先生の言うとおりB
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#296 [あお☆まる]
その日は
店屋物を頼んで
二人で食べた
結局、
美幸ちゃんの事は
聞けずに、時間だけが
過ぎていった
その間、
達也は毎日の様に
美幸ちゃんと残業してから帰ってくる
:09/03/13 04:48 :812SH :☆☆☆
#297 [あお☆まる]
達也の車に乗ると
毎回、毎回
座席が移動していて
美幸ちゃんが
乗っている形跡が
残っていて
その事実は
私を一層不安にさせた
:09/03/13 04:51 :812SH :☆☆☆
#298 [あお☆まる]
今日のピークは
終わっていて
店の中はお客様が居ない
ホールには
私と遊馬くん二人だけ
「愛子?最近なんか目の下にクマできてない?」
「え…?」
:09/03/13 04:55 :812SH :☆☆☆
#299 [あお☆まる]
「元気もないし…もしかして、マリッジブルーってやつか?!」
「……」
冗談めかしに
遊馬くんが言うけど
今の私には
笑えない冗談だった
「何があった?」
:09/03/13 04:57 :812SH :☆☆☆
#300 [あお☆まる]
遊馬くんの
真剣な瞳に捕らえられる
嘘がつけなくて
黙って俯く
そんな私の頭に
遊馬くんの手が触れる
なにも聞かずに
頭を撫でてくれている
そんな気遣いが
暖かくて
泣いちゃいそうだよ
:09/03/14 01:43 :812SH :☆☆☆
#301 [あお☆まる]
「…なんでもないの。ゴメンね!」
「そう…。ならイイ」
そう微笑む
遊馬くんの顔は
大人っぽかった…
きっと、嘘に気付いてる
けど無理に聞いてこない
そんな遊馬くんの
優しさが心地いい。
:09/03/14 01:46 :812SH :☆☆☆
#302 [あお☆まる]
「アコ」
「…達也。どうしたの?」
「ん。
ちょっと出てくるから店宜しくな。…あ、これ厨房置いといて」
そう言うと、
腰に巻いていたエプロン を愛子に渡す
:09/03/14 01:50 :812SH :☆☆☆
#303 [あお☆まる]
「分かった。いってらっしゃい」
「おう」
達也は軽く手を挙げると、店を出て行った
「ちょっと、
中に行ってくるね」
私はエプロンを置きに
厨房に向かう
:09/03/14 01:54 :812SH :☆☆☆
#304 [あお☆まる]
中に入ると
美幸ちゃんが一人
ケーキの下準備をしていた
どこと無く
気まずい気分になる
「…お疲れ様。」
「お疲れ様です。」
:09/03/14 01:57 :812SH :☆☆☆
#305 [あお☆まる]
とりあえず、
エプロン置こう…
厨房にある一角に
荷物を置く
スペースがある
愛子はそこに足を向ける
荷物置場が近づき
荷物が目視出来るまでになった所で
愛子の足が止まる
:09/03/14 02:01 :812SH :☆☆☆
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