先生の言うとおりB
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#330 [あお☆まる]
「きゃっ…!!」
愛子は足がもつれて
その場に倒れこむ
「愛子!!」
うずくまったまま
振り向くと
駆け寄る遊馬くんの姿
:09/03/16 01:10
:812SH
:☆☆☆
#331 [あお☆まる]
「…大丈夫か?」
そう言って
目の前でしゃがみ込む
その声色は
どこまでも優しくて
涙が零れた
「…足、血が出てる。手当しに俺の家おいで」
:09/03/16 01:14
:812SH
:☆☆☆
#332 [あお☆まる]
「…でも」
遊馬くんは
頬を伝う涙を
指ですくい上げると
「何心配してるの?こんな泣き虫には何もしないよ。だからおいで」
そのどこまでも
優しい笑顔に
私は
すがる様に頷いていた
:09/03/16 01:21
:812SH
:☆☆☆
#333 [あお☆まる]
……………………………………………
「追い掛けなくて良かったんですか?」
「……。」
「…店、午後休みなんですよね?私帰ります」
「アコに…言った?」
:09/03/16 22:44
:812SH
:☆☆☆
#334 [あお☆まる]
「言ってません。」
「そ…か。」
その言葉に
ホッとする達也
「今日予定あるのか?」
「いえ…でも、達也さんが帰りたいのかと…」
:09/03/16 22:46
:812SH
:☆☆☆
#335 [あお☆まる]
苦笑いを
浮かべる達也
「気ぃつかわせたな。
その、良かったら今日も付き合えない?」
「…分かりました」
「ありがと、な。」
達也は
美幸の頭をポンポンと軽く手の平でたたく
:09/03/16 22:49
:812SH
:☆☆☆
#336 [あお☆まる]
……………………………………………
「はい。愛子」
差し出されたのは
温められた
コーヒー牛乳
一口飲むと
温かさが広がる
それはまるで
遊馬くんの優しさの様な
甘くて包みこむ
そんな優しさ
:09/03/16 22:53
:812SH
:☆☆☆
#337 [あお☆まる]
「美味しい。…けど、甘いね」
「俺、甘党だから」
遊馬くんはいつもの
太陽の様な笑顔を見せる
「じゃーはい。こっち向いて。」
遊馬くんに肩を持たれ
体の向きを
変えさせられる。
:09/03/16 22:56
:812SH
:☆☆☆
#338 [あお☆まる]
「あ…のっ」
思わず口ごもる
すると、遊馬くんは
消毒液をちらつかせて
膝を指で指す
「これ、手当てしなきゃね。」
:09/03/17 00:10
:812SH
:☆☆☆
#339 [あお☆まる]
「あっ、自分で…」
手を出す私の手を
遊馬くんが止める。
「まぁー任せてって!
…けど滲みるよ?痛いって泣かないでねぇ〜」
からかう様に言うと
消毒液を
傷口にふきかける
刺激が伝わり
傷口がヒリヒリする
:09/03/17 00:14
:812SH
:☆☆☆
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