先生の言うとおりB
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#347 [あお☆まる]
遊馬くんはずっと
何も言わないで
肩を貸してくれた
ずっと我慢して
溜めていた涙
ひととおり流し終えると
少し心が軽くなった
:09/03/18 02:30 :812SH :☆☆☆
#348 [あお☆まる]
いつまでも
肩を借りてる訳にいかない
そう思って顔を上げる
「…ごめんね。」
「いいよ。コーヒー牛乳冷えちゃったね!温めなおすよ」
:09/03/18 02:32 :812SH :☆☆☆
#349 [あお☆まる]
「ありがとう。」
温めなおしてくれた
コーヒー牛乳
やっぱり甘くて
少し笑えた
「え?何、何?」
そんな私を
不思議がる遊馬くん
:09/03/18 02:34 :812SH :☆☆☆
#350 [あお☆まる]
「ううん。…遊馬くんって優しいね。」
「……」
黙る遊馬くん
どうしたのだろう?
伺う様に
遊馬くんの顔を見る
「…誰にもって訳じゃないよ」
:09/03/18 02:38 :812SH :☆☆☆
#351 [あお☆まる]
「え…」
「俺は愛子だから助けるんだ。愛子が大切だから」
それって…
不意に
麗子さんの
言葉が頭に浮かぶ
“あの子、
愛子ちゃんのこと…”
:09/03/18 02:43 :812SH :☆☆☆
#352 [あお☆まる]
意識しない様に
そう思っても、
言葉はますます頭の中で
大きく主張し始める
それに伴って
愛子の顔は赤く染まる
「あ、の…」
:09/03/18 02:46 :812SH :☆☆☆
#353 [あお☆まる]
言葉が続かず
俯くと
遊馬くんの手が
愛子の頬に添えられる
愛子の心臓は
激しく波打つ…
「…ぷっ。」
:09/03/18 02:48 :812SH :☆☆☆
#354 [あお☆まる]
その笑いと共に
愛子の頬っぺたは
遊馬くんに
添えられたはずの手で
摘まれて伸ばされていた
「…ゆっゆうみゃくん?」
:09/03/18 02:51 :812SH :☆☆☆
#355 [あお☆まる]
「あはははっ!…ご、ごめん、ごめん!!」
遊馬くんは
笑い転げると
涙を拭きながら
いつもの調子で話す
「だって愛子…、俺が愛子の事好きって勘違いしたでしょ?俺が言った“大切”は“大切な友達”って意味だよ。」
:09/03/18 02:54 :812SH :☆☆☆
#356 [あお☆まる]
愛子は頬を
さすりながら
遊馬くんに指摘された
勘違いに気付き
先程より更に真っ赤に
頬を染める
「え…あ、そっそーだよね!あは、私どんだけ自意識過剰……」
:09/03/18 02:58 :812SH :☆☆☆
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