しゃにむに
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#25 [〇◆f9snfTF/yQ]
シャーー……

シャワーを浴びながら亮介は昨日の事を考えていた。

亮介(あいつら昨日の事、冗談だと思ってんな。まじなのに…。)

ちょっとへこみながら亮介は20分ほどでシャワーを終わらせ部屋へ戻って行った。

部屋へ戻ると、既に三人は部屋でくつろいでいた。

⏰:08/11/13 00:44 📱:SH905iTV 🆔:k7UHQUng


#26 [〇◆f9snfTF/yQ]
英二『おう、今日どーするって話してたんだけど。どっかいくか?』

部屋のドアを開けてすぐに英二は亮介に問い掛けてきた。
無意識に亮介は時計を見た。

亮介『12時かー。みんなは?なんか案出た?』

いつも亮介は自分ではあまりやる事を決めない。
…が、

秀『紅葉も綺麗だし登山とかは?!』

亮介『俺革靴だしきびしーなー。』

人の意見が気に食わない時はスッパリ断る。
いわゆる面倒臭い奴だ。

⏰:08/11/13 00:55 📱:SH905iTV 🆔:k7UHQUng


#27 [〇◆f9snfTF/yQ]
正隆『紅葉も綺麗だしって、秀おじいちゃんかよ!』

亮介『あはは……』

亮介は笑いながら安心して胸を撫で下ろした。

正隆『じゃあさ、ちょっと楽器屋行きたいんだけど』

英二『楽器屋?何でまた?』

⏰:08/11/14 00:02 📱:SH905iTV 🆔:Vfl/OYn.


#28 [〇◆f9snfTF/yQ]
秀『あ、英二は知らないっけ?俺ら一応高校ん時バンド組んでたんよ。』

英二『へー、みんな何してたの?』

秀『俺ドラム』

正隆『俺はベースで、亮介がギターボーカルだよ』

亮介『あ、うん(自分で言いたかった…)』

英二『へえー、みんな行きたいなら行くか。』

正隆『よっしゃ!』

⏰:08/11/14 00:20 📱:SH905iTV 🆔:Vfl/OYn.


#29 [〇◆f9snfTF/yQ]
ぶぉんっ

みんなで英二の車に乗り込み出発した。

車では英二の好きなヒップホップを遮って正隆の好きなOasisを聞きながら正隆のよく行く楽器屋へ向かった。

英二『みんな卒業してからも楽器やってんの?』

英二はどうやら自分だけ関わっていなかった事を気にしているようだ。

⏰:08/11/14 00:32 📱:SH905iTV 🆔:Vfl/OYn.


#30 [〇◆f9snfTF/yQ]
亮介『俺はちょこっと触るくらいかなー。最近触ってないからホコリかぶってるわ〜。』

秀『俺もドラムセットは物置の中かなー。』

正隆『じゃ、俺だけか。』
英二『マサはやってんだ。』

正隆『まーね。だから俺、今日新しいベース買いに行きたかったんだー』

英二『買うの!?やる気満々だなっ』

正隆『へっへっへっ』

怪しい笑いを見せながら、自己満足的に正隆は喋りながら目的の店についた。

⏰:08/11/14 00:50 📱:SH905iTV 🆔:Vfl/OYn.


#31 [〇◆f9snfTF/yQ]
‐楽器屋GREEN HILL‐

少しさびれた風貌で、デカデカとギターの形をした看板にネオン管でGREEN HILLと書いたお店の前には大量のギターやベースが飾られていた。

秀『久々だなー』

亮介『だな。3年ぶりか。』
そんな話をしながら店内に入る秀と亮介と英二だったが、何より早くに店に飛び込んだのは正隆だった。

⏰:08/11/14 00:56 📱:SH905iTV 🆔:Vfl/OYn.


#32 [〇◆f9snfTF/yQ]
正隆『おっちゃん!ちわっす!』

元気よく正隆が挨拶をするとカウンターからひょっこり髭を蓄えた30代後半くらいのおじさんが頭を出した。

『よう!マサ。』

このおじさんがGREEN HILLの店主、長田さんだ。
長田さんは20代の頃、PunkROCKのバンドを組んでいて、本人いわくかなりヤバかったらしい。

長田『ん?今日は秀も亮介も一緒か!珍しいな!』

秀と亮介のそばにきて、二人の肩をポンッと叩いて話した。

長田『ん?このイケメンは?』

英二に気づいた長田は秀達に聞いた。

⏰:08/11/14 23:51 📱:SH905iTV 🆔:Vfl/OYn.


#33 [〇◆f9snfTF/yQ]
ひとりぽつんと不安げに立っていた英二の肩に手を回して秀は紹介をした。
秀『こいつは俺らの友達で英二っていいます!』

英二『ども。』

ぺこりと会釈をした。

長田『おう。こいつらの本当の父親の長田だ。よろしくな!』

ガハハと下品な笑いをして手を差し延べ二人は握手をした。

長田の手はゴツゴツしていた。

⏰:08/11/14 23:55 📱:SH905iTV 🆔:Vfl/OYn.


#34 [〇◆f9snfTF/yQ]
正隆『あ゛ーー!!』


正隆の大声に四人はビクッとして声の方を見た。


正隆『お、おっちゃん!これ!!!!』

正隆は口をパクパクしながら慌てていた。

長田『ふぅ、さすがマサ、気付いたか。』

少しにやけた長田は正隆の方へ歩き、一本のベースを手にとった。

正隆はもちろん、四人の視線はそのベース一点だけに向いていた。

⏰:08/11/19 01:03 📱:SH905iTV 🆔:QZxzw/P6


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