囚われの姫君
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#301 [新]
俺は結衣に跨ると冷たい目で見下ろす。


「あいつの愛撫には応えたんだろ?
なら俺のにも応えてくれないと…なぁ?」



そう言って首筋や鎖骨に噛みついてやった。

⏰:08/10/27 03:10 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#302 [新]
もうこのまま壊してやる。


泣こうが喚(わめ)こうが、めちゃくちゃにして



無理矢理にでも俺のものにしてやる。

⏰:08/10/27 03:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#303 [新]
……だけど、肩を震わせながら泣いてる結衣の姿を見ると何もできなくなった。


「お前に俺の気持ちがわかるか!?」



俺はやり場のない怒りを壁にぶつけた。

⏰:08/10/27 03:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#304 [新]
壊してやるつもりだったけど



こんな風に泣かせたいわけじゃない。



矛盾してるな……俺…。

⏰:08/10/27 03:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#305 [新]
結衣は何度もごめんなさいと呟いた。



わかってる。お前が悪いんじゃないことぐらい…



ただ、俺が嫌だったんだ。

⏰:08/10/27 03:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#306 [新]
お前に他の男が触れた事が…


俺は許せなかったんだ。

だけどお前の体を無理矢理奪うこともできなかった。


惚れた弱みってやつだな…。

⏰:08/10/27 03:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#307 [新]
「どうやら俺は、お前の涙にはめっぽう弱いらしい…。」


そう言って優しいキスを一つ落とした。


結衣はしばらく俺の胸で泣いていたが、泣きつかれて眠ってしまった。

⏰:08/10/27 03:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#308 [新]
「…結衣?寝たのか……」


しょうがねぇな……



結衣を寝かせて布団をかけてやった。

⏰:08/10/27 03:41 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#309 [新]
俺も横に寝そべりしばらく結衣の寝顔を見つめていた。


「…ん…」


お、寝言か?



「れ…ん…」

⏰:08/10/27 03:46 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#310 [新]
コロンと寝返りをうった結衣がちょうど俺の胸のところへ来た。


俺の気も知らないで気持ちよさそうに寝やがって…


年頃の健全な男にこの状況で我慢しろって言う方が無理だっての…。

⏰:08/10/27 03:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#311 [新]
俺は結衣を抱き寄せた。


結衣の髪が顔にあたりシャンプーの匂いがする。



「好きだ…いい加減気付けよ…。馬鹿結衣…」

⏰:08/10/27 03:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#312 [はな]
あげます

⏰:08/10/27 18:15 📱:D705i 🆔:9lcbVMk6


#313 []
あげます

⏰:08/10/27 20:03 📱:F705i 🆔:Ky2bmcpg


#314 [新]
>>312
>>313

ありがとうございます!

⏰:08/10/28 02:58 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#315 [新]
━結衣side━


「ん〜……」


朝、カーテンの隙間から差し込む日差しで目が覚めた。



泣いていたせいで少し重い瞼(まぶた)。

⏰:08/10/28 03:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#316 [新]
目を開けると蓮の寝顔がすぐ近くにあった。


あたしあのまま蓮の部屋で寝ちゃったんだ…。



ドキドキしながら蓮の寝顔を見つめる。

⏰:08/10/28 03:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#317 [新]
蓮の髪にそっと指を通してみる。


こんなに好きな人の


唇を、指を、温もりを間違うなんて……


最低だよね……。

⏰:08/10/28 03:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#318 [新]
だけど、あの暗闇の中で


あたしの頭の中にいたのは



間違いなく蓮だった。

⏰:08/10/28 03:18 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#319 [新]
蓮の気持ちを知りたい…


でも少し怖いの………



気持ちを言ってしまったら



気持ちを知ってしまったら

⏰:08/10/28 03:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#320 [新]
今の関係が壊れちゃうんじゃないかって……




幼なじみでさえいられなくなるんじゃないかって───……

⏰:08/10/28 03:27 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#321 [新]
「……んー…結衣?」


蓮が目を覚ました。


「蓮…おはよ…。」


昨日のこともありあまり目を合わせられない。

⏰:08/10/28 03:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#322 [新]
「何怯えてんだ…もう怒ってねぇよ…。」


そう言って蓮は優しく頬をなでてくれた。





「うん…ごめん…ね。」

⏰:08/10/28 03:44 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#323 [新]
「起きるか…。腹減ったろ?」


蓮は起き上がり体をのばす。


「うん。──あ、ねぇ…」




「ん?何だ?」

⏰:08/10/28 03:48 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#324 [新]
「……ううん。やっぱり何でもないっ。」


昨日蓮が……


「好きだ」って言ってくれたような気がしたんだけど……



夢………だよね…?

