本当にあった×××な話
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#257 [ゆーちん]
「いえいえ。呼んでいただいて幸栄です。」


爽やかな笑顔の相沢さん。


「今日もお仕事だったんですか?」

「ええ…まだ少し仕事が残ってたんですが、あとは部下に任せてきました。早くここに来たかったんで…。」

「本当ですか?嬉しい!」


思いっきり、はるちゃんと相沢さんの二人だけの会話になり始めた。

⏰:08/12/05 21:29 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#258 [ゆーちん]
ポカーンとしていると青木さんから、

「由美ちゃん、口開いてる。」

と笑いながら小声で指摘された。


「あ、アハハ。」

⏰:08/12/05 21:30 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#259 [ゆーちん]
「はるが相沢の事気に入っちゃってさ。紹介してって言われて今日の食事会することになったんだ。」


青木さんは私の耳元で説明を続ける。


「はるには内緒だけど相沢もはるのこと、たぶん好意持ってるよ。なんせあの容姿だからさ。」


相沢さんとはるちゃん。


美男美女。

⏰:08/12/05 21:35 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#260 [ゆーちん]
「2対1だと俺邪魔じゃん?だからってすぐに消えちゃうのは露骨だから、2対2にしようって事で由美ちゃん呼んでもらっての。」

なるほど…。


「はるから聞いてると思ったのに…はるも緊張してたから由美ちゃんに言うの忘れてたんだな!」

⏰:08/12/05 21:36 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#261 [ゆーちん]
状況も把握したところで、料理や飲み物を注文し、4人で乾杯した。


少し二日酔い気味だったので、私は普通のドリンクにしてもらった。


「松中さんってやっぱりモテます?」

「全然ですよ〜。」


はるちゃんの嘘つき。


モテモテじゃん!


そう言ってあげたかったけど、はるちゃんの芽生え始めたかもしれない恋を、応援してあげたかったから、私は黙って料理を食べた。

⏰:08/12/05 21:36 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#262 [ゆーちん]
良い感じに盛り上がって3人は楽しそうにお酒を飲んでいる。


話を聞いていると、やっぱり私はまだまだ子供なんだなって改めて思い知らされた。


社会人の意見は子供な私にはすごく刺激的で…。


将来の事、マジメに考えようって思ったのはこの日だった。

⏰:08/12/05 21:37 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#263 [ゆーちん]
盛り下がらないように、私も無理矢理話しに食らい付くが、やっぱりわからないことも多々。


ほんと私ってまだまだ子供だ…。


大人にならないと。


大人に、なりたい。

⏰:08/12/05 21:38 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#264 [ゆーちん]
3時間ほどいただろうか。

「それじゃ、そろそろお開きにするか。」


青木さんが言った。


「えぇ〜、まだ飲み足りない!」

「俺も。」


はるちゃんと相沢さんの腰が上がらない。

⏰:08/12/05 21:40 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#265 [ゆーちん]
「じゃあ2人で二軒目行けばいいじゃん。俺は由美ちゃん送り届けて帰るよ。俺、明日早いんだ。」

「そうなんだ。じゃあ仕方ないね。相沢さん二軒目行きましょう?」

「おう。」


はるちゃんは相沢さんと。


私は青木さんと帰える事になった。


思いっきり飲酒運転だったからちょっと怖かったけど、青木さんは『余裕。』と笑っていた。

⏰:08/12/05 21:41 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


#266 [ゆーちん]
車が動き出す。


だけど私の家とは反対方向に向かっていた。


「青木さん、私の家こっちじゃないですよ。」

「ん?わかってるよぉ。」

「え?」

「なんでせっかく会えたのにすんなり返さないといけないんだよ。」


クスッと笑った青木さん。

⏰:08/12/05 21:42 📱:SH901iC 🆔:EaTN36f.


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