春の希望と･･･【ＢＬ】

　
直也はただ実家に帰るだけだと言ってたけど、光輝は海外旅行にも行くらしい･････。

やっぱりお金持ちが多いよな、ここの生徒は。

僕は８月に入ってから実家に帰る事にした。
　

　
一応、予定は１週間ぐらい帰ってから、後は寮でのんびりしようと思ってる。

望｢司も７月末まで
　帰って来ないしな。｣

もしかして、かなり暇？
こんな事なら自分も皆に合わせて、この期間に帰郷すればよかった。
　

　
望｢ぁﾞ～･･失敗したな｣

これから当分寂しい毎日だけど、仕方ない。

仲良い友達が、みんな同じタイミングで居なくなるとは、想像してなかった。

せめて入れ代わり立ち代わりならよかったのに･･･
　

　
もう暇すぎて何をしたらいいかわからなくなり、望は結局いつもの様に窓の近くに座り、漫画の本を読むことにした。

夏休みの宿題は、これが終わってからにしよう･･･。

いつも宿題を見てくれる、光輝先生も直也先生も居ないから、やる気が出ない。

　
どうしてあんなにチャラいのに２人とも頭いいんだろうか･･･？

勇気に関しては、期末テストで学年３位だった。

その下に光輝が並び、直也は確か12番あたりだった記憶がある･･･。
　

　
一学年で大体250人居るこの学園で僕は100番以内に入った事は無かったが、光輝と直也と同室になって、少しずつ成績が上がりはじめた。

そしてこの夏休み前の期末テストで、初めて92番という快挙を遂げたが、同室の先生方にはまだまだ遠い。
　

　
去年、司と同室だったころは、司に勉強見てもらってたけど･･･もう一人の同室の奴が自分より馬鹿だった為に、安心感が芽生えてしまったから、あまり勉強しなかった；
イイ奴だったけど。

ちなみに、司は今回７番だったな･･･つくづく素晴らしい友人ばかりだ。

由利様

ありがとうございます☆
お言葉を励みに、これからも頑張ります(^0^)/

　
きっと漫画の本なんて読んでちゃダメなんだろうけど、僕はいつの間にか一冊読み終わってしまい、二冊目に手をつけていた。

部屋には時計の音と、ページをめくる音。
そしてクーラーの機械音が微かに聞こえるだけ。
　