春の希望と・・・【BL】
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#651 [コロ]
 
●お知らせ●

登場人物 vol.3
を感想板#183に載せました(^0^)/
その後にキャラ裏話も
ちょこっと書いたので
暇があれば見て下さい☆

下記ののURLから
【感想板#183】に行けます♪
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2722/183

⏰:09/03/12 00:04 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#652 [コロ]
 
―――・・・

司がこの日、望に会いに来たのには理由があった。

最近生徒会で忙しかったため、ただ会いたいってのもあったが、望に関する気になる噂を耳にしたからだ。
望「なに?司;
 人の顔ジロジロ・・・」
 

⏰:09/03/12 00:26 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#653 [コロ]
 
その噂が本当ならば
自分は望の支えにならなければと思っている。

司「ねぇ、望。最近さ、
 元気ないよね?
 何か僕に言う事ない?」

望にとって、司の質問は
心臓を掴まれたような
衝撃をあたえた・・・。
 

⏰:09/03/12 00:30 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#654 [コロ]
 
司「ね、あるんでしょ?」

ドクドクと感じる鼓動。
体は熱いのに、手の先から冷えていくような感覚。

司「あのさ、少し前に
 望が熱出して学校
 休んだ日あるよね?」
 
望「・・・うん・・」
 

⏰:09/03/12 00:36 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#655 [コロ]
 
司「あの日・・・」


直「・・・・・。」


司「どうしてトイレで
 泣いてたの?」
 
 
 
 

⏰:09/03/12 00:39 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#656 [コロ]
 

――


――――

――・・・


望「・・・熱で・・・体が
 しんどくて・・・。」
 
 

⏰:09/03/12 00:42 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#657 [コロ]
 
司「本当に?あの日ね
 青山君も学校休んで
 たんだって、そしたら
 トイレから望の泣き声
 が聞こえたらしいよ?
 普通の泣き声じゃ
 なかったって・・・。」

望「・・・――。」
 
 

⏰:09/03/12 00:47 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#658 [コロ]
 
直「・・・・・。」

司「のぞ・・」

望「ごめん、それね
 吐いてたの・・・」

司「ぇ・・・?」

望「気分悪くて・・・
 本当にしんどくて」
 

⏰:09/03/12 00:51 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#659 [コロ]
 

僕は今、自分を一番大切に思ってくれる友人に
嘘をついている・・・・・。

自分がどんどん最低の
人間になって行く。

自分なんか消えて無くなればいいのに・・・
 
 

⏰:09/03/12 00:56 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#660 [コロ]
 
司「ねぇ望?僕さ、望と
 一緒で身長低い女顔
 じゃん?だからわかる
 んだ・・・。」

望「―――・・・」

司「尋常じゃないほど
 泣かなきゃならない
 理由がなんなのか・・・」
 
 

⏰:09/03/12 01:04 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#661 [コロ]
 
それって―――・・・

その理由は僕が石田に
された事と同じ事?

それとも別の事?

司「僕が言いたい事
 わかる?ねぇ望。」

望「わ・・かんない・・・」
 

⏰:09/03/12 01:09 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#662 [コロ]
 
司「ねぇッ、僕の目見て?
 望本当の事言って・・・」

 コンコンッ――・・・

 カチャ

直「!・・・」


司「誰かに・・・服
 脱がされるような事
 されなかった・・・ッ?」

⏰:09/03/12 01:16 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#663 [コロ]
 
ちょうどその時、この部屋の扉をノックして入って来たのは、タイミングが良いのか悪いのか・・・

勇気だった。

僕は、すでに溢れ出る涙を止める事なんて出来なくて、ただひたすら司の胸の中に顔を埋めて泣いた。
 

⏰:09/03/12 01:20 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#664 [コロ]
 

―――――

―――それでも

 僕はまだ――


嘘をつく・・・―――

 
 

⏰:09/03/12 01:31 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#665 [コロ]
 
 
だって―――


 石田に言われたから


言うなって・・・


――言ったらきっと
 
 

⏰:09/03/12 01:33 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#666 [コロ]
 
 
 
 
 
 
 
 
   殺される。

 
 
 

⏰:09/03/12 01:35 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#667 [コロ]
 
 
 
――――――

――・・・・

 終業式。

明日から夏休みになる

校長の話しは長いけど
その分、ギリギリまで
学校の皆と居られる。

⏰:09/03/12 01:39 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#668 [コロ]
 
あの後、泣き崩れる僕を
司が涙を堪えなが抱き留めてくれた。


勇気が僕に、誰に何をされたのか問い詰めるように
聞いてきたが、それを直也が必死に止めていた。
 
 

