砂粒の確率
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#55 [az]
:
episode 12
そして愛
:
:08/11/07 09:05
:F905i
:6BViXyZM
#56 [az]
今日はやけに旦那の帰りが早い。
だけど、前みたいにそわそわしていない。
きっと、なにかを決心したんだわ。
女の勘はなめちゃダメ。
目をつぶって、ふぅ、とため息をついた。
:08/11/07 09:08
:F905i
:6BViXyZM
#57 [az]
「伊織。」
まっすぐこっちを見る。
その真面目なところに惚れたんだから。
「なぁに?」
余裕ぶって、目を瞑ってみたりする。
「伊織、俺――」
言うより早く、彼の唇を抑えてしまう。
:08/11/07 18:33
:F905i
:6BViXyZM
#58 [az]
驚いて、目をぱちくりさせている。
「誰にでも、秘密ってあるものだと思うの。
たとえ、それが夫婦でも。ね、そう思わない?」
つらそうな顔しないで。
困らせてしまうけど、
つらい顔は見たくない。
我が儘だけど、そばに居れればそれでいいから。
:08/11/08 07:37
:F905i
:ei.wNbGs
#59 [az]
:
#episode 13
ふたり
:
:08/11/08 07:44
:F905i
:ei.wNbGs
#60 [az]
きっと、今にも泣き出したいはずだ。
慰めることも出来ない俺は、なんてひどい旦那なんだろう。
君は強い。
本当は、誰よりも弱いはずなのに。
伊織、愛しています。
:08/11/08 12:16
:F905i
:ei.wNbGs
#61 [az]
頼れる筈のあなたは、
たまに弱々しくて。
そんなあなたを見ているのは、なんだか苦しいけど、
なんだかとっても愛おしく感じてしまう。
今回は許すから、
もう絶対しないでね。
:08/11/08 19:23
:F905i
:ei.wNbGs
#62 [az]
:
#episode 13
巡り巡る
:
:08/11/08 20:10
:F905i
:ei.wNbGs
#63 [az]
『2番線〜、丘川行き〜発車いたします。』
プシュ〜
「ギリギリセーフ!!―――…あ。」
学校に行くために毎朝乗るいつもの電車。
いつもと違うのは、
見覚えのある人が乗ってきたこと。
タタン タタン――…
電車は走り出す。
:08/11/09 18:43
:F905i
:/QSBjVcg
#64 [az]
目があって、3秒間の沈黙。それを破ったのは、彼だった。
「――アキ、ちゃん?」
指さすな、バカ。
しかも馴れ馴れしい。
苦い笑いを帰す。
:08/11/09 19:19
:F905i
:/QSBjVcg
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