…?


「耳まで赤い…。やっぱりそうなんだ?」


なんか……やばい……


「離してっ……」

⏰:08/10/23 03:32 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#215 [新]
「あんな野蛮そうなのが好きなんだ?」


神谷くんは後ろからプチンと制服のリボンを外す。

「や…っ!」


神谷くん……

人が変わったように…怖い…

⏰:08/10/23 03:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#216 [新]
「水沢さんも純粋そうに見えてやることやってるんだね。」


ちょうどキスマークのところをなぞられる。


「嫌……っ!!!」

怖い………

誰か……

蓮………!!

⏰:08/10/23 03:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#217 [新]
「結衣!」


勢いよくドアが開いた。


「蓮……!」


心の声が届いたみたいに

蓮は来てくれた。

⏰:08/10/23 03:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#218 [新]
「まさかと思って来てみれば…てめぇ何やってんだ!」


蓮は神谷くんの胸ぐらを掴む。


「殴っちゃ駄目!!」


あたしは今にも殴りかかりそうな蓮を止めに入る。

⏰:08/10/23 03:46 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#219 [新]
「結衣っ…」



「あたし何もされてないからっ…!」



蓮は振りあげていた拳をおろした。

⏰:08/10/23 03:48 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#220 [新]
「神谷…冗談が過ぎたな。止めてくれた結衣に感謝しろ。」


蓮は神谷くんを突き放した。


神谷くんは乱れた制服を直すと図書室を出ていった。

⏰:08/10/23 03:50 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#221 [新]
「……はぁっ…」

あたしはそのまま床に座り込んでしまった。


「おいっ…大丈夫か…」



「うん…何か蓮の顔見たら安心しちゃって…」

⏰:08/10/23 03:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#222 [新]
そんな気持ちとは裏腹に体の震えが止まらない。


「ごめ…何でかなっ…あたし…」


「怖かったろ…無理すんな…」


震える手を蓮は握ってくれた。

⏰:08/10/23 03:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#223 [新]
「…っ…怖かっ…た…」


怖かった……


本当はすごく怖かった…


「結衣…俺が怖いか?」

⏰:08/10/23 03:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#224 [新]
「んーん……蓮は…怖くないよっ…」


「なら…俺の胸で泣け。」

蓮はあたしをゆっくり抱き締めて背中をさすってくれた。


「…っ蓮……蓮っ…!っく…ひっく…ぅ」

⏰:08/10/23 04:00 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#225 [新]
しばらくするとだんだん気持ちが落ち着いてきた。

「落ち着いたか?」

「うん…。」


ふと見ると蓮のシャツがあたしの涙で濡れていた。

「ごめん…シャツ汚しちゃったね…」

⏰:08/10/24 03:51 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#226 [新]
「気にするな…帰るぞ。」


「うんっ…」



あたしは蓮の後についていった。

⏰:08/10/24 03:54 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#227 []
あげ

⏰:08/10/24 18:36 📱:F705i 🆔:z/AboWYQ


#228 [ゆう]
続きお願いします

⏰:08/10/25 02:56 📱:W43H 🆔:A.mkPJ7E


#229 [新]
>>227
>>228

ありがとうございます!!

⏰:08/10/25 16:32 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#230 [新]
家につくなり蓮はあたしを抱き締めた。


「蓮……!?」


「本当に何もされてないんだな?」



「うん…大丈夫だよ…」

⏰:08/10/25 17:21 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#231 [新]
すると蓮はあたしのシャツのボタンを外しはじめた。


「ちょ…何してるの…!?」

「確認。」


「かっ…確認って…」

⏰:08/10/25 17:31 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#232 [新]
「やだよっ…玄関でこんなこと……」


あたしは必死にシャツを手繰(たぐ)り寄せる。


「玄関じゃなかったらいいんだな?」



「そういうわけじゃっ…」

⏰:08/10/25 17:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#233 [新]
否定しようとしたが時すでに遅し。


意地悪く笑った蓮はあたしを抱えあげると自分の部屋へ行きベッドにあたしをおろした。


蓮があたしの体に跨(またが)っているせいで動けない。

⏰:08/10/25 17:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#234 [新]
「手どけないと確認できないんだけど。」


あたしはぶんぶんと首を横に振った。



こんなの…恥ずかしくて死にそう……

⏰:08/10/25 17:50 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#235 [新]
「あ、結衣の頭に虫が…」


「えっ!?嘘っ!やだ!取って!取って!!」


あたしはバサバサと髪をはらった。



「なんて、嘘。」

⏰:08/10/25 17:58 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#236 [新]
蓮は舌を出して笑った。

「ひどーい!……っ!」



思わず手を退けてしまったせいで明るい部屋の中でシャツははだけ、下着が露わになった。

⏰:08/10/25 18:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#237 [新]
「そんな…見ないで…」


「何もされてないみたいだな…よかった…」


蓮が安堵の息をもらす。

蓮の手が首筋、鎖骨をすべり、胸のふくらみへと達する。

⏰:08/10/25 18:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#238 [新]
「あっ……ダメ…!」


「お前さ、もうちっと危機感持てよ。」


蓮が胸元にキスをしながら言った。


危機感…って……!?