⏰:09/03/12 01:49 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#669 [コロ]
 
あまりにも泣き続ける
僕を見て、一体どこまで
されたのか・・・どこまで
奪われてしまったのか・・・

みんな想像できただろう。

その日、勇気はずっと
僕と一緒に居てくれた。
 
 
 

⏰:09/03/12 01:54 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#670 [コロ]
 
こんなに僕を思ってくれる人達ばかりなのに

皆、こんなに優しいのに

僕は石田の名前を口には
しなかった・・・。

夜中トイレに行った帰りに襲われて、暗くて誰だかわからなかったと言った。
 

⏰:09/03/12 01:59 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#671 [コロ]
 
一応この事は、翌日に帰って来た光輝にも伝わり
司の口から磯矢さんにも
「望が襲われかけた」と言う言葉に直して伝えられた。

司は望がレイプされたと、はっきり磯矢さんに言いたかったが、大事にしないでほしいと望に泣きつかれたため、司はしぶしぶ事を軽くして言ったのだ。

⏰:09/03/12 02:16 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#672 [コロ]
 
もうこれ以上、望が酷い目に合わないように・・・

辛い思いをしないように

みんなが望を守ろうとする姿勢に・・・

望自信はどんどん心を
閉ざして行くのだった。
 

⏰:09/03/12 02:21 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#673 [コロ]
 
嘘をついてしまった
後ろめたさ・・・

自分がさらに醜くなる。


もう勇気を好きになる資格も、愛する資格も無い。

皆と友達のままいる事
さえも許されないだろう。 

⏰:09/03/12 02:27 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#674 [コロ]
 
 
もぅ・・・望の精神は

限界に近かった。


―――

――――

――
 

⏰:09/03/12 02:31 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#675 [コロ]
 
 キーンコーンカーンコーン・・・


橋野先生の「ハメ外すなよ」と言う言葉で締め括られた今学期最後のHR。

元気に皆が返事する中
僕だけぼんやり机の角を
眺めていた。
 

⏰:09/03/12 02:42 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#676 [コロ]
 
 
いつまでそうしていたのか、直也が僕の所まで来て
帰ろうと声をかけた。

望「・・・うん、へへっ」

普通にしないと・・・
ちゃんと笑顔でいないと

また心配させてしまう。
 

⏰:09/03/12 02:46 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#677 [コロ]
 
直「・・・・・。」

望「今日ね、勇気が僕に
 CD貸してくれるの!
 楽しみだなぁ♪」

望が笑顔でも、心は悲鳴を上げてる・・・一目でわかる嘘の笑顔。

直也は隣を歩く望のそんな姿を、ただ見つめる事しか出来ないでいた・・・。

⏰:09/03/12 02:59 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#678 [コロ]
 
 
―――・・・

 勇気の部屋

望「じゃあCD借りるね」

勇「他も持ってって
 いいから」

望「ほんと?わーぃ♪」
 
 

⏰:09/03/12 03:01 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#679 [コロ]
 
勇気もまた、望の不自然な明るさを心配していた。

それに、嫌な予感がする


勇気の勘が鋭いのは自分自身わかっているからこそ、余計に望をほっとけない。

それに・・・
 

⏰:09/03/12 03:16 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#680 [コロ]
 
今まで、自分がこんなに
一途に誰かを好きになれる人間だとは思わなかった。

望に対する気持ちは
大切に育んで行くと
決めていたのに・・・

そこまで愛しく思う望を
汚した奴が憎くてたまらない。
 

⏰:09/03/12 03:23 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#681 [コロ]
 
きっと今、目の前に
そいつが現れたら

たとえ望が止めようと
自分はそいつを
殺してしまうだろう。


望「ぁ、勇気ッ!」

勇「!?・・・ぇ?」
 

⏰:09/03/12 03:28 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#682 [コロ]
 
勇気は自らの拳を、血が滲むほど握りしめていた。

それをみた望はあわてて
勇気の拳を開かせ、持っていたハンカチをかぶせた。

望「なんでッ・・・痛い?」

勇「大丈夫っ、ごめん
 ありがと・・・」
 

⏰:09/03/12 03:34 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#683 [コロ]
 
望は消毒したほうが
いいと言って薬を取りに
部屋を出て行こうとした


勇「・・・望ッ!」

 グイッ――・・・

望「!?・・・・///」
 
 

⏰:09/03/12 03:38 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#684 [コロ]
 
薬なんかどうでもいい

怪我なんてどうでもいい


ただ、望をずっと抱きしめていたい・・・


 ギュウッ―――!
 
