春の希望と･･･【ＢＬ】

　
自分の中で勇気の存在は
計り知れないほど
大きくなっている･･･。

何が好きとか、何処が
好きとか、そんなレベル
じゃない。

何も言えないぐらいに
大好きだ･･･

だから余計に嘘が
積み重なってゆく。
　

　
今回の呼出しも
もう何をされるのか
わかっているから
すごく怖い･･･

石田が何を考えて
いるのかわからない

どうして僕なの？

本当に僕が狙いなの？
　
　

　
今まで何も接点が
なかったのに･･･

勇気と古賀が喧嘩してた
時に、少し目を合わせただけだよね？

それが原因･･･？

だとしたら勇気に何か
怨(ｳﾗﾐ)みがあるとか？
　

　
―――･･･それでもこの事は誰にも言えないし
勇気が原因なら余計に
勇気には知られたくない。

今夜１時･･･どうか、前みたいな酷い事はされませんように。
　
　
　

　
●きります●

感想板
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――
―――
――・・・

　寮管理人室

磯｢邪魔。｣

勇｢ここで寝ていい？｣

磯｢だから、邪魔｣
　

　
昼を過ぎて暇をしてた
勇気は、寮管室に来ていた

暇な時、勇気はちょくちょく磯矢の元に訪れる。

勇｢あ－、なんか･･･
　なんかなぁ――。｣

磯｢なんだよ；うぜぇ｣
　

　
暇潰しに訪れるので
たいした話しはしない。

たまに勇気が磯矢の昔話しを聞いたり、勇気の学校生活を磯矢が聞いたりしている事が多い。

磯｢お前、実家帰んの？｣

勇｢ん～･･･一応。
　でも、どうしよ｣
　

　
磯｢･･･悩み？北本か？
　アイツの行動最近
　おかしいよな｣

　ドキｯ･･･―――

勇｢あぁ、なんか
　いろいろあるみたい｣

磯｢？･･･ンだ、それ。
　何があんだよ｣
　

　
鋭くつっこんで来る磯矢をはぐらかそうと、勇気は
色々言ってみるが･･･

普段、勘の良い勇気より
上を行く勘の良さを
磯矢が持っている事は
わかっている。

磯｢前に北本が襲われ
　かけたって佐々木が
　言ってたけど･･･
　何か関係あるのか？｣