春の希望と・・・【BL】
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#601 [コロ]
って・・・
ちょっと待てよ?
望「磯矢さん、テストの
1日目に僕が熱出した
事知ってますよね;」
磯「・・・お前の性格って
熱出ても補習が嫌で
テスト受けそうじゃん」
:09/02/19 02:43
:SH700i
:iyxqE7L2
#602 [コロ]
ぁ、なんか失礼。
この人失礼です−。
望「自分が休めって
言ったくせに・・・」
磯「そーだっけ」
はぃ・・・自分の言葉に
もっと責任持って下さい。
:09/02/19 02:49
:SH700i
:iyxqE7L2
#603 [コロ]
:09/02/19 02:52
:SH700i
:iyxqE7L2
#604 [コロ]
磯「それなのに、休んだ
って事は・・・体調じゃ
なくて悩みかなって」
今日の磯矢さん
優しくて怖いかも。
望「・・・――― ニコ」
磯「?」
望「今は大丈夫だから
ありがとうございます」
:09/02/27 05:58
:SH700i
:gGI85ITs
#605 [コロ]
この時、磯矢さんに
全てを話しておけば・・・
自分が壊れて行く姿を
見ずにすんだのに。
:09/02/27 06:01
:SH700i
:gGI85ITs
#606 [コロ]
その後、少しして
勇気がルームメイトと
一緒に帰って来たのと
磯矢さんが用事を
思い出して、備品室へ
向かったのは同時だった
僕はそのまま勇気の部屋について行くことにした。
:09/02/28 06:29
:SH700i
:WtNMLk7Y
#607 [コロ]
――勇気の部屋――
勇気のルームメイトは
今居る亀井君が陸上部
もぅ一人はバスケ部だ。
はっきり言って
両方苦手・・・;
勇気はイイ奴らだって言うけど、僕のことバカにした態度取るんだよね。。。
:09/03/01 04:53
:SH700i
:kfknOJrw
#608 [コロ]
勇「望、チョコ食う?
光輝の忘れ物」
望「ん〜、いらない」
勇「お前もう少し太れ。
最近痩せたろ」
石田の件であまり食欲が
出なかった僕は、少し
体重が減ってしまった。
:09/03/02 04:30
:SH700i
:tEKfeyiA
#609 [コロ]
それを勇気に指摘され
一瞬背筋がヒヤリと
冷たくなる。
亀「マジ小せーよな
北本って。
童顔だから余計に」
そんな時、亀井君の
いつもの陰険な一言。
僕の悪い所を容赦無く
突いてくる。
:09/03/02 04:39
:SH700i
:tEKfeyiA
#610 [コロ]
望「・・・そーだね」
ここで反論すると
めんどくさいから、反論しません。
亀「ガキだもんな。」
望「まだ16歳だしね」
亀「なぁなぁ体もガキ
なわけ?笑」
:09/03/05 12:50
:SH700i
:W08q/S/U
#611 [コロ]
こいつマジしつこい。
亀「・・・・・。」
グイッ ――
反論しない僕が気に喰わなかったのか、いきなり腕を引っ張られた。
望「ぅわッ;」
:09/03/05 12:55
:SH700i
:W08q/S/U
#612 [コロ]
亀「触らせろよ。笑」
勇「カメちゃん、やめろ」
勇気の声を無視して
亀井は望の腰や胸の辺りを触った。
その瞬間、望の体が
ビクリと揺れる。
:09/03/05 13:02
:SH700i
:W08q/S/U
#613 [コロ]
湿った空気、暗い部屋と
軋むベッド・・・
あの恐ろしい夜が
脳裏に浮かぶ。
望「ふ・・ぇ・・・ッ」
望が泣きそうに顔を
くしゃりと歪ませて、勇気が亀井から奪うように
望を引き戻した。
:09/03/05 13:08
:SH700i
:W08q/S/U
#614 [コロ]
石田の皮肉な笑い声が頭にガンガン響いているような錯覚を望は感じている。
男の人に触られるのが
怖い。
