本当にあった×××な話
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#126 [ゆーちん]
「…谷口先生。」


そこにいたのは私の担任。


谷口だ。


きっとはるちゃんに会いに来たのだろう。


谷口は複雑そうにしていた。


「あら、谷口先生…どうされましたか?」

「あ…いや…その…石田に!石田に話があって。」

「え?私?」

⏰:08/12/04 16:51 📱:SH901iC 🆔:7nsCA4C.


#127 [ゆーちん]
「私じゃなくて…石田さんに?」


谷口先生の言ってる事の意味がわからなかった。


たぶん、私に会いに来たなんて言うのは嘘だろう。


私がここにいるなんて谷口が知るはずもない。


「出席日数の事ですか?それだったらホームルームの後でも‥」

「出席日数の事じゃない。」


私の言葉をまた遮った。

⏰:08/12/04 16:55 📱:SH901iC 🆔:7nsCA4C.


#128 [ゆーちん]
〔谷口〕


今日は朝からなぜか興奮していた。


なぜかはわからない。


悲しい男の性だ。


仕方ない。


…はるな先生に、またお願いするか。


そう思い、俺は学校に着いて真っ先に音楽室に向かった。

⏰:08/12/04 16:56 📱:SH901iC 🆔:7nsCA4C.


#129 [ゆーちん]
「はるな先生…え?石田?」


音楽室にいるのは、はるな先生だけだと思い、つい下の名前で呼んでしまった。


生徒からは『はるちゃん』と呼ばれているらしいが、教員同士はきちんと苗字の『松中先生』と呼ぶのが当たり前だ。


それなのに俺は、つい油断してしまった…。

⏰:08/12/04 16:56 📱:SH901iC 🆔:7nsCA4C.


#130 [ゆーちん]
「…谷口先生。」


驚きながら、俺の顔を見ているクラスの生徒がいる。


これは…マズい。


ん?


…いや。


待てよ。


石田由美…。


石田由美だろ?


あっ!


こいつ確か昨日…。

⏰:08/12/04 16:58 📱:SH901iC 🆔:7nsCA4C.


#131 [ゆーちん]
「あら、谷口先生…どうされましたか?」


はるな先生が優しく聞いてくる。


「あ…いや…その…石田に!石田に話があって。」

「え?私?」


石田は当然ながら驚いていた。

⏰:08/12/04 16:58 📱:SH901iC 🆔:7nsCA4C.


#132 [ゆーちん]
「私じゃなくて…石田さんに?」


本当はあなたに話があったんだけど…。


仕方ない。


臨機応変だ。


「出席日数の事ですか?それだったらホームルームの後でも‥」

「出席日数の事じゃない。」

⏰:08/12/04 16:59 📱:SH901iC 🆔:7nsCA4C.


#133 [ゆーちん]
「え?…じゃあ何ですか?」

「お前、昨日男と会ってただろ?」


そう言うとだいたいの生徒は焦りだす。


この学校は一応【男女交際禁止】だからな。


でも、そんなの無視してほとんどの生徒は恋人がいるみたいだけど。

⏰:08/12/04 16:59 📱:SH901iC 🆔:7nsCA4C.


#134 [ゆーちん]
俺の言葉への反応を待っていると、石田とはるな先生が目を見合わせて笑い始めた。


「アハハハ!」


え?


何?


何で笑ってんだ?


「何がおかしいんだ?松中先生まで!」

「そっか。谷口先生に見られてたんだ!」

「だからコンビニで待ち合わせはダメって言ったでしょ?由美ちゃんドジ〜!」


…はぁ?


何だこの二人は!

⏰:08/12/04 17:00 📱:SH901iC 🆔:7nsCA4C.


#135 [ゆーちん]
〔由美〕


何を言い出すかと思えば…そんな事か。


でも見られたのが、はるちゃんの客でよかったよ。


もし女の先生だと面倒だしね。



「どういう事だ?」


谷口は相当焦っているようだ。


「どうもこうも…お互い弱みを握り合ってるんですからチクりっこ無しですよ?」


私はニッと笑って谷口の腕をポンポンと叩いた。

⏰:08/12/04 17:01 📱:SH901iC 🆔:7nsCA4C.


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