春の希望と･･･【ＢＬ】

　
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宮下学園に入って
何度目の夏休みだろう

翌日、夏休み初日を望と勇気は同じベッドの上で迎えた。
　
　

　
ただ一緒に、ずっと
手を繋いで眠った･･･

勇｢んｯ･･･――。。。｣

先に目を覚ましたのは
勇気で、望の寝顔を
つかの間鑑賞する。

小さな寝息をたてながら
眠る望は、まるで猫のようだ。
　

　
そんな時、勇気の視界の
端の方で何かが動いた。

勇｢･･････おはょ。｣

その何かは、ジーっと
勇気の顔を見た後に
ふと望の方へと視線を
下げた。

テ｢･･･夏休み早々。｣
　

　
テツだった。

勇｢やっ；違うから
　なんもしてねーよ；｣

テ｢でもベッドに誘い込
　んだんだろ？｣

････はぃ、どうしよう；
この人怒らすと俺でも
少々怖いです。
　

　
勇気は前からテツには
逆らってはいけない
雰囲気を感じていた。

何故か、逆らえば恐ろしいナニかが待っているような感じがしてならない。

ある意味、勇気をここまで思わせるテツは最強と言える･･･。
　

　
テ｢最近その子ばっかり
　だな、勇気。
　ほかの子はどうした？｣

勇｢･･･；もぅ望だけで
　充分だから。｣

テ｢へぇ･･･。笑｣

たまに見せるテツの
不適な笑顔が勇気は
苦手だった。
　

　
　
時刻は午前８時。

望が目を覚ました･･･

望｢――・・・。｣

亀｢あ～起きたぁ！｣

何も知らない亀井。
なんの罪もない亀井。
　

　
そんな彼が寝起きの
望に近付いた時、勇気は
あえて何も言わなかった

亀｢の～ぞむ！おはよ｣

望｢っせーな･･･あ？
　ンだ、スッポンか。｣

勇｢ブｯｯ～～！！！｣

テ｢？･･･；｣
　

　
亀井―――・・・涙

　数分後

望｢なに？///｣

勇｢なーんでもない！笑｣

亀｢―――。｣

テ｢・・・笑｣
　

　
亀井が意識を取り戻したのは、あと10分後だった。

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勇気の部屋を一旦出て
望は自分の部屋に戻った
　
　