それでも今、勇気の腕の中だけは安心できる。
勇気だけは自分を酷い扱いにしたりしない・・・。
:09/03/05 13:17
:SH700i
:W08q/S/U
#615 [コロ]
勇「望、大丈夫だから
泣くなよ?」
望「ッ・・・――泣かなぃ」
勇「・・・カメちゃん」
亀「なんだよ。ちょっと
触っただけじゃん!」
亀井の反省してない
様子に、勇気は溜め息を
吐くのだった。
:09/03/05 13:27
:SH700i
:W08q/S/U
#616 [コロ]
:09/03/05 13:31
:SH700i
:W08q/S/U
#617 [コロ]
―――・・・
ここは・・・ぁ、そーだ
勇気の部屋だった・・・
勇「望?・・・へーき?;」
望「ン・・・へ?」
:09/03/09 02:48
:SH700i
:I0thNFeE
#618 [コロ]
ほんの1時間前。
勇気が部屋の冷蔵庫から
お酒の缶を取り出し
すすめられるまま飲んだ
アルコール5%の酎ハイ。
梅酒ソーダ。
甘く、ほんのり酸っぱい
まろやかな喉越しは、若者からお年寄りまで幅広い層で人気を誇っている・・・。
:09/03/09 02:57
:SH700i
:I0thNFeE
#619 [コロ]
そんな美味しい飲み物
僕に与えないで下さい。
望「ぁたぇなぃでぇ・・・」
勇「は?」
亀「コイツたった2本
の梅酒で酔うの!?」
勇「そう、たった2本
で酔うから経済的だろ」
:09/03/09 03:05
:SH700i
:I0thNFeE
#620 [コロ]
亀「考えてみれば・・・
俺ら+北本の3人
だったら、この部屋
あんがい広く感じる」
勇「そりゃ、テツが
居るより望のが場所
取らないだろ」
望「む・・・カメちゃんも
ちっちゃいじゃん」
:09/03/09 03:24
:SH700i
:I0thNFeE
#621 [コロ]
亀「ピクッ(怒)」
望「みッ;・・・ごめんね」
亀「み、じゃねーよ」
ぐいッ グリグリ
亀「俺はテメェと違って
168cmなんだよ!
一緒にすんなっつの」
:09/03/09 03:30
:SH700i
:I0thNFeE
#622 [コロ]
望「やぁぁ痛いッ!
ごめんなさぁい(泣)」
亀「それにお前はすでに
成長止まってんだろ!
俺はまだ止まってねぇ
んだ!わかったか!?」
望「ふぇッ・・・ぅん。」
勇「ぁははっ;」
:09/03/09 03:35
:SH700i
:I0thNFeE
#623 [コロ]
拝啓、お母さん
カメちゃんは案外
話しやすい人でした。
追伸
意地悪だけど・・・。
亀「なんか言ったか?怒」
:09/03/09 03:39
:SH700i
:I0thNFeE
#624 [コロ]
望「ゆぅきぃ;
カメちゃん怖いょ」
勇「じゃあ望、ベッドで
俺とセックスする?笑」
望「・・・ぇ?・・」
勇「ん?」
望「ゃ・・・やだッ」
:09/03/09 03:46
:SH700i
:I0thNFeE
#625 [コロ]
勇気は僕を傷つけないってわかってるのに・・・
泣きそうな顔を
してしまった。
勇「・・・ごめん、本気に
すんなよ?」
望「・・・うん・・・ふぇッ」
亀「泣ぁかした〜」
:09/03/09 03:54
:SH700i
:I0thNFeE
#626 [コロ]
勇「カメ、うるさい。怒」
亀「・・・はぃ;」
前ならこんな風に言われても冗談だってわかったし、ふざけて乗ったり出来たのにな・・・
もう、冗談じゃ
なくなったんだ。
僕の体は、石田に・・・
:09/03/09 03:59
:SH700i
:I0thNFeE
#627 [コロ]
勇「望?・・・ごめんな。
大丈夫?」
望「ッ――・・・ゆーきぃ」
勇「?」
望「ごめんなさぃ」
なんだか謝りたい。
僕の存在がもぅ嫌だ。
:09/03/09 04:05
:SH700i
:I0thNFeE
#628 [コロ]
勇「なぁ?俺何もしない
からさ、ベッドで
ちょっと寝よっか?