⏰:08/10/25 18:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#239 [新]
蓮が触れるところに神経が集中する……


「俺は気が気じゃねぇんだよ……」



「…っあ…蓮………!」



蓮がキスをしようとした時…

⏰:08/10/25 18:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#240 [新]
ピンポーン…


キスまであと一センチのところでインターホンが鳴った。


「……」


「誰か来たよ…?」


蓮はチッと舌打ちをするとあたしのシャツを直して部屋から出た。

⏰:08/10/25 18:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#241 [新]
あたしは起きあがって乱れた髪を直す。


蓮の手が…胸に……


嬉しいような複雑な気分だった。


蓮はどうして……

どんな気持ちで…

あたしに触れるんだろう…。

⏰:08/10/25 18:24 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#242 [新]
「悠!?」

玄関の方から蓮の声が聞こえた。

「蓮??」

玄関へ行くと蓮…と、もう一人男の人が立っていた。


「あっ!結衣ちゃんお邪魔しまーす!」

⏰:08/10/25 19:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#243 [新]
「おいっ…つうかいつの間に結衣ちゃんて呼んでんだよ…」


「固いこと言うなって!」

その人は蓮の肩をばしばし叩いた。


「俺、木原 悠!よろしくな!」

⏰:08/10/25 19:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#244 [新]
その人はあたしの手を取って上下にふった。


「あ、…よろしく…」


「てか結衣ちゃんやっぱかーわいー!」

そう言って木原くんはあたしに抱きついた。

⏰:08/10/25 19:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#245 [新]
「えぇっ…!?ちょっと…離し……」


あたふたしていると木原くんは蓮に首根っこを掴まれ強制的に離された。


「悠、お前いい加減にしないと追い帰すぞ?」

⏰:08/10/25 19:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#246 [新]
蓮がジロリと木原くんを睨む。


「まぁまぁ…これから丁度ご飯だから、三人で食べよっ!…ねっ?」



なんとか場の空気を和ませ三人で食事をすることにした。

⏰:08/10/25 19:47 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#247 [我輩は匿名である]
読んでます♪
頑張ってください

⏰:08/10/25 21:55 📱:W61PT 🆔:6ZGDctas


#248 [新]
「うまい!さすが結衣ちゃん」

木原くんはご飯を頬張りながら言った。


「あたしは少し手伝っただけだから…」


「食ったら帰れよ。」


蓮…何か不機嫌…?

⏰:08/10/25 22:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#249 [新]
>>247

ありがとうございますっ//

⏰:08/10/25 22:02 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#250 [新]
「ぅえー、今日泊まるつもりで来たのにー」


「馬鹿言うな。部屋ももう余ってねぇよ。」


木原くんはあたしに視線を移した。


うっ・・・すごく目で訴えられてる・・・。

⏰:08/10/25 22:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#251 [新]
「蓮…せっかくきてくれたんだし…それに、明日は休みだから…ね?」


蓮は少し考えたような表情をすると、ため息を一つついた。


「しょうがねぇな…。
結衣、今日は部屋に鍵かけて寝ろよ。」

⏰:08/10/25 22:34 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#252 [新]
「?…うん、わかった。」


「結衣ちゃんありがとう!んじゃ俺は蓮の部屋で寝るわ!」


「…勝手にしろ。」


蓮は少し不満そうだったけど、了解してくれた。

⏰:08/10/25 22:36 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#253 [新]
木原くんはリビングでテレビを見ているとそのまま眠ってしまったみたい。

「あたしお風呂入ってくるね。」


リビングを出たあたしの腕を蓮がつかんだ。

⏰:08/10/25 22:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#254 [新]
「え?」


「さっきおあずけ食らった分。」


そう言って蓮の顔が近づく。


「いやっ……!!」

⏰:08/10/25 22:48 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#255 [新]
思い切り蓮を押し退けた。


「あっ…嫌っていうか…そのっ…」


「…何だよ?」


「こういう事はっ…好きな人とするものだからっ…」

⏰:08/10/25 22:51 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#256 [新]
「…あー、そうかよ。わかった。もうしねぇよ。」



そう言って蓮は自分の部屋へ行ってしまった。


「蓮っ……!」


廊下には激しくドアを閉める音だけが響きわたった。

⏰:08/10/25 22:54 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#257 [新]
違う……

嫌なんかじゃないの……


ただ……



あたしはただ蓮の気持ちが知りたくて……

⏰:08/10/25 22:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#258 [新]
好きだから触れたい、


触れられたいと思う


みんながみんな


そうじゃないの……?


蓮は誰でも良いの……?

