先生の言うとおりB
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#395 [あお☆まる]
 

達也は呆然と
立ち尽くしながら
麗子に言われた



『事情が事情かもしれないけど、夫婦になるって言う二人にどんな“秘密”も要らない!そのせいで取り返しのつかない擦れ違いになる事だってあるんだからね!!』



と言う言葉を
一人噛み締めていた
 

⏰:09/03/29 22:47 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#396 [あお☆まる]
 
……………………………………………


「…愛子は寝たのか?」


「ええ。」



愛子の実家では
神妙な面持ちの二人が
テーブルに座っていた
 

⏰:09/03/29 22:49 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#397 [あお☆まる]
 
「でも愛子、ちゃんと達也さんに言って来たのかしら…?」


「置き手紙して来たってたろ?ほっとけばいい」


「けど…」


「もうアイツになんかやらん!あんな大口叩いてたくせに、結婚前からこんなんじゃ思いやられる」
 

⏰:09/03/29 22:51 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#398 [あお☆まる]
 
そう言って
マリエの入れた
緑茶をすする



「マリエ、達也って奴が来ても会わせるなよ!」



怒りが
納まらない様子のクロ



「嫌です。」
 

⏰:09/03/29 22:54 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#399 [あお☆まる]
 
「嫌ですってお前なぁ…。今日の愛子を見ただろ?とても結婚前の幸せな女の顔じゃなかった」


「えぇ。疲れ切った顔だった。」


「ならっ!」


「クロ、けどね、別れる別れないを決めるのは親の私達じゃない。本人達よ?私達は静かに見守るだけでいいの!」
 

⏰:09/03/29 22:56 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#400 [あお☆まる]
 
その剣幕に敵わず
『俺は最初から気に食わなかった』と呟くと

拗ねたのか
そっぽを向くクロ



「私だって愛子を身篭った時を考えたら、クロに振り回されてた様な気がするけど?」


その言葉に
返す言葉はなく
クロはそそくさと風呂場に逃げ込む
 

⏰:09/03/29 23:01 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#401 [あお☆まる]
 
「もう…クロは親バカなんだから……」



そう言うマリエは
優しく微笑んでいる




ふと気配を感じ
後ろを振り向くと
愛子が立っていた。
 

⏰:09/03/29 23:04 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#402 [あお☆まる]
 
「あ…ごめん。聞くつもりはなかったんだけど」


「いいのよ。お父さんがヒートアップしてただけだから。」



マリエは隣の椅子を
ポンポンと叩くと
愛子に隣に座る様に
優しく促す


愛子はそれに答えて
そっと隣に座る
 

⏰:09/03/29 23:07 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#403 [あお☆まる]
 
隣に座った
愛子の頭を優しく
抱き寄せる


そしてとても優しい声色で話し掛ける



「ねぇー愛子。ここは愛子の家なんだから好きなだけ居ていいのよ」


「…うん」
 

⏰:09/03/29 23:09 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#404 [あお☆まる]
 
「それと、お母さん達は愛子が出した答えなら、どんな答えでも応援する。」


「…うん」


「けどね、後悔だけはしないように。ね?」


「…はい」
 

⏰:09/03/29 23:11 📱:812SH 🆔:☆☆☆


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