望いつもより酔ったろ」
望「コクン。勇気も一緒?」
勇「うん。ニコッ」
その頃、亀井。
亀「ぁ〜やだやだ。」
:09/03/09 04:10
:SH700i
:I0thNFeE
#629 [コロ]
―――・・・
望の元気がない
何かがいつもと違う
・・・なんだろ?
何か見落としてるような
:09/03/10 20:50
:SH700i
:s2zplU8I
#630 [コロ]
―――・・・
亀「ぁ、テツお帰りぃ」
もう一人の部屋の主
柳 哲也(ヤナギテツヤ)が帰って来た時、望は夢の中に
勇気は望の隣で携帯を
いじっていた。
:09/03/10 21:22
:SH700i
:s2zplU8I
#631 [コロ]
テ「何それ。」
テツが指さして言った
先には、もちろん望の
姿があった。
亀「のぞむ〜(笑)」
テ「・・・そぅ」
勇「望、そろそろ起きろ
1時間はたったぞ」
:09/03/10 21:32
:SH700i
:s2zplU8I
#632 [コロ]
勇気が望の体を揺すって
声をかけるが、望は
なかなか起きようとは
しない・・・。
勇「・・・;」
亀「朝までそこで
寝かしちゃえば?
明日学校休みじゃん」
勇「うーん・・・」
:09/03/10 21:40
:SH700i
:s2zplU8I
#633 [コロ]
勇気がどうしようか
悩んでいると、望が
固く閉ざしていた瞼を
うっすらと開けた。
つまり・・・
勇「ぁ、起きた。」
望「――・・・?」
勇「おはよ、望」
:09/03/10 21:52
:SH700i
:s2zplU8I
#634 [コロ]
望「・・・ぁ・・・」
勇「あ?」
望「・・・あ?」
だめだ。この子、完全に
寝ぼけてる。(by全員)
―5分後―
:09/03/10 22:07
:SH700i
:s2zplU8I
#635 [コロ]
直「ウチの娘がお世話を
かけました。」ペコリ
光「これ、つまらない物
ですが・・・チョコ」
直也と光輝が望を
回収に来ました。
この時の2人を
専門用語で、直也ママ&
光輝パパと言います。
:09/03/10 22:18
:SH700i
:s2zplU8I
#636 [コロ]
テ「はぃ、さっさと
持って帰ってね。」
亀「え〜、ウチの部屋で
飼おうょ〜」
勇「望はペットじゃ
ありません;」
亀「コレ可愛いじゃんっ
飼いたいぃ〜!」
:09/03/10 22:25
:SH700i
:s2zplU8I
#637 [コロ]
勇「なんでお気に入りに
なってんだよ;」
テ「はい、ママとパパ
どっちがコイツの事
抱っこすんの?」
直「そりゃパパが☆」
光「ぇ、俺?;
別にいいけど・・・」
:09/03/10 22:31
:SH700i
:s2zplU8I
#638 [コロ]
テツが勇気に引っ付いている望を抱き上げようとすると、望は離れまいと勇気の服を掴んでる手に更なる力を込めた。。。
テ「こ、この(怒)
自分の部屋に帰れッ」
望「ふゃぁッ!勇気ぃ」
:09/03/10 22:49
:SH700i
:s2zplU8I
#639 [コロ]
亀「ペット!」
勇「なんでテメェの
ペットなんだよッ」」
光「ママのが3cm身長
でかいじゃん」
直「あら、パパのが普段
体鍛えてるじゃない」
:09/03/10 22:53
:SH700i
:s2zplU8I
#640 [コロ]
望「わーんッ、ゆうきぃ
てっちゃんが意地悪
するよぉぉ」(寝ぼけ中)
テ「誰がてっちゃんだッ」
・・・・・。
もはや全員めちゃくちゃ
である。。。
:09/03/10 22:57
:SH700i
:s2zplU8I
#641 [コロ]
この後、ママとパパが
娘を連れて帰ったのは
数時間後の磯矢さんが
点呼に来た時だった。
:09/03/10 23:01
:SH700i
:s2zplU8I
#642 [コロ]
:09/03/10 23:07
:SH700i
:s2zplU8I
#643 [コロ]
――――
――・・・
翌日
