先生の言うとおりB
最新 最初 全
#336 [あお☆まる]
……………………………………………
「はい。愛子」
差し出されたのは
温められた
コーヒー牛乳
一口飲むと
温かさが広がる
それはまるで
遊馬くんの優しさの様な
甘くて包みこむ
そんな優しさ
:09/03/16 22:53 :812SH :☆☆☆
#337 [あお☆まる]
「美味しい。…けど、甘いね」
「俺、甘党だから」
遊馬くんはいつもの
太陽の様な笑顔を見せる
「じゃーはい。こっち向いて。」
遊馬くんに肩を持たれ
体の向きを
変えさせられる。
:09/03/16 22:56 :812SH :☆☆☆
#338 [あお☆まる]
「あ…のっ」
思わず口ごもる
すると、遊馬くんは
消毒液をちらつかせて
膝を指で指す
「これ、手当てしなきゃね。」
:09/03/17 00:10 :812SH :☆☆☆
#339 [あお☆まる]
「あっ、自分で…」
手を出す私の手を
遊馬くんが止める。
「まぁー任せてって!
…けど滲みるよ?痛いって泣かないでねぇ〜」
からかう様に言うと
消毒液を
傷口にふきかける
刺激が伝わり
傷口がヒリヒリする
:09/03/17 00:14 :812SH :☆☆☆
#340 [あお☆まる]
「…痛っ……」
「うん。ごめんね」
「…痛いよ……」
愛子の目からは
大粒の涙が零れる
遊馬くんは手当てをし終わると
静かに愛子を抱き寄せる
:09/03/17 00:17 :812SH :☆☆☆
#341 [あお☆まる]
そして
何も言わずに
優しく背中をポンポンと叩いてくれる
「愛子は泣き虫だな」
そう言って
いつもの笑顔を見せる
:09/03/17 00:20 :812SH :☆☆☆
#342 [あお☆まる]
その笑顔は
いつかの達也の様で
胸が小さくときめいた
“愛子は泣き虫だな”
:09/03/17 00:22 :812SH :☆☆☆
#343 [あお☆まる]
よく達也に言われた
けど、
いつの間にか
それじゃダメだって
大人にならなきゃ
そう……
達也を支える為に
:09/03/17 00:42 :812SH :☆☆☆
#344 [あお☆まる]
小さなヤキモチも
泣き虫だって
卒業しようって
頑張ってきた
でも…
いつだって不安だった
:09/03/17 00:44 :812SH :☆☆☆
#345 [あお☆まる]
私には
あなたは眩しいから
:09/03/17 00:45 :812SH :☆☆☆
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194