先生の言うとおりB
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#351 [あお☆まる]
「え…」
「俺は愛子だから助けるんだ。愛子が大切だから」
それって…
不意に
麗子さんの
言葉が頭に浮かぶ
“あの子、
愛子ちゃんのこと…”
:09/03/18 02:43 :812SH :☆☆☆
#352 [あお☆まる]
意識しない様に
そう思っても、
言葉はますます頭の中で
大きく主張し始める
それに伴って
愛子の顔は赤く染まる
「あ、の…」
:09/03/18 02:46 :812SH :☆☆☆
#353 [あお☆まる]
言葉が続かず
俯くと
遊馬くんの手が
愛子の頬に添えられる
愛子の心臓は
激しく波打つ…
「…ぷっ。」
:09/03/18 02:48 :812SH :☆☆☆
#354 [あお☆まる]
その笑いと共に
愛子の頬っぺたは
遊馬くんに
添えられたはずの手で
摘まれて伸ばされていた
「…ゆっゆうみゃくん?」
:09/03/18 02:51 :812SH :☆☆☆
#355 [あお☆まる]
「あはははっ!…ご、ごめん、ごめん!!」
遊馬くんは
笑い転げると
涙を拭きながら
いつもの調子で話す
「だって愛子…、俺が愛子の事好きって勘違いしたでしょ?俺が言った“大切”は“大切な友達”って意味だよ。」
:09/03/18 02:54 :812SH :☆☆☆
#356 [あお☆まる]
愛子は頬を
さすりながら
遊馬くんに指摘された
勘違いに気付き
先程より更に真っ赤に
頬を染める
「え…あ、そっそーだよね!あは、私どんだけ自意識過剰……」
:09/03/18 02:58 :812SH :☆☆☆
#357 [あお☆まる]
そして二人で
顔を見合わせて笑った
「…あ、そろそろ帰るね。」
「…大丈夫か?」
心配そうに
見送ってくれる遊馬くん
:09/03/18 03:00 :812SH :☆☆☆
#358 [あお☆まる]
「……うん。帰らない訳には行かないし…。傷口の手当てと、コーヒー牛乳ありがとうね!」
「おう!」
遊馬くんの優しさを
心の中で感じながら、
家を出る
家には達也が居るのだろうか…
:09/03/18 03:06 :812SH :☆☆☆
#359 [あお☆まる]
家に帰ると
暗闇が広がっていて
そこには
人の気配が感じれなかった
部屋に広がる
暗闇の様に
私の心の中にも
黒く深い闇が広がる
:09/03/26 00:09 :812SH :☆☆☆
#360 [あお☆まる]
…また
また、
“美幸ちゃん”と
一緒なの…?
:09/03/26 00:10 :812SH :☆☆☆
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