春の希望と・・・【BL】
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#958 [コロ]
―――・・・
髪を濡らした石田が戻って来たのは、10分後。
ズボンだけ履いて、上半身は首から引っ掛けたタオルだけだ。
水のペットボトルを持っている姿は、さながらミネラルウォーターのCMを見ている様・・・。
:09/06/10 02:36 :SH700i :evKReffs
#959 [コロ]
誰も石田が監禁なんて
するような人物だと
思わないだろう。
テーブルの上にペットボトルを置いて、石田は望が居るベッドに腰掛けた。
髪から、少しだけ水滴が落ちている。
:09/06/10 02:40 :SH700i :evKReffs
#960 [コロ]
一瞬、間があいたので
何もされないと思った。
望がホッと息を付いたのと、石田が望の足を引っ張ったのは同時。
いきなりの事で、望はバランスを崩し、ベッドに背中を付ける。
:09/06/10 02:45 :SH700i :evKReffs
#961 [コロ]
望「ッ――いし・・だ・・・」
石「気ぃ緩んでるぞ
何もしないと思った?」
望「ッ!?」
石田の目が、あの冷たい
色に変わる・・・。
:09/06/10 02:49 :SH700i :evKReffs
#962 [コロ]
何も映して無い様な
なんの輝きも無い目。
望「嫌だッ ぅああッ!」
石「嫌なんだ? へぇ・・」
石田の手が体を這いまわり、ぞくりと悪寒が走る。
望「ぁ 嫌だッ やめてぇ」
:09/06/10 02:54 :SH700i :evKReffs
#963 [コロ]
望は石田の手から逃れようと、必死に暴れ回った。
どんなに抵抗しようと
拘束が外れる事は無い。
だけど、少しでも石田に
「嫌なんだ」って事が
伝わってほしくて、暴れ続けた。
:09/06/13 03:17 :SH700i :A44UUkVk
#964 [コロ]
すると・・・
突然、視界が揺らいだ。
一瞬遅れて左目の横が
ズキズキと痛み始める。
望「―――ッ・・ヒック」
殴られた。
:09/06/13 03:20 :SH700i :A44UUkVk
#965 [コロ]
続けて右の頬を平手で
叩かれ、望は抵抗していた体をピタリと止めた。
石「スク・・賢いね、北本。
殴られたらちゃんと
大人しくなるんだ?笑」
痛みが恐怖で、望は体が固まって言う事を聞かなくなってしまったのだ。
:09/06/13 03:26 :SH700i :A44UUkVk
#966 [コロ]
石「このまま大人しく
出来る?笑」
望「ヒック・・・ふぇッ・・」
石「約束、守れたら
痛くしないでやるよ」
石田の最後の言葉が
まるで呪文のように
望の頭の中を支配した。
:09/06/13 03:30 :SH700i :A44UUkVk
#967 [コロ]
大人しくしてたら、もう
痛くされない・・・
だから望は涙こそ、ずっと流していたが、暴れ回るような真似はしなかった。
だんだん石田に支配されていく・・・
そう思った。
:09/06/13 03:33 :SH700i :A44UUkVk
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