⏰:08/10/28 03:50 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#325 [新]
夢を見てただけなんだよね………






きっと、幸せすぎる夢を………。

⏰:08/10/28 03:53 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#326 [新]
朝ご飯を食べていると、蓮の携帯が鳴った。


「もしもし?お袋?…あぁ、…わかった。」


「おばさん?」


「あぁ。今日の夕方に帰るらしい。結衣に自分家でゆっくりしてもらうよう伝えろってさ。」

⏰:08/10/29 02:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#327 [新]
じゃあしばらくこのバイト休みなのかな…。



「一応家帰る用意しとけよ?まぁどうせ隣だけど…。」



「うん…。」

⏰:08/10/29 02:42 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#328 [新]
何だか寂しい気もするなぁ…。


でも学校でも一緒で


家でも一緒にいたいなんて


贅沢だよね…。

⏰:08/10/29 02:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#329 [新]
そして夕方になりおばさんとおじさんが帰ってきた。


「たぶん一週間ぐらいしか家にいれないから、結衣ちゃんまた頼むわね!」

大きな荷物を整理しながらおばさんが言った。


「はい。じゃあまた来ます。」

⏰:08/10/29 02:53 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#330 [新]
「俺がいないからって寝坊して遅刻すんなよ?」


「もう、わかってるわよ。
じゃあ…また学校でね。」


そう言って蓮の家を出た。

⏰:08/10/29 02:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#331 [新]
「ただいまー。」

隣なのに久しぶりの我が家…。


「おかえり〜!お手伝いのバイトどう?ちゃんとできた?」


キッチンからママが顔を出す。

⏰:08/10/29 02:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#332 [新]
「んー…なんとか。」


本当は蓮にお世話になりっぱなしだったけど…。



「そう!あんまり蓮くんに迷惑かけちゃダメよ〜?今からご飯だけど、食べる?」

⏰:08/10/29 02:59 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#333 [新]
あたしは久しぶりにママの手料理を食べた。


部屋に戻り自分のベッドに入る。


あぁ…ダメだ…


もう逢いたくなってる…

早くも禁断症状に…。

⏰:08/10/29 03:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#334 [新]
気づいたらそのまま眠ってしまっていた。

「ん〜…トイレ…」


トイレに行こうと部屋を出るとリビングに明かりがついていた。


パパとママまだ起きてるのかな…。

⏰:08/10/29 03:06 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#335 [新]
するとリビングから話し声が聞こえてきた。

聞くつもりはなかったけど何となく足が止まる。


「そろそろ…ちゃんと結衣に言うべきだな…」


「そう…ね、もう結衣も大人だものね…。」

⏰:08/10/29 03:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#336 [新]
二人で何の話してるんだろ…。







「でも…知ったらあの子、傷ついてしまわないかしら…自分がこの家の本当の子じゃないなんて…」

⏰:08/10/29 03:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#337 [新]
ドクン・・・。


心臓が一際(ひときわ)大きくなったのがわかった。


何の………話を………



しているの………?

⏰:08/10/29 03:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#338 [新]
本当の…子じゃない…?


あたしが……?



じゃあ…



“あたし”は誰なの?

⏰:08/10/29 03:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#339 [新]
パパとママはまだ何かを話していたけれど、あたしの耳には入ってこなかった。


あたしが今まで過ごしてきたこの家は…



パパ、ママと呼んでいた人は……

⏰:08/10/29 03:24 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#340 [新]
全部…………偽りだったの……?



あたしは信じたくなくて、考えたくなくて



家を飛び出した。

⏰:08/10/29 03:25 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#341 [新]
━蓮side━

ピンポーン…


家のインターホンが鳴った。


こんな夜遅くに誰だ?



「はい…」

⏰:08/10/29 03:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#342 [新]
ドアを開けると血相をかえた結衣の母親が立っていた。

「結衣ここに来なかった!?」


「いや、来てないすけど…結衣に何かあったんですか?」


「あの子私達の話を聞いてしまったのかも……!!」

⏰:08/10/29 03:30 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#343 [新]
どういう意味だ…?


「落ち着いてください。何があったんですか?」


「結衣は…私達の子じゃないのよ…その話を主人としていたら急にドアの音が聞こえて…部屋にあの子がいなくてっ……」

⏰:08/10/29 03:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#344 [新]
結衣が本当の子じゃない……

正直、俺も驚いた。


でも今は結衣を捜すことが先決だ。




「俺が捜してきます。」

⏰:08/10/29 03:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#345 [新]
「蓮くんっ…」


「お母さんとお父さんは、結衣のことを愛してるんですよね?」



「当たり前よっ…結衣のことは何より大事だわっ…!」

⏰:08/10/29 03:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#346 [新]
「なら、結衣が帰ってきたら抱きしめてやって下さい。
俺が必ず連れて帰ります!」





そう言って俺は家を出た。

⏰:08/10/29 03:42 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#347 [新]
━結衣side━


勢いで家出てきちゃった…。

パパもママも気づいてるよね…



でも帰りたくない…。

⏰:08/10/29 03:44 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#348 [新]
あたしは公園の汽車の形をしたトンネルの中で座り込んだ。


暗いし…怖いな…。


その時、ザリッと砂を歩く音が聞こえた。


そしてそれはだんだん近くなってきた。

⏰:08/10/29 03:47 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#349 [新]
変質者だったらどうしよ………


ザリッ…


トンネルのところで足が止まった。



「やっぱり此処にいた…」

⏰:08/10/29 03:49 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#350 [新]
「蓮……!?」


「お前小さい頃から親と喧嘩したらいつもここで泣いてたもんな。………
お母さん心配してたぞ…。」



蓮も……話聞いたんだ…。

⏰:08/10/29 03:54 📱:F902i 🆔:☆☆☆


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