司「ぁ〜コイツ〜ッ」
望の部屋に司が来ていた。
光「じゃあ俺行くから」
直「デートいいなぁ」
:09/03/11 19:43
:SH700i
:IvVH0RuQ
#644 [コロ]
光「朝帰りしたら
ごめんね♪」
直「うっせ!早く行けよ」
司「起きろ!望!!」
現在、司は寝起きが悪い事で知られている望を起こし中です。
:09/03/11 19:47
:SH700i
:IvVH0RuQ
#645 [コロ]
司「〜〜ッ・・・ダメだ。」
司が諦めかけた時、光輝を見送った直也がやって来た
直「つかちゃん、俺に
まかせな☆」
何故か自信満々な直也。
司「どうすんの??」
:09/03/11 19:58
:SH700i
:IvVH0RuQ
#646 [コロ]
直也は、ふっふっふっと
笑った後に望のベッドに腰掛け、なにやら腕捲くりをしはじめた。
直「望を起こすのは
光輝のが得意なんだよ」
司「そうなんだ?」
直「寝起き機嫌悪い望を
なだめるんが上手い」
:09/03/11 20:13
:SH700i
:IvVH0RuQ
#647 [コロ]
それを聞き、司は以前
望を起こした時に
「ジャガ芋」と言われた事を思い出した・・・。
その後おもいっきり
ビンタしてやったが。
望「むぅ、ぁぁ〜・・・」
そんな事を思い出してる間に、直也が望を起こし始めていた。
:09/03/11 20:20
:SH700i
:IvVH0RuQ
#648 [コロ]
直「はいはい;
起こしてごめんね」
望「ふぁぁン・・・チッ・・・」
司「あ゙?コイツ今
舌打ちしたろ(怒)」
望の舌打ちにイラっと来た司をなだめつつ、直也は
布団ごと望を抱き起こした
:09/03/11 20:33
:SH700i
:IvVH0RuQ
#649 [コロ]
座らせてしまえば
もうこっちのもんだと
直也は司に言った。
直「さて、すぐに覚醒
するから。」
司「?」
望「ん〜・・・ほぇ?」
司「望?」
:09/03/11 20:47
:SH700i
:IvVH0RuQ
#650 [コロ]
望「・・・つかさぁ?
おはよぉ」
司「ぇ、え〜?何で?」
直「こいつは体起こせば
目ぇ覚める。」
司「そ、そぅ;」
じゃあ腕まくりの意味は
何だったんだ・・・と思う
司だった。
:09/03/11 21:02
:SH700i
:IvVH0RuQ
#651 [コロ]
:09/03/12 00:04
:SH700i
:GtaHMn5E
#652 [コロ]
―――・・・
司がこの日、望に会いに来たのには理由があった。
最近生徒会で忙しかったため、ただ会いたいってのもあったが、望に関する気になる噂を耳にしたからだ。
望「なに?司;
人の顔ジロジロ・・・」
:09/03/12 00:26
:SH700i
:GtaHMn5E
#653 [コロ]
その噂が本当ならば
自分は望の支えにならなければと思っている。
司「ねぇ、望。最近さ、
元気ないよね?
何か僕に言う事ない?」
望にとって、司の質問は
心臓を掴まれたような
衝撃をあたえた・・・。
:09/03/12 00:30
:SH700i
:GtaHMn5E
#654 [コロ]
司「ね、あるんでしょ?」
ドクドクと感じる鼓動。
体は熱いのに、手の先から冷えていくような感覚。
司「あのさ、少し前に
望が熱出して学校
休んだ日あるよね?」
望「・・・うん・・」
:09/03/12 00:36
:SH700i
:GtaHMn5E
#655 [コロ]
司「あの日・・・」
直「・・・・・。」
司「どうしてトイレで
泣いてたの?」
:09/03/12 00:39
:SH700i
:GtaHMn5E
#656 [コロ]
――
――――
――・・・
望「・・・熱で・・・体が
しんどくて・・・。」
:09/03/12 00:42
:SH700i
:GtaHMn5E
#657 [コロ]
司「本当に?あの日ね
青山君も学校休んで
たんだって、そしたら
トイレから望の泣き声
が聞こえたらしいよ?
