本当にあった×××な話
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#221 [ゆーちん]
次の日の夜。


待ち合わせ場所に向かった。


「あ、先輩!」


先輩はもう到着していた。


「おうっ!久しぶり。」

「お久しぶりです。今日どこに行くんですか?」


すると先輩は少し照れながら言った。

⏰:08/12/05 20:27 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#222 [ゆーちん]
「今日だけ俺の彼女になってくんない?」

「…へ?」

「実は‥」


先輩は以前から行きたかった、カップル限定で入れるバーが近くにあるので、そこに行きたいらしい。


「なるほど!」

「いい?」

「もちろんです。」

「じゃあ行こっか。」


先輩は私の手首を掴み、歩き始めた。


ほんの少し歩くと地下にあるバーに到着した。

⏰:08/12/05 20:27 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#223 [ゆーちん]
入った瞬間わかった。


ここ…ヤバイとこだ。


エロちっくなオーラが漂うフロアの奥に、ピンクの証明が当たっている個室が10個以上ある。


その反対側にはカウンター。


先輩は私をカウンターまで引っ張って行ってくれた。

⏰:08/12/05 20:28 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#224 [ゆーちん]
「何飲みたい?」

「え?」

「ビール?」

「ビールはちょっと…。カクテルとか貰えます?」

「ほーい。」


カウンターの人に飯田先輩は適当に注文してくれたようだ。


「はい。お待たせ。」


そう言って渡されたのは…あのカクテルだった。

⏰:08/12/05 20:29 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#225 [ゆーちん]
「あ…。」

「何?嫌だった?」

「ううん、大丈夫です!」

「じゃ、これ持ってあそこのテーブルに移動な。」

「はい。」


人にぶつかってカクテルをこぼしそうになりながら、私と先輩は移動した。


あのカクテルを手に持って…。

⏰:08/12/05 20:30 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#226 [ゆーちん]
そう。


そのカクテルとは、あの日、青木さんと飲んだ淡いピンクのカクテルだった。


甘い甘い、あのカクテル。


初めて美味しいと感じたお酒。


青木さんが注文してくれたものと、先輩が注文してくれたものが偶然すぎて、すごく驚いた。

⏰:08/12/05 20:31 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#227 [ゆーちん]
飯田先輩はお酒に強いらしく、すごくペースが早い気がした。


「由美ちゃんおかわりは?」

「まだいいです。先輩ペース早すぎません?」

「そうかな?」


だけどやっぱり未成年だろうが成人だろうが人間なわけで、どんなに飲んでも酔わないって訳ではない。


さすがの飯田先輩も飲み始めて1時間ぐらいで目が座っていた。


私はまだ2杯目にくらべて先輩は5杯目。

⏰:08/12/05 20:34 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#228 [ゆーちん]
「由美ちゃん…。」


とうとうだなって思った。


先輩はピンクの部屋に行きたいんだ。


「はい?」

「…いい?」


断る理由なんかない。


「うん。」


笑顔をこぼしながら頷くと、先輩も嬉しそうに笑ってくれた。


先輩は私の肩を抱き、ゆっくりとピンクの部屋に足を進める途中。


ドンッ…


誰かにぶつかった。


「あ、すみません。」

⏰:08/12/05 20:36 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#229 [ゆーちん]
謝ってきたので私も急いで謝りかえす。


「私こそすみま…あれ?」


ホロ酔いだった私の酔いは一瞬にして飛んだ。



「…石田と…飯田!?」


目を見開き、私達を見て驚いていたのは長谷川先生だった。

⏰:08/12/05 20:38 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#230 [ゆーちん]
「あっれー?先生何してんすか?」


私や長谷川とはよそに、先輩は酔いきっているので何も驚いていなかった。


「お前ら…ここがどこだかわかってるのか?」

「先生こそわかってんの?」


先輩の言葉を聞き、私も冷静に考えた。


すぐ隣にいる長谷川のパートナーを見た途端、笑みが零れた。


…なんだ。


同罪じゃん。

⏰:08/12/05 20:38 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


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