⏰:08/10/25 22:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#259 [新]
蓮の気持ちを知ろうとすればする程


わからなくなるよ……。


「はぁ…」


もうお風呂入って寝ちゃお…。

⏰:08/10/25 23:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#260 [新]
お風呂に入り、横になるがなかなか眠れない。


ごろごろしているとノックの音が聞こえた。


蓮かな……?


「はーい…」

部屋のドアを開けても誰も居ない。

⏰:08/10/25 23:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#261 [新]
ドアに挟まっていたのか、一枚の紙切れがひらひらと足下に落ちた。



『さっきは悪かった。
         蓮 』


蓮…………。

⏰:08/10/25 23:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#262 [新]
あたしは蓮の部屋へ行った。

「蓮…入るよ…?」


ドアを開けると電気が消されていて部屋の中が見えない。


「蓮……?」

⏰:08/10/25 23:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#263 [新]
つまづかないようにゆっくり歩く。


すると手を掴まれてベッドに押し倒された。


「れ………っん…!」


唇が重なる。

⏰:08/10/25 23:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#264 [新]
「んっ…は…ァ…」


キスをしながらも手は肌をなぞり、ゆっくりと服の中に侵入してくる。


「や…待っ……ぁ」


蓮の気持ち知らないまま……

⏰:08/10/25 23:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#265 [新]
こんな……無理矢理……


けど…どうして……




振り解(ほど)けないの…

⏰:08/10/25 23:24 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#266 [新]
蓮に触れられると


全部がどうでもよくなる……


蓮があたしを好きかどうかも……


ただあたしが好きなだけだから…

⏰:08/10/25 23:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#267 [新]
今はそれだけでいいから………


ただ…願わくば…


この恋が


両想いでありますように────

⏰:08/10/25 23:32 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#268 [新]
「んっ…蓮…あたし…っ…」


蓮のことが──────


「…あれ……え?」


蓮の髪に指を通した時、
何か違和感を感じた。

⏰:08/10/25 23:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#269 [新]
「蓮…こんなに髪短かったっけ……?」




「………」




その時だった。

⏰:08/10/25 23:36 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#270 [新]
パチン…



スイッチの音と共に、部屋の明かりが点いた。




「えっ……木…原…くん…?」

⏰:08/10/25 23:39 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#271 [新]
一瞬、頭が真っ白になった。


あたしが蓮だと思って抱き合っていたのは木原くん………!?



じゃあ電気をつけたのは………

⏰:08/10/25 23:44 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#272 [新]
「…っにやってんだよ!!!」



蓮は手に持っていたコンビニの袋を落とすとあたしから木原くんを引き離した。


「蓮っ…!やめて!」

⏰:08/10/25 23:47 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#273 [新]
「殺されたくなかったら今すぐ帰れ!!」

蓮はそのまま木原くんを外に追い出した。


静まり返る部屋。



あたし……とんでもないことを……

⏰:08/10/25 23:50 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#274 [新]
蓮は激しくドアを閉めると冷たい目であたしを見下ろした。


「人の部屋で盛ってんじゃねぇよ!!」


「あっ…違っ…あたし…」

蓮……完璧怒ってる……!!

⏰:08/10/25 23:54 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#275 [新]
木原くんを蓮だと思って………


だけどこんなこと言い訳にもならない……



「ごめ…っ…ごめんなさ…い…」

⏰:08/10/25 23:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#276 [新]
蓮はあたしに跨ると優しく頬をなでる。


だけど目が笑ってない……



「あいつの愛撫には応えたんだろ?
なら俺のにも応えてくれないと…なぁ?」

⏰:08/10/26 00:03 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#277 [新]
そう言って首筋に顔をうずめた。


「ぁ…やっ…!いたっ…」

キスなんてそんな優しいものじゃない…


蓮は首筋や鎖骨に歯をたてた。

⏰:08/10/26 00:05 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#278 [新]
こんな蓮…知らない…


怖い………


「どこをどんな風に触られたんだ?」



「お願……やめ…っ」

⏰:08/10/26 00:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#279 [我輩は匿名である]
あなたの小説に夢中です

⏰:08/10/26 00:07 📱:SH904i 🆔:lGtqafJc


#280 [にー]
やばいです頑張ってください

⏰:08/10/26 00:08 📱:F704i 🆔:ngAh8sxI


#281 [新]
「お前に俺の気持ちがわかるか!?」

蓮は思い切り壁を殴った。


「…っふぇ…っ…ぇ…」



あたしはただ泣きじゃくる。

⏰:08/10/26 00:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#282 [新]
>>279
>>280

嬉しいです//頑張ります!