普通の泣き声じゃ
なかったって・・・。」
望「・・・――。」
:09/03/12 00:47
:SH700i
:GtaHMn5E
#658 [コロ]
直「・・・・・。」
司「のぞ・・」
望「ごめん、それね
吐いてたの・・・」
司「ぇ・・・?」
望「気分悪くて・・・
本当にしんどくて」
:09/03/12 00:51
:SH700i
:GtaHMn5E
#659 [コロ]
僕は今、自分を一番大切に思ってくれる友人に
嘘をついている・・・・・。
自分がどんどん最低の
人間になって行く。
自分なんか消えて無くなればいいのに・・・
:09/03/12 00:56
:SH700i
:GtaHMn5E
#660 [コロ]
司「ねぇ望?僕さ、望と
一緒で身長低い女顔
じゃん?だからわかる
んだ・・・。」
望「―――・・・」
司「尋常じゃないほど
泣かなきゃならない
理由がなんなのか・・・」
:09/03/12 01:04
:SH700i
:GtaHMn5E
#661 [コロ]
それって―――・・・
その理由は僕が石田に
された事と同じ事?
それとも別の事?
司「僕が言いたい事
わかる?ねぇ望。」
望「わ・・かんない・・・」
:09/03/12 01:09
:SH700i
:GtaHMn5E
#662 [コロ]
司「ねぇッ、僕の目見て?
望本当の事言って・・・」
コンコンッ――・・・
カチャ
直「!・・・」
司「誰かに・・・服
脱がされるような事
されなかった・・・ッ?」
:09/03/12 01:16
:SH700i
:GtaHMn5E
#663 [コロ]
ちょうどその時、この部屋の扉をノックして入って来たのは、タイミングが良いのか悪いのか・・・
勇気だった。
僕は、すでに溢れ出る涙を止める事なんて出来なくて、ただひたすら司の胸の中に顔を埋めて泣いた。
:09/03/12 01:20
:SH700i
:GtaHMn5E
#664 [コロ]
―――――
―――それでも
僕はまだ――
嘘をつく・・・―――
:09/03/12 01:31
:SH700i
:GtaHMn5E
#665 [コロ]
だって―――
石田に言われたから
言うなって・・・
――言ったらきっと
:09/03/12 01:33
:SH700i
:GtaHMn5E
#666 [コロ]
殺される。
:09/03/12 01:35
:SH700i
:GtaHMn5E
#667 [コロ]
――――――
――・・・・
終業式。
明日から夏休みになる
校長の話しは長いけど
その分、ギリギリまで
学校の皆と居られる。
:09/03/12 01:39
:SH700i
:GtaHMn5E
#668 [コロ]
あの後、泣き崩れる僕を
司が涙を堪えなが抱き留めてくれた。
勇気が僕に、誰に何をされたのか問い詰めるように
聞いてきたが、それを直也が必死に止めていた。
:09/03/12 01:49
:SH700i
:GtaHMn5E
#669 [コロ]
あまりにも泣き続ける
僕を見て、一体どこまで
されたのか・・・どこまで
奪われてしまったのか・・・
みんな想像できただろう。
その日、勇気はずっと
僕と一緒に居てくれた。
:09/03/12 01:54
:SH700i
:GtaHMn5E
#670 [コロ]
こんなに僕を思ってくれる人達ばかりなのに
皆、こんなに優しいのに
僕は石田の名前を口には
しなかった・・・。
夜中トイレに行った帰りに襲われて、暗くて誰だかわからなかったと言った。
:09/03/12 01:59
:SH700i
:GtaHMn5E
#671 [コロ]
一応この事は、翌日に帰って来た光輝にも伝わり
司の口から磯矢さんにも
「望が襲われかけた」と言う言葉に直して伝えられた。
司は望がレイプされたと、はっきり磯矢さんに言いたかったが、大事にしないでほしいと望に泣きつかれたため、司はしぶしぶ事を軽くして言ったのだ。
:09/03/12 02:16
:SH700i
:GtaHMn5E
#672 [コロ]
もうこれ以上、望が酷い目に合わないように・・・
辛い思いをしないように
