春の希望と・・・【BL】
最新 最初 🆕
#882 [コロ]
 
視界も暗いし、指先もしびれた感覚がする。

ふらふらと体が揺れて
なんだか地に足が着いてないって言うのかな・・・

体が重い。

石田の歩くスピードに、だんだん着いていけなくなって来た。
 

⏰:09/05/18 09:39 📱:SH700i 🆔:p3KcWOMc


#883 [コロ]
 
何にも考えられなくなり、ふわふわと体が壁の方へ傾きはじめた時、不意に何かに支えられた。

少し意識がはっきりして、見ると すぐ近くに壁があり、ぶつかる寸前のところだった。

望「ぁ・・・」
 

⏰:09/05/18 09:44 📱:SH700i 🆔:p3KcWOMc


#884 [コロ]
 

見上げると、石田が支えてくれたらしい。

眉間にシワを寄せて呆れてるのか、怒ってるのか・・・よく解らない表情。

僕がごめんと一言だけ謝り、再び歩みは再開するが、今度は石田に二の腕を掴まれた状態だ。
 

⏰:09/05/18 09:51 📱:SH700i 🆔:p3KcWOMc


#885 [コロ]
 
なんだか、本当に逃げ道が無くなってしまった。


相変わらず体はふらふらするけど、掴まれてるのが支えになってくれて、真っ直ぐ歩けている。

きっと、今自分の顔は蒼白しきって情けない表情なんだろうな・・・。
 

⏰:09/05/18 09:55 📱:SH700i 🆔:p3KcWOMc


#886 [コロ]
 
―――
――

一体どのくらい歩いたのかわからない。

寮内は静かで、人気がほとんど無くて、遠くから微かに笑い声や話し声が聞こえる程度だ。
 

⏰:09/05/18 09:59 📱:SH700i 🆔:p3KcWOMc


#887 [コロ]
 
広い寮内は廊下も長い。

いくつか角を曲がり、
数分して着いた先は
同じ階の一番最奥の部屋。
つまり同学年の誰かの
部屋だが、扉の横に付いてるネームプレートを見て、目に涙が溜まるのがわかった・・・。
 

⏰:09/05/18 10:13 📱:SH700i 🆔:p3KcWOMc


#888 [コロ]
 
「石田 真二」と、そこには記されている。

望「ごめッ・・なさぃ・ふぇ
 ごめんなさいッ」

望が泣き崩れそうになると、石田は部屋の扉を開けて望を抱き上げた。

望「ゃッ・・ヒック、待って」
 

⏰:09/05/18 10:19 📱:SH700i 🆔:p3KcWOMc


#889 [コロ]
 
そのまま室内へ入られ、扉の鍵は閉められた。

望を抱えたまま石田は部屋の奥へ進み、一つのベッドの前で立ち止まる。

望をそこへ降ろした。

望「ふぇッ・・ヒック・・・」
 

⏰:09/05/18 10:23 📱:SH700i 🆔:p3KcWOMc


#890 [コロ]
 
望はすぐにでも逃げだしたくて、立ち上がろうとしたが、腰が抜けてしまったのか足に力が入らない。

ベッドの上を四つん這いで移動しようとしたけれど、石田に体を掴まれて、仰向けに押さえ込まれてしまった。
 

⏰:09/05/18 10:29 📱:SH700i 🆔:p3KcWOMc


#891 [コロ]
 
そのまま用意していたんであろう縄の様な物で両手首をベッドの上部に括り付けられた。

前の時と同じで、どんなに動かしても全然はずれないし、緩みもしない。

涙がどんどん溢れ出すのがわかった。
 

⏰:09/05/18 10:35 📱:SH700i 🆔:p3KcWOMc


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194