⏰:08/10/26 00:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#283 [新]
「くそっ…このまま壊してやるつもりだったのに……」


蓮はあたしを抱き起こした。


「ごめんなさい…ごめんなさいっ……」


あたしは子供のように泣いて謝った。

⏰:08/10/26 00:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#284 [新]
「もう泣くな。俺が悪かった…。」


「…でもっ……」


「いいから顔上げろ…」


くいっと顎を持ち上げられる。

⏰:08/10/26 00:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#285 [新]
「どうやら俺は、お前の涙にはめっぽう弱いらしい…。」





蓮はそう言って触れるだけのキスをした。

⏰:08/10/26 00:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#286 [めぐみるく]
ものすごく
続きが気になるので
頑張って下さい


応援してます

⏰:08/10/26 02:40 📱:SH903i 🆔:JMR6q1tk


#287 [新]
>>286

ありがとうございます!

これからも頑張ります!

⏰:08/10/26 03:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#288 [新]
意見・感想ありましたらお願いします♪

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3981/

⏰:08/10/26 03:21 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#289 [新]
━蓮side━


俺の部屋の

俺のベッドで

結衣と悠が抱き合っている。


何故こんな状況になったんだ?

⏰:08/10/26 03:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#290 [新]
二時間程前に遡(さかのぼ)ってみる。


結衣にキスをしようとした俺は露骨に拒否られた。



はっきり「いや」と言われた。

⏰:08/10/26 03:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#291 [新]
「こういう事はっ…好きな人とするものだからっ…」


だからしてんじゃん。


好きだから、キスしたいって思うのは


普通だろ?

⏰:08/10/26 03:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#292 [新]
けどどうやら結衣は違うらしい。


他に好きな奴がいんのか?


あー考えたら腹立ってきた。


勢い任せにドアを閉める。

⏰:08/10/26 03:42 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#293 [新]
しばらくすると悠が入ってきた。


「さっき喧嘩してた?」


「別に。…コンビニ行ってくる。」


「いってら〜」

⏰:08/10/26 03:44 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#294 [新]
「余計なことすんなよ?」

ひらひらと手を振る悠に釘を刺して家を出た。


家に帰ると部屋の電気が消えていた。


悠はもう寝たのか…

⏰:08/10/26 03:47 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#295 [新]
何気なしに電気をつけた────ら。


服はめくれ頬を赤く染めている結衣と、
結衣に覆いかぶさっている悠の姿が。



俺の手からスルリとコンビニの袋が落ちた。

⏰:08/10/26 03:49 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#296 [我輩は匿名である]
見るたび更新されていて嬉しいです♪頑張ってください♪♪

⏰:08/10/26 10:42 📱:W61PT 🆔:zKplbcAE


#297 []
続き楽しみです
更新頑張って下さい

⏰:08/10/26 18:21 📱:F705i 🆔:JaWGmYGQ


#298 [ゆう]
頑張ってくださいP

⏰:08/10/26 21:10 📱:W43H 🆔:hqjZve9I


#299 [新]
>>296-298

ありがとうございます!!

⏰:08/10/27 03:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#300 [新]
俺は悠につかみかかり、そのまま追い出した。



結衣は今にも泣きそうな顔をしている。


人を馬鹿にするのもいい加減にしろよ…。

⏰:08/10/27 03:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#301 [新]
俺は結衣に跨ると冷たい目で見下ろす。


「あいつの愛撫には応えたんだろ?
なら俺のにも応えてくれないと…なぁ?」



そう言って首筋や鎖骨に噛みついてやった。

⏰:08/10/27 03:10 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#302 [新]
もうこのまま壊してやる。


泣こうが喚(わめ)こうが、めちゃくちゃにして



無理矢理にでも俺のものにしてやる。

⏰:08/10/27 03:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#303 [新]
……だけど、肩を震わせながら泣いてる結衣の姿を見ると何もできなくなった。


「お前に俺の気持ちがわかるか!?」



俺はやり場のない怒りを壁にぶつけた。

⏰:08/10/27 03:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#304 [新]
壊してやるつもりだったけど



こんな風に泣かせたいわけじゃない。



矛盾してるな……俺…。

⏰:08/10/27 03:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#305 [新]
結衣は何度もごめんなさいと呟いた。



わかってる。お前が悪いんじゃないことぐらい…



ただ、俺が嫌だったんだ。

⏰:08/10/27 03:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#306 [新]
お前に他の男が触れた事が…


俺は許せなかったんだ。

だけどお前の体を無理矢理奪うこともできなかった。


惚れた弱みってやつだな…。

⏰:08/10/27 03:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#307 [新]
「どうやら俺は、お前の涙にはめっぽう弱いらしい…。」


そう言って優しいキスを一つ落とした。


結衣はしばらく俺の胸で泣いていたが、泣きつかれて眠ってしまった。

⏰:08/10/27 03:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#308 [新]
「…結衣?寝たのか……」


しょうがねぇな……



結衣を寝かせて布団をかけてやった。

⏰:08/10/27 03:41 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#309 [新]
俺も横に寝そべりしばらく結衣の寝顔を見つめていた。


「…ん…」


お、寝言か?