みんなが望を守ろうとする姿勢に・・・
望自信はどんどん心を
閉ざして行くのだった。
:09/03/12 02:21
:SH700i
:GtaHMn5E
#673 [コロ]
嘘をついてしまった
後ろめたさ・・・
自分がさらに醜くなる。
もう勇気を好きになる資格も、愛する資格も無い。
皆と友達のままいる事
さえも許されないだろう。
:09/03/12 02:27
:SH700i
:GtaHMn5E
#674 [コロ]
もぅ・・・望の精神は
限界に近かった。
―――
――――
――
:09/03/12 02:31
:SH700i
:GtaHMn5E
#675 [コロ]
キーンコーンカーンコーン・・・
橋野先生の「ハメ外すなよ」と言う言葉で締め括られた今学期最後のHR。
元気に皆が返事する中
僕だけぼんやり机の角を
眺めていた。
:09/03/12 02:42
:SH700i
:GtaHMn5E
#676 [コロ]
いつまでそうしていたのか、直也が僕の所まで来て
帰ろうと声をかけた。
望「・・・うん、へへっ」
普通にしないと・・・
ちゃんと笑顔でいないと
また心配させてしまう。
:09/03/12 02:46
:SH700i
:GtaHMn5E
#677 [コロ]
直「・・・・・。」
望「今日ね、勇気が僕に
CD貸してくれるの!
楽しみだなぁ♪」
望が笑顔でも、心は悲鳴を上げてる・・・一目でわかる嘘の笑顔。
直也は隣を歩く望のそんな姿を、ただ見つめる事しか出来ないでいた・・・。
:09/03/12 02:59
:SH700i
:GtaHMn5E
#678 [コロ]
―――・・・
勇気の部屋
望「じゃあCD借りるね」
勇「他も持ってって
いいから」
望「ほんと?わーぃ♪」
:09/03/12 03:01
:SH700i
:GtaHMn5E
#679 [コロ]
勇気もまた、望の不自然な明るさを心配していた。
それに、嫌な予感がする
勇気の勘が鋭いのは自分自身わかっているからこそ、余計に望をほっとけない。
それに・・・
:09/03/12 03:16
:SH700i
:GtaHMn5E
#680 [コロ]
今まで、自分がこんなに
一途に誰かを好きになれる人間だとは思わなかった。
望に対する気持ちは
大切に育んで行くと
決めていたのに・・・
そこまで愛しく思う望を
汚した奴が憎くてたまらない。
:09/03/12 03:23
:SH700i
:GtaHMn5E
#681 [コロ]
きっと今、目の前に
そいつが現れたら
たとえ望が止めようと
自分はそいつを
殺してしまうだろう。
望「ぁ、勇気ッ!」
勇「!?・・・ぇ?」
:09/03/12 03:28
:SH700i
:GtaHMn5E
#682 [コロ]
勇気は自らの拳を、血が滲むほど握りしめていた。
それをみた望はあわてて
勇気の拳を開かせ、持っていたハンカチをかぶせた。
望「なんでッ・・・痛い?」
勇「大丈夫っ、ごめん
ありがと・・・」
:09/03/12 03:34
:SH700i
:GtaHMn5E
#683 [コロ]
望は消毒したほうが
いいと言って薬を取りに
部屋を出て行こうとした
勇「・・・望ッ!」
グイッ――・・・
望「!?・・・・///」
:09/03/12 03:38
:SH700i
:GtaHMn5E
#684 [コロ]
薬なんかどうでもいい
怪我なんてどうでもいい
ただ、望をずっと抱きしめていたい・・・
ギュウッ―――!
:09/03/12 03:40
:SH700i
:GtaHMn5E
#685 [コロ]
望「ゅぅ・・・き・・///」
勇「望・・・聞いて?」
望「・・ぇ?・・・」
勇「・・・無理すんな。」
:09/03/12 03:46
:SH700i
:GtaHMn5E
#686 [コロ]
ゆう・・き・・・・。
勇「俺が居るから・・・
お前が安心するまで
ずっとこうしてるッ」
望「ッ・・・―――」
勇「だから、無理して
笑顔作らなくていいよ」
:09/03/12 04:06
:SH700i
:GtaHMn5E
#687 [コロ]
僕・・・無理してる?