 

⏰:09/03/12 03:40 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#685 [コロ]
 
 
望「ゅぅ・・・き・・///」



勇「望・・・聞いて?」


望「・・ぇ?・・・」


勇「・・・無理すんな。」
 

⏰:09/03/12 03:46 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#686 [コロ]
 
ゆう・・き・・・・。

勇「俺が居るから・・・
 お前が安心するまで
 ずっとこうしてるッ」

望「ッ・・・―――」

勇「だから、無理して
 笑顔作らなくていいよ」
 
 

⏰:09/03/12 04:06 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#687 [コロ]
 
僕・・・無理してる?


そう見える?


違う、普通だよ・・・


無理なんてッ

 

⏰:09/03/12 04:08 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#688 [コロ]
 
望「無理なんて
 してないッ・・・違う!」

勇「望っ・・・ずっと
 泣きそうな顔してる
 もぅ無理だろッ?
 お前、見てらんないっ」
 ぎゅっ・・・

望「違うッ・・ヒック・・・嫌だ
 ふぇっ・・―――ッ」
 

⏰:09/03/12 04:14 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#689 [コロ]
 
勇気が何度も何度も
ギュッて抱きしめてくれるから・・・涙がどんどん
溢れてくる・・・ッ


望「ぅッ・・・ふぇぇッ
 ふっ・・わぁぁあんッ・・」

勇「ごめんな・・・助けて
 やれなくてッ・・・
 気付いてやれなくて」
 

⏰:09/03/12 04:20 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#690 [コロ]
 


この後、勇気は望が泣き止んでも抱きしめ続けた。


自分の愛する人を守る


ただこれだけを強く
思いながら・・・。
 
 

⏰:09/03/12 04:35 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#691 [コロ]
 
●きります●

頑張って出来るだけ更新してみました(-.-;)
これでやっと周りが
望の異変に気付き始め
ましたね;汗
ホントにやっとです。笑
ラストまで、気を抜かず
頑張って更新していきます(>_<)

感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2722/

⏰:09/03/12 04:55 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#692 [コロ]
 
――――
―――
――

宮下学園に入って
何度目の夏休みだろう

翌日、夏休み初日を望と勇気は同じベッドの上で迎えた。
 
 

⏰:09/03/12 23:22 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#693 [コロ]
 
ただ一緒に、ずっと
手を繋いで眠った・・・

勇「んッ・・・――。。。」

先に目を覚ましたのは
勇気で、望の寝顔を
つかの間 鑑賞する。

小さな寝息をたてながら
眠る望は、まるで猫のようだ。
 

⏰:09/03/12 23:26 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#694 [コロ]
 
そんな時、勇気の視界の
端の方で何かが動いた。

勇「・・・・・・おはょ。」

その何かは、ジーっと
勇気の顔を見た後に
ふと望の方へと視線を
下げた。

テ「・・・夏休み早々。」
 

⏰:09/03/12 23:32 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#695 [コロ]
 
テツだった。

勇「やっ;違うから
 なんもしてねーよ;」

テ「でもベッドに誘い込
 んだんだろ?」

・・・・はぃ、どうしよう;
この人怒らすと俺でも
少々怖いです。
 

⏰:09/03/12 23:40 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#696 [コロ]
 
勇気は前からテツには
逆らってはいけない
雰囲気を感じていた。

何故か、逆らえば恐ろしいナニかが待っているような感じがしてならない。

ある意味、勇気をここまで思わせるテツは最強と言える・・・。
 

⏰:09/03/12 23:44 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#697 [コロ]
 
テ「最近その子ばっかり
 だな、勇気。
 ほかの子はどうした?」

勇「・・・; もぅ望だけで
 充分だから。」

テ「へぇ・・・。笑」

たまに見せるテツの
不適な笑顔が勇気は
苦手だった。
 

⏰:09/03/12 23:50 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#698 [コロ]
 
 
時刻は午前8時。

望が目を覚ました・・・

望「――・・・。」

亀「あ〜起きたぁ!」

何も知らない亀井。
なんの罪もない亀井。
 

⏰:09/03/12 23:54 📱:SH700i 🆔:GtaHMn5E


#699 [コロ]
 
そんな彼が寝起きの
望に近付いた時、勇気は
あえて何も言わなかった

亀「の〜ぞむ!おはよ」

望「っせーな・・・あ?
 ンだ、スッポンか。」

勇「ブッッ〜〜!!!」

テ「?・・・;」
 

⏰:09/03/13 00:03 📱:SH700i 🆔:WenswzPI


#700 [コロ]
 
亀井―――・・・涙


 数分後

望「なに?///」

勇「なーんでもない!笑」

亀「―――。」

テ「・・・笑」
 

⏰:09/03/13 00:08 📱:SH700i 🆔:WenswzPI


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