「れ…ん…」

⏰:08/10/27 03:46 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#310 [新]
コロンと寝返りをうった結衣がちょうど俺の胸のところへ来た。


俺の気も知らないで気持ちよさそうに寝やがって…


年頃の健全な男にこの状況で我慢しろって言う方が無理だっての…。

⏰:08/10/27 03:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#311 [新]
俺は結衣を抱き寄せた。


結衣の髪が顔にあたりシャンプーの匂いがする。



「好きだ…いい加減気付けよ…。馬鹿結衣…」

⏰:08/10/27 03:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#312 [はな]
あげます

⏰:08/10/27 18:15 📱:D705i 🆔:9lcbVMk6


#313 []
あげます

⏰:08/10/27 20:03 📱:F705i 🆔:Ky2bmcpg


#314 [新]
>>312
>>313

ありがとうございます!

⏰:08/10/28 02:58 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#315 [新]
━結衣side━


「ん〜……」


朝、カーテンの隙間から差し込む日差しで目が覚めた。



泣いていたせいで少し重い瞼(まぶた)。

⏰:08/10/28 03:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#316 [新]
目を開けると蓮の寝顔がすぐ近くにあった。


あたしあのまま蓮の部屋で寝ちゃったんだ…。



ドキドキしながら蓮の寝顔を見つめる。

⏰:08/10/28 03:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#317 [新]
蓮の髪にそっと指を通してみる。


こんなに好きな人の


唇を、指を、温もりを間違うなんて……


最低だよね……。

⏰:08/10/28 03:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#318 [新]
だけど、あの暗闇の中で


あたしの頭の中にいたのは



間違いなく蓮だった。

⏰:08/10/28 03:18 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#319 [新]
蓮の気持ちを知りたい…


でも少し怖いの………



気持ちを言ってしまったら



気持ちを知ってしまったら

⏰:08/10/28 03:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#320 [新]
今の関係が壊れちゃうんじゃないかって……




幼なじみでさえいられなくなるんじゃないかって───……

⏰:08/10/28 03:27 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#321 [新]
「……んー…結衣?」


蓮が目を覚ました。


「蓮…おはよ…。」


昨日のこともありあまり目を合わせられない。

⏰:08/10/28 03:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#322 [新]
「何怯えてんだ…もう怒ってねぇよ…。」


そう言って蓮は優しく頬をなでてくれた。





「うん…ごめん…ね。」

⏰:08/10/28 03:44 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#323 [新]
「起きるか…。腹減ったろ?」


蓮は起き上がり体をのばす。


「うん。──あ、ねぇ…」




「ん?何だ?」

⏰:08/10/28 03:48 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#324 [新]
「……ううん。やっぱり何でもないっ。」


昨日蓮が……


「好きだ」って言ってくれたような気がしたんだけど……



夢………だよね…?

⏰:08/10/28 03:50 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#325 [新]
夢を見てただけなんだよね………






きっと、幸せすぎる夢を………。

⏰:08/10/28 03:53 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#326 [新]
朝ご飯を食べていると、蓮の携帯が鳴った。


「もしもし?お袋?…あぁ、…わかった。」


「おばさん?」


「あぁ。今日の夕方に帰るらしい。結衣に自分家でゆっくりしてもらうよう伝えろってさ。」

⏰:08/10/29 02:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#327 [新]
じゃあしばらくこのバイト休みなのかな…。



「一応家帰る用意しとけよ?まぁどうせ隣だけど…。」



「うん…。」

⏰:08/10/29 02:42 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#328 [新]
何だか寂しい気もするなぁ…。


でも学校でも一緒で


家でも一緒にいたいなんて


贅沢だよね…。

⏰:08/10/29 02:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#329 [新]
そして夕方になりおばさんとおじさんが帰ってきた。


「たぶん一週間ぐらいしか家にいれないから、結衣ちゃんまた頼むわね!」

大きな荷物を整理しながらおばさんが言った。


「はい。じゃあまた来ます。」

⏰:08/10/29 02:53 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#330 [新]
「俺がいないからって寝坊して遅刻すんなよ?」


「もう、わかってるわよ。
じゃあ…また学校でね。」


そう言って蓮の家を出た。

⏰:08/10/29 02:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#331 [新]
「ただいまー。」

隣なのに久しぶりの我が家…。


「おかえり〜!お手伝いのバイトどう?ちゃんとできた?」


キッチンからママが顔を出す。

⏰:08/10/29 02:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#332 [新]
「んー…なんとか。」


本当は蓮にお世話になりっぱなしだったけど…。



「そう!あんまり蓮くんに迷惑かけちゃダメよ〜?今からご飯だけど、食べる?」

⏰:08/10/29 02:59 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#333 [新]
あたしは久しぶりにママの手料理を食べた。