そう見える?
違う、普通だよ・・・
無理なんてッ
:09/03/12 04:08
:SH700i
:GtaHMn5E
#688 [コロ]
望「無理なんて
してないッ・・・違う!」
勇「望っ・・・ずっと
泣きそうな顔してる
もぅ無理だろッ?
お前、見てらんないっ」
ぎゅっ・・・
望「違うッ・・ヒック・・・嫌だ
ふぇっ・・―――ッ」
:09/03/12 04:14
:SH700i
:GtaHMn5E
#689 [コロ]
勇気が何度も何度も
ギュッて抱きしめてくれるから・・・涙がどんどん
溢れてくる・・・ッ
望「ぅッ・・・ふぇぇッ
ふっ・・わぁぁあんッ・・」
勇「ごめんな・・・助けて
やれなくてッ・・・
気付いてやれなくて」
:09/03/12 04:20
:SH700i
:GtaHMn5E
#690 [コロ]
この後、勇気は望が泣き止んでも抱きしめ続けた。
自分の愛する人を守る
ただこれだけを強く
思いながら・・・。
:09/03/12 04:35
:SH700i
:GtaHMn5E
#691 [コロ]
:09/03/12 04:55
:SH700i
:GtaHMn5E
#692 [コロ]
――――
―――
――
宮下学園に入って
何度目の夏休みだろう
翌日、夏休み初日を望と勇気は同じベッドの上で迎えた。
:09/03/12 23:22
:SH700i
:GtaHMn5E
#693 [コロ]
ただ一緒に、ずっと
手を繋いで眠った・・・
勇「んッ・・・――。。。」
先に目を覚ましたのは
勇気で、望の寝顔を
つかの間 鑑賞する。
小さな寝息をたてながら
眠る望は、まるで猫のようだ。
:09/03/12 23:26
:SH700i
:GtaHMn5E
#694 [コロ]
そんな時、勇気の視界の
端の方で何かが動いた。
勇「・・・・・・おはょ。」
その何かは、ジーっと
勇気の顔を見た後に
ふと望の方へと視線を
下げた。
テ「・・・夏休み早々。」
:09/03/12 23:32
:SH700i
:GtaHMn5E
#695 [コロ]
テツだった。
勇「やっ;違うから
なんもしてねーよ;」
テ「でもベッドに誘い込
んだんだろ?」
・・・・はぃ、どうしよう;
この人怒らすと俺でも
少々怖いです。
:09/03/12 23:40
:SH700i
:GtaHMn5E
#696 [コロ]
勇気は前からテツには
逆らってはいけない
雰囲気を感じていた。
何故か、逆らえば恐ろしいナニかが待っているような感じがしてならない。
ある意味、勇気をここまで思わせるテツは最強と言える・・・。
:09/03/12 23:44
:SH700i
:GtaHMn5E
#697 [コロ]
テ「最近その子ばっかり
だな、勇気。
ほかの子はどうした?」
勇「・・・; もぅ望だけで
充分だから。」
テ「へぇ・・・。笑」
たまに見せるテツの
不適な笑顔が勇気は
苦手だった。
:09/03/12 23:50
:SH700i
:GtaHMn5E
#698 [コロ]
時刻は午前8時。
望が目を覚ました・・・
望「――・・・。」
亀「あ〜起きたぁ!」
何も知らない亀井。
なんの罪もない亀井。
:09/03/12 23:54
:SH700i
:GtaHMn5E
#699 [コロ]
そんな彼が寝起きの
望に近付いた時、勇気は
あえて何も言わなかった
亀「の〜ぞむ!おはよ」
望「っせーな・・・あ?
ンだ、スッポンか。」
勇「ブッッ〜〜!!!」
テ「?・・・;」
:09/03/13 00:03
:SH700i
:WenswzPI
#700 [コロ]
亀井―――・・・涙
数分後
望「なに?///」
勇「なーんでもない!笑」
亀「―――。」
テ「・・・笑」
:09/03/13 00:08
:SH700i
:WenswzPI
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