砂粒の確率
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#74 [az]
そしたら、バイトも辞めるんだ…、お気に入りなんだけどな。
いっそこのまま就職!
いや、…ないない。
来週までって…ハァ
思わずため息が出る。
「――クスッ」
:08/11/10 00:42
:F905i
:pOKJ8L6Y
#75 [az]
「!?」
びっくりして声の主を探すと、ベンチに座る女性だった。
思わず見とれてしまう、
整った顔立ちに
優しいオーラ。
「ふふ、ごめんなさい。笑うつもりはなかったんだけど。」
:08/11/10 00:49
:F905i
:pOKJ8L6Y
#76 [az]
「え、あ、いや、大丈夫です…けど。」
ほんとに急だったので、しどろもどろになる。
「深い意味はないんだけどね、おっきいため息ついてたから。
可愛い女の子にも悩みはあるんだなぁ、って。」
そう言うあなたの笑顔は、例えるなら女神。
それほど、キレイ。
:08/11/10 09:15
:F905i
:pOKJ8L6Y
#77 [az]
「そう思ったら、なーんか自分の悩みがちっぽけに思えて来ちゃって。笑っちゃったわ。」
どんな、悩みか気になった。こんな美人さんに、悩みなんてあるんだ。
「…悩み、って?」
また、クスッとキレイに笑った。
「内緒!」
:08/11/10 16:08
:F905i
:pOKJ8L6Y
#78 [az]
品の良さそうな腕時計、わたしの顔。
ふたつを交互に見たかと思えば、一声、唸る。
「…ねぇ、今って、6時過ぎじゃない?」
…は?
慌てて携帯のサブディスプレイで時間を確認する。
6時12分
「そう、ですけど…?」
:08/11/11 02:16
:F905i
:vJv3C7qQ
#79 [az]
「…これから、ひま…じゃない、よね?」
誘われてる…
イタズラに笑う彼女も、またキレイだった。
「ひま…、っちゃヒマです、けど…。」
特に予定も、ないし。
「お茶でも、どう?」
初めてお茶に誘われた。
正直、会ったばかりだと言うのにも関わらず、
彼女に興味を持った。
:08/11/11 11:06
:F905i
:vJv3C7qQ
#80 [az]
「…えと、あの、わたしで良ければ…!」
にこ、と笑って、わたしの手を引いた。
なんだか、変なの。
すごい、心が勝手に開かれる感じ。
そう考えながら、口元が綻んだ。ほら、やっぱり。
:08/11/11 22:28
:F905i
:vJv3C7qQ
#81 [az]
小さなカフェで、くだらない話しをした。
26歳だということ、
このあたりに住んでいるということ、
O型だということ、
旦那がいること。
なんでも話す彼女に、怪しむ気持ちなんてちっとも生まれなかった。
「あ、ごめんなさい!まだ名乗ってなかったわよね?」
確かに、自己紹介がまだ済んでいなかった。
「わたし、伊織。よろしくね!」
:08/11/13 09:34
:F905i
:OA/6HyHQ
#82 [az]
:
#episode 15
奇妙なふたり
:
:08/11/13 10:49
:F905i
:OA/6HyHQ
#83 [az]
¨伊織¨と名乗った女性は、26には見えない程に若々しく、キラキラと輝いたオーラを纏っていた。
――こんな人でも、悩みなんてあるんだぁ…
キリッとしつつも、どこかほんわかしていて。
素敵、な女性。
「あ、わたし、アキホ。松本アキホです。」
:08/11/13 10:55
:F905i
:OA/6HyHQ
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