春の希望と･･･【ＢＬ】

　
本人にその事が伝わらなければ､本当に意味が無い。

なら伝えるべきなのか

いや、言ってしまえば
自分と望の関係が
終わってしまうだろう。

理由はわからないが
それは嫌だと思った。
　

　
自分に抱かれている時は、悪魔にでも遭遇してしまったかのようにむせび泣くくせに･･･

勇気の背中を追い掛けるように付いて歩く望の顔は
本当に、本当に幸せそうで

･･･可愛いかった。
　

　
自分にもあの表情を
向けてほしい･･･

泣き顔や怯えた顔だけじゃなく、あの幸せいっぱいの表情が見たい。

―――･･･もっと

別の形で出会いたかった
　
　

切ないねぇ

主さん頑張って!!!

さん様

読んでくれてありがとうございますo(^-^)o
暗い話しかもしれませんが、気に入ってもらえたら
うれしいです☆

>>747から

柄にもなく考えて込んでいた事に気付き、石田は
眺めていた雑誌をパタンと閉じて部屋に戻ろうと
重い腰をあげた。

調度その時、
同じタイミングで目の前の寮管室から誰かが出てきた･･･。
　

　
できれば、今一番会いたくない人物･･･

中西勇気。

勇｢！･･･｣

石｢――･･･。｣

こいつの顔を見て、今思い出すのは｢北本望｣。
　

　
北本が好きなわけじゃ
無いのに･･･
何故こんなにイライラ
するんだ。
　
あの表情を独占するのが
こいつだと思うと･･･

全てに腹が立つ。
　
　
　

　
磯｢オイ、入口で何
　突っ立ってんだ。｣

勇｢ぁ、わりｯ｣

石｢･･････。｣

許さない――。

石田は持っていた雑誌を
ソファーに投げつけ
自室にもどって行った。

　
　
―――･･･

その日の夜。

勇気は望の部屋に
来ていた。

今からほんの３０分前､
勇気の元へ１本の電話が
かかってきた。
　