部屋に戻り自分のベッドに入る。


あぁ…ダメだ…


もう逢いたくなってる…

早くも禁断症状に…。

⏰:08/10/29 03:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#334 [新]
気づいたらそのまま眠ってしまっていた。

「ん〜…トイレ…」


トイレに行こうと部屋を出るとリビングに明かりがついていた。


パパとママまだ起きてるのかな…。

⏰:08/10/29 03:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#335 [新]
するとリビングから話し声が聞こえてきた。

聞くつもりはなかったけど何となく足が止まる。


「そろそろ…ちゃんと結衣に言うべきだな…」


「そう…ね、もう結衣も大人だものね…。」

⏰:08/10/29 03:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#336 [新]
二人で何の話してるんだろ…。







「でも…知ったらあの子、傷ついてしまわないかしら…自分がこの家の本当の子じゃないなんて…」

⏰:08/10/29 03:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#337 [新]
ドクン・・・。


心臓が一際(ひときわ)大きくなったのがわかった。


何の………話を………



しているの………?

⏰:08/10/29 03:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#338 [新]
本当の…子じゃない…?


あたしが……?



じゃあ…



“あたし”は誰なの?

⏰:08/10/29 03:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#339 [新]
パパとママはまだ何かを話していたけれど、あたしの耳には入ってこなかった。


あたしが今まで過ごしてきたこの家は…



パパ、ママと呼んでいた人は……

⏰:08/10/29 03:24 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#340 [新]
全部…………偽りだったの……?



あたしは信じたくなくて、考えたくなくて



家を飛び出した。

⏰:08/10/29 03:25 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#341 [新]
━蓮side━

ピンポーン…


家のインターホンが鳴った。


こんな夜遅くに誰だ?



「はい…」

⏰:08/10/29 03:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#342 [新]
ドアを開けると血相をかえた結衣の母親が立っていた。

「結衣ここに来なかった!?」


「いや、来てないすけど…結衣に何かあったんですか?」


「あの子私達の話を聞いてしまったのかも……!!」

⏰:08/10/29 03:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#343 [新]
どういう意味だ…?


「落ち着いてください。何があったんですか?」


「結衣は…私達の子じゃないのよ…その話を主人としていたら急にドアの音が聞こえて…部屋にあの子がいなくてっ……」

⏰:08/10/29 03:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#344 [新]
結衣が本当の子じゃない……

正直、俺も驚いた。


でも今は結衣を捜すことが先決だ。




「俺が捜してきます。」

⏰:08/10/29 03:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#345 [新]
「蓮くんっ…」


「お母さんとお父さんは、結衣のことを愛してるんですよね?」



「当たり前よっ…結衣のことは何より大事だわっ…!」

⏰:08/10/29 03:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#346 [新]
「なら、結衣が帰ってきたら抱きしめてやって下さい。
俺が必ず連れて帰ります!」





そう言って俺は家を出た。

⏰:08/10/29 03:42 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#347 [新]
━結衣side━


勢いで家出てきちゃった…。

パパもママも気づいてるよね…



でも帰りたくない…。

⏰:08/10/29 03:44 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#348 [新]
あたしは公園の汽車の形をしたトンネルの中で座り込んだ。


暗いし…怖いな…。


その時、ザリッと砂を歩く音が聞こえた。


そしてそれはだんだん近くなってきた。

⏰:08/10/29 03:47 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#349 [新]
変質者だったらどうしよ………


ザリッ…


トンネルのところで足が止まった。



「やっぱり此処にいた…」

⏰:08/10/29 03:49 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#350 [新]
「蓮……!?」


「お前小さい頃から親と喧嘩したらいつもここで泣いてたもんな。………
お母さん心配してたぞ…。」



蓮も……話聞いたんだ…。

⏰:08/10/29 03:54 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#351 [新]
「……帰らないからっ」


「あのなぁ…親不孝すんじゃねーよ…」


「親じゃないもん!!全部嘘だったんだよっ……!!」


カッとなって声を上げた。

⏰:08/10/29 03:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#352 [新]
自分でひどいこと言ってるってわかってる……



傷ついたのは………




好きだから……

⏰:08/10/29 03:59 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#353 [新]
本当はパパもママも大好きだから………



だから余計ショックだったの……



「ぅ…う〜…っひ…っく…」

⏰:08/10/29 04:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#354 [新]
「泣き虫…。」



そう言って蓮は腕を引っ張るとあたしを抱きすくめた。



「結衣が泣いた時、頭をなでてくれたのは誰だ?
結衣を誉めて、抱きしめてくれたのは?」

⏰:08/10/29 04:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#355 [新]
「結衣が今まで貰った愛情が嘘か真実かなんて、結衣が一番わかってるはずだろ…?」


あたしは何度も蓮の腕の中でうなずいた。


「まぁ、もし愛情が偽りなら俺がもらってやるつもりだったけど…その心配はなさそうだ。」

⏰:08/10/29 04:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#356 [新]
「もらってやる…?どういう意味?」


