先生の言うとおりB
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#331 [あお☆まる]
 
「…大丈夫か?」


そう言って
目の前でしゃがみ込む


その声色は
どこまでも優しくて

涙が零れた



「…足、血が出てる。手当しに俺の家おいで」
 

⏰:09/03/16 01:14 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#332 [あお☆まる]
 
「…でも」


遊馬くんは
頬を伝う涙を
指ですくい上げると


「何心配してるの?こんな泣き虫には何もしないよ。だからおいで」



そのどこまでも
優しい笑顔に

私は
すがる様に頷いていた
 

⏰:09/03/16 01:21 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#333 [あお☆まる]
 
……………………………………………


「追い掛けなくて良かったんですか?」


「……。」


「…店、午後休みなんですよね?私帰ります」


「アコに…言った?」


 

⏰:09/03/16 22:44 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#334 [あお☆まる]
 
「言ってません。」


「そ…か。」



その言葉に
ホッとする達也



「今日予定あるのか?」


「いえ…でも、達也さんが帰りたいのかと…」
 

⏰:09/03/16 22:46 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#335 [あお☆まる]
 
苦笑いを
浮かべる達也


「気ぃつかわせたな。
その、良かったら今日も付き合えない?」


「…分かりました」


「ありがと、な。」



達也は
美幸の頭をポンポンと軽く手の平でたたく
 

⏰:09/03/16 22:49 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#336 [あお☆まる]
 
……………………………………………


「はい。愛子」



差し出されたのは
温められた
コーヒー牛乳


一口飲むと
温かさが広がる

それはまるで

遊馬くんの優しさの様な
甘くて包みこむ

そんな優しさ
 

⏰:09/03/16 22:53 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#337 [あお☆まる]
 
「美味しい。…けど、甘いね」


「俺、甘党だから」


遊馬くんはいつもの
太陽の様な笑顔を見せる


「じゃーはい。こっち向いて。」



遊馬くんに肩を持たれ
体の向きを
変えさせられる。
 

⏰:09/03/16 22:56 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#338 [あお☆まる]
 
「あ…のっ」



思わず口ごもる

すると、遊馬くんは
消毒液をちらつかせて


膝を指で指す



「これ、手当てしなきゃね。」
 

⏰:09/03/17 00:10 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#339 [あお☆まる]
 
「あっ、自分で…」


手を出す私の手を
遊馬くんが止める。


「まぁー任せてって!
…けど滲みるよ?痛いって泣かないでねぇ〜」



からかう様に言うと
消毒液を
傷口にふきかける

刺激が伝わり
傷口がヒリヒリする
 

⏰:09/03/17 00:14 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#340 [あお☆まる]
 
「…痛っ……」


「うん。ごめんね」


「…痛いよ……」



愛子の目からは
大粒の涙が零れる


遊馬くんは手当てをし終わると

静かに愛子を抱き寄せる
 

⏰:09/03/17 00:17 📱:812SH 🆔:☆☆☆


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