先生の言うとおりB
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#57 [あお☆まる]
 
「……本当にパパなんだよね……?」




「うん。…寂しい思いさせて…ごめんな?」




…喋れるじゃんか…


…でも本当に
なんで…今まで一度も
愛子に会いに来なかったんだ……?
 

⏰:08/12/13 04:02 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#58 [あお☆まる]
 
こんなに
親バカ丸出しなら
例え離婚したとしても、
会いに来てても変じゃないのに…


ってか…二人さっき
キスしてたよな?
なんで…離婚した二人が久しぶりに会ってキス?




俺の頭にハテナマークが無数浮かんだ時
その話しを始めたのは
ずっと口をつぐんでいた
愛子だった
 

⏰:08/12/13 04:06 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#59 [あお☆まる]
>>1  -*感想板*-
>>3  -*アンカ−*-

 
ちなみに、愛子のお母さん達の話しについては


■サイドストーリ■

bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/8719/


(短編集)に詳しく書いてますので宜しかったら読んでみて下さいね。

⏰:08/12/13 04:11 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#60 [あお☆まる]
 
「パパ……愛子とお母さんの事…愛してる?」




愛子は弱々しく
手に力を入れて一言、一言丁寧に問い掛ける




「あぁ…。お前達の事、心から愛してる」




そう答えた瞳には
嘘は一つもなかった
 

⏰:08/12/14 13:24 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#61 [あお☆まる]
 
「じゃあ…なんで…」



「愛子、その話しは…」



と母親が言うのを
父親が止める



「いいんだ。マリエ…ちゃんと話さなきゃな」
 

⏰:08/12/14 13:28 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#62 [あお☆まる]
 
「俺の両親はな、二人共癌でなくなった。そして人を愛する事に臆病になってた俺の前にマリエが現れた。そして愛子が生まれた。そんな時…俺は癌に犯されたんだ」




「え……」




言葉を失う愛子
愛子はその事実を知らなかったらしい
 

⏰:08/12/15 03:12 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#63 [あお☆まる]
 
少し震えている…

俺は、
そんな愛子の小さい手を
両親にばれないように
テーブルの下で
そっと握った




「俺はお前達に…俺が苦しむ姿を見せたくなかった。死ぬ…姿も。だから、一人家を出て必ず病気を治して戻ると約束したんだ。」
 

⏰:08/12/15 03:17 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#64 [あお☆まる]
 
「マリエさえよければ、又夫婦としてやり直したい。…いいかな?」




「勿論よ…。だって私は又、クロのお嫁さんになるって信じて待ってたんだから。」




「お母さん…良かったね」




愛子の瞳に涙が溢れる
達也は握った手に力を込めると、愛子も握り返して、そっと微笑む
 

⏰:08/12/15 03:22 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#65 [あお☆まる]
 
良かった。
愛子が笑ってる



けど…
俺らの結婚話は…?




「今日、愛子泊まっていくだろ?」




「え…?あの…」




ちらっと
俺の様子を伺う愛子
 

⏰:08/12/15 03:25 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#66 [あお☆まる]
 
「お父さん、その前にお話が…」




「…聞きたくない。それより今日は帰ってくれないか?親子水入らずで過ごしたい」




オロオロと愛子は
俺とお父さんを交互に見る



……この頑固親父めっ
 

⏰:08/12/15 03:28 📱:812SH 🆔:☆☆☆


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