顔をあげると蓮の優しい笑顔が目に映った。



「そういう意味。
さ、帰るぞ。結衣の“家”に…。」

⏰:08/10/29 04:10 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#357 [新]
蓮の大きな手があたしの手を包む。


「心配するな。俺も一緒にいてやるから。」


「……うんっ…」


やっぱり蓮には…かなわないね……

⏰:08/10/29 04:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#358 [新]
家に帰ると、パパとママがリビングで待っていた。

「結衣!ごめんねっ…ちゃんと話するつもりだったのよ…!」



「結衣…そこに座りなさい。ちゃんと説明するから…」

⏰:08/10/29 04:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#359 [新]
あたしの両親はあたしがまだ生まれて間もない時に事故で他界。

施設で育てられていたあたしをパパとママが引き取ったらしい…。

ママは子供ができにくい体だったらしく、パパもママもあたしのことを本当の子供のように可愛がっていたという。

⏰:08/10/29 04:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#360 [新]
「血は繋がってないけど、今もこれからも結衣は私達の娘よ…。」


そう言ってママはあたしを抱きしめてくれた。



「あたしも…ママとパパのこと大好きだよっ…!」

⏰:08/10/29 04:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#361 [新]
偽りなんかじゃなかった…………



本当の家族以上の絆が………



此処には在ったんだね─………。

⏰:08/10/29 04:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#362 [新]
玄関で待っていてくれた蓮のところへ行く。


「仲直りはできたのか?」


「うん…!蓮…ありがとう…。」


「あぁ、じゃあな…早く寝ろよ。」

⏰:08/10/29 04:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#363 [新]
あ…そっか、蓮は自分の家に帰っちゃうんだ。



「…ん、おやすみ…。」


ちょっと寂しいなぁ…



「…っ、そんな顔すんな…勘違いするだろーが…」

⏰:08/10/29 04:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#364 []
あげます

⏰:08/10/29 19:42 📱:F705i 🆔:J1x4kc4A


#365 [我輩は匿名である]
更新してぇP

⏰:08/10/29 23:07 📱:W64SA 🆔:oGIkDpdU


#366 [新]
>>364
>>365

ありがとうございます!

⏰:08/10/30 00:05 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#367 [新]
蓮はあたしを壁に押しつけた。

「ちょ…ママ達がリビングにっ…」


こそこそと話す。



「嫌なら逃げれば?」

⏰:08/10/30 00:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#368 [新]
蓮はあたしの頭を後ろからしっかりと抱え込む。

「…〜〜〜っ……」



「…はい、時間切れ。」


そう言ってそのまま唇を重ねた。

⏰:08/10/30 00:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#369 [新]
「…っ…!んっ…ふ…」


蓮の気持ちを知るまでは

キスしないって思ってたのに…


「結衣…」

⏰:08/10/30 00:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#370 [新]
「…ぁ……蓮……」


蓮が…切なそうに


あたしの名前を呼ぶから……



拒めない…………。

⏰:08/10/30 00:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#371 [新]
「結衣…バイトとか関係なく俺ん家にいろ…。
目ぇ離したらフラフラどこ行くかわかったもんじゃねぇ…‥。」


蓮はあたしの髪を撫でながら言った。


「え…?でも…」


迷惑にならないのかな……?

⏰:08/10/30 00:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#372 [新]
「…なんてな。
今のは単なる俺の我が儘だ。
気にするな…。じゃあ、おやすみ。」


ひらひらと手を振って蓮は帰った。



その“我が儘”嬉しいんだけどな…。

⏰:08/10/30 00:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#373 [新]
次の日─────


「水沢さん?」


休み時間、女の子三人があたしに話しかけてきた。


「あ、うん…そうだけど…」

⏰:08/10/30 00:39 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#374 [新]
「あたし、三組の紺野(こんの)。水沢さんにお願いがあるんだけど…」


そう言って三人のうちの一人が手紙をあたしに差し出した。


「これ、五十嵐くんに渡してもらえない…?」


「えっ…?」

⏰:08/10/30 00:44 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#375 [新]
「水沢さん仲いいでしょ?だから、ねっ?お願い!!」


「……うん、わかった!渡しておくね。」


「ありがと〜!!」


あたしは手紙を受け取った。

⏰:08/10/30 00:47 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#376 [新]
可愛いピンク色の封筒。


きっと紺野さんは蓮のことが好きなんだ…。



…何故か胸の奥がチクンと痛んだ。

⏰:08/10/30 00:49 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#377 [新]
だけど恋愛は自由だもんね…。


受け取った以上はちゃんと渡さなきゃ……。



あたしは手紙を大事に鞄にしまった。

⏰:08/10/30 00:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#378 [新]
「蓮…あのね、渡したいものがあるんだけど…。」


帰り道、鞄から手紙を取り出し蓮に渡す。



「三組の紺野さんに渡してくれって頼まれたの。」

⏰:08/10/30 01:03 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#379 [新]
「…は?」

明らかに蓮の機嫌が悪くなったのがわかった。


「ちゃんと中身読んであげてね?」



「何?俺を怒らせたいわけ?」

⏰:08/10/30 01:05 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#380 [新]
「そんなつもりじゃ……っていうか何で蓮が怒るのよ!?」

「誰かさんが馬鹿すぎるから。」

「何それ意味わかんないっ!」

あたしは手紙を無理矢理蓮の胸に押しつけた。

「ちゃんと渡したからね!!」

⏰:08/10/30 01:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#381 [新]
そう言ってあたしは蓮から離れるように走って帰った。

何よ、蓮の怒りん坊!


でもこれで蓮が手紙を読んで……


上手くいけば二人は…

付き合っちゃうのかなぁ…

⏰:08/10/30 01:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#382 [新]
それから数日後


あれから蓮は手紙のこと何も言ってこない。


気になるけどあんな渡し方してしまった手前聞きづらいんだよね………。

⏰:08/10/30 01:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#383 [新]
「水沢さん。ちょっといい?」


あ、紺野さん……と、前に一緒にいた二人だ。


「あの…どこへ?」


「いいから。」

⏰:08/10/30 01:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#384 [新]
言われるがままついていくと、人気(ひとけ)のない校舎裏。

「ねぇ、手紙ちゃんと渡してくれたの?」


紺野さん…なんか怒ってる?


「うん。渡したよ?」

⏰:08/10/30 01:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#385 [新]
「嘘つき!何の返事もないから五十嵐くんに聞いたら知らないって言ってたわよ!!」


え?何で……だって…確かに……



「ちゃんと渡したよ!!」

⏰:08/10/30 01:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#386 [新]
紺野さんの態度が豹変した。


「あんたさー、五十嵐くんのこと好きなんでしょ。だから渡してないくせに渡したなんて嘘つくのね。」


「違うっ…!!!」

⏰:08/10/30 01:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#387 [新]
「何が違うんだよっ!つかまじうざいんだよね。
五十嵐くんの周りをうろちょろしてさぁ!」

ドンッと肩を押され尻餅をついた。


「いたっ……!」

⏰:08/10/30 01:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#388 [新]
紺野さんがゆっくりとにじり寄る。


「言ってもわかんないなら体で覚えてもらわなきゃね……!!」


そう言って紺野さんが手を振り上げた。


あたしはぎゅっと目をつむる。

⏰:08/10/30 01:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#389 [新]
「───!!!」


………あ…れ?
叩かれてない……?

恐る恐る目を開ける………と。


「そこまでだ。」


蓮が今にも振りおろされそうな紺野さんの手を掴んでいた。

⏰:08/10/30 01:32 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#390 [新]
「蓮…なんで…」

「悠が校舎裏に行くのを見てたらしくてな…。来て正解だった。」

蓮はあたしを抱き起こした。


「何で!?その女は手紙渡してなかったんでしょ!?」

⏰:08/10/30 01:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#391 [新]
紺野さんが顔を赤くしながら言った。


「…あぁ、あの手紙ね。燃えるゴミの日に出した。」

蓮はあたしの制服についた土を払いながらさらりと言ってのけた。

⏰:08/10/30 01:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#392 [新]
「もっ…燃えるゴミっ…!?最っっ低!!」


紺野さんはそう吐き捨てると取り巻きを連れて走っていった。



「結衣…怪我ないか?悪かったな、俺のせいで…」

⏰:08/10/30 01:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#393 [新]
「ううん…いいの。来てくれてありがと…。
──あ…手紙って本当に捨てたの?」


「あぁ、今頃灰になってるだろ。」


「ぇえ〜‥さすがにひどくない?」

⏰:08/10/30 03:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#394 [新]
「ひどいのはどっちだよ。
好きな女に違う女からのラブレター貰う方の気にもなってみろ。」


「え?好きな奴…って…」

蓮はしまったと言わんばかりに口を押さえた。

⏰:08/10/30 03:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#395 [新]
「蓮…教えて…?」




その言葉の意味を



あなたの気持ちを……

⏰:08/10/30 03:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#396 [我輩は匿名である]
気になる

⏰:08/10/30 07:00 📱:SO706i 🆔:jMHDtqSA


#397 [あ〜チャン]
気になります
頑張って下さい

⏰:08/10/30 07:16 📱:N906i 🆔:zVVZzziQ


#398 [シャーピン]
気になる
頑張って

⏰:08/10/30 18:43 📱:N903i 🆔:60NvXr4.


#399 []
続き楽しみです

頑張って下さい

⏰:08/10/30 20:08 📱:F705i 🆔:xlNZ1FEw


#400 [新]
>>396-399

ありがとうございます!!
頑張りますっ♪♪

⏰:08/10/31 02:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194